今月のソロプレイは、上陸80周年を迎えた「シシリー上陸作戦」(SPI/HJ)です。基本システムは、補給-移動-戦闘とシンプルですが、戦ってみるまでは敵も味方の実力(と耐久度)がわからないという戦力未確定システムです。これに、諸兵科連合や同一師団効果、航空優勢が加わります。
T0
 第1作の「パットン第3軍」に始まり、「オペレーション・グレネード」、そして、この「シシリー上陸作戦」が、西部戦線の勝利シリーズとして発売されました。元々は、東部戦線のビッグゲーム「タイフーン作戦」(SPI/HJ)でして、システムは評価できるのですが、全4作が陣地戦(または困難地形での防御戦)で、展開は地味にならざを得ず。狭い地域で、戦術的要素にもかなり頭を使うので、箱庭風の感が強く、どちらかというと、第一次世界大戦のようなテーマばかり。せっかくいい要素を持っているのに、戦場があっているのかどうか、でしょうね。
 この「シシリー上陸作戦」では、陸海空の三軍統合作戦ということで、基本ルールの他に、かなりの特別ルールがあります。上陸作戦や空挺作戦、撤退は当然として、支援ポイント、兵站基地、特殊補給、軍境界線、盤外砲兵など、全て合わせると、31ページ(!)というビッグゲーム並です。サマリーを作っても、1/3程度に圧縮するのがやっとです。今回は、数回のプレ演習をしてからのソロプレイで、全ターンの完全AARをお届けします。
 まず、セットアップですが、ランダム配置はイタリア軍の沿岸警備ユニットです、全16ユニットのうち、2d6した数のユニットが登場します(それ以外は事前の砲爆撃で壊滅したものと見なされます)。今回は6ユニットが指定へクスに配置され、うち、初期展開に影響を及ぼすのは、#4026の1個連隊です(第45師団の上陸地点に隣接)。
 第1ターンは特別ルールで、記録フェイズや補給判定はなく、両軍の2回の移動・戦闘となります。天候は、晴天になります。
 連合軍の第1フェイズは、空挺降下から始まります。イギリス軍は偏西風で1個大隊が東南に流されますが、1個大隊が予定通り、Syracuseに隣接するへクスに降下します。アメリカ軍は、4個のうち、3ユニットがスカッターして、内陸部に流されます。1個大隊のみが(敵の戦車大隊に隣接する)予定へクスに降下します。
 続いて、上陸作戦が行われ、イギリス軍・アメリカ軍とも、全部隊が予定海岸に到着します。アメリカ軍は2つの港湾を手に入れますが、破壊工作により、一つが1ターン、もう一つが2ターンの間、使用不能になります。
T1A1 空挺及び上陸
 移動可能な部隊が1/2移動力で行動し、戦闘フェイズに。第45師団が海岸警備連隊を包囲攻撃し、6:1でD1(1)を与えます。海岸警備連隊は敵ZOCへの後退を選び、計2ステップロスで基幹部隊に損耗します。一方、アメリカ軍の空挺部隊は、低比率攻撃を強要され、1つが壊滅し、もう1つがステップロスと退却となります。
T1A1戦闘
 枢軸軍の第1フェイズは、可能な部隊を前線に向かわせるとともに、貧弱な部隊を地形効果のある位置まで後退させ、スタックを作ります。
T1Ax1
 連合軍の第2フェイズ、第二派の上陸が実施されます。イギリス軍は、第5師団と戦車・空挺の混合部隊で、弱体な2個大隊が守備するSyracuseを攻撃します。歩兵2個連隊の高い攻撃力に、同一師団効果と諸兵科連合効果が加わり、都市攻撃ながら8:1でこれを壊滅させ、早くもSyracuseを占領します。アメリカ軍は、後退した海岸警備連隊の基幹部隊を最高比のオッズで包囲殲滅します。
T1A2
 枢軸軍の第2フェイズ、東海岸ではAugusta近郊に第15装甲擲弾兵師団(15PG)とヘルマン・ゲーリング装甲師団(HG)の連隊が阻止線を引きます。
 アメリカ軍戦区では、高度4の防御効果の高い地形を中心に、戦車(対戦車砲)と歩兵の諸兵科部隊を配置します。特別ルールで突入命令のあるHG装甲師団のカンプグルッペが突進します。戦闘比は1:1攻撃で、なんとD1(1)で勝利してしまいます(戦線維持のためには、後退したかったのですが)。
T1Ax2
 第2ターン、天候は弱ミストイラル。アメリカ軍は指定の空挺増援を実施し、若干の偏差はありましたが、降着。
