T6A
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 おつとめの(?)RSBCが終わったところで、ゆいしかさんが興味があるという「ヴュルツブルク」(CMJ)C1 のインストプレイをしました。ソ連軍(ゆいしか)対アメリカ軍(mitsu)の陣営です。
 第1ターン、両軍はヴュルツブルクを目指して、前進をします。
T1
 第2ターン、数で劣るアメリカ軍は、ヴュルツブルク市街地の郊外に戦線を引き、砲兵支援で時間を稼ぐ配置をします。ところが・・・。
 続く、ソ連軍ターンに、最東の戦車大隊がまさかの配置ミスで、包囲攻撃を受けることに。ソ連軍は、自動車化大隊1ユニットがマイン河を渡河し、アウトバーンを猛進した部隊と全砲兵を注ぎ込んで、これを殲滅します(ただでさえ、ユニットが少ない序盤にこのミスは痛い)。
T2
 第3ターン、気を取り直したアメリカ軍は、先攻を生かして、ヴュルツブルク市街地の南郊外から西端までの戦線を形成。残りのユニットで、河沿いに戦線を作り、東側を防御。その上で、唯一、マイン河南岸にいる敵ユニットの砲撃を集中して、+1攻撃をかけます(機動戦闘結果表)。想定通りのD1として、退却不能でこのユニットを撃破します。
T3A
 一時的な数的劣勢となったソ連軍は、ここで無理をせず、マイン河北岸に沿って、戦線を構築し、増援の到着を待ちます。
T3S
 第4ターン、アメリカ軍は本格的な反撃を開始します。上空を飛行して30ヘクスの移動が可能なヘリに敵右翼を迂回させ、森林で防御する2個自動車化大隊を包囲します。そこに地上部隊5ユニットと6個砲兵を投入し、+4戦力差(修整後)で攻撃し、2ユニットを潰滅させます。
T4A
 さらに、左翼ではヴュルツブルク市街地の郊外の敵に+2戦力差(修整後)で攻撃をしかけ、1ユニットを後退させます(河川のため、戦闘後前進は不可)。
 これに対し、ソ連軍も増援と砲兵を投入し、ヴュルツブルクの両翼で攻撃に出ます。左翼(西側)の攻撃は成功し、前線を維持しますが、右翼(東側)は防御砲撃により、A1となって戦線を後退せざるを得ず。また、ヘリによる翼端の迂回を警戒して、長大な戦線を張ることになります。
T4S
T4
 早くも終盤となる第5ターン、アメリカ軍は中央部付近で全力の反撃を実施ます。先の敵の後退で包囲が可能となった#1215の自動車化大隊を4ユニットで攻撃し、Brで潰滅させますが、唯一、戦闘以後前進ができる戦車大隊が後退してしまいます。その東側の攻撃も残念ながらBrで部隊を後退せざるを得ず。これにより、敵にヴュルツブルク市街地(北岸全域)に取り付く隙を与えてしまいます。左翼では、2カ所の攻撃が成功し、1へクスの前進を果たします。
T5A
 あと、残り1ターン、ソ連軍は、考え得る展開を熟考します。出した答えは、数を生かした、砲兵支援下の市街地進入でした。南岸の4ヘクスにアメリカ軍がいるため、攻撃難度は高いはずでしたが、ここに来て一定数を確保した砲兵単独の弾幕射撃(防御側は被害を被らない)で強制攻撃義務を減少させ、市街中心部の#1115への攻撃を成功させます。これにより、北岸全域にソ連軍が居座ることに成功します。ターン終了時の得点は、6:3と、ソ連軍優勢に。
T5S
T5
 最終第6ターン、アメリカ軍はかなり苦しいものの、2つの作戦計画で逆転勝利を狙います。一つは、敵の連絡線の切断で、左翼のZell a Main攻撃による西側幹線道路の封鎖とヘリによる長距離侵攻でEssleben付近の東側幹線道路の遮断です。確率は低いですが、この両方を維持できれば、ヴュルツブルク市街地への連絡線が通らず、市街地を占領していても、ソ連軍のVPは0になります。
 Zell a Main付近への攻撃では、砲兵支援を受けた機械化大隊の攻撃が成功し、戦闘後前進で、幹線道路そのものの遮断に成功します。が、ここで包囲していたZell a Mainの+1攻撃で、まさかの6を出してしまい、A1でアメリカ軍部隊が後退。敵に反撃の余地を残してしまいます。
 もう一つは、市街地への直接アプローチで、北岸の東部森林地帯に戦車を投入し、市街地の#1315と#1215にいる敵を攻撃します(#1215は包囲攻撃)。#1315はD2として、敵を後退させ、そこへ戦車大隊が突進します。が、#1215の包囲攻撃はBrとなり、敵は後退不能で除去できたものの、2/3の確率で維持できるはずだった市街地が確保できず。
T6A
 さらに、#1114への戦力差0攻撃がA1となり、2へクスの市街地を確保していた部隊が後退し、VPを失うことに。
T6A終了時
 この時点では、ソ連軍は連絡線がなく、0VPの状態でしたが・・・ソ連軍ターン、ヴュルツブルク北岸東部の戦車大隊とヘリ部隊を、全力を挙げて包囲攻撃します。市街地への攻撃では、高火力の全砲兵を投入。その結果、アメリカ軍が全ての防御砲撃を注ぎ込んでも+12以上となり、地形修整があっても5/6の確率で殲滅に(1/6で、撃破はできるものの、市街地からの後退を余儀なくされ、同点の1VPのみになる可能性はありましたが)。結果は、双方ともD#となり、ソ連軍は戦闘後前進で北岸の全市街地を占領しました。最終の勝敗判定は6:1で、ソ連軍の勝利となりました。
T6S
T6S ヘリによる遮断も・・・
 前回もバーネットさんにインストして、戦線に穴を作ってしまい、そこを突かれて、見事に敗北。あれー、これで2戦連続のインスト負けです(ちはら会あるある)。
終了時
 記事を書きながら振り返ると、第3ターンにヘリコプターの高機動を生かして、東側と予備の全予備で反撃すれば、3ユニットを包囲攻撃できたはずで、決まれば、増援がまだないソ連軍を市街地から押し返せた可能性がありました(後知恵)。
 また、最終ターンに6を連続して、大きく展開が変わってしまったのは、痛かったですね~。終わった直後は敗因に囚われすぎて、お年頃で思考が劣化している??と、ちょっと凹んでいました。が、drによっては、まだ、勝利または同点の可能性があり。
 そういった意味では、非常に簡単なルールで、最後まで展開が大きく変動しうるバランスが良いゲームだと思います。ゆいしかさんも同じ感想だったようで、X(旧Twitter)をされる方は、そちらもご覧ください。
  なお、最近になって、CMJからエラッタが発表されています。わずか、1行ですが、部隊展開が大きく変わり、影響は大きいかと(事前にテストプレイしていれば・・・ねぇ)。基本戦術は変わらないでしょうが、正直、これで再プレイしないと、評価できないかも(泣き)。
 5.4 地形効果表 【訂正】 地形効果表の道路の消費移動力は「1」ではなく、「1/2」になります。