今月のソロプレイ第8弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から西部戦線シナリオAS3「ファレーズ・ポケットからの脱出」です。
 その名の通り、ノルマンディ戦を締めくくるファレーズ包囲戦で、アメリカ軍は敵の脱出路を扼せんとし、ドイツ軍は友軍の脱出ロ確保を狙います。
 参加兵力は、アメリカ軍が典型的な主力戦車M4A1とM4A3が各5輛です。対するドイツ軍は、40ポイントで編成をすることになっています。
 勝利条件は、ともに一定数の盤外への突破か、または、敵がそれを達成できなければ勝利します。
 まず、ドイツ軍の編成をどうするかですが、アメリカ軍に対して編成ポイントは約半分です。能力的に敵のM4に匹敵するⅣ号戦車ですが、これをフル装備しても倍する敵に圧倒されるのは確実です(事前の演習でも、多少は先制撃破したものの、相討ちで負けました)。そこで、M4よりも攻防に優れた戦車としてTigerⅠを2輛、揃えます。これを補うため、対戦車砲のPak40を2門用意します。ちなみに駆逐戦車は射界制限があり、また、接近戦に巻き込まれると移動・旋回後に射撃ができないことから、除外します。
 このTigerⅠを2輛とPak40の2門を、中央付近に配置します。TigerⅠは射界優先であえて平地に置きます。
 第1ターン、アメリカ軍はM4A1を偵察に使い、平地にいる敵スタックを確認します。TigerⅠと判明したところで、残りの車輌を敵の射界を避けながら、中央付近に向かって前進させます。
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 ドイツ軍は虎1輛で、当然の如く、偵察車輌を仕留めます。もう1輛は、防御効果があり、かつより射界がとれる後方の森林へ移動します。
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 第2ターン、アメリカ軍は、2輛のM4A3が準備射撃で虎を撃ち、2発を命中させますが、厚い装甲を抜けず。その後、中央の森林帯の左右から、接近をします。西側を進むM4A1隊がTigerⅠの側面をとり、前進射撃を命中させますが、こちらも跳弾。中央の森林にいる敵がPakと判明し、前進射撃を行うも当たらず。
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 あえて防御射撃をせずに耐えていたドイツ軍は、満を持して準備射撃を撃ち込みます。虎の咆哮でM4の2輛が撃破されます。Pak40も命中弾を出しますが、こちらは+2の攻撃力だったにもかかわらず、敵に弾かれます。
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 第3ターン、アメリカ軍の主力は足を止め、準備射撃を行います。虎の側面へ1発が命中しますが、やはり、跳弾。かわりに危険なPakに射撃を集中し、のべ3発の命中弾で2門を破壊します。
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 ドイツ軍は残った虎で準備射撃を行い、さらにM4A1を撃破。もう1輛は、地形効果を使うべく、森林に後退します。
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 第4ターン、ここが勝負と、アメリカ軍は主力の4輛を突進させ、距離を詰めます。ドイツ軍は次の行動の自由を得るため、あえて防御射撃をせず。アメリカ軍は命中率が上がった前進射撃を3発、虎に当てますが、悉く、重装甲に弾かれます。これまで延べ7発を受けながら健在とは、ドイツ軍の虎は化け物か!!
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 外しようがないまで距離は詰まっているのはドイツ軍も同様で、中距離で放たれた88mm砲弾が堅牢なM4A3の装甲をたやすく引き裂き、2輛を撃破します。この時点で、アメリカ軍は4輛まで激減しており、後1輛が破壊されたら、敗北です。もっとも、ドイツ軍も虎が1輛でも撃破されると、即、サドンデスなんですが・・・(21点以上の突破が不可能)。
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 第5ターン、勝利のためには虎を仕留めるしかない!アメリカ軍は決死の攻撃をかけましたが・・・ああ、8度目の跳弾で撃破ならず。
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 代わりに虎が落ち着き払った射撃を命中させ、2輛を撃破。この瞬間、ドイツ軍の勝利が確定しました。
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