年末になりましたので、恒例の「行く年、来る年」で、2024年のゲームライフを振り返りたいと思います。
 コロナ禍明けから安定した例会となり、参加者が10名を超えたのが、なんとのべ9回(1年の3/4!)と、昨年を超える過去最高の参加者数に。ちょうど、引退前後の方々やそろそろ、リタイア後の趣味を考え始めた復帰組などが、鋭意、参加いただき。これで、ちはら会は、あと10年は戦えるゾ!
 同時に、個人的な歴史探訪が相当数、実施でき。赤穂浪士討ち入りツアーに始まり、小田原攻め、仕上げは小牧長久手の戦い440周年を、学生時代の仲間多数と充実したフィールドワークでした。
 かわりに、土日の地元行事(職場)への参加が増え、遠征はほぼできず(茨城会と千葉会に各1-2回程度しか)。記事数としては、例会のプレイ数が増えたのと、ソロプレイに少し力を入れたので、毎月、10記事以上の掲載ができました。休暇の取れた8月には、過去最高の22記事も!あと、1年半で役職定年を迎えられるはずなので、それを励みに頑張ります。
 
[目標達成ジャンル]

 今年は、アイテム数No.1のWWⅡ東部戦線とSLG例会では少数派のFantasy級もクリア。年末の飛び込みで、戦域無用のWWⅡ陸戦アイテムで、3ジャンル目を達成(わずか1アイテムですが)。一応、ジャンル数では昨年と同数の3を維持しました。

 延べ数151アイテムという最大最強の東部戦線ジャンルを、ついに更新!これまでもプレイし続け来ていて、新作の発表にプレイが追いつかなかったのですが、やっと粘り勝ちに。1943-44年の南方軍集団の苦く困難な撤退戦を描いた「ESCAPE TO NOWHERE」、1944年初頭の包囲脱出戦「コルスンの戦い」(CMJ)、同じく「ドイツ南方軍集団」(サンセット)コルスン・シナリオと「TANKS+」(CMJ)の東部戦線の新作シナリオで、時期ものをソロと対戦でクリア!それでも、プレイ率はやっと5割なので、あとは、引退後に一気に攻勢に出たいな~。
東部戦線

 昨年は「魔法帝国の興亡」(エポック)一色だったのですが、今年はカードゲームも加えて、ジャンルを再編成し、7割を達成しました。「モンスターメーカー」系とHJの隠れた名作「ダンジョン・イン・ザ・ドラグーン」、完全無理ゲーのダイスアイテム「Eight Epics」(カナイ製作所)、やっとチュートリアルが終わった「新幕 桜降る代に決闘を」(Baka Fire Party)など、手軽で面白いアイテムを連続プレイ。Fantasy級には、ハードSLGのアイテムも多いので、このまま、次の達成を目指します。
F級

 ゲムマ秋で手に入れた「戦車撃破章」(URA)を、12月例会で対戦し、一応の更新となりました。一度はコンプリートしたジャンルですが、油断すると、新作が増え。他にも、幕末維新アイテムがあるので、来年はこれもプレイしたいなぁ~。
全般

[記憶に残る対戦・ソロプレイ(アイテム)]

 続いて、今年にプレイした対戦(またはソロ演習)で、記憶に残るベスト7を紹介します。

第1位 レッドサン・ブラッククロス(アドテクノス)
 この昭和を代表する仮想戦アイテムを、令和の代に対戦できたことが、今年一番の収穫でした。ちはら会20周年祝いをしようと、ゆしかさんの呼びかけから、プレイヤーを募ったところ、6人が手を挙げ。
 第二次世界大戦に勝利したドイツとアジアの覇者となった日本が、インド大陸で激突するという一見、怪しげな仮想戦記ですが、ゲームとしては、補給が最重要な至極まっとうなシステムです。かつ、陸海空が全て同じボリュームという総力戦に。シナリオ1から始まって、陸戦シナリオを制覇し、海戦まで行けました。来年は、ついに統合ゲームまで、たどり着けるか?!
RSBC

