今月のソロプレイ第2弾は、「PEGASUS BRIGDE」(S&T)のランダムオプションです。難易度は、Medium設定で、ドイツ軍のセットアップとイギリス軍の増援をランダムで決定します。ドイツ軍のセットアップは、Eで以下のようになります。
 守備隊5ユニット+ダミー3ユニット
 Schmidt大佐を監視哨に
 Hickman軍曹+1個小隊をLe Portに
 橋の爆薬あり(1/4の確率)
 追加の歩兵1個小隊をBenouvilleに
 第1ターン、北部・南部ともグライダー隊に損失なく(確率は1/3でした)、全6機がマップに進入してきます。
 北側から進入した3機のグライダーは、第2グライダーが2エリア目で着陸しますが、第1と第3グライダーは、ともに6エリア目まで進行します。
T1G 北部
 南側から進入した3機のグライダーは、第4グライダーが2エリア目で着陸し、第5-第6グライダーも3エリア目と、振るわず。が、着陸による損害はなく(確率は1/6でした)、全兵力がグライダーから飛び出します     
T1G 南部
 イギリス軍移動フェイズに、総指揮官のHoward少佐以下、Brotherridge隊とSmith隊が全力で南下し、最北とその隣の掩体壕に隣接するエリアに到達します。偵察の結果、北2番目の掩体壕に守備隊を発見!敵も同時にBrotherridge隊に気付き、臨機射撃を行います。闇夜の射撃でしたが、開豁地で身を隠す場所がなかったことが災いし、Brotherridge中尉と小隊は、制圧状態になってしまいます。
T1
 ドイツ軍移動フェイズに、この守備隊が果敢に制圧状態の敵に突撃を敢行しますが、これは隣接エリアにいたHoward少佐指揮の臨機射撃と直接射撃を喰らって、壊滅します。
 これ以外は、Le Port(Hickman軍曹指揮)とBenouvilleにいる各1個小隊が、遠く銃声を聞いて、橋への進撃を始めます。
 一方、南部では、各小隊と司令部までが交互に先導をして、最南端から2番目の掩体壕に隣接するエリアにまで辿り着きます。ここには、機関銃が備え付けられていましたが、幸運にも守備隊はダミー!いまだ、敵に探知されず、橋周辺の掩体壕に迫ります。
T1G
 第2ターン、回復フェイズでBrotherridge中尉自体は、いまだ、銃撃のショックを受けていましたが、古参の下士官がすかさず指示を出し、小隊は回復します。
 北部では、勇敢な工兵隊が対戦車砲のある掩体壕に接近し、敵を確認します。開豁地での臨機射撃を受けますが、暗闇で照準が甘く、影響はなし。これを元に、本体が3つ目の掩体壕に入り込み、射撃準備をします。対岸の機関銃壕からも視認される位置でしたが、幸運にも敵兵はなし(ダミー)。
 南部では、敵のいない3つ目のバンカーにFox隊とHopper隊が入り込み、敵の機関銃を捕獲します。隣接する監視哨と対岸の敵に発見されますが、半分の敵は予想外の展開に混乱していて、臨機射撃ができず(守備隊の特別ルール)。これを見たSween隊が大胆にも内陸の開豁沿いに監視哨に接近し、手榴弾2発を投げ込み、Schmidt大佐と守備隊を制圧状態にします。
 ここで、ドイツ軍は橋に仕掛けた爆薬の起爆を試みましたが、万が一のため、装薬がされておらず、ペガサス・ブリッジは無傷のままです。
 また、最南端の掩体壕には、イギリス軍司令部自らが突進し、ここを掃討します。
 唯一、行動可能な東岸のドイツ軍守備隊は、掩体壕から掩体壕を通って橋に向かいましたが、平地を横切るわずかな瞬間をイギリス軍に狙い撃たれ、全滅します(16火力-1修整で2ダメージ)。後方にいる2個小隊は、警戒をしながら、全力で橋に向かって最短距離の前進をしていきます。
T2
 第3ターン、Brotherridge中尉は、未だ、回復せず。ドイツ軍も監視哨のSchmidt大佐は回復するも、守備隊は混乱状態のままです。
