今月のソロプレイ第2弾は、「バルジ大作戦~異世界編~」(Bonsai Games)です。コンポーネントこそ、ファンタジー風になっていますが、実は同名のミニゲームと全く同じシステムです。側を換えることで、ファンタジー好きの初心者を誘いやすくいしたそうですが、昔と違い、コンポも豪華なユーロ系ファンタジーアイテムがあることを考えると、果たして?!元から萌えを受け付けられない昭和人としては、ウォーゲームに求めるのは、ミリタリーだけでも十分かと。
 閑話休題。ともあれ、以前にアップした「バルジ大作戦」(Bonsai Games)と同じ作戦でソロプレイをしてみます。唯一の違いは選択ルールで、移動力を一時的に増加する「黒髪の乙女」、戦闘力を上げる「金髪の乙女」、影響をランダムで決める「茶髪の乙女」、ダミーの「パッとん」チットを、帝国軍1枚、連合軍2枚を使用できることです。今回は、帝国軍に「黒髪の乙女」が、連合軍に「金髪の乙女」と「茶髪の乙女」が来ています。
T0
 第1ターン、帝国軍は敵を削るべく、聖ヴィス(サンビット)に+4差で攻撃をかけます。が、結果はDRに。南方では、+2差でEXが出て、とりあえず、1ユニットずつを消耗します。
T1D
 第2ターン、連合軍は、北部では包囲されないようにしながら、地形を使って防衛線を引きます。
 帝国軍は、聖浄塞(マルメディ)とイシュ聖堂(エヒテルナッハ)に攻撃をかけ、ともにDRとします。ただし、イシュ聖堂の部隊は、マップ端のため後退ができず、壊滅となります。また、主力の2個装甲魔獣(装甲軍団)は、中央部を突進します。
T2D
 第3ターン、連合軍は北部と南部に別の戦線を張り、中央はあえて開けたままにします。
 ここで、帝国軍は「黒髪の乙女」を使うと、北部戦線の翼端にいる敵部隊を包囲し、これを殲滅します。
T3D
 第4ターン、部隊が著しく少なくなった連合軍は、思い切って北部戦線を後退させ、ミューズ川越しに防衛線を引き直します。
T4A
 帝国軍は、部隊を集中させ、征熊マルテ(アンデンヌ)に強襲をかけ、+5差でDEとします。
T4D
 第5ターン、ミューズ川を渡河した毒蛇戦闘団が二ツ河塞(ナミュール)を強襲し、これを占領します。また壁板街(ユイ)にも渡河攻撃を仕掛け、ここでも勝利します。
T5D
 第6ターン、戦線が拡大し、有効な戦線が引けない連合軍は、増援をつぎ込んで、かろうじてラインを維持します。
 これに対し、帝国軍はミューズ側北方で暴れ回り、2個部隊を後退不能にして、除去します。
T6D
 このままでは反撃がおぼつかない連合軍は、北部を放棄し、南部での反攻準備に入ります。
T7A
 第7ターン、このターンで毒蛇と魔法力(燃料)が切れる帝国軍は、1ユニットでも敵を削るべく、北部の第30軍団を集中攻撃し、これを撃破します。
T7D
 第8ターン、翼竜の支援を受けた連合軍は、いらか街(バストーニュ)で反撃を行い、これを奪還します。
T8A
 が、部隊が維持できている帝国軍は、攻撃が最大の防御とばかりに、装甲魔獣を南下させ、庵村(セル)を奪取します。
T8D
 第9ターン、連合軍は中央部の危機にやむなく、部隊を引き戻します。
 帝国軍はデジヴ山塞(ジヴェ)を2個装甲魔獣で強襲し、これを奪取します。
T9D
 最終の第10ターン、もはや帝国の勝利は盤石ですが、連合軍も最後の意地と、翼竜と「金髪の乙女」を投入して、反撃に出ます。石の砦町(ロシュフォール)は取り返したものの、デジヴ山塞(ジヴェ)はEXで敵装甲魔獣と差し違えるのがやっと。結果、15点を獲得した帝国軍の勝利となりました。
T10A
 ミューズ川北方に圧力をかけるこの作戦は、元のゲームでも初めてでしたが、一度、渡河されると、極めて守りにくいことがわかりました。そのため、戦線に穴(ZOCの読み違い)があり、2個軍団を失ったため、有効な反撃ができず。最後まで、帝国軍の攻勢を許すことになりました。
 元ゲームでは、ドイツ軍が圧倒的に不利と思っていましたが、別の手があるかも。とりあえず、「総統」の夢見たアルデンヌ攻勢は成功でした。