今月のソロプレイ第3弾は、ノルマンディ上陸作戦の西部の突破線を描く「コブラ作戦」(SLGamer)です。システムは、前回の「エプソム作戦」と同様です。こちらでは、ヒット値1/2の空軍が2ユニット、あります。また、個々の戦闘力は連合軍が上ですが、前線には両軍の部隊がひしめき合っていて、簡単に突破はできません。
T0
 勝利条件は、第5ターン終了時に、アブランシュか、モルタンに連合軍ユニットが存在すること。ドイツ軍はここを守り切れば、勝利します。
 第1ターン、空軍フェイズに戦略爆撃機が前線のドイツ軍を襲います。この空爆で、第17SS装甲擲弾兵師団が損害を受け、ステップロスします。
T1空爆
 第1インパルス、アメリカ第7軍団が行動を開始します。攻撃力の高い機甲部隊を先頭に、敵戦線に浸透攻撃をかけ、第2機甲師団が第352歩兵師団を退却させます。目論見通り、包囲下とした第2降下猟兵師団に第4歩兵師団が攻撃をかけますが、戦闘力優勢にもかかわらず(4dr:3dr)、この攻撃は損害を出して撃退されます。
T1-1
 第2インパルスは、タイミング良く、ドイツ軍に。戦線を整理して、反撃予備を抽出すると、突出した第2機甲師団に逆包囲攻撃を敢行します。第2装甲師団の猛攻はイーブンとなったものの、国防軍最強を謳う装甲教導師団の攻撃により、第2機甲師団が壊滅します。一方、第3機甲師団は、Das Reich師団の包囲反撃を撥ね除けます。
T1-2 ドイツ軍の反撃
 第3インパルスは、第8軍団に。精鋭軍団の攻撃により、包囲下の第91歩兵師団が壊滅し、中央部の第5降下猟兵師団が敗退します(1ステップロスで後退)。
T1-3
 第4インパルスの第19軍団の後、第5インパルスは、再び、第7軍団に。この軍団唯一となった第3機甲師団は、中央部の間隙から西岸方向に浸透攻撃をかけ、電撃的にクータンスを占領します。さらに、損耗していた第5降下猟兵師団を歩兵による正面攻撃で撃滅します。
 これらにより、Das Reich師団を含むドイツ軍の2個師団が包囲下に残され、西側の前線はかなりの動揺を見せます。
T1終了時
 第2ターン、空軍フェイズに連合軍の絨毯爆撃が、最大の戦果を上げます。包囲下の第2SS装甲師団と第275歩兵師団が大損害を受け、ステップロスに!
 ここで、第1インパルスは第8軍団となり、圧倒的な兵力でDas Reich師団を包囲殲滅します。さらに、損耗した第275歩兵師団を正面攻撃で撃滅します。これにより、西側に突破口が開きます。
T2-1
 連合軍が続けば、一気に前進となるはずでしたが、第2インパルスは間一髪でドイツ軍に。混乱した戦線を整理し、前線を歩兵で維持します。高速の装甲師団を引き抜くと、西岸から中央部に移動させ(予備として)、虎口を脱します。
T2-2
 第3インパルスは、第19軍団で平押しをするも戦果はなし。第4インパルスは、やっと第7軍団となりますが、こちらも平押しで一カ所を1Rとするのが関の山でした。
 最終の第5インパルスは、再び、第8軍団となり、後方に取り残された第352歩兵師団を殲滅するも、ドイツ軍戦線に変化はなし。
T2
 第3ターン、さすがに空軍フェイズで、損害はなし。ドイツ軍は隠蔽技能を高めたか。 第1インパルスは、早々にドイツ軍!唯一の増援の第116装甲師団を投入し、東側の予備とします。次に、もっとも戦線が薄かった西側に、装甲師団を回して補強。さらに、万が一のために、損耗した部隊を後退させ、三列目の後方予備に。
T3-1 ドイツ軍の増援!
 第2インパルスは連合軍の行動になりますが、正面からの攻撃は平押しになり、ほとんどが失敗。第4インパルスの第8軍団の攻撃で、やっと第352歩兵師団と装甲教導師団に損害を与えるも、最終の第5インパルスは(初の)ドイツ軍の補充に。すぐさま、装甲教導師団を回復させ、戦線を再強化します。
T3
 第4ターン、空襲はまたもスカ。時間がない連合軍は、行動フェイズに総花的な攻撃をかけ続けますが、第19軍団と第8軍団は敵を退却させるのがせいぜいに。
T4-2
 が、第3インパルスの第7軍団が、包囲した第2降下猟兵師団を殲滅し、第352歩兵師団を撃滅。やっと、敵戦線に綻びが出始めましたが、ここでドイツ軍インパルスとなり、敵は整然と戦線を張り直します。
T4-4 ドイツ軍の戦線整理
 第5インパルスは第8軍団となりましたが、敵の1個歩兵師団を後退させるに止まります。後1ターンでは、かなり厳しい状況です。
T4
 最後の第5ターン、ここで連合軍は爆撃を中央部の第363歩兵師団に集中します。もし、これを全滅させられれば、突破の可能性がありましたが・・・ああ、効果なし。
T5空爆効果なし
 ほぼ望みはありませんが、アメリカ軍は歩兵師団で敵の装甲師団を攻撃するなど、全面攻勢が部分的に成功。逃げ遅れた敵を包囲殲滅し、無理矢理、戦線をこじ開け、ただひたすら前進。結果的には、勝利条件都市のモルタンまであと1へクスに迫りましたが、ここで終了。ドイツ軍の勝利となりました。
T5-1
終了時
 前半は、連合軍の爆撃が決まって、大きく前進できたものの、後半は全く爆撃効果はなく、結果、平押しとならざるを得ず。それでも、総花的な連続攻撃で、勝利都市の手前まで前進できたので、バランスは悪くないと思います。これも例会の合間にできそうです。