今月のソロプレイ第5弾は、80周年記念のハリコフ戦クワドリの「Kharkov1941-43」(SA)から「第4次ハリコフ会戦」です。
今回の「第4次ハリコフ会戦」は、1943年8月のチタデレ作戦阻止後のソ連軍によるハリコフ攻勢を描いています。ソ連軍はかつてないほどの高火力の機動ユニットを持ち、打撃力に優れた親衛赤軍と合わせて、損耗したドイツ軍に徹底攻勢をかけます。ドイツ軍は衰えたりとはいえ、いまだ、切れ味鋭い装甲師団を持って、機動反撃でこれを押しとどめようとします。兵力的にはソ連軍が上回り、反応移動など機動力と局地的打撃力ではドイツ軍が上と行ったところでしょうか。
第1ターン、大兵力のソ連軍は北部からベルゴロド周辺にかけて、最強のヴォロネジ方面軍で強襲をかけます。最高で9戦力という戦車軍団の打撃力は強力で、反応移動で比率を下げにきた第6装甲師団を戦闘後前進で包囲し、見事にこれを討ち取ります。
大きく戦線を押されたドイツ軍は、突出した親衛狙撃兵軍団を包囲して、2箇所で2:1攻撃をかけます。ソ連軍もリアクションで戦車軍団を投入し、1:1に比率を下げますが、ドイツ軍の巧みさが勝り、D1で除去となります。が、本命の2:1包囲攻撃は、まさかのA1。さらに、1:3のソークオフ攻撃でAEとなるなど、ドイツ軍の損害がソ連軍を上回ります。
第2ターンも同様の展開で、兵力に勝るソ連軍が果敢に浸透移動を行い、2個歩兵師団を包囲。ともに4:1以上の高比率戦闘でこれを除去します。かわりに中央の1:3攻撃で1箇所がAEとなるものの、総じて攻撃が成功し、さらに戦線を押し込みます。
押されっぱなしのドイツ軍は、装甲及び装甲擲弾兵師団を注ぎ込んで、反撃に出ますが、包囲したはずの2:1と1:1攻撃で、まさかのA1とNEを出し、戦果なし。完全包囲されていた装甲師団が、1:3で生き残ったことが、唯一の慰めです。
ドイツ軍も援軍を投入して、中央及びバラクレア付近からも反撃をかけ、3個軍団を除去します。情けないのはSS部隊で、Wiking師団が最北部で2:1攻撃をかけるも、ああ、A1!役に立たないSS師団など、鉄屑にしてしまえ!?
ハリコフまで後2ヘクスに迫ったソ連軍でしたが、ここでスタフカが一方的に補給を停止(補給drが南部に)。やむなく、ステップ方面軍と南西方面軍を活性化させ、ドネツ河越しに攻撃を開始します。が、河川効果とSS装甲師団の機動防御(反応移動)もあって、全体的に戦線を押し下げることに留まります。
第7ターン、補給支援は、続けて、ステップ方面軍と南西方面軍に。もはや、進むしかない両軍は、前面の歩兵師団に対し攻勢を継続し、ジリジリとスターリノ方向へ圧迫します。が、中央部では、敵の装甲師団が反応移動により隣接し、低比率戦闘を余儀なくされます。
戦線が乱れた敵に対し、南部の歩兵も兵力を集めて1:1ながら包囲攻撃を行います。また、中央では装甲師団の集中投入で戦線をこじ開け、こちらも2:1の包囲攻撃に。1:3の犠牲攻撃で1箇所はAEとなるものの、2個狙撃兵軍団を殲滅し、ソ連軍をドネツ側付近へ押し込めます。
第8ターン、完全に包囲されたソ連軍南部方面をドイツ軍が圧迫し、低比率の攻撃を強制し、戦線を混乱に。突出・分断された敵を各個に包囲殲滅し、ほぼ一方的な損害を与えます。が、ああ、武装親衛隊のTOTとWiking師団は、いずれも1:1の包囲攻撃に失敗。あまりのていたらくに、山下奉文が見ていたら「SSは勝手にするがいい」といったかどうか・・・。

ハリコフの隣接ヘクスまで迫りますが、ここでタイムアップ。ドイツ軍が南部の敵を掃討したところで、ゲーム終了となりました。
<損害>
ソ連軍 …20ユニットが壊滅
ドイツ軍…14ユニットが壊滅
<勝利得点>
ソ連軍 …19点(敵の壊滅+1都市確保)
ドイツ軍…40点(敵壊滅+4都市確保)
で、枢軸軍の戦略的勝利でした。
その他のシナリオに比べると、ソ連軍の兵力は格段に高いものの、ドイツ軍もそこそこです。ドイツ軍歩兵の防御力を全て2にするなど、もう少し差を出さないと、史実通りにはならないようです。ともあれ、短時間で第4次ハリコフ戦をプレイするアイテムですかね~。次は、本命の「リング・オブ・ファイア」(CMJ)に行きたいですね。


















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