この日の緒戦は、みなさんが集まるまでの軽戦で、「SCOPE:STALINGRAD」(Bonsai Games)を平さんとインストプレイしました。
全景
 基本ゲームは、非常にシンプルなサーチ・アンド・デストロイ系で、1枚ずつ、敵のカードを指定して、オープンにします。敵がいたら、任意で狙撃兵の射撃(殺害)ができます。が、発砲音からスナイパーの位置がある程度、特定できます(1/4の確率)。そのままだと、いずれ捕捉されるので、任意の2×2のカードを隠蔽状態で並べ替える移動もできます。この時、あえて狙撃兵を除くカードを移動させて、敵の目を欺くことができます。また、発砲は任意ですが、索敵で囮を引くと必ず、撃たねばならず。
 発見自体は運ですが、発砲後の行動は、相手の性格を考えての駆け引きとなります。
 勝利条件は、敵のスナイパーを全滅させるか、一定の得点(大抵は1点、将校と狙撃兵は2点)を獲得すれば、勝利です。
 第1戦は、5×3の陣地での「オープンフロント」になります。陣営、ドイツ軍(平)対ソ連軍(mitsu)です。
 先手は、ドイツ軍が取り、1枚目を索敵しますが、いきなり、囮!発砲を余儀なくされます。すかさず、ソ連軍が対スナイパー索敵をかけたところ、スナイパーではありませんが、将校(2VP)を発見。これを、除去します。
 今度は、ドイツ軍(平)が対スナイパー索敵を行いますが、ああ、またも囮!(ソ連軍は狙撃兵の周囲に囮を集中配置していました)。敵の発砲炎でスナイパーを発見したソ連軍は、これを即座に射殺します。
囮にかかるドイツ軍
 気を取り直して、ドイツ軍が対スナイパー索敵を行いますが、ギリギリで敵を取り逃します(1/2の確率でした)。ソ連軍は、危うく移動で難を逃れます(逃れた風を装います)。
 ドイツ軍は、敵が移動した先で、再び、索敵を開始しますが、ああ、またも囮!そう、ソ連軍は、狙撃兵を移動したと見せかけて、囮のみを移動していました。これで、敵の位置を推測したソ連軍が、二人目の敵狙撃兵を見つけ、射殺。
 最後は、前線を彷徨く迫撃砲手を排除して、7VPで勝利しました。
迫撃砲手を射殺
 第2戦は、規模がやや大きい「ディープフロント」(4×4)です。序盤から激しい射撃合戦になります。
 第3ターン、ドイツ軍が囮にかかると、ソ連軍が即座に敵スナイパーをあぶり出し、射殺。が、ドイツ軍は、この発砲炎から狙撃兵を探知し、こちらも射殺。
 すると、ソ連軍が2人目のスナイパーで、敵の位置を察知し、これを射殺。ドイツ軍も意地を見せ、3人目の(最後の)狙撃兵で、ソ連軍2人目のスナイパーを倒します。
激しい狙撃合戦
 残りは、1対1。いずれか先に、敵狙撃兵を見つけた側が勝利します。勝負を決めたのは、またも囮でした。ドイツ軍の最後の狙撃兵がこれにかかって発砲。ソ連軍がすかさず捜索に成功し、敵兵を発見!必殺の銃弾が敵狙撃兵を吹き飛ばし、全てのスナイパーの除去で、連勝となりました(実質は、綱渡りの勝利でした)。
最後の敵兵を除去
 第3戦は、テーマ別シナリオで、エース対決です。3枚のスナイパーが1名ずつ、順に登場し、全てのスナイパーを先に倒した側が勝利します。レギュレーションは、最もシンプルなクイックデュアル(4×3)です。
 スタートはソ連軍が先手を取り、1名の狙撃兵を排除します。が、ここから、ドイツ軍が猛反撃で2名のスナイパーを射殺。展開域が狭く、囮の数が少ないので、ソ連軍のブラフの効果が今ひとつです。
 それでも、ソ連軍も2人目のスナイパーの射殺に成功しますが、直後に最後の狙撃兵が狩られ、ジ・エンド。ドイツ軍が、初勝利となります。
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 第4戦は、テーマ別の「敵の指揮系統を混乱させろ」です。将校カード2名を先に除去した側が勝利します。レギュレーションは、広めのオープンバトル(6×3)です。 
 先手を取ったのは、ドイツ軍でした。索敵で早々に将校を発見し、それをすかさず、射殺します。ソ連軍は、対スナイパー捜索を行い、この敵兵を発見し、排除します。これでスナイパー数は2:3となりますが、ドイツ軍はあと1名の将校を見つければ、即勝利なので、やや、有利か。
ドイツ軍が先に将校を射殺!
