この日の最後にプレイしたのが、若月さん持ち込みの「デシジョン・イン・イタリア」(Bonsai Games)です。手順は、主導権側か交互に、2回の移動・攻撃を行うシンプルなものです。戦闘は、最大で4d6して6でヒットで、戦車・空軍で各+1dr修整がつきます。
陸地では移動に制限がないので、枢軸軍は敵の侵攻に素早く対処でき、場合によっては「自前の捕虜収容所」サレルノの再現も可能です。一方で、連合軍には高い海上侵攻能力が与えられていて、史実通り、敵の背後に強襲上陸ができます。後攻手番の最後に侵攻し、次ターンに主導権を取れば、すかさず、兵力補給ができ、敵背後への突進も可能です。
ちなみに、コンポーネントは基本戦力がキューブで、特殊兵科はユニットになっているのが、おしゃれです。特に史実で活躍した降下猟兵は、自動的に1ヒットを与えられる精鋭で、しかも通常の歩兵と同じ、1補給ポイントで再編できるので、非常に重宝します。一方の連合軍は、実質2ステップの戦車も、dr+1できる航空機も、全て1補給ポイントで生産できます。
これに加えて、ゲームに多彩のヴァリエーションを添えるのが、両軍のイベントです。ここ一番で決定的な行動を行える追加インパルスや増援、戦闘で押し切りたいときの予備投入、逆に戦闘を硬直化させる戦闘終了、使用済みの行動を再び実施できるケッセルリンク、敵の行動を制限する戦略爆撃など、を選択して実施できます。ただし、行えるのは全部で6回までで、いつ、どのイベントを発動するのか、知恵を絞ります。
簡単なインストを受けて、連合軍(mitsu)対枢軸軍(若月)で対戦します。
第1ターン、連合軍は史実通り、チュニジアの解放を第一とします。まず、Gafsa(アリア16)を二方向から攻撃し、枢軸軍Tunis(エリア17)へ追い込みます。枢軸軍は、これ以上の部隊をアフリカに送らず、シシリー島(エリア14)の守りを固めます。
連合軍は、第2行動で全力でTunis(エリア17)を攻撃し、多大な損害を受けながらも、攻略に成功します。
第2ターン、史実ならシシリー島(エリア14)攻撃ですが、枢軸軍の防備が余りに堅いと判断した連合軍は、第2行動でローマの裏庭に当たるエリア09へ強襲上陸をします。敵が部隊を配置していなかったので、無条件に成功。すぐさま、増援イベントで兵力を増強します。枢軸軍も即時反撃に出ましたが、山岳地帯で優秀な戦車は使えず、これを墜とせず。
第4ターン、連合軍は騎虎の勢いでSalernoに攻撃をかけますが、これは失敗。枢軸軍は挟撃の危機に一転、兵力を南下させ、カラブリアを奪還します。これらの戦闘で両軍とも消耗しますが、相対的に補充イベントや数が多い連合軍に有利に。
第5ターン、先手を取った連合軍はFirenze(エリア07)を攻略し、枢軸軍には北イタリアへの侵攻を止める手立ては、ほぼなくなります(増援を送れても、沿岸沿いに海上輸送で僅か2ユニット)。09と07を固める連合軍に、枢軸軍が南からの反撃を繰り返しますが、どうしてもこれを破れず。
それでも諦めない枢軸軍は、ほぼ全兵力をかき集めて、第2行動で乾坤一擲のFirenze(エリア07)奪回作戦を行います。第3撃でも墜ちなかったのため、最後のイベント「予備投入」を行いましたが・・・ああ、後1ヒット、足りず。イメージは、恨めしそうにダイスをのぞき込む枢軸軍(若月)。
初プレイでしたが、シンプルなルールと多彩なイベントで、非常に楽しめました。制海権を持つ連合軍は、どこにでも上陸できるため、頻繁な強襲上陸と兵力の誘引、その上で別の箇所の攻略と、史実のような戦略が取れます。枢軸軍はそれに併せて兵力をシフトし、優秀な戦術的能力を駆使して、敵の撃退を試みます。今回は、幸いに連合軍が海に叩き落とされることはありませんでしたが、下手な上陸であれば(あるいはdrが偏れば)十分に起こりえました。販促の台詞通り「ルールはシンプルですが、(中略)両軍とも一定数のイベントを実行でき、戦いの流れを変えることも可能です」。これは、ぜひ、再戦したいものです。











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