今月のソロプレイ第2弾は、引き続き、「グレネード作戦」(CMJ)から漸次増水シナリオです。CMJ誌のリプレイでも、このシナリオが推奨されています。
 ドイツ軍が漸次増水を選ぶと、アメリカ軍は2月17日以降、任意のターンにゲームを開始できます。当然、より速く攻勢を始めたいところですが、19日までの開始だとロエール川の流速(防御効果)が相当、速くなり得ます。20日で流速判定のdr修整は±0になり、それ以降だと-修整がつき、渡河攻撃が楽になります。
 今回はあえて攻撃時間(ターン)を稼ぐべく、初日の2月17日のスタートとします。+1修整で流速を図ったところ、ああ、最悪の奔流に(1/2の確率)。結果、上ロワールでは渡河攻撃が5倍(!)、下ロワールでは4倍(陣地があると、5倍)という、かなり攻撃側に厳しい状況に。それでも、延べ16ターンのゆとりがあるので、時間をかければとよしと、切り替えます。
 第1ターンの天候は晴れで、航空機は6ユニットが作戦空域を乱舞します。アメリカ軍は歩兵でもって、ロエール川の敵防御線に攻撃をかけます。が、さすがに奔流の防御効果は凄まじく、空軍と奇襲効果を持ってしても、2カ所の攻撃に失敗し、残りは効果的なダメージは与えられず(D1)、ステップロスで凌がれます。唯一、ソークオフのつもりだった上ロエールで1:1で奇跡のD1(1)となり、この1カ所のみ、渡河に成功します。
T1A
 ドイツ軍は、損害を受けた前線部隊を巧みに入れ替え、ロエール川防御線を維持します。その上で、唯一、渡河に成功した敵部隊に、歩兵による包囲反撃を行いましたが・・・2:1攻撃で、残念ながらA2(1)と失敗。敵に戦闘後前進をさせないため、あえて3ステップロスで充当します。
T1D 即時反撃
 また、南部から3ユニットに増援を受領し、まずは、ライン川の渡河点に向かわせます。
T1
 第2ターンの天候は、薄曇り(航空部隊が半減)。アメリカ軍は、補給下の歩兵と砲兵の全力を注ぎ込んで、6カ所で攻撃を加えます。2カ所のソークオフで一部の部隊に犠牲を強いながら、3カ所で3:1から5:1の攻撃をかけましたが、ああ、全て失敗!大きな成果になりやすい偏ったdr(2や12)も、いずれも攻撃側の損害に。
 唯一、気を吐いたのが、第1ターンに渡河に成功し、反撃を退けた第104師団の1個連隊で、森林への2:1攻撃を成功させ、孤立を覚悟で敵の河川防衛線の背後に回り込みます。これが生き延びられれば、次ターンに河川陣地の一部を包囲攻撃できるはずでしたが・・・。
T2A
 ドイツ軍は、周囲から歩兵をかき集めてこの1個連隊を包囲すると、行動可能になった第9装甲師団の残余(装甲大隊及び数少ないA3の装甲擲弾兵連隊)も投入。諸兵科連合効果をフルに発揮し、5:1攻撃でD2(1)として、退路のない敵歩兵連隊を壊滅させます。
T2D 浸透した1個連隊を包囲殲滅
 また、今度は東から増援が到着し、ライン川防御の目安が立ったので、最前線へと転用を図ります。
T2
 第3ターン、天候は晴れで航空機をフルで使用できます。なんとしても橋頭堡を築きたいアメリカ軍は、ソークオフ2カ所の犠牲で、3カ所で3:1以上の攻撃をかけます。このうち、最北の#0110への2個師団の攻撃により、D1(1)として再渡河に成功します。中央部での3:1攻撃でもD1としますが、これはステップロスで耐えられます。
 最南端の渡河は、その後の展開に時間がかかるため、脅威ではないと判断し、ドイツ軍は、装甲師団も注ぎ込んで、河川防衛線を固めます。また、北からの増援があったので、すぐに前線に向かわせます。
T3
 第4ターン、アメリカ軍はやっと機械化部隊の投入制限が解け、ふんだんな戦力を使用できるようになります。が、いまだ、ロエール川防衛線が破られておらず、一部しか投入できないことに。なんとしても橋頭堡を増加・拡大させんと、Roermondまでの全流域で攻撃を加えます。3カ所でソークオフを行い、7カ所で成功率を上げた攻撃を行いましたが・・・ああ、drに恵まれず、わずか2カ所で再渡河に成功したのみに。さらに、渡河済みの最北部からの通常は、dr12でA1(1)となり、失敗。部隊はやむなく、ロエール川を戻って後退し、せっかく築いた足場を失います。堅い、堅すぎるゾ、河川陣地帯!
