今月のソロプレイ第3弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から末期戦追加シナリオ20「ウール川橋頭堡への撤退」です。1945年2月、アルデンヌから撤退中の第559重戦車猟兵大隊の一部が、アメリカ軍の封鎖線を突破しようとするものです。
 参加兵力は、ドイツ軍がヤクト・パンター2輛とⅣ号戦車2輛です。ヤクト・パンターは中長距離戦では極めて強力ですが、自走砲故に前進射撃ができないことが弱点です。Ⅳ号戦車は突破の主力にしたいのですが、足の遅さがネックか?!
 一方のアメリカ軍は、シャーマンとしては強力なM4A3が5輛です。それなりに優秀な命中率と威力の76mm砲を搭載しています。             
 勝利条件は、ドイツ軍が1輛でも東端に達すること、アメリカ軍はそれを阻止すれば勝利です。
 ドイツ軍としては、足が速く、長射程のヤクト・パンターを中央部の開けた地域に前進させ、アメリカ軍を牽制します。その隙に、Ⅳ号戦車が地形を利用しながら、盤端への突破を狙います。アメリカ軍は、東端近くに前進し、敵に見つからない森か、その背後で突破してくる敵を狙い撃つ作戦です。
T0
 第1-3ターン、両軍は計画に沿って、部隊を前進させます。当然、東端に近いアメリカ軍が先に防御地点に到着し、隠蔽状態で敵の接近を待ちます。
T3
 第4-5ターン、ヤクト・パンターが姿を現しますが、正面からの撃破率は高くないため、アメリカ軍は発砲を避け、突破の本命-Ⅳ号戦車が接近するのを待ちます。
 第6ターン、ヤクト・パンターが敵を威圧しているうちに、Ⅳ号戦車は視界外で旋回し南端の森に向かって移動します。
T6
 敵の兵力が二分した瞬間を狙い、アメリカ軍が遮蔽物から飛び出し、ヤクト・パンターに肉迫します。満を持して射撃の瞬間を待っていたヤクト・パンターが、すかさず、臨機射撃!正確無比な射撃がシャーマンを引き裂き、瞬時に2輛が昇天します。残った3輛のM4A3が前進射撃をしますが、ジャイロ射撃装置を持ってしても、命中弾を出せず。
 第7ターン、Ⅳ号戦車が盤端を目指して、森を駆け抜けようとします。これに対して、最も南にいるシャーマン2輛が防御射撃を見舞います。これが見事に命中!突破の主力を撃破します。
T7D
 続く、アメリカ軍ターン、側面に回り込んでいたシャーマン1輛がヤクト・パンターの装甲を突き破り、これを撃破します。
T7A
 第8ターン、最後に残ったヤクト・パンターが、意地の準備射撃で、シャーマン1輛を吹き飛ばします。
T8D
 アメリカ軍も足を止め、正面と側面から正確な射撃で命中弾を出しますが、2発の命中弾ともヤクト・パンターの堅い装甲に弾かれて、跳弾!
T8A
 第9ターン、このまま、射撃戦を続ければ、いい勝負だったのですが・・・ドイツ軍には時間がない。やむを得ず、ヤクト・パンターは盤端に向かって、突進を開始します。
 これに、2輛のシャーマンが、狙い澄ました臨機射撃を見舞います。後方から命中弾を出すも、距離によって威力が減退し、貫通できず。最後の頼みの綱は、近距離からの側面射撃。これが見事に、ヤクト・パンターの装甲を貫通し、撃破!全車輌が撃破されたため、ドイツ軍の突破はならず、アメリカ軍の勝利となりました。
T9D