今月のソロプレイ第3弾は、仮想戦アイテムの「レッドサン・ブラッククロス」(アドテクノス)の同人追加シナリオ「OST UNT WEST」です。
このシナリオは、オリジナルではなく、小説版のRSBCを元にしています。北米大陸に上陸し、カナダのケベックとモントリオールを押さえた独仏枢軸軍が、日英連合軍の排除と合衆国への電撃戦を仕掛けるというものです。
参加兵力は、枢軸軍は東方及び西方の2個装甲軍集団であり、7個装甲師団に4個装甲擲弾兵師団という非常に強力な戦力です。ただし、陸軍の要である歩兵師団はおらず、連合を組むヴィシーフランス軍7個師団(わずかに2ステップ!)があるのみ(しかも防御専用)。空軍兵力は、戦闘機及び戦闘爆撃機13編隊(!)と爆撃機2編隊で、制空能力は抜群なれど、爆撃力に難があります。
一方の日英連合軍は、1個機甲師団に、2個機動歩兵師団、5個歩兵師団がOTTAWA周辺の守備を担います。これ以外に、HALIFAX方面に二線級の混成師団(3ステップ)が4つあります。空軍力は、震電改1編隊を含む9編隊とそこそこの数はいますが、スピットファイヤ等旧式機が多く、とても枢軸軍には太刀打ちできません。
基本的な作戦としては、ドイツ軍が全力を持ってHALIFAXを確保し、アメリカ国内に突入し、PORTLANDまでを占領します。その後、OTTAWAで機動包囲を仕掛け、敵を分散した上で、陸上兵力の殲滅と要所の確保を狙います。ドイツ軍には補給も充分にあり、時間さえあれば、DETROITの占領も夢ではありませんが、使用できるターンはわずかに7。空軍の爆撃が成功し、陸軍の攻撃でDEが続かない限り、100VPの勝利条件はかなり厳しいでしょう。
なお、ルールに二つほど、不明点があるので、以下を適用します。
*東部地峡のイギリス軍混成師団及びスピットファイア編隊は、HALIFAXから補給を受けられる。
*枢軸軍の毎ターンの補給ポイントは、30とする。
第1ターン、主導権は日英連合軍となり、対応に有利な後攻を取ります。両軍は充分な補給ポイントで、全陸軍・空軍ユニットを活性化します。
第1航空作戦で、ドイツ軍は東部で敵混成師団に、Ju290Hの爆撃(Ta152の護衛)を行います。空戦でスピットファイア1個編隊を撃破し、悠々と爆撃を行うも、これは効果なし。
西部では敵の機甲師団に対し、Me262とTa152の連合編隊が襲いかかります。日本軍は投入可能な全戦闘機で迎撃しますが、Ta152の2個編隊と引き換えに、震電改・五式戦・スピットファイアの各1個編隊が潰滅します。空戦に参加しなかったMe262が、イギリス軍機甲師団に1ヒットを与えます。
日本軍は、MONTREALに圧力をかけるべく、歩兵師団と1個機動歩兵師団を前進させます。
主攻勢の東部で独仏枢軸軍は、Ju290Hで爆撃を行い、1個混成師団に2ヒットを与えます。一方の西部では、最前線の第2機動歩兵師団を戦闘爆撃機が叩こうとし、日英連合軍が残った戦闘機で迎撃をしますが、ともに半数以上が未到着という厳しい結果で、損害はなし。
第3ターン、主導権は変わらず、日英連合軍に。第1航空作戦で、独仏枢軸軍は、MONTREAL近郊の敵機動歩兵師団に攻撃をかけます。頼りのMe262の4編隊が未到着という、アクシデントはあったものの、残りの1ユニットとJu290Hが到着し、見事に3ヒットを与えます。
ならばと、続く、第2航空作戦で航空撃滅戦を仕掛け、HALIFAXのスピットファイアを殲滅し、西部でも5式戦とスーパーウィンドウを潰滅させます。これにより、日英連合軍の航空戦力は、わずか1ユニットのスピットファイアのみに。
第4ターン、ここで、やっと主導権は独仏枢軸軍に。完全に制空権を得たルフトヴァッフェは、一方的にHALIFAXの混成師団に1ヒットを与え、MONTREAL近郊の機動歩兵師団に2ヒットを加えます。唯一の迎撃スピットファイアは、1を出して消耗するというていたらく。
陸上作戦では、HALIFAX攻略を目指し、4:1攻撃をかけましたが、1/2の確率にもかかわらず、EXで失敗します。この時点で、独仏枢軸軍がこれ以上、カナダの主要都市を奪取する可能性は、厳しくなります。
第5ターン、主導権は再び、日英連合軍に。航空戦では、目立った戦果は挙げられずも、HALIFAXの守備力が大きく低下したため、11個の装甲部隊を持って蹂躙攻撃をかけ、ついにここを占領します。これにより、合衆国東部への侵入が可能となり、早速、先陣の1個装甲師団がBANGORを占領します。
万が一の僥倖を狙って、Me262編隊がイギリス軍近衛機甲師団を空爆するも、ああ、全て到着drが1-2と冴えず。
それでも、せめて北米大陸東部の支配は取りたい独仏枢軸軍は、装甲部隊の主力をBANGORに西進させます。
日英連合軍は、後方浸透を狙う敵の装甲擲弾兵師団に対抗して、歩兵師団と機甲師団、機動歩兵師団を、補給路沿いに展開し、隙を見せません。
第2航空作戦で、ドイツ軍は邪魔な旧式機(スピットファイア)の殲滅を狙って、Ta152(フォッケウルフ)を投入しますが、なんと、スピットファイアが敵を撃破し、金星を挙げます。
第1航空作戦でSUDBURY東の機動歩兵師団を空爆したところ、なんと一気に3ヒットを与えます。これで至近に2個装甲師団があれば、蹂躙攻撃ができたのですが、主力は未だ、遙か東部に。それでも、2個装甲師団で通常攻撃をかけるも、敵が増援を投入したため、戦闘比はわずか1:2に。結果はEXで占領ならず。


















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