 これを見た南部を統括するPriday大尉は、大胆にも監視哨に主力隊で突撃をかけます。Schmidt大佐は拳銃で牽制するも被害は出ず。射撃フェイズに、至近距離から16火力を見舞って、守備隊を殲滅すると、そのまま、白兵戦でSchmidt大佐も排除します。また、掩体壕2箇所も掃討し、捕虜1ユニットを獲得します。
 北部では遅れていたWood隊が前線に到着し、対戦車砲の掩体壕に手榴弾を投擲し、守備隊に1ヒットを与えます。さらに、Howard少佐自らが指揮するBrotherridge隊(指揮官はいまだ混乱状態)も壕から出て、隣接エリアから手榴弾攻撃を行い、これを制圧下にします。先を急ぐSmith隊は、この壕を迂回し、包囲するように橋に向かいます。また、北部の掩体壕2箇所は、工兵が掃討を行います。
 まだ、橋を巡る戦闘が続く中ですが、今後の展開を考えて、1個工兵隊を西進させます(Ranville橋の確保と増援のCoffin隊への連絡路の開通のため)。
 ドイツ軍の予備2個小隊は内陸を疾走し、前線まであと一歩に近づきます。
 射撃フェイズには、対戦車砲の掩体壕にイギリス軍の全火力が集中し、守備隊が全滅します。
T3
 第4ターン、ここで敵を合流させんと、イギリス軍4個小隊が橋を渡って、東岸に突進します。MGを構えた敵に猛烈な防御射撃を受け、2個小隊は制圧状態となり、釘付けに。が、2個小隊が1ダメージを受けながら、ここを確保します。
 ドイツ軍は、これを排除しようと機関銃まで持ち込んで(!ルール上、そうなる)、このエリアに接近しますが、覚醒した2個小隊が防御射撃を撃ちまくり、機関銃小隊を至近距離で撃滅(機関銃を捕獲)。さらに、Hickman軍曹率いる1個小隊に2ヒットを与え、北西から迫る1個小隊に1ヒットを与えます。
T4 Brの防御射撃!
 射撃フェイズに、Hickman隊に16火力を浴びせ、さらに2ヒットを与えます。これによりHickman軍曹は負傷してしまいます。ドイツ軍も反撃しますが、火力が落ちて統制が取れず、Brotherridge隊に1ヒットを与えたのみに。
 なお、ドイツ軍の増援はdrの結果、史実と同様の3(Ⅳ号戦車1両と6-3の2個小隊)になり、登場は第7ターンになります。
T4
 第5ターン、イギリス軍はFox隊を除く混乱ユニットが、全て、回復します。
 イギリス軍は、残ったドイツ軍の排除に向かいます。Hopper隊が機関銃のある掩体後に入り込み、これを捕獲。Gondree Cafeに陣取るドイツ軍は、防御射撃を浴びせるも、効果なし。すかさず、Hopper隊は擲弾攻撃を実施し、敵を制圧状態にします。これを見て、Smith隊が一気に片を付けんと、Cafeへ突撃します。
 Brotherridge隊も同様に隣接する掩体壕に進入しますが、Hickman隊が一瞬を捉えて臨機射撃に成功し、これを制圧状態にします。イギリス軍は、やむなく、残った2個小隊を東岸に渡し、Sween隊が臨機射撃で制圧状態になるも、1個小隊は無事で射撃準備をします。
 Hickman軍曹率いるドイツ軍は、果敢にも掩体壕の敵に突撃を行いましたが、側面から3個小隊の集中射撃を受け、1ダメージを受けます。
 射撃フェイズに、Cafeの敵小隊にSmith隊とHopper隊が集中攻撃を行い、さらに2ヒットを与え、これを殲滅します。また、Hickman隊にも1ヒットを与え、まだ、3戦力は残っているものの、これにより、Hickman軍曹が戦死します。
T5射撃戦
 なお、この間に工兵隊が、爆薬はなかったものの、橋に仕掛けられた導火線と起爆装置を取り除き、安全を確保します。
T5
 第6ターン、イギリス軍はCoffin隊の増援をdrで決定します。結果は、フルスタックの6個小隊及び各2個Piatと対戦車手榴弾攻撃(ガモン爆弾)と強力ですが、登場は第9ターンになります。
