後半に散り組んだのが、BIBIさん持ち込みの「ファイティング・ファンタジー・アドベンチャー」(グループSNE)です。ゲーム紹介によれば、「ゲームブック〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズがボードゲームになって日本上陸!重厚なアートワークの450枚を超えるカードが、冒険の世界へプレイヤーを誘います。(中略)サイコロの結果に一喜一憂し、運点やヒーローの能力の使用に頭を悩ませ、待ち受ける選択肢に手に汗を握る冒険は、盛り上がること間違いなし!」だそうで。
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 実際、傑作のゲームブックのパラグラフが、カードになっていると思えばよく。とてもプレイしやすく、戦闘も、2d6して技術点(攻撃力)を足し、合計を比較する(差がヒット値)というシンプルさ。それに、戦士や聖職者、偵察兵、魔術師が、シナリオ中に1回しか使えない特製カードを持っていて、いつ、どこで使うか、駆け引きがあります。
 唯一の難点は、パラグラフシステムで基本ストーリーが固定しているので、一度プレイすると、しばらく、同じシナリオはやりにくいことでしょうか。
 今回は、2人の協力プレイで、4人のキャラを以下のように割り振りにしました。
 mitsu:戦士・聖職者
 BIBI:偵察兵・魔術師
戦士と聖職者
 序盤、ダンジョンに入ったパーティ一行は、周辺の回廊や部屋を廻りながら、ゴブリンやオークの雑魚キャラを片付けていきます。雑魚といっても、技術点(戦闘dr修整)は低いものの、HPは7以上と簡単には片付かず。戦闘ではともに2d6するため、振れ幅が大きく、徐々にキャラに損害が堪っていきます。普通のRPGやゲームブックなら雑魚を倒しても、レベルアップが見込めますが、このゲームではなく、ただの倒し損に。また、初めてのプレイのため、特殊カードや運(drの振り直し)を使うことにためらいもあり(後に出てくるはずの凶悪モンスターに備えないといけないのでは)。今から、こんなにヒットを受けて、クリアできるのか?!
オーガーとゴブリン
 そうこうするうちに、逃亡ができない凶悪なヴァンパイアが襲いかかってきます。まだ、1体のため、パーティは戦士を先頭に隊列を組んで、どうにか抵抗します。プレイヤー側も2ヒットを受けたところで、聖職者がヴァンパイアの胸に杭を打ち込むことに成功し、なんとか、この難敵を退けます。
強敵ヴァンパイア!
 再び、探索を再開しますが、今度は北の部屋に巨大なワーム!避けて通りたくても、ここしか道はなく、覚悟を決めて勝負に。最強の技術点をもつワームは超強敵で、確率的にはかなり厳しい。そこで、ファイヤーボールや敏捷性など、特殊カードを乱発し、少ない損害で切り抜けます。が、残りの迷宮カード数を考えると、まだ、行程の1/4程度。って、これでは、ただの無理ゲーだろう?!
 が、さすがに傑作のゲームブックを元にしただけあって、リカバリーが絶妙でした。このままでは誰かが死亡(気絶)のタイミングで、傷や精神を癒やすアイテム。パーティ全員が、相当、やばくなったところで、奇跡の泉。罠がありそうなら、偵察兵を先頭になど、どうにか切り抜けられるバランスに。
妙なタイル部屋
 とにかく行けるところまで行くしかない!川を渡って、ゾンビを倒し、サイクロプスを屠って、貴重な宝石を手に入れたり。気が狂ったNPCや一見、味方のような妙な老人と邂逅し、ミノタウルスの迷宮を切り抜け、気が付けば、最終盤に。
 通常ではこんがり焼きにされるドラゴンをある方法でクリアし、ついに最後の関門-地下迷宮の主ザゴールと対峙します。どのキャラよりも高い技術点に、尋常でないHPに苦戦しまくり、2キャラが死亡直前まで行きましたが・・・最後は、戦士が必殺の追加打撃を見舞い、ついにこれを倒します。
ついに、地下迷宮の主、登場!
満身創痍の戦士の底力!
 これで、財宝が手に入ると思いきや・・・ゲームブックらしい結末に。まあ、レベルアップはできたので、よしとしましょうか。
マップ
 表示の90分ではとても終わりませんが、テンポよく、火吹山シナリオを終えました。まだ、4つのシナリオがあるそうなので、また、いつか・・・。