 イギリス軍は主力部隊が北上を開始し、Augusta近郊で高度4に立て籠もる第15装甲擲弾兵師団の1個連隊を攻撃しましたが、比率が3:1しかたたず、A2(1)で敗退。また、軍境界線近くを守る1個歩兵大隊をやはり3:1攻撃しますが、こちらもA2(1)で敗退。唯一、半島中央の隘路を塞ぐイタリア軍1個連隊+戦車大隊への攻撃はハイオッズ(最高比率)となり、D1(1)で敵を敗走させます。
T2A
 戦果は、アメリカ軍管区で上がりました。逃げ遅れた南部の沿岸警備連隊を最高比で撃破し、4へクスの戦闘後前進で敵の3個大隊を包囲下に置きます。また、突進してきたHG装甲師団を包囲攻撃し、5:1でD1(1)として、ZOCへの後退により2ステップロスを与えます。
T2A 戦闘後前進で退路遮断
 枢軸軍は、東部海岸の防御戦を維持するとともに、中央部ではHG装甲師団が高度4に後退し、それ以外はアメリカ軍の届かない軍境界線の後方に待避します。Messinaに海上輸送された貴重な降下猟兵師団(1個連隊)の増援は、Cataniaへ移動させます。
T2
 第3ターン、天候は晴れ。まず、枢軸軍の不確定増援判定があり、第2降下猟兵師団と1個歩兵旅団の派遣が決定します(登場は第5ターンから)。続いて、特別ルールでイギリス軍の侵攻空挺作戦がCataniaの隣接へクスに実施され、1個大隊が海没、2個大隊が予定へクスに降下します。
 イギリス軍は総力を上げ、南東部で攻勢に出ます。先に防御に成功している第15装甲擲弾兵師団(1個連隊)を虎の子の砲兵を注ぎ込んで強襲しますが(5:1)、まさかのA1(1)!地形効果をフルに生かした見事な防御に阻止されます。さらに第51師団による隘路の攻撃も、5:1で失敗。唯一、軍境界線付近のドイツ軍歩兵大隊を、最高比率で壊滅させ、突破に成功します。強力なCataniaを攻めた第1空挺師団(2個大隊)は、最低比率攻撃を強要され、全滅してしまいます。
 一方のアメリカ軍は好調で、南部の敵を掃討しつつ、第45師団の1個連隊(軍境界線を突破済みで移動制限なし)が敵地を浸透し、要衝Vizziniを陥れます。また、唯一、攻撃可能な消耗したHG装甲師団1個連隊を強襲し、D1(2)の大損害を与え、敗退させます。戦闘後前進で第1師団も軍境界線を突破して、移動制限が解除されます。
T3A
 枢軸軍は、東海岸で1へクスのみの戦術的後退を行います。一方、中央に取り残された部隊が補給線の回復を目指して、第45師団(1個連隊)の守備するVizziniを攻撃します。半数が補給切れでしたが、強力な降下猟兵連隊を投入した反撃で、D1(1)を出し、ここを奪還します。
T3Ax
T3
 第4ターン、再び、天候は弱ミストラルに。
 ここまでいいところが少ないイギリス軍は、敵が一時後退した隙を突き、高高度から強襲をかけます。東端のHG装甲師団の装甲擲弾兵連隊に、第50師団が同一師団効果・諸兵科連合効果・砲撃2シフト・航空支援ののべ6シフト(!)を投入(地形効果との相殺で4シフト)。浮き足だった装甲擲弾兵連隊が低戦闘力になり(戦力チットに恵まれず)、オッズは8:1に。結果、D2(2)の大損害を与え、これを撃破します。一方、ここまで二度にわたって敵の猛攻をはじき返してきた15PG(1個連隊)も、4シフトの猛攻(9:1攻撃)を受けて、やはり、D2(2)の大損害に。唯一、隘路を強引に攻めたカナダ軍第1師団が、5:1でA1(1)で成果を上げられず。
T4A
 一方のアメリカ軍は、軍境界線ルールでわずか2個師団のみしか攻撃できませんが、ほぼ同戦力の降下猟兵連隊に対して、奇跡のD1(1)を出して勝利。さらに、枢軸軍が奪還したばかりのVizziniに対して、第45師団が逆襲に転じ、D1としてイタリア軍戦車大隊を後退させます(ZOCへの後退で1ステップロス)。
 枢軸軍は、やむなく、LeniniからPalagonaのラインに戦線を後退させます。が、幹線道路が抑えられているため、1個歩兵連隊が山地に取り残されることに。
T4
