今月のソロプレイ第4弾は、「グレネード作戦」(CMJ)の競技シナリオです。前回の史実シナリオは、想定通り、時間的にアメリカ軍に厳しかったですが、このシナリオでは、それより3日間早い、2月20日からゲームが始まります。総ターン数は、13です。
 まず、ロエール川の氾濫判定で、漸次増水でdr修整はなしでしたが、極めて残念にも奔流になります(1/3の確率)。これで、ロエール川上流は戦力5倍、ロエール川下流は戦力4倍となります。
 第1ターンの天候は、晴れ。が、天候が良すぎて、山間部の融雪が起こり、2ターンの間は泥濘になります。アメリカ軍は、第13軍団と第19軍団、第7軍団地区で6カ所の渡河攻撃を行います。
T1A
 まず、中央最北の#1008で4シフト攻撃を行いますが、4倍の防御効果が効いて、2:1にしかならず、結果はA1(1)で敗退します。が、その南の#0908への1個師団+1個連隊の攻撃は4:1となり、D1(1)に。初のロエール川渡河になります。
T1A Linnich対岸攻撃
 Juelichとその隣接ヘクスへのソークオフ攻撃は、A1(1)で凌ぎ、#0609と#0310の攻撃は、アメリカ軍が高戦力チットを引いて、D1(1)とD1(2)として、こちらも渡河に成功します。最北部の#0110への攻撃は、A1(1)で失敗。結果的に、高い防御効果を集中シフトで相殺し、半数で渡河に成功した形になります。しかも、Juelichとその隣接ヘクスは、補給線が通らず、孤立状態に。
 ドイツ軍としては、早期の後退を行い、第1陣地線での防御を選択する手もありましたが、どうせ、Juelich周辺の2ユニットが逃げられないのなら、それを利用して足止めをすることに。周囲の陣地に擲弾兵を貼り付けるともに、なんと、敵の後退で進出が可能になった対岸のLinnichにも前進します。このターンの増援はなしですが、時間を稼いで後方から増援が来れば、十分に第1陣地線の保持は可能なはずです。
T1D
 第2ターンの天候は晴れも、前ターンの泥濘がなお続きます。
 アメリカ軍は、まず、Linnichに進入した敵の1個連隊を包囲攻撃しますが、ああ、4:1もA1(1)に。ならば、被包囲下ながら、精強な1個歩兵師団を使って、#1008を攻撃します。3:1ながら、こちらはD1(1)として、敵を退けます。
Linnichの敵を撃破ならず
 そして、孤立状態の#0808の敵歩兵の2:1攻撃をかけます。ほぼ、失敗のはずでしたが、dr11を出して、D1(1)で一気に橋頭堡を広げます。同時に、Juelichへの2:1攻撃も成功し、この正面のドイツ軍は想定以上の早さで消耗します。
2対1の渡河攻撃成功
 ドイツ軍にとって幸いだったのは、上ロエールでの戦闘で、アメリカ軍は4:1と1:1の攻撃に失敗し、一旦、渡河した上ロエール川から叩き出されます。
上ロエールから叩き出される
 ドイツ軍はやむなく、Juelichを除く中央部を後退させ、行動可能になった第9装甲師団の残余で戦線を張ります。南部では、再び、部隊を前進させ、上ロエール川での抵抗を試みます。が、このターンも、増援はなし。
T2D
 第3ターン、天候は開始から連続の晴れ。このターンから第16軍団も補給切れから回復し、渡河攻撃を含む、8カ所の攻撃を実施します。
T3A