第2位 コルスンの戦い(CMJ) 
 いわゆる移動-戦闘フェイズではなく、各ユニット(スタック)が個別に行動をし、その後に別の各ユニットが活動する、随時活性化システムを採用した作戦戦術級。これにより、一点突破とそこからの連続梯団攻撃が見事に再現されます。射撃は防御側-攻撃側の順で、モラル判定もあるため、下手に攻撃をかけると、強力無比な防御射撃で攻撃が粉砕されることも。特にドイツ軍は同一師団は全てスタックできる上に、重戦車が含まれると、火力3倍!という、史実同様の凄まじい威力に。2戦ほど、対戦できたが、よかったです。
KORSUN

第3位 ソコトラの一番暑い日(大サトー学会)S1「独装甲戦闘団の反撃」  
 こちらは、今年、発売された正真正銘の新作!小説版「レッドサン・ブラッククロス」のソコトラ島攻防戦を描いた作戦戦術級で、ドイツの誇るPantherⅡと日本陸軍の上陸用戦車や一式戦車が正面からぶつかります。ドイツ装甲擲弾兵師団の反撃で橋頭堡を潰すか、日本軍が飛行場を占領するか、絶妙なバランスになっています。ソロだけでなく、ドイツ軍(mitsu)対日本軍(oha)で、しっかり対戦できました。
ソコトラ

第4位 Ships&Tactics(グループ乾坤一擲)
 もう、何度、エントリーしたかわからない、ちはら会の十八番です。ガンダムSEEDの新作映画に合わせて、サブスクでTV版を見て、SEED関係の6種類を購入してしまい。コーディネーターや生体CPU、全面核攻撃、ジェネシス、レクイエム、最難関の3隻同盟などが乱れ飛ぶ、狂った展開に痺れ。で、やり過ぎた結果、超兵器に食傷気味になって、全然、飛び道具がないF91系に走る反動(笑い)。デラーズ・フリートとか、ロンド・ベルとか、いつか、大量破壊兵器や超兵器のないマイナー陣営で、最弱デッキ選手権(?)もやってみたい(もはや中毒、笑い)。
キラとアスランを躱したレイダーが、イズモ級を
なんと!

第5位 HANABI(Antonie Bauza)
 昨年末の千葉会オークションで、落札したyagi会長から、「いいゲームだからちはら会にあげる」と入札もしていないのに(笑い)、ゲットした作品。プレイしてみると、情報制限が強い協力型で、確かに面白い!自分の手札が見えないので、いかに相手に情報を提供するかが肝ですが、いつも争いばかりしているゲーマーときたら、失敗するのが見え見えの誘導をしたり。いやいや、味方をだましてどうする!!(苦笑い)回数を重ねたことで、サポートのコツを掴んできて、14回目の花火大会で、ついに完全打ち上げに成功しました、とさ。
HANABI

第6位 ヴュルツブルク(CMJ)
 現代戦なのに、強ZOCにマストアタック、原則は流動型CRTと、まるでナポレオニックのシステム。しかも発売は1975年という、約半世紀前のオールドソルジャーで、全く期待せずにプレイしたのですが・・・。おお、砲兵と河川効果(後退ができない)がいいスパイスになっていて、さらに、数が多い側には使い手のある突撃戦闘結果表等、面白じゃないですか!後半に、ソロプレイと対戦ができ、どんなゲームも実戦(プレイ)してみないと真価はわからないという道理を、再認識しました。
ヴュルツブルク

第7位 BREAKOUT NORMANDY(AH)
 後期のAHが発売した、アルンへムシステムのノルマンディ戦。作戦級に転換するにあたり、かなり多くの要素が加えられており、艦砲や空爆、砲兵支援、効率的な回復などを駆使して激闘に身を委ねます。特に連合軍はかなり計画的に進攻しないと(そして、dr運がないと)あと一歩、届かず、という展開になりがちです。連合軍(mitsu)対ドイツ軍(kawa)で、対戦ができたのがなによりです。
BN

番外編その1  ウルトリテン(のむゲームズ) 
 その名の通り、ウルトラマンを題材にした競争型のトリック・テイキングなんですが・・・。最強のカードは、当然、ウルトラマンで、全ての怪獣を倒せます。が、かわりに、廻りのビル(VP)を壊してしまい、すぐにいなくなるという厄介な存在(廃墟だけ残される!)。逆に怪獣は、そのまま、暴れても、打ち倒されて死骸になっても、「報道映え」するということでVPが手に入ります。よって、正義の味方のはずの超人が「勝手に暴れて、怪獣の死体だけ残しやがって」という、逆説的な設定が斬新でした。また、あえて、ビル開発をせずに自然の美しさで得点するという、環境保護的なメッセージもあり。
ウルトリテン

