今月のソロプレイ第1弾は、機動戦士ガンダム(初代)の宇宙戦を描いた戦闘級の「NEW TYPE」(ツクダ)です。この世で初めて発売されたガンダム系のSLG「JABRO」(ツクダ)のシステムを援用し、宇宙戦に切り替えたもので、移動-戦闘と、シークエンス自体は非常にシンプルです。その分、戦闘修整は詳細を究め、8つの命中修整と4つの被害判定修整で、ガンダムらしさを再現しようとしています。
その後、ガンダムシリーズは、行動ポイントシステム等、常に新機軸を採用し、進化し続け、プロットと慣性移動、相対速度、パイロットポイントという「ラスト・ファイト」(ツクダ)で、ほぼシステムとしての「完成形」を迎えます。その後、初代からZガンダム、ZZガンダムの全MS・MAと艦載機を網羅し、反応移動で白兵戦を行いやすくした「ガンダム戦史」(ツクダ)が発売され、初期ガンダムの全世界を精密に再現できることになりました。
この「NEW TYPE」(ツクダ)はその前の挑戦作で、後の作品ではより合理的に解消された最低直進距離とか、ともに5つに及ぶ機体及びパイロット特性など、荒削りな印象ではあります。が、「ラスト・ファイト」のような超精密ではないため、各プレイヤーが10機以上に及ぶ機体を受け持ったり、エクスパンションでマゼランやムサイ、ホワイトベースなどの艦艇を加えたり、ができるところは、魅力的です。
戦闘級・戦術級フリークのybsさんに呼びかけて、ちはら会での対戦ができるようになり、その準備でソロプレイをしてみます。
今回のシナリオは、TVシリーズの第2話を描いた「ガンダム破壊命令」です。連邦軍はほぼ素人のアムロが乗ったガンダムのみ。ジオン軍は圧倒的な能力を持つ赤い彗星の専用ザクと、一般兵のスレンダーが乗った量産型ザクです。勝利条件は、敵1機を破壊すれば勝利です。
第1ターン、先攻の連邦軍は、ガンダムを停止させ、+3の命中判定を得ます。目標は、当然の如く、スレンダーが乗った量産型ザク。諸修整の結果、ガンダムの命中値は8となり、ぴったりの値で命中させます。距離が30へクスあるため、ビームライフルの威力は11に減少しますが、それでもザク相手には充分すぎる威力に。被害判定の結果は、D(撃破)となって、スレンダーが散華します。「一撃で・・・一撃で撃破か!?あのモビルスーツは戦艦並みのビーム砲を持っているのか!」連邦軍は、勝利条件を満たすことに成功します。
ジオン軍も反撃し、シャア専用ザクは無条件命中(!)に、量産型ザクは9以下で、2機ともザクマシンガンを命中させます。が、片方はガンダムがシールド防御に成功し、drも高かったため、Wになります。ここでアムロがモラル判定に成功し、被害なし。もう一発は、まさかのdr12でWのみ。さすがに、連続MCは成功せず、ガンダムは固定武装の60mmバルカンを失います。
後攻のジオン軍は、なんとしてもガンダムを破壊せんと、シャア専用ザクがフル速度で突進をかけます。距離が20となり、シャア専用ザクは、同様に無条件命中となります。シャアの戦闘修整により、被害判定のdrは-2となり、結果はD(撃破)に。
いやー、まさに史実通りなんですが、シャアの能力が高すぎて、アムロが命中弾を出すのは困難(ほぼ不可能)です(苦笑い)。当然、ゲーム的には今回のようにスレンダー狙いになり、よほどdrが偏らない限り(ザクマシンガンが故障する等)、ガンダムが破壊されて引き分けでしょう。まあ、システム習熟のための練習シナリオだと思いましょう。





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