 まず、最北の#1307陣地へ、第16軍団が砲兵を集中した渡河攻撃を行い。敵の歩兵戦力が低かったことも幸いし、6:1でD2(1)の成果を上げます。
第16軍団、下流へ渡河攻撃
 以下、ロエール川上流で連続攻撃を行い、2カ所のソークオフでAの損害を受けるものの、作戦拠点のLinnichを奪還し、孤立化したJuelichでD2(2)の突破として、内陸に大きく前進します。
Linnich奪還
Juelichで突破
 南部の2カ所では、A1(1)の損害となるものの、#0210への攻撃ではD3(2)の突破とします。これにより、南部の2ユニットが包囲下で取り残され、アメリカ軍の戦線は一気に前方に。
T3A終了時
 ドイツ軍の増援はなく、やむなく逃げ遅れた部隊で時間を稼ぎながら、戦線を後退させます。
T3D
 第4ターン、天候は晴天も、大地は融雪により、再び、泥濘に。泥による行動の制限はあるも、機械化部隊も稼働し、アメリカ軍は全10カ所の総攻撃に移ります。
T4A
 まず、#1207へ、満を持した6:1攻撃を行いましたが、まさかのピンゾロで、A1(1)となり、敗退します。が、その下流では、3:1となったELMPER森林への攻撃で、D1として敵の戦車大隊を壊滅させます。さらに、隣接する#1108への攻撃では、6:1でdr12を出し、突破となります。
#1207 まさかの失敗
 以下、ソークオフを除く、6カ所の攻勢で、最高比率が4カ所で、残りも分のある6:1で、全てに勝利します。
その上流で、橋頭堡拡大
 ドイツ軍は第2軍団の行動解除もならず、ああ、増援もなし。ここまでですでに7個連隊が壊滅し、2個連隊が基幹部隊に損耗。さらに、3連隊が包囲下に残され、主たる第1防衛線でさえ、薄い一線がやっと。
T4D
 第5ターンの天候は、薄曇り。前ターンから続く、泥濘に苦労しながらも、9カ所の攻撃を行います。まず、南で包囲下で孤立状態の2個連隊を、オーバーキルで突破し、歩兵が記録的な前進を果たします。
T5A
 ここで、先行する戦車大隊がKoelnの橋に肉迫するも、直前で爆破され、ライン川の渡河ならず。
T5A Kolen橋爆破
 中央でも兵力を集中した攻撃で、ソークオフなしで5カ所を攻撃。全てに勝利し、敵に大損害を与えるとともに、早くもErkelenzを占領します。これにより、第1防衛線は、事実上、崩壊します。
Erkelenz強襲
 北でも、2カ所の攻撃を行い、戦線を押し上げるとともに、孤立状態の1個師団が1:1にも関わらず、勝利!
 ドイツ軍は、やっと第2軍団が動けるようになったので、部隊の1/3を中央に方面に向けますが、歩兵の足では、十分に到着できず。もはや援軍しかないと、drをしますが、ああ、司令部の混乱か、なんと5ターン連続で増援なし。やむなく、前線の部隊を後退させ、一部を再編成し、Neuss-Moenchengladbach-ELMPTER森林-#1806に薄い防衛線を引きます。それでも、一部はZOCのない基幹部隊という凋落ぶりです。
T5D
 第6ターンの天候は、初めて曇り(雨)に。これで、翌ターンも含めて、3ターンの泥濘が決定します。
 まず、Neuss攻撃に先立って、第83歩兵師団の一部がDusseldorfに急行したところ、トロイの木馬作戦(橋梁奪取)に成功!が、今は、先にドイツ軍の主戦線を崩壊させるべく、主力をそちらに向けます。
T6A トロイの木馬作戦、成功!
