今月のソロプレイは、末期戦アイテムから「グレネード作戦」(CMJ)です。このゲームは、西部戦線シリーズと名付けられた作戦級で、基本は移動-戦闘のみですが、戦闘システムに特徴があります。主力の連隊ユニットには、兵力補充度と練度があり、初めて戦闘する際に指定のカップから戦力チットを引きます。最良はA3で10戦力以上が期待できます。最低がC1で、引きが悪いと僅か2戦力に。防御拠点による戦力+2から、陣地による2倍などの戦力シフトがあります。さらに、同一師団効果、諸兵科連合効果、砲兵効果、空軍支援、丘の観測効果、泥濘による防御効果まで、多彩な戦力比シフトがあり、これをいかに使いこなすかが、知恵の使いどころです。1へクスからは、連隊規模ユニットは最大で1ユニットしか参加できないため、この戦力比シフトが攻防ともに決定打になり得ます。これらは、従来、「オペレーション・タイフーン」(SPI)で使用されていたシステムで、これにより、単純な移動-戦闘に、広い展開の幅を与えています。
このゲームの特別ルールとして、スタートラインのロエール川は、ドイツ軍によるダム爆破の影響で、最大5倍(!)の戦力シフトがあります。アメリカ軍には、いつ、作戦を発動するのか、決定権があり、時期が早いほど、攻略時間が増え、有利ですが、後にするほど川の流速が緩まり、敵の戦力シフトが緩和されやすくなっています。また、ライン川は原則、アメリカ軍の渡河と攻撃が禁止されており、爆破されなかった橋越しにのみ、これが可能になります。全部で橋は10本ありますが、確保できる確率は1/18-1/9と非常に低く、1本も取れない可能性もあります(史実では確保できず)。
展開としては、初期にフル戦力を発揮できる第7軍団、第13軍軍団、第16軍団が、ソークオフを行いながら、強引に中央から南部のロエール川流域を攻撃。西及び南に前線を拡大させながら、第3ターンに補給が改善する第19軍団と第4ターンから行動可能になる機械化部隊を投入し、ドイツ軍の陣地線の攻略を行います。ドイツ軍としても、ここを抜かれると、アメリカ軍の大兵力を生かした猛攻を喰らうので、可能な限りの部隊を投じて、1ターンでも長い維持を目指します。ここが破られる頃には、ドイツ軍はボロボロになっているはずで、あとは第2陣地線や町を起点に遅滞防御を行い、ライン川西岸のVP地点を確保し、時間切れを狙います。
今回は、通常シナリオで、ドイツ軍が急速増水(ダムの一斉決壊)を行った想定とします。ゲーム開始は最速の2月17日で、全16ターン、あります。上ロエール川からRoermondまでの全渓谷(黄色)が湿地扱いになり、元からの湿地はより防御力の高い丘陵と見なします。
セットアップは、ほぼ、指定のため、自走砲を含む砲兵を初期の攻撃に適した位置に配置します。
第1ターンの天候は薄曇りで、航空機は3ユニットと半数です。全シナリオ中で最も時間があるアメリカ軍は、補給切れの第12軍と第16軍地区を除き、全力で渡河攻撃を開始します。急速増水の場合、ロエール川の防御効果は2倍ながら、前線は全て丘陵扱いとなるので、平押しは効果が少ないため、損害担当師団(犠牲攻撃実施部隊)を2個師団、指定し、この部隊にソークオフを行わせます。これにより、主力は2個師団程度の集中ができ、最も困難な渡河攻撃の成功率を上げます。
まず、最南端の#1008へ2個師団が攻撃をかけましたが、ここでドイツ軍は7戦力を引き当て、戦闘比を3:1とします。が、drが連合軍に味方し、ラッキーにもD1とします。まだ、ロエール川を利用したいドイツ軍は、ステップロスで耐えます。
続く、#0908への攻撃も4:1ながらD1となり、戦力の高くないドイツ軍は後退します。ここへ歩兵師団スタックが前進し、渡河に成功します。
隣接するJuelichを含むソークオフ攻撃は、ドイツ軍連隊がともに6戦力という高戦力を引いたため、当然ながら失敗し、1ヒットを受けて後退します。
#0110への2個師団攻撃は、6:1となり、D2(1)で敵を敗走させ、ここでも渡河に成功します。その北のソークオフは、砲兵と注ぎ込んで可能な限り比率を上げるも、想定内のA1(1)となり、損害担当連隊を後退させます。
第2ターンの天候は晴れで、6ユニットの航空機が使用できます。アメリカ軍は一気呵成に攻め立てんと、ソークオフを含めて6カ所で攻撃をかけます。最南端のDuerenへの攻撃は渡河済みということもあって、5シフトで7:1として、D1(1)で成功させます。
