続いて、複数プレイを始めた「レッドサン・ブラッククロス」(アドテクノス)からシナリオ3「チャンドラグプタⅡ」です。前回、対戦したjさんと連戦で、陣営はドイツ軍(mitsu)対日本軍(j)です。
設定は、ドイツ軍による最後の攻勢作戦で、日本軍がそれを凌げるかという決戦になります。航空兵力はほぼ互角で、陸上兵力は2個装甲軍集団を持つドイツ軍が有利です。ただし、充分な補給が受けられるのは、第4ターンまでで、その後は日本軍に大きく傾きます。一方の日本軍は、粘り強い防衛力はあるものの、序盤は全てを守るには兵力が不足し、どこを守るのか選択に迷います。日本軍のみ、増援があり、機甲増援を含む、充分な補給が来る第6ターン以降に、反撃が可能になります。
セットアップですが、jさんは西海岸のMANGALOREを放棄し、MADRASとCALICUT、BANGALOREの拠点防御に重点を置きます。
第1ターン、先攻は規定でドイツ軍に(本来は、敵の動きを見て行動できる後攻がいいのですが、やむなし)。補給フェイズでは、今後の陸軍の機動性を少しでも保持するため、一部の戦闘機隊と爆撃機を稼働状態にした以外は、あえて陸軍補給を増やしておきます。
第1航空作戦は、この方針に沿って、ルフトヴァッフェは護衛以外に、あえて出撃せず。と、ここで日本軍が果敢に六式戦爆を持って、ドイツ軍のFSHを叩きに来ます。が、爆撃drが冴えず、損害なしに。
陸上フェイズでは、ドイツ軍は1個装甲擲弾兵師団をMANGALOREに進出させ、ここを無血占領します。また、最前線で放棄されたVIJAYAWADAを歩兵師団で占領します。そして、装甲部隊は中央部で合流し、隙を見てオーバーランまたは攻撃の態勢を整えます。日本軍は増援でMADRASを強化したのみで、陣地に籠もります。
第2航空作戦で、ルフトヴァッフェは前線の航空基地に戦闘機隊を展開します。一方、日本軍はここでも積極的にMANGALOREに戦術爆撃を敢行し、装甲擲弾兵師団を1ステップロスさせます。
第1航空作戦で、次の攻略目標のBANGALOREを爆撃します。日本軍も護衛戦闘機を送り込んでおり、Me262・Ta152対レシプロ機の空中戦が発生します。結果は、ともに1編隊ずつが撃破されます。爆撃は効果なしに。
BANGALOREは都市であり、防御効果が高いため、陸上フェイズでドイツ軍は歩兵を前進させ、敵補給路の切断を行います。日本軍は、ルール上、補給切断で1ステップロスしかしないため、あえてこれを放置し、増援によるMADRASの増強を続けます。
第1航空作戦で、ルフトヴァッフェは、敵の兵力を削るべく、BANGALOREに空襲をかけます。ここには大量の敵戦闘機がいましたが、こちらも全戦闘機を投入し、航空撃滅戦を目論みましたが・・・撃滅を喰らったのは、ドイツ空軍でした。なんと、敵のレシプロ機1編隊の撃破と引き換えに、Me262を含む3編隊が撃墜される悲劇に。これにより、しばらく、ドイツ軍の航空作戦は、敵機のいない箇所にしか、実施できなくなります。爆撃機2編隊による攻撃で敵の1個師団に1ヒットを与えたのが、せめてもか。
こうなると、日本軍先攻となった陸上フェイズで、敵の攻撃を支えられぬ(オーバーランを受ける)と、守備隊はBANGALOREを放棄し、背後の森林地帯に撤退します。同時に、増強を続けて来たMADRASから2個師団を派遣し、次ターンの補給路の接続を試みます。
ここで、ドイツ軍には、二つの選択肢が。一つは、撤退した部隊を歩兵で妨害するに止め、補給路接続に来た2個歩兵師団を撃破し、MADRASを狙う作戦。ただし、2ターン後には敵に第1戦車軍を含む強靱な増援が登場し、自軍の装甲部隊の回復を考えると、MADRAS強襲はかなりの博打です。もう一つは、装甲部隊と歩兵のほぼ全力を注ぎ込んで、撤退した3個師団を撃破する作戦。こちらは、最大の6:1攻撃になるものの、1/6の確率で敵が生き延びる可能性があります。今後の展開を有利に進めるために、まずは最大限の敵の撃破として、第二案の3個師団攻撃を実施します。結果は、きっちりとDE!が、のべ、歩戦15個師団が2ステップロス(計30ステップロス)という大消耗になります(RSBCあるある)。