 さすがに、泥の影響もあって、十分な兵力展開はできず、9カ所の攻撃に。
 2:1しか立たなかったNeuss攻撃は、僥倖にもD1(1)となって、第9装甲師団主力の損耗に成功します。
T6A Neuss強襲
 さらに、中央部の足止め部隊と国民擲弾兵を圧倒的火力で蹂躙します。が、要衝Moenchengladbachと#1611防御拠点では、ドイツ軍が決死の抵抗を見せ、A1及びA1(1) とします。
 北部でも、要塞と森林での満を持した防御で、A1を連発します。
T6A
 この奮闘にもかかわらず、西部軍司令部からは援軍なし。本来なら、3個部隊程度が投入されてもおかしくない確率ですが、それもなく、ドイツ軍は現有兵力で耐えるしかないのか。
T6D
 第7ターンの天候は、引き続き、薄曇りで、かつ、泥濘。泥により、展開が大きく阻害されますが、アメリカ軍はスタックした師団単位での強襲をかけます。
T7A
 先に跳ね返された中央からライン川地帯で、5カ所の攻撃をかけ、大戦果とは言えないまでも、全てに勝利。終わってみれば、ドイツ軍は孤立したMoenchengladbachを除き、全ての拠点から叩き出され、ただ、防御拠点を頼りに戦線を縮小するのみに。
T7D
 第8ターン、天候は薄曇りとなり、アメリカ軍はやっと泥から解放されます。こうなれば、持ち前の機動力を発揮し、北と東へと戦線を押し上げます。孤立したMoenchengladbachは、もちろん、DuelkenとViersanも攻略。さらに、#1910攻撃では突破を果たし、ドイツ軍2ユニットが包囲下に残され、うち、1ユニットは強制戦闘による自殺的攻撃で壊滅します。
T8A
 また、橋梁を確保したDusseldorfでも、渡河攻撃を実施し、なけなしの装甲を含む2個大隊を殲滅。ついに、ライン川渡河を果たします。
Dusseldorf強襲渡河
 もはや、ドイツ軍にはまともな戦線を張る力もなく、残った部隊で足止めをするのが、精一杯。と、ここに来て、初めて東から2ユニットの歩兵の増援が・・・遅い、遅すぎる!
T8D
 戦いは実質上の終盤の第9ターンへ。天候は薄曇りも、機械化されたアメリカ軍の足は止まらず。
T9A
 もはや、戦線の体をなさないライン川西岸の敵に、7個師団以上のアメリカ軍が襲いかかり、5カ所全ての攻撃を成功させます。包囲された部隊は壊滅し、かろうじて潰走した部隊も大損害を受け、ライン河を超えて撤退。結果、西岸に残されたのは、擲弾兵1個大隊+ZOCを持たない基幹部隊のみに。
 また、Dusseldorf橋を渡った4個師団(!)は、Essenを防衛する歩兵と前ターンの敵援軍を捕捉し、これを撃破。戦闘後前進で、残敵も包囲します。
T9D
 第10ターン、アメリカ軍は容赦なく殲滅戦を仕掛け、ライン川西岸を一掃。さらに、東岸に逃げてきた大隊相当の部隊も、撃破し、盤上から一時的に全てのドイツ軍を掃討します。
T10A
 残りは、ドイツ軍の増援しかありませんが、ああ、全く、来援する素振りすらなし。
ほぼ一掃
 第11ターン、この時点で、すでに盤上のドイツ軍が全滅し、アメリカ軍の4個師団以上がライン川を渡り、かつ、全ての敵の増援ヘクスを扼したことから、事実上のゲームセットに。
終了時
 VP計算をしたところ、
 アメリカ軍の都市占領+ライン川渡河:23VP
 アメリカ軍師団の損害:2個師団で-2VP 
結果、21VPとなり、アメリカ軍の実質的勝利となりました。
 ドイツ軍としては、ほぼ増援が来ないことが、痛かった。確率論でいえば、5.5個部隊(14個ユニット程度)が登場するはずが、実際は東からの2個連隊のみ。ある程度、増援を見込んだ上で、序盤の前進守備を取ったのですが、5個連隊が早期に消滅。本来は、相当に堅い第1防御線が、兵力不足で東側から崩壊し、そのまま、押し切られたのが、敗因です。
 トロイの木馬作戦は、dr次第なので、これにより、ライン川のDusseldorf橋を押さえられたのは、アメリカ軍にとって、幸運でした。
 これにて、「グレネード作戦」(CMJ)の全シナリオを制覇。まだ、末期戦アイテムは残っているので、80周年のうちに達成したいものです。