 第5ターン、天候は晴れ。ここを先途と攻勢を強める連合軍は、緊急爆撃要請をします。枢軸軍に8支援ポイントを与えますが、自動成功の爆撃隊2ユニットを獲得します。
 これをもって、イギリス軍は第50師団と第51師団が、正面の損耗したドイツ軍部隊にそれぞれ4シフトの攻撃を加えます。戦力チットの引きもよく、それぞれ7:1と9:1の攻撃で、D2(2)とD1(1)のヒットを与えます。さらに、前ターンは頓挫したカナダ軍も、山地の降下猟兵1個連隊に最高比率の攻撃をかけ、D2(2)と潰走させます。
 アメリカ軍は2個歩兵師団による共同攻撃で、要地に籠もるドイツ軍を4シフト攻撃し、D2(1)で後退させます。
T5A
 結果、道路を扼されたイタリア軍の戦車大隊が、やむなく最低比率の攻撃を余儀なくされ、壊滅します。それ以外のユニットは、Cataniaから西部に延びる河川沿いの防衛線に後退します。
T5
 第6ターン、イギリス軍は兵力を集中して、敵兵力の撃破に傾注します。Catania前面のイタリア軍大隊と消耗した装甲擲弾兵連隊、降下猟兵連隊を全て最高比率で攻撃し、延べ5ヒットの損害を与え、最大3へクスの退却をさせます。が、連合軍は次の補給のため、戦闘後前進を2へクス以内に止めます。
T7A カタニア攻防戦その1
 一方、アメリカ軍は地形の関係で兵力が集中できないため、このターンは兵力展開のみに止めます。
 枢軸軍は、もはや連続した戦線構築は不可能と、エトナ山系を境にCatania及び東部海岸地帯と西部戦線に部隊を分割します。正面以外は、敵の補給が届かない位置を取り、増援や西側からの兵力転用で補強します。
T6
 第7ターン、連合軍は待望のCatania直接攻撃に出ます。第50師団と1個連隊に砲爆撃を加えた5シフトとし、9:1でCatania市街地を攻撃。結果はD1(1)で、ここを簡単に明け渡すわけにはいかない枢軸軍は、2ステップロスで耐えます。
 アメリカ軍は、補給線のボトルネックであるRaddusaに対し、5:1攻撃をかけ、D1(1)とします。
T7A カタニア攻防戦その1
 枢軸軍は西からなりふり構わず部隊を転用し、東部戦線を強化するとともに、犠牲攻撃でCatania防衛線を維持します。
T7
 第8ターン、イギリス軍はさらに部隊を増強し、Cataniaに対し、2個師団+1個連隊の強襲を継続します。空爆と砲爆撃、同一師団効果を集中し、再び、9:1攻撃を実施します。結果は、D3(2)の突破!全滅しても守り切れない猛攻に、ついに枢軸軍がCataniaから後退します。Catania陥落によって、次ターンから連合軍の移動制限が解除されることに。
 一方のアメリカ軍は、第45師団で北上を続け、Agira前面の歩兵連隊を撃破し、中央部からCataniaへの補給路を確保します。
T8A C攻防戦その2
 枢軸軍は精鋭2個連隊で東海岸方面の防備を固め、エトナ山系の西側にはAdranoからLeonforteの高度4ラインに沿って防衛線を引きます。
T8
 第9ターン、不確定増援表で、M(イタリア軍戦線離脱)の判定!これにより、次ターンから全イタリア軍に降伏判定が義務付けられます(イタリア軍崩壊表の表現の方が正しいかも?!)。
 そして、全ての制限が解除され、アメリカ軍を含む連合軍の全軍が攻勢に出ます。
 東海岸では5シフト攻撃でD2(1)として、Acireale防衛線を早々に突破します。さらに、要衝Adranoからも降下猟兵連隊を叩き出し、Regalbutoの消耗した降下猟兵に打撃を与え、退却させます。
 満を持して待機していたアメリカ軍は、中央のAgira付近の2カ所に高比率攻撃をかけ、ともにD1(1)として、敵戦線を圧迫します。また、敵補給基地のEnna方面では、その前哨となるCaltanissettaに第3師団が強襲をかけ、高度4の街という地形障害を乗り越え、これもD1(1)とします。一方、南沿岸の要衝Agigentoに、機械化歩兵旅団が攻撃をかけ、4:1ながらD1とします(イタリア軍はステップロスで持久)。
T9A 全面攻勢
 枢軸軍は足止め部隊を残すと、主力を後退させますが・・・。
T9
