ヒーローを十二分に成長させ、多数のマジックアイテムを集めて、魔王に挑め！それでも、デス魔法は凶悪だった！～魔法帝国の興亡（エポック）シナリオ13「魔王帝国の興亡」 : 歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

　今月のソロプレイ第3弾は、「魔法帝国の興亡」（エポック）からシナリオ13「魔王帝国の興亡」です。魔王帝国って？！と紛らわしいタイトルですが、その名の通り、デーモンロードが支配する魔王帝国を粉砕するものです。勝利条件は、当然、デーモン・ロードを倒すこと。

　このラスボスは、大陸のど真ん中のエリア64に鎮座しており。その能力は、スペシャル・モンスターでも群を抜きます。攻撃力は6で二回の連打が可能で、防御力は最大の10。魔法攻撃として、A2Dに、魔法Ⅱ（回避判定-2）、デス（！！）、しかも自身には魔法が効かない（！）という凶悪さ。並のヒーローではとても太刀打ちできないため、特別ルールで回復に制限がありますが（ダメージは累積で、毎ターン1ポイントのみ回復）、マジックアイテムや魔法カードを集め、何度か命を落とすことを覚悟で、連続攻撃をかけるしかありません。

　これ以外に、十分に強いデーモンに率いられた3個の魔法軍団やドラゴン、巨人族がスタートから大陸を闊歩しています。

　今回は、以下の4陣営でスタートです。

　赤：上級魔道士

　橙：クレリックの下級魔道士

　青：下級魔道士/戦士

　緑：戦士

　序盤、各陣営は、ダンジョン探索によるレベルアップに励みます。第1ターン、赤（上級魔道士）がリザードマンを倒し、L2へ。これに青（下級魔道士/戦士）と緑（戦士）が続き、L2へ。

　第2ターン、遅れていた橙（クレリックの下級魔道士）が吸血コウモリを倒して、全員がL2へ。と、赤（上級魔道士）は魔王の手下に領国を削られるも、タランチュラを討って、L3へ。緑（戦士）はウルフを狩るもレベルが上がらず、焦ってサキュバスに挑むもこれに魅了され、僕（しもべ）となってしまい、1回目の死亡となります。

　第3ターン、それでも諦めない緑（戦士）は邪教徒を狩って、L3へ。一方、第1ターンに出遅れていた橙（クレリックの下級魔道士）が、ゾンビとジャイアント・スコーピオンを討って、連続アップでL4に達します。

　第5ターン、赤（上級魔道士）が初のスペシャルモンスターに対戦します。敵は分身のドッペルガンガー。魔法は使えなかったものの白兵戦が冴え、これを討ち倒してアイテムを手に入れます。また、遅れがちだった青（下級魔道士/戦士）もマンティコアを狩って、やっとL3に到達します。

　第6ターン、勢いに乗る青（下級魔道士/戦士）は、スペシャルモンスターのガーゴイルを倒して、L4に。さらに、第7ターンにラッキーにも「開眼」して、L5に到達します。

　第8ターン、橙（クレリックの下級魔道士）も負けじとブラックナイトを狩って、L6に。幸運にもリクルートで下級魔導士しるびあを配下にします。

　ここまで、のべ36回の初期フェイズがありましたが、幸いにもイベントは「雪の女王」のみに（他に2回のイベント判定があるも、効果なし）。

　第9ターン、ジェイソンやペガサス、キラーロブスター等を狩るも、レベル判定に失敗している緑（戦士）に焦りが生じます。危険ながらギルドマスター（スペシャルモンスター）に遭遇した緑（戦士）は、白兵戦を挑み、魔法デスを掻い潜ってこれを打倒。なんとかL4に達します。

　ここまで、そこそこの成長を遂げた英雄たちは、果敢にもスペシャルモンスター狩りに挑戦します。第9ターンから第12ターンの間に、橙（クレリックの下級魔道士）がサラマンダーを討ち、青（下級魔道士/戦士）がヴァンパイアとメデューサ、さらにヒドラと魔物狩りに成功。トップのL8に達します。

　一方、魔法がない緑（戦士）は、ガチの白兵戦で挑みましたが、第10ターンにトロールに叩き潰され、2回目の死亡。第11ターンには、ブラックハックにチャレンジするも、ああ、武運拙く、敗死！これにより、初の脱落となります。

　さすがにここからは通常のダンジョン探索では成長が難しいため、領土拡大を目指す陣営が出ます。第14ターンに橙（クレリックの下級魔道士）が、敵の襲来がほぼないサンマルク島（エリア21）で旗揚げをし、海軍を含めて、20軍団＋6魔法軍団を編成します。これを持って、本大陸に上陸をし、北部のエリアを支配していきます。

　また、青（下級魔道士/戦士）もネクロマンサーを狩った後（5体目のスペシャルモンスター！）、こちらも西の島で旗揚げをし、通常軍団＋アンデッド軍の混成軍を組織します。そのまま、本土に上陸すると、第16ターンには飛来したドラゴンを見事、討ち取り、L9に到達します。

　橙（クレリックの下級魔道士）軍も豊富な兵力を展開し、大陸中央付近で魔王の手下の軍団を1つ、粉砕します。これにより、レベルは8に上昇します。さらに、南下を続けて2つ目の魔王の手下軍団を破るも、敵の魔法攻撃で少なくない被害を受けます。

　兵力を随時、補強した両陣営の進撃はこの後も続き、青（下級魔道士/戦士）が北部から上陸した巨人族を叩き潰し、L10に(！)。橙（クレリックの下級魔道士）も領土を10として、L9に到達します。

　一方、指揮能力がない赤（上級魔道士）は、ひたすらダンジョン探索を続けますが、モンスターが逃げ出したり、せっかく倒しても上昇できなかったりで、L6のままに止まります。やや、2陣営に比べて、遅れた感がありましたが・・・。

　ここから、ゲームは終盤へ。青（下級魔道士/戦士）は第21ターンに13個目の領土を獲得し、L11に到達します。ほぼ、個人戦闘能力としては上限近くに達します。ここで、敢えて最強の部類のスペシャルモンスター－ドラゴンに挑みます。高い白兵戦能力と先制攻撃力、魔法攻撃を持つ龍との死闘は、ギリギリのところで、ヒーローの勝利に。勝利した青（下級魔道士/戦士）は、火の山に呪いのアイテム「黒頭蓋骨」を投げ入れ、永久に葬り去ります（これがあると、勝利宣言ができない）。

　一方、橙（クレリックの下級魔道士）はわずかに上昇の可能性のあるスペシャルモンスターを狙います。第23ターンに、大魔導師リッチを狩り、次ターンには格下になった（！）エレメンタルを撃破。穀潰しの「姫」を押しつけらるアクシデントはあったものの、こちらもレベル10に到達します。

　一方、遅れがちだった赤（上級魔道士）も、最後のモンスター狩りに。ゴーレムとレイミアを撃ち倒し、北の大地で旗揚げをします。ここには「雪の女王」（隣接エリアまでの軍隊を混乱）がいるため、かなり厳しかったのですが、「疫病」で敵も混乱させ、上級魔法で雪の巨人を討ち取り、女王軍団を粉砕します。第26ターンに、残りの2カ所を平定し、こちらもL9に辿り着きます。