第4ターン、ドイツ軍は一部の歩兵師団でMADRAIを占領した以外は、ハイスタックを維持したまま、損害の回復に努めます。一方の日本軍も、まだ反撃できる部隊が整っていないため、爆撃機を稼働状態にして、MADARS近郊の敵歩兵師団にヒットを与えます。
第1航空作戦で、MADRAS近郊の敵師団に、連山を含む28火力で猛爆撃を加えます。期待値は4ヒット以上であり、1個師団でも潰滅できれば、第1戦車軍と海軍陸戦隊を中核にしたオーバーランと敵後方への進出が可能だったのですが・・・ああ、与えた損害はわずかに1ヒット。反撃は、とても開始できず。
ドイツ軍は、急ぎ、中央の部隊を回して、前線を増強するとともに、わずかに残った戦闘機部隊をBANGALOREに集結し、4都市の死守態勢を整えます。
日本軍は、第2航空作戦でも24火力爆撃(期待値は4ヒット)を行います。今度は、さすがに多数の命中弾を出し、MADRAS北東部に移動してきた装甲擲弾兵師団を、見事に撃破します。
第6ターン、主導権は日本軍。占領都市ではもっとも手薄なMADRAIを奪還すべく、第1航空作戦でここへの爆撃を行いましたが、ドイツ空軍が必死の防空戦闘を行ったことと主力の連山が未到着(しかも損耗)になったことで、効果は1ヒットのみ。
続く、陸上フェイズで、MADRASに最低限の守備隊を残すと、MADRAS-CULICUT街道に主力を出撃させ、機械化部隊を使ってMADRAIへの補給路を遮断します。
第2航空作戦で、このMADRAIを叩くも、最後のMe262の抵抗もあり、戦果はなしに。
最終の第7ターン、主導権は、最後にドイツ軍に。ドイツ軍は回復なった装甲部隊によって、MADRAIの封鎖を解くべく、先手を選びます。
最終の第7ターン、主導権は、最後にドイツ軍に。ドイツ軍は回復なった装甲部隊によって、MADRAIの封鎖を解くべく、先手を選びます。
補給フェイズでは、補給切れにより、MADRAIの歩兵2個師団が損耗します。
日本軍は、第1航空作戦でここを叩いてしまう手はありましたが、敵の再攻勢が迫っているため、目標をMADRAS北東の敵に向けます。28火力の暴力的なまでの重爆撃機によって、1個師団を大消耗させます。
続く、陸上フェイズ、ドイツ軍の1個半相当の装甲軍集団が、MADRAI封鎖網の機動歩兵師団をオーバーランで殲滅!そのまま、MADRAIに2個師団が突入し、ここの守りを万全にします。残りの移動力で装甲部隊主力は、BANGALOREに立て籠もり、ここも難攻不落に。その上で、1個歩兵師団が全滅覚悟で、敵歩兵のスタックに拘束攻撃をかけ、機動の予備を奪います。
オーバーランはもちろん、通常攻撃でも都市奪還の可能性がなくなった日本軍は、やむなく、主力の歩兵スタックで拘束中のドイツ軍歩兵師団を蹂躙し、残りをMADRASに引き上げます。
もはや、勝負は決したものの、第2航空作戦で日本軍が意地を見せ、作戦可能な全航空ユニットを持って、戦術爆撃。目標は、にっくき敵装甲師団。ここまでそっぽを向かれていた爆撃drが嘘のようにあたり、一気に4ヒットを与えて、栄光の第10装甲師団を殲滅します。
と、ここでゲームオーバー。BANGALORE・MADRAI・MANGALORE・VIJAYAWADAの4都市を死守したドイツ軍の戦術的勝利となり、プレイヤーは上級大将に昇進しました。













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