番外編その2  ザ・クルー(GP) 
 宇宙探索に見立てた協力型のトリック・テイキングで、プレイヤー達は宇宙飛行士になってまだ見ぬ第9番目の新惑星発見を目指します。基本は勝利条件に沿って、カードを出していくのですが、地上での訓練に始まって、打ち上げ、月へ接近、外惑星への飛行など、だんだんと難易度が上がっていきます。宇宙ということで、プレイヤー間のコミュが制限される中で、つい、「えっ!」とか「それは・・・」とか、はたまた、目をむく、眉間にしわが寄るなどのノンバーバル・コミュニケーションが、上達(?)したりします。現在、ミッション32 で天王星まで行ったので、ぜひ、新惑星を発見したいものです。
ザ・クルー

番外編その3  新幕 桜降る代に決闘を(Baka Fire Party)
  分類上は、Fantasyの一種ですが、桜花結晶の力を借りて、敵を打ち倒すデッキ構築型カードゲームです。それぞれのキャラ毎に得意な技があり、発揮できる間合いが決められているので、カード廻りを予想し、いかに自分の距離に持ち込むか、知恵を絞ります。BIBIさんと数回、対戦して、まだ、チュートリアルプレイのみです。フルルールではデッキ構築要素も加わり、複雑ですが、来年は辿り着くゾ!
桜降る代

 う~む、「来年は、意図して、へクスを追い求めん!」と昨年末に狙っていたのに、ヘクスがあるのは3つだけ(そのうち、2つは仮想戦で、もう一つは旧未戦とは)。WWⅡも二つだけで、仮想戦2アイテム、あとはB級と協力型カードゲームと、まあ、ちはら会らしいラインナップでした(笑い)。来年は、周年の末期戦(1945年)が入るかしら。

[心に残るゲーマー交流と歴史探訪]

 今年も、番外編として、ゲーマー交流とゲムマ参加、歴史探訪を話題にします。

 昨年、新規参加したjさん、ohaさん、若月さん、ラインさんが定着し、BIBIさん、Tommyさん、kawaさん、エンジョウさん、ベテラン勢と合流。県外からmoritaさん、Das Reichさん、バーネットさんらのなどの名うてのゲーマーも来場し、10名を超える例会が9回も開催できたことは、零細地方例会にはありがたい限りです。みなさん、還暦近くになりつつあり、このゲーム会が末永く続きますように。
千客万来
 恒例のゲムマにも、2回とも参加し、いわゆるSLG出版大手だけでなく、「1868戊辰戦争」とか、ジブセイル・ブランドとか、房総半島の鉄道開発(!)とか、同人の威力が爆発。これも、ネットや委託印刷の普及の時代に、成し遂げられたSLG革命かも知れません。
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ゲムマ秋
 そして、時間を見つけて、歴史探訪が充実。赤穂浪士討ち入りツアーに始まり、神奈川県立歴史博物館訪問、小田原攻め(小田原城、惣堀、一夜城)、仕上げは小牧長久手の戦い440周年(小牧城、長久手戦跡、名古屋城、桶狭間、熱田神宮)を学生時代の仲間多数と巡ってきました。
赤穂浪士
県立横浜博物館
惣堀
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小牧山城
名古屋城
 個人旅行では、戊辰関係の二本松城と古戦場、丹羽家の墓所を巡り。千葉のメジャーどころ、本多忠勝縄張りの大多喜城へ。大山湖畔公園(鹿島航空隊施設跡)と富津岬と防衛拠点(江戸末期から昭和の東京湾防衛)の再訪に加え、元自衛官の知人の案内で、キャンプ座間視察(アメリカ軍キャンプ!)まで。
二本松城
大多喜城
キャンプ座間
 平均寿命で終盤戦に入ったわけで、ゲームとともに「実地検分」を続けていきたいと思います。
 最後に、来年がみなさまにとって、よいSLG年でありますように。