 残り1ユニットになったドイツ軍に対し、近隣のイギリス軍は手榴弾攻撃を行い、これを制圧状態にします。これ以外は、小隊を分隊に分割して、未掃討の掩体壕の掃討と敵の接近路の占領を進めます。同様に、工兵隊と司令部が陣地の構築に入ります。
 そして、射撃フェイズに18火力+3の猛烈な射撃で、2ヒットを与え、続く白兵戦で最高比率でこれを排除します。
T6 白兵戦で決着
 第7ターン、一時、敵が全滅したので、イギリス軍は分割によって部隊数を増やし、橋を中心に、半円形に支配地域を広げます。同時に、最後の掩体壕の掃討を進めます。また、西進させていた工兵は、Ranville橋の占領に成功します。
 ここで、ドイツ軍の増援が登場します。drの結果、南東部のLe Portに、Ⅳ号戦車1両と歩兵2個小隊が出現し、道路沿いに前進を開始します。
T7 ドイツ軍の援軍
T7
 第8ターン、イギリス軍は一部で占領エリアを増やしながら、敵を迎え撃つべく、部隊を橋に向かって終結させます。同時に遅れていた東岸の掩体壕の掃討を終了し、西に向かっていた工兵隊は、Ranvilleまで通路を開削し終えます。
 ドイツ軍は規定通り、道路上を前進してきます。
T8
 第9ターン、イギリス軍は敵を分散させるべく、2個空挺歩兵小隊を東岸の掃討した掩体壕に、陣地を構築して潜ませます。これに釣られ(ルールにより)、ドイツ軍歩兵の2個小隊はこちらへと向かいます(戦車は道路上を前進)。
 ここで、対戦車兵器(Piatとガモン爆弾)を潤沢に持ったCoffin隊が登場し、橋へと向かいます。
T9 Coffin隊,登場
 第10ターン、塹壕で待ち受けるイギリス軍の2個小隊の前に、ドイツ軍歩兵が姿を現します。これに対し、16火力の臨機射撃が火を噴き、それぞれ、1ヒットと3ヒットを与えます。さらに射撃フェイズに、16火力+4の先制射撃により、3ヒットを与え、敵兵力を半減させます。ドイツ軍も意地の反撃でマイナス優勢がありながら、5火力で敵を制圧状態にします。
T10 ドイツ軍歩兵が接近
T10 射撃戦
 ドイツ軍戦車は、警戒しながら、橋に向かう道路を前進します。
 第11ターン、制圧状態あった2個小隊は、無事に回復します。
 ドイツ軍歩兵は、なおも戦意高く、塹壕にいるイギリス軍に突撃をかけましたが・・・猛烈な防御射撃により、1ユニットが壊滅し、もう1ユニットも1ダメージを受けます。さらに、満を持した射撃フェイズの攻撃で壊滅となり、残りはⅣ号戦車1両に。
T11 ドイツ軍歩兵、防御射撃で大損耗
 第12ターン以降、ドイツ軍戦車が遅々として進まぬ間に、ついにCoffin隊が最前線に到着します。先ほど、歩兵を殲滅した2個小隊も合流し、橋の手前のエリアにキルゾーンを設定。全部隊が陣地に籠もり、敵のAFVを待ち受けます。
T12
 そして、迎えた第15ターン、Ⅳ号戦車が橋の前面に到着します。道路を塞ぐバリケート陣地を発見したⅣ号戦車は、主砲の射撃準備に入りますが、待ち構えていたイギリス軍が、一瞬、早く、Piatを発射します。狙い澄ました1発が、Ⅳ号戦車に命中!モンロー効果で正面装甲を撃ち抜き、これを撃破!戦車兵を道連れに、最後のドイツ軍ユニットが消滅し、1ターン早く、ゲーム終了となりました。
T15 Piat一閃
 得点は、戦車の撃破により+5点となり、合計69点でイギリス軍の完全勝利となりました。
 ドイツ軍のセットアップがランダムとなったため、制圧に時間がかかりましたが、敵に突撃して来るという、ドイツ軍のドクトリン(ソロルール)により、優秀な火力を持つイギリス軍が、第6ターンまでに初期部隊を全て、制圧。第7ターンに、敵の増援が来たものの、戦車はイギリス軍の支配エリアの道路を進むため、時間がかかり、先にPiatを持つCoffin隊が最前線に到着して、敵のAFVを撃破。別働隊の6戦力の歩兵小隊が河川沿いに進撃を試みるも、火力で上回るイギリス軍2個小隊の射撃で壊滅し、橋の確保は安パイでした。
終了時
 次は、難易度をHardとして、試してみます。