 第10ターン、動揺したイタリア軍から脱走兵が相次ぎます。防衛の前線に立っていたAosta師団の1個連隊が、戦線離脱で基幹部隊に損耗。さらに、Ennaで足止め任務を受けていた対戦車砲大隊が降伏し、主街道ががら空きに!合わせて3ユニットが、いきなり、戦力低下または壊滅するという悲劇に。
 一気に枢軸軍を切り崩さんと、待機していたアメリカ軍の第82空挺師団が、南海岸後方に降下します。これにより、Agigentoに立て籠もっていたイタリア軍は、補給路を切断されます。
 アメリカ軍は砲兵を含む機動兵力を集中し、Agigentoに6:1攻撃をかけ、D2(2)で守備隊を全滅させます。さらにその北では、第9師団の1個連隊がシフトなしながら、高火力でイタリア軍歩兵連隊をD1(1)で撃破します。
 中央部では、敵が消滅したEnnaを突破した1個連隊が敵の後方陣地を強襲し、これを撃破。S.Caterinaの一線級のイタリア軍スタックは、A1(1)と攻撃に耐えたものの、補給切れで集落内に取り残されます。
 また、北への攻勢を強める2個歩兵師団は、空爆を含む5シフトで、敵戦線の最西端を守る歩兵連隊をD1(1)で撃破します。
 イギリス軍も、東海岸でAcirealeを守備する2個大隊を殲滅。さらに、丘陵に籠もる歩兵連隊を撃破し、要衝Linguagrossaに接近します。
 エトナ山系の西側では厳しい地形障害に苦労しながらも、歩兵が一歩一歩、敵部隊を追撃し、足止めの基幹部隊を殲滅し、わずかになった健全なAosta師団の1個連隊をD2(1)で敗走させます。
T10A
 このターンだけで10ステップ(!)の損失を受けた枢軸軍は、急速に戦力を低下させます。エトナ山西側は、かろうじて北海岸までの拠点を押さえて突破を防いでいるものの、中央から南側は完全に戦線が崩壊し、Palermoへの長く困難な撤退戦となりますが・・・。
T10
 第11ターン、天候は晴れ。地形制限で攻撃正面が限定されますが、連合軍は敵の早期崩壊とPalermo及びMessinaを目指して、果敢に攻勢を続けます。東海岸ではC1のイタリア軍大隊に3シフトの攻撃をかけ、4:1ながらD1(1)として、ボトルネックの高度4へクスに隣接します。エトナ山系北側の要衝Bronteでは、狭隘な地形と街を利用して、降下猟兵連隊が決死の防衛線を張ります。そこへ、イギリス軍2個師団が強襲をしますが、5:1ながらもA1(1)として、緑の悪魔がここを死守します。
 北海岸まで3へクスに肉迫したアメリカ軍の2個歩兵師団は、戦術空軍と自走砲兵、二重の同一師団効果をバックに、高火力で平押しして、D2(2)の突破に成功!結果、敗走した2個大隊と海岸を守備していた1個大隊が包囲下になります。この3部隊は必死に抵抗するも、続くドイツ軍ターンの攻撃強要で全滅します。
 また、孤立したS.Caterinaに立て籠もる3ユニット・スタックには、精鋭第3歩兵師団が砲兵と戦車に支援された包囲攻撃をかけ、これを退却に追い込み、2ステップロスを与えます。生き残ったのは、山地に逃げ込んだドイツ軍の1個基幹部隊のみで、実質的に無力化となります。
 同時に未封鎖の2級道路を浸透してきたイギリス軍の3個戦車大隊が、退却中のドイツ軍基幹部隊を捕捉し、これを殲滅。同様にアメリカ軍機械化歩兵旅団が長躯、別のドイツ軍基幹部隊に、Lercara Friddi付近で接触し、鎧袖一触で撃滅。南からは隘路を逃げるイタリア軍大隊を、第9師団の1個連隊が砲兵の支援を受けて、殲滅。
 南海岸では敵飛行場の制圧のため、機械化部隊が内陸を迂回し、一線道路を空挺部隊が駆け上がります。
T11A
 枢軸軍は、エトナ山北側にBronteからS.Agataにかけての最終防衛線を構築しますが、全ての部隊がステップロスをし、あるいは1ステップしかない大隊と、極めて薄い防衛ラインです。中央部には大隊規模の5ユニットが残っていますが、幹線道路から取り残され、無力化されています。北西部では、元からの守備隊と退却に成功した5ユニットの部隊でPalermoへの交通点を押さえ、時間稼ぎを試みます。
T11