また、#1008への渡河済み攻撃は振り切りの11:1で、D3(3)の突破となり、一気に第102歩兵師団が内陸に突進します。
が、しかし、それ以外の4カ所では、丘陵の高い防御効果もあって、4:1でもA1(1)となるなど、全て失敗となります。
続く、ドイツ軍ターン、中流域をがっちり固めたドイツ軍は、予備解除となった精鋭の第9装甲師団(残余)を投入し、突出した第102歩兵師団の前衛に反撃をかけます。虎の子のドイツ空軍も投入した結果、4:1で見事にD1(1)とし、ZOCへの後退によりこの連隊をCDR(基幹部隊)にまで消耗させます。
第3ターン、天候は薄雲り。南部は渡河に成功するも、中流域での苦戦が続くアメリカ軍は、南部から北上をして、側面からの間接アプローチを試みます。#0410への攻撃は9:1として、D1(1)で成功させます。が、その東の森林への攻撃は、敵砲兵の投入もあって2:1しか立たず、A1(2)と失敗に(ギリギリ、基幹部隊への消耗は避けられたが)。
やむなく、中流域での強襲も継続し、3カ所での犠牲攻撃で主力に戦力を集中します。#1108への渡河攻撃では、集中5シフトが効いて、橋頭堡の幅を拡大することに成功します。また、要衝Juelichを5:1でD2(2)として、これを攻略します。
しかし、戦闘後前進で包囲した#0808への4:1攻撃は失敗となり、さらに第102歩兵師団の1個連隊がCDRに消耗します。
精鋭の第17装甲擲弾兵師団が増援で到着し、すぐさま、中央部に投入します。
その上で第9装甲師団が、敵前衛のCDRを叩き、これを撃破します。
第4ターン、天候は変わらず、薄曇りに。アメリカ軍は、残るロエール川沿いの敵防御線に全力攻撃をかけます。南から押し上げと橋頭堡からの挟撃で、4カ所の攻撃全てに成功!2カ所で敵を殲滅し、突進をして、ロエール川東岸に強固な橋頭堡を築きます。また、ソークオフのはずの攻撃もdrに恵まれ、これもD1として、アメリカ軍に損害なし。
第5ターンの天候は晴れで、連合軍の空軍が縦横無尽に飛び回ります。アメリカ軍は、第7軍団の第3機甲師団を持って、ライン川へ向けて前進し、Frechenに登場した国民擲弾兵を難なく撃破します。また、大地が泥濘まなかったため、機械化部隊が快速を飛ばして、#0814の丘陵を包囲し、敵部隊を殲滅します。そのまま、南方から廻り込んだ第19軍団の第2機甲師団がGrevenbroichの国民擲弾兵を蹴散らして、ここを占領します。
また、敵主戦線の第1防衛線にも攻撃をかけ、まず、#0912の丘陵を占拠し、高地シフトを獲得します。その上で2カ所のソークオフで、攻撃力を集中し、#1117の第17装甲擲弾兵師団(残余)に、地雷処理戦車大隊を投入し、2:1ながらD1で、敵の戦車を撃破します。また、誤って湿地に進入したため、退路を失った第11装甲師団にも、7:1攻撃で1ヒットを与えます(ステップロス)。
が、同時に行ったロエール川上流への攻撃は、戦力2倍効果もあって、失敗します。
ドイツ軍ターン、ここで第2軍団が行動可能になります。が、ロエール川の防御を持って敵を押さえるべく、1個連隊のみを中央へ転出させ、残りは河川陣地を守ります。また、後方から駆けつけた増援を前線に回し、第1防衛線死守の構えです。
ならばと、ライン川とエルフト川の回廊を機械化師団が北進し、第1陣地線の東端に当たる#1114に奇襲をかけます。敵のB2歩兵も僅か3戦力だったため、3シフトの強襲で9:1とし、D2(2)の結果を残します。機械化部隊は2方向へ戦闘後前進し、第1防衛線の東端を攻略し、背後に回り込みます。
その他の部隊は、正念場の敵防衛線に正面攻撃を敢行します。前ターンに攻略した丘の効果や航空支援、砲撃の集中、ソークオフなどで、犠牲を出しながらも2カ所の攻撃に成功し、敵を消耗させます。
第7ターン、確率的には曇り(空軍が使えず、泥濘)になってもおかしくなかったのですが、天候はなおも、薄曇り。十分に密度を固めた9カ所の正面攻撃を行い、ソークオフを含む2カ所のみが攻撃失敗となりますが、他の7カ所は全て成功!特に第29歩兵師団は、#1212への敵を包囲して6:1でD3(2)の大戦果を上げ、第1防衛線の背後を遮断する活躍を見せます。最西端の攻撃も成功したことで、ドイツ軍の3スタックが後退できずに防御拠点に取り残されます。
なんとしても、粘りを見せたいドイツ軍は、# 1312と# 1112,1113の3スタックで、諸兵科連合と砲撃の3シフトで突出した第29歩兵師団の1個連隊を叩きます。平地における5:1の包囲攻撃は十二分に成算がありましたが、ああ、まさかのA1。ドイツ軍は戦車を失い、包囲は解けず。
