例会の最終盤に、ライン・エンジョウ・mitsu・BIBIの4人で、古きよき時代のF級カードゲーム「マジックマスター」(翔企画)を対戦しました。
 ある王国の王位継承戦争を扱ったファンタジー級で、各プレイヤーは王位継承者や魔術師、戦士をリーダーとした軍を編成し、他のプレイヤーを攻撃。いずれかのプレイヤーのみになるか、山札がなくなった後のゲーム終了後に、最も高い王位継承値を持つプレイヤーが勝利します。
 キャラカードには、正規軍や城を使用できる王位継承者の他に、ドワーフやエルフなどの光の軍団を組織できる戦士、光及び闇の軍団を率い魔法を使用できる魔術師がいます。これ以外にも、キャラの能力値を高めるアイテムや防御に有利になる洞窟や森などの地形カードがあり、プレイヤーは自分の手順に初めに自由に組み合わせを替えられます。
 敵への攻撃には、軍団による通常攻撃(自軍の移動力以下の足が遅い敵を攻撃できる)やドラゴン、森や洞窟の精(成功すれば、その地形にいる敵は全滅)、キャラだけを攻撃できる暗殺者、攻城戦で威力を発揮する攻城槌などのカード攻撃があります。カードの中には、キャラを生き返らせるクレリックもいます。
 そして、表題通りの魔法(マジック)として、魔術師だけが使用できる、ファイヤーボールやラトニングボルト、防御壁、5以上で敵グループを殲滅できる(!)虚無などがあり、強力です。
 それ以外に、アイテムを盗み出す盗賊、一発逆転が狙えるロマンス(異性のキャラ軍団を取り込める)や道化(1/6の確率で任意の軍団を味方に)など、実に多種多彩な攻撃があり。これが、わずか100枚のカードで、破綻なく有機的に機能するのは、お見事。なにより、それぞれの情景が浮かぶ設定が素晴らしく、自分の中では、ベスト3に入るFantasy級です。デザイナーは、SLG界では知らぬ人のいない、ヒゲの大佐こと、鈴木銀一郎氏です。
 今回は、インストでそれぞれ質問に答えながら、プレイ。
 序盤に、ライン軍がいきなり強力魔法「虚無」を発動します。目標は、最も高い全力を持つ、エンジョウ軍の王族軍団。5以上と決して、低くないdrをクリアし、この時点で最も高い王位継承者を軍団ごと抹殺してしまいます。
序盤
 BIBI軍は、味方の種族が極めて少なく、ひたすら魔法やカード攻撃を繰り返します。一定の戦果は挙げるものの、ふと気が付けば、アイテムを持った王女が一人、孤立に。これをライン軍が攻撃して、あっけなく、王女の命を奪います。と、ここで、実は王位継承者が他にいないことが判明し、BIBI軍はあえなく脱落します。
 mitsu軍は、エンジョウ軍を攻め、アイテムを持つ王位継承者の抹殺に成功。大量のアイテムとともに、光の軍団と正規軍による強力な防御陣を引いて、城に立て籠もります。最後に、より高い王位継承権を持つキャラと交代させ、逃げ切る算段でしたが・・・。
 ここで、ライン軍が「道化」を仕掛けます。確率はわずか1/6で、通るわけないと高をくくっていましたが、なんと成功!ああ、城と軍団、5枚のアイテムを持つキャラごと、寝返り!
 やむを得ず、唯一残った王位継承者を場に出し、エンジョウ軍の「伝令使」と協力して、ライン軍を攻めるも、余りの堅い防御に失敗。反撃で、騎士団を削られ、戦士アルシャルクの単独攻撃で、王位継承者が死亡(これじゃ、戦士じゃなくて、人斬りだぁ、笑い)。次の脱落になりました。
反撃を試みるも・・・
 エンジョウ軍はなんとか生き残っていましたが、山札切れたところで、逆転は不可能に。この時点で、圧倒的な軍制を維持したライン軍の勝利になりました。
 カードの種類が豊富で、組み合わせの幅が広いので、ちょっと難易度は高めですが、十二分な楽しさを与えてくれる傑作カードゲームです。
終了時