 第12ターン、ここで連合軍はメッシナ方面の敵の撤退を阻止すべく、イギリス軍の第1空挺師団(レッド・デビルズ)を投入します。狙いは、北部の補給道路の遮断。Milazzo近郊に降下した3個大隊のうち、2つが周辺に降下し、目的を達成します。1大隊のみが偏西風に流されましたが、こちらは偶然にも東海岸の道路上に降下。結果、Messinaの部隊以外の枢軸軍は、全て補給切れとなります。
T12A RD空挺降下
 この成果を確認した連合軍地上部隊は、動揺する枢軸軍に猛攻をかけます。Linguagrossa近郊の山地に籠もる歩兵連隊には2シフトのみでしたが、後退を狙う枢軸軍はあえて練度の低いイタリア軍歩兵連隊に防御をさせ、D2(2)でイタリア軍を壊滅させ、主力のドイツ軍は後退に成功します。ボトルネックとなっていたBronteの降下猟兵連隊に対しては、D1を与え、ここから後退させます。最大の戦果を挙げたのが、第51師団によるCesaroのイタリア軍大隊への猛攻で、最高比率でD4(3)の突破に成功!歩兵連隊が一気に4へクスの戦闘後前進を実施し、イタリア軍の残余とレベル5に陣取っていた最後の充足度A部隊の退路を遮断します。
T12A 東部での攻勢
 アメリカ軍はS.Agataの損耗した敵歩兵連隊に、砲兵と空軍の支援を受けた2個歩兵師団を投入し、D1で後退させます。
 これ以外は残敵掃討に移り、3カ所の攻撃で3ユニットを昇天させます。
T12A 西部での攻勢
 枢軸軍は、貴重な予備兵力となったHG装甲師団の装甲擲弾兵連隊を投入し、東海岸の消耗した空挺大隊を排除し、こちら側の補給路を再開通させます。が、残余の部隊は組織的抵抗力をなくして、山岳地形に逃げ込むのみに。
T12Ax 東海岸の空挺を排除
T12
 第13ターン、逃げ場を失って孤立する枢軸軍を、連合軍の大軍が容赦なく包囲殲滅します。地形障害で十分な攻撃力を維持できない戦闘もありましたが、連合軍は全ての戦闘に勝利し、残余の7割以上の敵を壊滅させます。
 そして、アメリカ軍の快速部隊と戦略移動した1個歩兵師団がPalermoに接近します。
T13A 各所に包囲
T13A 中央から西部の制圧
 枢軸軍はMessinaの北部道路にイタリア軍大隊を、東道路に足止めの2個大隊と歩兵連隊を配置し、撤退の時間を稼ぎます。生き残っていたわずかな部隊も、包囲下の自滅攻撃を強要され、消滅します。
T13
 第14ターン、連合軍は北海岸ルートを守っていた最後の足止め部隊を排除し、東海岸ではS.Toresaを解放し、逃げ切りを狙っているドイツ軍歩兵大隊に接敵します。
T14A 東部の崩壊
 唯一、組織的抵抗を続けるPalermo戦では、2個師団及び機械化歩兵旅団、その他の支援部隊を投入して、前哨の足止め部隊を蹂躙します。延べ3ユニットを除去し、戦闘後前進でPalermo近郊に迫ります。
T14A パレルモへ
 もはや後がなくなった枢軸軍は、Messina方面で生き残った部隊がフェリーに乗り込んで、イタリア本土へ撤収します(4ユニットが撤退成功)。健闘したドイツ軍歩兵大隊も撤退を試みしたが、移動力が足りず、断念。また、Palermo方面では市街地に籠もり、最後の攻撃を待ちます。
T14
 第15ターン、連合軍はPalermoに対し、猛烈な砲爆撃を加え、2個師団+1個機械化歩兵旅団+1個歩兵連隊を投入して最高比率の攻撃を敢行。当然の如く、枢軸軍部隊は全滅に。
T15A パレルモ制圧
 北東部では、イギリス軍空挺部隊がMessinaを占領し、第5師団と共同で、ドイツ軍歩兵連隊を2ステップロスさせます。
T15A メッシナ占領
 この時点で全ての補給源を占領された枢軸軍が孤立状態となり、降伏。史実より10日ほど早く、シシリー戦が終結しました。
終了時
 終了時のVPは、175点を大きく超え、連合軍の戦略的勝利で幕を下ろしました。
 総計:306点
  飛行場及び戦術拠点の占領:108点
  枢軸軍部隊の損害    :192点
  不確定増援の投入    :20点
  早期終了の特典     :25点
  連合軍部隊の損害    :-39点(壊滅、基幹部隊への損耗、補充、Optの投入)
 なお、このソロプレイで地中海戦域ジャンルが、3割を超えました。詳しくは、こちらをご覧ください。