今月のソロプレイ第14弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から西部戦線追加シナリオ33「東方への脱出~ファレーズ・ポケット」です。ノルマンディ上陸作戦の終盤のファレーズ包囲網からの脱出をテーマにしています。
 参加兵力は、ドイツ軍が精強極まるTigerⅡが1輛とⅣ号が2輛。対するアメリカ軍は、M4A1とM4A3が4輛ずつ(計8輛)と圧倒的な物量を誇ります。問題は、セットアップの距離が近すぎることで。ドイツ軍の配置後に連合軍が配置をするのですが、スタート時点でわずか4へクスに迫ることが可能です。となると、8対3という数の差が物をいい、しかも連合軍は先手のため、第1ターンに敵に肉迫し、第2ターンには確実に王虎に零距離攻撃(必ず命中し、撃破判定は最高の+3)をかけられます。とりあえず、やってみましたが・・・。
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 ドイツ軍は少しでも有利な場所をということで、TigerⅡとⅣ号の各1輛を中央付近の森に配置し、隣接へクスにⅣ号を置きます。アメリカ軍は、M4A1の2輛を単独でいるⅣ号への攻撃位置に付けます。残りは、敵スタックへの最短距離に配置します。
 第1ターン、アメリカ軍は当初の計画通り、準備射撃でM4A1によるⅣ号への射撃を行います。8以下の命中値により、なんなく命中弾を出し、一撃でこれを撃破します。
 そして、6輛で敵への突進を実施します。ドイツ軍は背後に回り込んだM4A3の1輛を臨機射撃で撃破しますが、もう一発はあろうことか跳弾に。
 アメリカ軍は前進射撃で5輛が近距離射撃を実施し、いずれにも命中弾を出します。結果、ドイツ軍2輛が破壊され、ジ・エンド。やはり距離が近すぎるゾ!
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 その後も何回かソロをしてみましたが、もっても第3ターンまででドイツ軍が全滅。勝利条件のTigerⅡの盤外突破や敵の全滅など、とてもとても。
 そこで、バランス調整のため、アメリカ軍のセットアップを#10××以東に変更してみます。それでも3倍弱の数の差の前には、苦労するでしょうが・・・。
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 ドイツ軍は突破への最短位置にTigerⅡを配置します。Ⅳ号スタックは、その側面を援護する位置に付けます。アメリカ軍は、敵の射界外に全車輌を固めて配置します。
 第1ターン、アメリカ軍は、敵の前進路である中央に向けて、全車輌を前進させます。
 ドイツ軍も、計画通り、TigerⅡを最短距離で進ませ、Ⅳ号スタックを援護射撃の位置に付けるよう、森林に。
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 第2ターン、アメリカ軍は前進速度を調整して、森の背後に入り込みます。
 ドイツ軍は王虎を最大戦速で前進させ、極めて限定的ながら視認をしたM4A1に中距離射撃を見舞います。中距離でしたが、高い練度を発揮し、見事にこれを撃破します。
T2 王虎の咆哮
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 第3ターン、もはや、隠蔽は不要と、アメリカ軍は全車輌を突進させます。TigerⅡを視界に捉えた5輛が発砲し、うち、3発を側面に命中させますが、全て、跳弾!さすが、ドイツ軍の誇る最強戦車!
T3 3発の跳弾!
 本来ならば、旋回して撃ち合いをしたいTigerⅡでしたが、突破まで1ターンしか猶予がないドイツ軍は、やむなく王虎を前進させましたが・・・76mm砲を搭載したM4A3が臨機射撃を実行。これが4発目の命中弾となり、側面装甲をついに貫通!TigerⅡを撃破します。
T3 さすがに4発目は・・・
 もはや、敵の全滅しか手がなくなったドイツ軍は、森の隠蔽効果を頼りに、Ⅳ号スタックを前進させますが、またもM4A3が臨機射撃。これにより、2発の命中弾となり、一発は凌いだものの、もう一発が装甲を貫通して、Ⅳ号戦車1輛が昇天します。Ⅳ号戦車の前進射撃は外れに。
T4 臨機射撃
 第4ターン、もはや数で圧倒するだけとアメリカ軍は、射撃済みでない3輛を前進させます。これに対し、唯一生き残ったⅣ号戦車が臨機射撃を命中させ、M4A1を撃破します。が、近距離まで迫った2輛が前進射撃を実施し、最後の1輛に命中弾!Ⅳ号戦車の決して厚くない装甲を貫通し、ゲーム・オーバーとなりました。
T4
 う~ん、以前よりはよくなりましたが、やはり、数の多さに太刀打ちできず。ターン数を3ターンくらい伸ばせば、まだ、王虎の射撃能力が生かせるかな・・・。