T4 2カ所で再渡河
 ここで、ドイツ軍は果敢に装甲師団を投入した反撃に出ます。目標は、渡河点にいる敵歩兵。結果は、ともにD1で、アメリカ軍はステップロスで耐え忍びます。
 第5ターンの天候は晴天も、あまりに陽光が強く、融雪が発生します(泥濘扱い)。敵の防御が一層、堅くなりますが(泥濘で防御シフトが左に1列)、ここで叩き出されたら勝利はないと、総攻撃をかけます。同時に、ロエール川の渡河点が確保できないため、遊兵と化していた機械化部隊を、思い切って北部に転用します。そして、ソークオフを含めた9カ所(!)の攻撃を実施。うち、4カ所の攻撃が成功し、中央部から北部で、3カ所の橋頭堡を確保します。が、南部の全てと中央部の1カ所、Roermondで手痛い敗退となります。
T5A
T5A ついに3カ所に橋頭堡
 ドイツ軍は北からの増援を受け取ると、果敢にも1カ所で反撃に転じ、後方に進出した敵の1個歩兵連隊を撃破します。
 この結果、アメリカ軍の損害は、5個師団が同一師団効果を失う(!1個連隊以上が壊滅または基幹部隊に)という危険な状況になります。
T5
 第6ターンは、天候は晴れも、継続泥濘となります。対岸に一定の足場を築いたアメリカ軍は、戦力を集中し、7カ所で攻撃に出ます。ロエール川の効果が少なくなったことと相まって、全ての空軍を投入し、師団をまとめ、砲兵を集中投入したことにより、一部を除いて戦闘比が4:1から6:1に上昇します。結果、5カ所の攻撃に成功!中央部では、河川陣地帯を攻略し、ドイツ軍は、もはや、ここでの防御はできなくなります。また、北部では、D2(2)の突破も発生し、本来の主攻勢軸の中央から南部以上に内部への進行に成功します。
T6A
 ドイツ軍は、やむなく北部から中央部の戦線を下げざるを得なくなり、結果的に頑強に抵抗していた南部も撤退。Hambach森林からElmpter森まで後退し、ロエール川陣地には敵ZOCで移動できない2ユニットが残されます。
T6D
 第7ターンは、天候は薄曇り。アメリカ軍は、ロエール川ポケットの掃討とともに、北部での迅速な突進を狙いましたが・・・ロエール川ポケットの1個連隊は、第739特殊戦車大隊の活躍で壊滅し、その勢いでもう1個連隊を包囲下にします。が、4:1以上の4つの攻撃が全て失敗となり、部分的な退却を行う羽目に(7:1でもA1という酷い結果に)。
 代わりに陣地効果を失った南部の4カ所で、諸兵科連合攻撃が猛威を振るい、2ユニットを壊滅させ、第9装甲師団を含む2ユニットに損害を与え、後退させます。これがせめてもの成果か。
T7A
 ドイツ軍は北部は戦線を維持するとともに、中央では部隊を引き下げて、第1防衛線に収容します。
T7D 第1防衛線へ後退
 第8ターン、この陣地帯を抜かなければ勝利はないアメリカ軍は、兵力を集中して猛攻を加えます。まず、北部の#1708へ第8機甲師団による諸兵科連合及び同一師団効果、空軍の7:1攻撃を行い、D2(2)の突破を果たします。すかさず、機械化部隊を側面展開し、#1906の陣地のスタックを包囲し、D1(1)で敵の歩兵連隊を損耗・退却させます。続いて、#1408の装甲教導師団も2個スタックによる6:1攻撃で、D2(1)で後退させます。