第8ターン、天候は薄曇り。混戦となった中部地区で連合軍は、総花的攻撃で一気に第1防衛線の粉砕を狙います。が、移り気なdrの女神は、今度は微笑まず。要衝Erkelenzなど3カ所をD1(1)などで攻撃に成功しますが、包囲した4:1以上の攻撃でA1(1)とA1の大失敗。包囲を解きたくない連合軍は、ステップロスで耐えて消耗します。
また、北方で攻撃を開始した第12軍団が、#1806要塞への攻撃は弾き返されます。その他は1カ所ずつの成功と失敗と未だ強力な防衛陣を維持します。
一方で、ライン川とエルフト川の回廊を突進した第13軍団は一部がNeuss街で分断されます。
ドイツ軍ターン、南から第3装甲擲弾兵師団が登場し、すぐさま、中央部へ前進します。連合軍の攻撃不調により、再度、反撃のチャンスを得たドイツ軍は、もう一度、第29歩兵師団に反撃をかけましたが、ここでまさかの2を出して、A1(2)と自滅します。
第9ターン、天候はなおも薄曇りの僥倖が続きます。今度こそ、第1防衛線の崩壊を狙う連合軍は、集中攻撃で可能な限りの高比率攻撃を実施。包囲下にあった第17装甲擲弾兵師団の1個連隊が壊滅し、他6カ所の攻撃も成功させ、第1防衛線を機能不全に追い込みます。
その中でも気を吐いたのが、包囲下にある第9装甲師団とRheyd前面を守る第17装甲擲弾兵師団で、敵の物量攻撃を寄せ付けず。特に第9装甲師団は、序盤の逆襲で湿地で苦労する敵歩兵師団の1個連隊を壊滅させたばかりか、第6ターン以降の敵の攻撃を正面から受け止め、一歩も引かず。ドイツ装甲部隊の最後の輝きを見せつけます。
終盤になりつつある第10ターン、天候は薄曇り。ここまで、奇跡的に泥濘がなく、アメリカ軍の全面攻勢が続きます。第1防衛線を突破したアメリカ軍は、西と南から猛攻をかけます。もはや6割程度に戦力が低下していドイツ軍にこれを押しとどめる力はなく、延べ7カ所の戦闘の結果は、全て、成功!ライン川とエルフト川の回廊でも、敵の防御拠点の占領となります。
これでも、圧倒的な戦力差となりつつあるアメリカ軍は、全面攻撃を続行。空軍が使えず、泥濘によるドイツ軍1シフトもあり、1カ所で攻撃失敗したものの、5カ所の攻撃に成功。Krefeld市街地を奪って、外郭陣地のドイツ軍2ユニットを包囲し、Duelkenでも1ユニットを包囲下とします。ここまで粘りに粘っていた第9装甲師団(!)も、ついに全滅します。
もはや一方的な戦力差となったアメリカ軍は、泥で十分な機動性を発揮できない中でも、前面にいる敵に2カ所を除き、振りきりの最高比率で連打を見舞います。精鋭の第3装甲擲弾兵への攻撃のみ、A1(1)で失敗するも、それ以外の5カ所では全て成功。このターンだけで、3ユニットを撃破し、戦闘前進で泥をかき分けて前進します。
ZOCを維持している部隊が僅か6ユニットにまで減少したドイツ軍は、Uerdingenから北西に向かって薄い戦線を引くのみに。
第13ターン、天候は薄曇りに回復。大地が固まったため、圧倒的と言える機動力で前線の敵4ユニットに、容赦ない飽和攻撃をかけます。全ての攻撃に成功し、1ユニットは後退したものの、次のドイツ軍ターンに自滅攻撃で消滅。それ以外も、ステップロスをした上で押されに押され、完全な敗走に。もはや、残るはZOCを維持しているユニットは、4つのみ。
第14ターン、天候はもはや空軍を必要としないにもかかわらず、薄曇りに。友軍のため、ここを死地と決めたドイツ軍に、ヤンキー達が最後の攻撃をかけます。全てが、振りきりで突破も発生!薄い防衛線が難なく食い破られ、退路を遮断された西岸守備隊は、1ユニットを除き、潰走します。が、戦闘後前進でライン川のに突進した部隊が、橋梁奪取を狙いましたが、残念ながら目の雨で橋は爆破されます。
第15ターン、全く、効果はありませんが、全航空恋が飛来する晴れ。連合軍は最後の防御拠点Rheinhausenへ振り切り攻撃を敵を殲滅。戦闘後前進であわよくば橋梁を狙うも、ドイツ軍工兵隊は最後まで優秀で、爆破に成功しました。
ライン川西岸の全VP地点の占領:18点
アメリカ軍の損害:-3VP (第30、第102、第75歩兵師団が同一師団効果なし)

































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