今月のソロプレイ第2弾は、来年の戦争開始110年を記念して、第一次世界大戦アイテムです。WWⅡ戦闘級の「TANKS+」(CMJ)から第一次世界大戦追加シナリオ4「ファースト・コンタクト」です。いわゆる史上初の戦車戦を描いたもので、イギリス軍には菱形戦車MKⅣ(M)が1輛と、(F)が2輛、登場します。対するドイツ軍は、A7Vが3輛です。
 MKⅣ(F)は機関銃のみ装備で、A7Vの主装甲を撃ち抜くのは、かなり困難です。MKⅣ(M)にはスポンソン砲が取り付けられており、こちらはなんとか貫通が期待できます。一方のA7Vは、射程こそ短いものの、強力な57 mm砲を装備しており、戦車戦なら優勢です。
 勝利条件は、先に2輛を撃破した側が勝利です。
 まず、セットアップですが、イギリス軍は中央にMKⅣ(M)と(F)の各1輛を配備し、機動的な運用を想定します。一方、西翼には建物の背後に(F)1輛を配置し、ドイツ軍の吊り出しを狙います。
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 第1ターン、北端からドイツ軍が進入してきます。狙いは敢えて、西翼にいる(F)に。
 第2ターン、西翼にいる(F)はすかさず、建物の中に隠れます。同時に、中央のMKⅣ(M)と(F)がうなりを上げ、前進を開始します。(M)の57mm砲が、奇跡的にA7Vを捉えますが、堅い装甲に阻まれ、貫通せず。
T2B 57mm砲命中も・・・
 ドイツ軍も移動を継続し、(M)の死角になる正面へ。また、西翼の(F)に備え、1輛を派遣します。
T2D
 第3ターン、イギリス軍は(M)を旋回させると左側のスポンソン砲で射撃をしますが、これは外れに。(F)は敵の射界を避けて、建物の背後に移動します。そして、西翼の(F)は勇敢にも突撃を開始しますが・・・。
T3B
 ドイツ軍は主力の2輛を持って、(M)の命中弾を与えます。が、これは堅い装甲に阻まれ、跳弾になります。 西翼では(F)を迎撃すべく、A7Vの1輛が前進し、森の中で射撃体勢を整えます。 
T3D
 第4ターン、戦闘はたけなわに。イギリス軍が先制射撃で、中央のA7Vに命中弾を出し、また、突撃中の(F)が機関銃を撃ち込みます。が、これは、ドイツ軍の堅い装甲で効果なしに。
T4B 激しい射撃戦
 ドイツ軍は西翼の1輛で、突撃中の(F)に満を持した準備射撃を実施します。物の見事にこれが命中し、装甲を突き破った砲弾が(F)を吹き飛ばします。
T4D F型を撃破!主力は前進!
 さらに、一気に片を付けんと、主力の2輛が突撃を始めます。これに対し、MKⅣ(M)が防御射撃で57mm砲と機関銃を命中させますが、どうしても貫通できず。
 第5ターン、敵前で停止したA7Vは必殺の57mm砲弾を、MKⅣ(M)に撃ち込みます。これが装甲を貫通し、車体に進入し、(M)も活動を停止。2輛の敵を撃破したドイツ軍の勝利となりました。
T5D M型も撃破
 やはり、後発のA7Vは、砲と装甲ともに強力でした。最高速度だと機関故障の可能性があったため、あえて中速(2移動力)にし、機動性を維持。そして、距離を詰めた正確な射撃で、MkⅣの装甲を貫通し、カタログスペックどおりの働きで勝利しました。
終了時