 しばらくは両軍の索敵が続き、ドイツ軍が囮にかかり、発砲します。ソ連軍は、チャンスとばかりに対スナイパー捜索を行いましたが、狙撃兵ではなく、近くを彷徨いていた敵将校を発見します。迷わず、引き金を引いて、これを排除します。
 ここからが激しい攻防戦になります。ドイツ軍がソ連兵の探索に成功し、狙撃兵を射殺します。これで、条件は全くの五分に。その後、お互いに囮にかかっては、危うく逃走することを繰り返し、緊張が高まります。
 最後に、運を呼び寄せたのはソ連軍でした。索敵で敵狙撃兵の発見に成功し、2人目のスナイパーを昇天させます。ドイツ軍も必死に索敵するも、敵が見つからず。と、ソ連軍が最後の敵スナイパーを発見し、射殺。これにより、ドイツ軍に反撃の手がなくなったため(敵を除去できない)、ソ連軍の勝利となりました。
ソ連軍の猛反攻
 第5戦は、敵の迫撃砲手と偵察兵を除去する「敵の迫撃砲を沈黙させろ」です。レギュレーションは、同じくオープンバトル(6×3)です。
 ソ連軍が先手で、テーマ別勝利条件の迫撃砲手を発見し、すかさず、仕留めます。これを見たドイツ軍は、銃声を頼りにソ連軍のスナイパーを見つけ、射殺します。ソ連軍は、2人目のスナイパーがその発砲炎をたどって、ドイツ軍の狙撃兵を狩ります。
 その後、しばらくは捜索が続きますが、ドイツ軍は敢えてソ連軍がいるエリア(BANG!)を探索せず。そう、ソ連軍が狙撃兵の近くに囮を配置しているのを見抜き、それ以外の目標の排除を狙う作戦に(実際、そうでした)。
 が、偶然にも、ソ連軍が敵狙撃兵を先に発見してしまい、2人目を排除。焦るドイツ軍を尻目に、3人目の(最後の)スナイパーも発見され、即射殺で終了。第4戦と同様に、反撃の手がなくなったため、ソ連軍の勝利となりました。
最後のスナイパーを除去
 第6戦は、上級ゲームの「敵の前進を食い止めろ」です。上級ゲームでは、単なる標的でしかなかった狙撃兵以外の兵種に特別な行動ができるようになります。斥候は、2枚のカードを索敵でき、迫撃砲は隣接する敵を除去できます。歩兵は、隣接する敵に突撃して排除するとともに、前進で占領地を拡大できます(除去されても、歩兵のみは回復可)。機関銃は、敵の撃破と歩兵の突撃を粉砕できます。将校は、移動及び追加アクションを実行できます。そして、これら全てを除去できるのが、狙撃兵です。このテーマの勝利条件は、自軍の歩兵が敵の戦線最後列に到達することです。
 敵の配置が不明ですが、ソ連軍は歩兵と迫撃砲を軸に攻勢をかける作戦を取ります。目標は、左翼。念のため、右翼には重機関銃を配置し、万が一、敵が同じ手を使ってきた場合に備えます。
 迫撃砲で前線を叩き、歩兵が突撃する作戦が奏功し、ソ連軍左翼が前進します。ドイツ軍は、初期配置していた(と思われる)歩兵と狙撃兵の妨害しようとしますが、排除されたソ連軍歩兵が補充ですぐに前線に復帰となり、前進を継続します。
 このイワンらしい人海戦術によって、貴重なドイツ軍スナイパーが突撃に巻き込まれ、戦死!
歩兵が敵狙撃兵を排除!
 歩兵による反撃でソ連軍の迫撃砲が駆られるも、狙撃だけでは、大量に浸透するソ連軍歩兵を止められず(なんか、史実っぽいゾ!!)。結局、スナイパーの射撃を掻い潜ったソ連軍が盤端に到達するのが確実になり、瓦礫の街の戦いはソ連軍の勝利となりました。
ソ連兵の突進を止められず
 テーマが入ると、複数の勝利条件があるので、俄然、面白い!軽戦のはずが、気が付けば昼過ぎまで、どっぷり、6戦というはまり具合に。残りのテーマは、なんとスナイパーを使わない(!)「狙撃兵の支援なしで戦え」。ぜひ、次回にプレイしたいものです。