 中央部では、まず、#0912の丘陵を8:1攻撃し、これを奪取。続いて、包囲下の歩兵連隊を7:1攻撃で除去します。が、敵の第1防衛線の#1109への攻撃は、A1(2)で失敗となります。最後に、Kolenへの道を封鎖している戦車・歩兵スタックを7:1攻撃で敗走させ、Erft-Rhein回廊への道を開きます。
 防御拠点や陣地はあるものの、完全に平野部での戦いになったため、アメリカ軍は物量を生かして、(ソークオフを含めて)8カ所の攻撃で、実に6カ所を成功させます。
T8A
 ドイツ軍はいまだ、第1防衛線を維持していますが、アメリカ軍の北部での展開が猛烈に速いため、こちらでは早くも第2防衛線を構築せざるを得ない状況に。
T8D
 第9ターンは、天候は晴れとなり、十分な空軍支援の元、アメリカ軍は総攻撃を継続します。成果は、やはり、北部で上がります。#2109の陣地(防御力2倍)に籠もる敵を、10:1の振り切り攻撃で、D4(3)の突破を成功させます。戦闘後前進で沼沢地を長距離踏破した歩兵連隊が、敵戦線の背後に回り込み、3ユニットを包囲します。そこへ、正面から打撃を加え、後退不能で次々とステップロスと壊滅にします。
 このままでは総崩れの恐れがあるドイツ軍は、中央部の要衝を守る装甲教導師団に、なけなしのドイツ空軍と砲兵隊を投入して、死守を試みしたが、アメリカ軍は4:1の攻撃でD2(1)として、敵を敗走させます。これで勢いは止まらず、第2降下猟兵師団が籠もる要衝Erkelenzこそ、敵を退けるも、第1防衛線の#1111の歩兵連隊が後退し、第11装甲師団は包囲下になります。その上で、D1(1)を喰らって、ステップロスで壊滅目前になります。
 一方、Erft-Rhein回廊を突進する第7軍団と第19軍団の別働隊は、#0916の歩兵を敗走させ、Grevenbroichの国民突撃隊を吹き飛ばします。
T9A 全面攻勢
 北部の敗走が余りに早く、ドイツ軍は第1防衛線を放棄し、中央からこちらに部隊を回し、なんとか、薄いながらも戦線を張ります。そして、中央部では移動力不足で後退しきれない部隊を要地に籠もらせ、主力は第2防衛線に撤収します。そして、包囲下で攻撃を強制された2ユニットが壊滅します。幸いなのは、東と南から増援が登場したことで、これらの部隊はすぐさま、中央部の補強に投入されます。
T9D 第2防衛線へ
 第10ターンの天候は、薄曇り。一気に兵力密度が低下したドイツ軍に対し、アメリカ軍はギアを上げて、猛追をかけます。
 敵中に残されたErkelenz要塞と北部の補給路を扼する要塞を、満を持して攻略。後顧の憂いを断った上で、北部では9:1以上の振り切り攻撃の連続で、3ユニットを殲滅します。中央でも、6:1以上の容赦ない攻撃で2ユニットを撃滅。唯一の攻撃失敗は、#1114へのA1(1)となります。
T10A ポケットの掃討と北部での猛攻
 北部の総崩れに、ドイツ軍は快速の機械化部隊をまとめて投入せざるを得ず。残った部隊も移動力不足で、Neussから中央都市群、Rhein川近郊のKrerfelt、そこから北端へのいびつな戦線に。
T10D 追い込まれるドイツ軍
 第11ターン、このまま好天が続けば、3ターン程度でライン川まで到達できる見込みだったのですが、天候は初の曇り(雨)。アメリカ軍の空軍は使えず、泥濘によって、最短でも2ターンは防御側有利に1シフトとなります。そして、なにより、地形の消費移動力が(特に機械化部隊)著しく上昇します。また、小河が増水して大河が扱いになるので、機械化部隊はNiers川を渡河できず、展開が非常に困難になります。
