この日にプレイしたかったのが、戦争末期の政略戦を描いた「日本のいちばん長い8月」(GJ)でした。前回、茨城会で4人プレイができ、感覚が掴めたので、ちはら会でインストとしました。平・BIBI・エンジョウ・バーネット・若月・mitsuの6人プレイです。 まず、セットアップで、人物の激しい獲得戦となり、東條をエンジョウ陣営が、小磯をBIBI陣営が、米内を平陣営が獲得します。
 第1ターンは、東條内閣でスタートし、東條は敢えて憲兵を使わず。エンジョウ陣営が一歩、リードします。
T1
 が、やっぱり、憲兵は怖いと、第2ターン、東條が危険視されて、あるあるの小磯内閣が発足します。アクションでは、陸軍を固めたエンジョウ陣営が、次々と(一銭五厘で)陸軍師団を本土に集結させます。同時に、テロリストを嬉々として手に入れます。これは明らかに本土決戦しか考えていないゾ。
 政権VPでは、自身を含む小磯派を2人擁するBIBI陣営がトップで、1点差でバーネット陣営、続いてmitsu陣営が続きます。
T2
 第3ターン、小磯政権継続は3人を利するだけと、ここで米内が動きます。実は米内派も取り込んでいた小磯のBIBI陣営があっさりと引き、待望の海軍内閣が発足しましたが・・・「よし、天誅だ!」といって、エンジョウ陣営が刺客を放ちます。ああ、米内は凶弾に倒れ、大量VPが入るはずだった平陣営はがっかり。「誰だ、あの陣営にポントウ(テロリスト)を持たせたのは!」
T3 米内暗殺!
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 もう一人のテロリストを抱えていたmitsu陣営は、終戦エンドならライバルになるバーネット陣営を弱体化させるため、元首相の近衛文麿を暗殺します。
 第4ターン、政局が混沌の度合いを増す中、史実より早く鈴木内閣が発足。終戦ボーナスを持つのが、鈴木を擁するバーネット陣営とBIBI陣営、mitsu陣営。鈴木貫太郎は、2.26の凶行も生き延びた古強者で、今回もエンジョウ刺客に狙われましたが、間一髪、躱します。このままなら、聖断が下るか?!
T4 不死身の鈴木貫太郎
 ところが・・・ここで、海軍軍令部長を持つ若月陣営が、二度目の航空隊出撃を命じます。確率的には2-3ユニット程度の戦果のはずが、若月陣営と平陣営ともに、なんとほぼ全機が攻撃成功!もちろん、幻の台湾沖港空戦(ほとんどが0VP)の可能性もありますが、両陣営の敵海軍の「撃破」数が合わせて6ユニットを超え、俄然、本土決戦に傾きます(一発当たれば、逆転できずゾ)。和戦どちらになるのか、最後まで読めない展開に。
T4まで 連合艦隊が「大戦果」
T4
 第5ターン、終戦一直線のバーネット陣営が御前会議を招集。自派の2名を使って、2票まで入れます。が、承認権を持つ平陣営と若月陣営が日和見を決め、本土決戦へ。ならば、mitsu陣営も承認の代わりに、陸軍を招集して、遅まきながら本土決戦に備えます。
T5 聖断裁可されず
 そして始まった本土決戦!陸軍を貯め込んだエンジョウ陣営が25点まで伸ばしますが、陸海にバランスよく影響力を広げていた26点のBIBI陣営には届かず。そして、奇跡を起こしたのが、前ターンまで最下位だった平陣営。航空攻撃で僥倖の20点を挙げ、終戦VPと合わせて、28点の大逆転勝利に!
終了時
 これがあるので、勝ち目の薄い陣営は、本土決戦に流れるのでしょうね~。それにしても、戦後の評価など全く無視して、今がよければと、あっさり現人神の意向を無視するとは、それでも皇国臣民か?!(笑い) 
 今回、最もこのゲームを楽しんだのは、テロし放題で、臣民なんて無視して、猛烈な本土首都決戦を決行したエンジョウ陣営でしょうね~(笑い)。