今月のソロプレイ第6弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から末期戦シナリオ37「巨獣の咆哮~春の目覚め作戦」です。
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 参加兵力は、TIGERⅡの5両とスターリンⅡの8両(!)という、文字通りの巨獣の戦いになります。
 このシナリオにはターン数設定がなく、相手を全滅させればと勝利という、容赦ない殲滅戦です。弾薬切れを起こしたユニットは、除去されます。
 ドイツ軍のTIGERⅡは、中距離から近距離で極めて高い命中率と貫通力を誇ります。対するスターリンⅡは、実は貫通力で王虎を凌ぎますが、ソ連軍AFVの特徴で近距離以外の命中率で+3-+4の差という大きなハンディがあります(30-40%の差)。よって、ソ連軍としては地形を利用しながら数を生かした接近戦を狙い、ドイツ軍は、なるべく広い射界を取って、前進してくる敵を暫時、撃破する作戦です。
 第1ターン、ソ連軍は森林を利用して、射線の通らない中央に前進します。
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 対するドイツ軍は、中央やや北西にある森林を防御拠点にせんと前進します。この距離では臨機射撃の命中率が低いため、ソ連軍は待機。TIGERⅡの3両が前進射撃を行い、1発を命中させるも、スターリンⅡの厚い装甲に弾かれます。
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 第2ターン、ソ連軍はなおも距離を詰め、命中率の向上に努めます。うち、2両は中央森林の南側へ迂回し、後に数で有利な射撃を行うか、あわよくば側面攻撃を狙います。
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 これに対し、ドイツ軍は規定通り、森林に進入し、そこから射撃を浴びせます。数では、6:3と半数ですが、修整を受けてもなおも主砲の命中率は優秀で、2発を命中させます。この距離だと虎の88mm砲がスターリンの装甲を貫き、たちまち2両を撃破してしまいます。
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 第3ターン、ここが勝負のソ連軍は、4両が足を止め、射撃戦に入りますが、森の効果で命中率が落ち、1発を命中させるのがやっと。それでも巨大な122mm砲弾の威力は高く、ドイツ軍最強のTIGERⅡの装甲を貫通し、これを撃破します。しかしながら、貴重な1両が弾薬切れになり、舞台を去ります(既定により除去扱い)。
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 ドイツ軍は最後の2両も森林に進入して、総力を上げてソ連軍の戦車を叩きに来ます。これに対し、ソ連軍が臨機射撃を行いましたが、全て外れ。対するドイツ軍の射撃は強力無比で、この方面のソ連軍3両の全てを破壊してしまいます。これでの残ったソ連軍は、わずか2両に。
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 第4ターン、ソ連軍は中央の2両を前進させ、射界の制限で唯一、数的有利なTIGERⅡの1両を射撃しますが、前進射撃修整が祟って、外れに。
 車両数で4:2と倍となったドイツ軍は、まず、中央の1両でスターリン1両を撃破します。そして、北西の主力を南下させ、近距離戦を挑みます。スターリンは3へクスの近距離で臨機射撃を命中させ、TIGERⅡを吹き飛ばしますが、ここまで。
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 第5ターン、3両の王虎から放たれた砲弾がスターリンⅡを直撃し、撃破!この瞬間、ドイツ軍の勝利となりました。
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 ソ連軍が距離を詰め、数的有利で撃ち合う作戦は悪くなかったのですが、森林の地形効果が高く、122mm砲が当たらなかったのが、厳しく。率は低いですが、こちらも北東の建物に籠もって撃ち合いながら、中央の突撃隊でうまく数的優位を取る手もありますが、途中の臨機射撃を生き残れるかが鍵かなと。後は、TIGERⅡの弾薬切れを狙う(願う)しかないか?!