 よって、真正面からの力押ししかできなかったのですが、損耗著しいドイツ軍にはこれを押しとどめることは適わず。アメリカ軍ののべ7カ所の攻撃は、全て成功し、抵抗力を有しているドイツ軍は、ライン川へ数ヘクスまで追い込まれます。最北端では、もはやZOCによる遅滞戦術さえできず、基幹部隊で道路を封鎖するのが、やっと。
T11D もはや、ライン川前面へ
 第12ターン、天候は続けて、曇り(雨)。ライン川が手に届くところに来たアメリカ軍は、空軍の支援はないものの、物量を発揮して総攻撃をかけます。
 最北端の#2513の基幹部隊を振りきりの戦闘比で包囲殲滅し、突破によって、#2214の第15装甲擲弾兵師団を包囲。6:1攻撃でこれも全滅させ、再び突破でライン川まで5ヘクスに突進します。要衝のKrefeldの守備隊も敗走させ、川まで後1へクスに迫ります。
T12A 泥の中の猛攻
 唯一、気を吐いたのが、Neuss周辺のドイツ軍で、5:1の攻撃を2カ所で押しとどめ、D1の結果もステップロスで耐え忍びます。
 が、これも、残存戦力を考え得ると、徒花にしかなりませんでした。もはや、有効な戦線を組む部隊さえおらず、東部からの最後の増援が到着したことで、RheinbergからMoers、UerdingenにかろうじてZOCで阻止線を張るのがやっと。
T12D
 終盤の第13ターン、天候は薄曇りに回復しますが、前ターンの泥濘が継続します。戦線の急激な縮小で部隊が余り始めた(!)アメリカ軍は、最も戦闘力の高い部隊を前線に投入。地形から1カ所のみ、ソークオフとなりましたが、全て6:1以上の高比率攻撃を成功させ、ドイツ軍のなけなしの精鋭を損耗させます。
T13A 物量の優越
 これにより、Rheinbergが占領され、ドイツ軍の北部の最終増援は登場できず。ライン川西岸に隣接する4ヘクスに追い込まれます。
T13D
 第14ターン、あまりに戦線が縮小したため、アメリカ軍は半数以上の部隊が遊兵化し、ドイツ軍による万が一のライン川逆渡河を防ぐため、沿岸にむなしく展開します。残った僅か4へクスの敵に対し、5個師団による攻撃を行い、3カ所で攻撃を成功させ、ドイツ軍をライン川の東岸へ押しやります。
T14A 最後の西岸都市へ猛攻
 ドイツ軍に残されたのは、意地のステップロスで耐えたHombergと決死の抵抗を見せたMoersの2へクスのみに。
T14D かろうじて、足場を残したが・・・
 第15ターン、最後の止めとばかりに、天候は晴れ。残存するライン川西岸のドイツ軍拠点に対し、ともに振りきりの高比率攻撃を敢行し、占領。が、残念ながら、橋の確保はならず、これ以上の攻勢はなく、この時点をもって作戦終了となりました。
T15A 容赦なき蹂躙
 VPを計算したところ、
 ライン川西岸の全市街地の占領 …18点
 同一師団効果を失った師団数5つ…-5点 
総計13点となり、ドイツ軍の最低点勝利(!)となりました。1/2の確率とはいえ、ロエール川の氾濫効果(4-5倍)が高く、ソークオフを活用して成功の確率の高い一定比率まで上げるも、drが悉く攻撃側損害となり、序盤に同一師団効果を失いすぎました。また、ライン川の橋梁を一つも取れなかったため、ドイツ軍に名を成さしめました(ライン川の渡河ができていれば、アメリカ軍の実質的勝利でした)。
終了時