今月のソロプレイ第10弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から西部戦線シナリオAS10「セルの死闘~東方脱出~」です。いわゆるバルジの戦いの最後を描いたシナリオで、ドイツ軍の第2装甲師団とアメリカ軍の第2機甲師団の激突となります。
 参加兵力は、ドイツ軍が優秀なパンター4輛とⅢ号突撃砲6輛の10輛で、アメリカ軍はM4A1とA3が各4輛、A3の派生であるシャーマン・ジャンボとイージーエイトが各3輛の14輛になります。
 勝利条件は、ドイツ軍がマップ北東3へクスから3輛が突破するか、敵の兵力を半減(7輛以上を撃破)させれば、勝利です。
 マップDは随所に森林があり、LOSが通りにくい特徴があります。そこで、ドイツ軍は足の速いパンターを東側に迂回させ、一気に北東端を目指します。足の遅いⅢ号突撃砲は、中央の森林に最速で向かわせるようにします。
 後攻のアメリカ軍はこれを見て、長距離射撃力に優れたM34A3とイージーエイトを射界のとれる西側に配置し、まずは敵のⅢ号突撃砲の漸減を目指します。北端の森林にはジャンボを含む、残りの車輌を隠蔽配置し、敵が突破を狙った場合に横撃を加えるようにします。
T0
 第1ターン、両軍とも森や建物を利用しながら、距離を詰めます。Ⅲ号突撃砲は足が遅いため、開けた地形を進まざるを得ません。
T1
 第2ターン、ドイツ軍はさらに前進をしますが、開豁地を横切るⅢ号突撃砲に対し、E8が発砲。1輛を撃破します。アメリカ軍はそれ以外の車輌を前進させ、敵の接近に備えます。
T2 前進する三突に臨機射撃 
T2
 第3ターン、早く中央の森林に紛れ込みたいドイツ軍は、Ⅲ突を全力で前進させますが、またもやA3の防御射撃で1輛が撃破されます。
T3D
 さらに、M4A3の2輛がアメリカ軍ターンに準備射撃を行い、車高の低い敵に2輛とも命中させます。元は旧式化しつつあるⅢ号戦車だけに、この砲弾に耐えられず、2輛とも炎上します。前進射撃ができない突撃砲とはいえ、ここまで、一方的にドイツ軍が損害を受けます。
 第4ターン、森林を迂回していたパンターがやっと敵正面に辿り着きます。距離はあるものの一瞬、側面を晒したパンターに、3輛のシャーマンが防御射撃を浴びせ、1発を命中させます。が、豹の傾斜装甲に弾かれ、損害なし。
T4D
 前進を終えた優秀なパンターの主砲が火を噴き、M4A3の1輛を撃破します。
T4D A3を撃破
 第5ターン、3輛のパンターは準備射撃を行い、町に隠れていたM4A3の1輛を撃破します。ここで、1輛のパンターが偵察のため、突進します。5輛のシャーマンがこの豹に集中砲火を浴びせますが、命中drが酷く、また、効果的な豹の装甲に弾かれ、損害なし。正面の敵に5へクスまで突進したパンターは、前進射撃を見事に命中させ、M4A3E2の分厚い装甲を引き裂いて、これを撃破します。
T5D AFの後、1輛の豹が突進
 このままだと、優秀なドイツ軍に一方的に叩かれると判断したアメリカ軍は、防御射撃をしなかった3輛を一時後退させます。
T5A 堪らず、回避するヤンキー
 第6ターン、ここが勝負と判断したドイツ軍は、一斉に3輛のパンターを突撃させます。6輛のシャーマンがパンターに猛火を浴びせますが、2発の命中弾が弾かれ、効果なし。前進射撃で、シャーマン2輛が一方的に撃破されます。
T6D 豹の突進で、2輛を撃破
 こうなったら、アメリカ軍も接近戦で勝機を見いだすしかない!遮蔽物の背後に隠れていたシャーマン・ジャンボとE8が敵の側面を狙って、突進をしましたが・・・満を持したパンター4輛が正確無比な防御射撃!シャーマン・ジャンボこそ、分厚い装甲で生き延びましたが、E8は長砲身の75mm砲に耐えきれず、炎上。この瞬間、敵の半数(7輛)を撃破したドイツ軍の勝利となりました。
T6A 果敢に側面を狙うが・・・
 アメリカ軍は、序盤は目論見通り、中長距離射撃でⅢ突を削れ、ある意味、想定通りの戦いでした。が、中盤以降はdrに恵まれたとは言え、一方的にパンターに叩かれ、出血死に。数値通りですが、パンターは強い、圧倒的に強い!射撃力に優れたA3系といえども、まともに撃ち合ったら、勝ち目は薄いです。あとは、遮蔽物に隠れて、パンターが脱出を図ったら、全車輌が一斉に突撃するしかなさそうです。
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