この日の主戦は、予約のあった「コルスンの戦い」(CMJ)です。ソ連軍(バーネット)対ドイツ軍(mitsu)の陣営で、インストプレイになります。
第1ターン、満を持したソ連軍がコルスン戦線を引き裂き、包囲環を作るべく、東部で攻勢を開始します。ドイツ軍の薄い中央部に戦車戦力を集中し、猛攻。drも非常に良く(1を連発)、最前線の歩兵に大きな損害を与え、突破口を開き、そこから背面展開して次々と部隊を撃破していきます。
ドイツ軍ターンには、重包囲された第228突撃砲大隊等、厳しい部隊は諦め(確地として戦線形成に利用)、南からの1個装甲連隊を回して包囲部隊を撃破し、第5SS装甲師団戦車大隊の救出に成功します(前半のドイツ軍は、ほぼこのパターン)。
第2ターン、東側のソ連軍は第228突撃砲大隊に三方から包囲攻撃をかけますが、この確地部隊が尋常でない抵抗を見せ、生き残ります。これにより中央突破の目論見が崩れたソ連軍は、北の歩兵部隊を蹂躙し、SMELAを占領し、1個歩兵大隊を包囲下とします。
残りの全部隊は、南西方向への突進に。強力な戦車3個スタックと尋常でない数の歩兵の大群がドイツ軍の前線に襲いかかり、南端から中央南部の森林まで突き進みます。この過程で、ドイツ軍第11装甲師団の主力が包囲されます。
同時に、西側でもソ連軍部隊が動き出します。主たる戦車スタックは4つほどですが、こちらのドイツ軍は全て歩兵のため、まともな抵抗もできず、中央から南部にかけて大きく前進します。この赤い津波に呑み込まれ、第198歩兵師団が丸々、取り残されます。このままならば、次ターンに戦線崩壊の危機でしたが、間一髪、東から転戦した第14装甲師団が間に合い、薄いながらも戦線の再構築を行います。
胸突き八丁を迎える第3ターン、類い希な抵抗を見せた第228突撃砲大隊がついに壊滅。ソ連軍は北で包囲していた歩兵連隊を殲滅し、中央部では歩兵と騎兵が前進し、荒地地帯を踏破します。一方、南西方向に向かった主力は、さらなる波状攻撃をかけ、戦線を突破してNovo Miirgorodに到達します。
増援がなく苦しいドイツ軍は、思い切って戦線をRomistrovkaから南部に向かう道路沿いまで後退させ、装甲によるスタック防御に切り替えます。後方の予備はわずか4ユニットンしかなく、次ターンに大穴が開くと一気に崩壊する危機に。
一方、西側では戦車と歩兵のスチームローラーで、一時、南東方向に穴が開くも、ソ連軍の予備がちょうど切れたため、ドイツ軍は間一髪、崩壊を免れます。ドイツ軍ターンに、第14装甲師団で敵の先頭部隊を戦術的包囲し、主戦線は河川を利用した二重戦線でどうにか持ち直します。
そして、史実でコルスンポケットに包囲された歩兵部隊が、一路、北からの脱出を開始します。
次いで、残りの全部隊で南西方向への猛攻撃を実施します。これにより、南端近くの歩兵が潰走し、狭いながらも突破口を開削。そこから、戦車と歩兵が果敢に戦闘後前進をし、一時的に南端を占領し、中央と南翼の敵部隊を分断します。
ここで、ドイツ軍に待望の増援!南端から登場した重戦車(攻撃力3倍!)が封鎖をしていた狙撃兵師団を吹き飛ばし、再び、補給路を開設。そこから、さらなる重戦車大隊と第13装甲師団が突進し、敵戦車2個スタックを包囲下に置きます。
さらに中央部でも、ヴィーキング装甲師団と第3装甲師団の一部、ワロニエ突撃旅団が集中反撃を開始し、前線部隊を蹴散らして、敵の主力の戦車旅団を包囲します。そして、北部からの脱出部隊(及び北西部の歩兵部隊)がGORODISCHEを通過し、これで包囲網の形成はほぼなくなります。
第5ターン、ここでも降雪(路面凍結)ならば、まだ、ソ連軍に突破の可能性があったのですが、ああ、天候はついに泥濘に。これにより、移動力が半減し、もはや、敵弱点への高速打撃と大突破は不可能になったため、協議終了としました。
今回は、選択ルール2のドイツ軍の移動制限を入れ、かつ、ソ連軍の初期の攻撃が大成功だったため、前回よりはましでしたが、ドイツ軍の入念な戦線構築で大突破は起こらず(ギリギリでしたが)。かといって、選択ルール1の被包囲部隊の損耗を入れると、今度は一気にソ連軍に有利になるかもで・・・。ある程度、練度の差があるときは(相手が初プレイなど)入れてもいいかなぁ。
この2戦ともソ連軍は、包囲した部隊の撃破を優先しましたが、44年らしく後方部隊は放っておいて、ひたすら突進して、作戦的包囲を狙う作戦もやってみたいですね~。ちょっとソロで研究したい魅力があるゲームです。









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