今月のソロプレイ第1弾は、モンスターメーカーの亜流である「ダンジョンウォーズ」(翔企画)です。ガンダルフなど4名の魔道士が、その名の通り、ダンジョン探索をするというボードゲームで、自分の2つの宝物を祭壇に運んだら勝利します。マップとカードプレイを融合させた3-4名向きのマルチゲームで、ルールは至って簡単。
 まず、第1プレイヤーが通常移動(4移動力)を行います。ここで、自らの宝物とスタックしたら、持ち帰ることができます。
T0
 次にカードを引き、オープンだと、罠やモンスターの襲撃を受けます。魔法または攻撃カードとそれを使用できるフォーズカードがあれば、戦えますが、そうでなければ手痛い消耗をする羽目に。累積損害が10以上になると、プレイヤーは宝を投げ捨てて、強制的に祭壇に戻されます。1ターン、休息すれば、3ダメージを回復でき、消耗の合計が5以下になれば、活動を再開します。
 オープンカードでなければ、次のいずれかを実施できます。
 *他のプレイヤーへの魔法攻撃
 *回復
 *フォースカードを消費して、追加移動
 最後に、手札を7枚以下に調整して、次のプレイヤーに。
 魔法カードは様々な種類があり、使い方が肝です。攻撃カードとその防御カード、道なき壁を開削する、あるいは閉鎖するカード、他のプレイヤーを操れる、または位置を入れ替えられるカード、ダンジョンを回転させたり、回廊から回廊へテレポートできるカードなどが、目白押し。全てフォースカードがないと使えないので、両カードのバランスのいいストックが重要になります。
 また、マップは完全なランダム配置です。結果、宝物への距離が倍以上、異なることもあり、誰と組んで妨害するか、あるいはカードに物をいわせて突破するか、このあたりにも戦略が必要です。
 今流行の豪華版の先駆けか、全てのキャラはメタルフィギュア!当時にしては、原価が高いと思ったら、これでした。
 今回は、4人の魔術師でソロプレイをします。完全ランダムでセットアップした結果は、以下の通りです。
 ヴィシュナス:二つの宝までの距離はともに8と最短!テレポートと攻撃系カードあり
 リンク:宝までの距離は扉を開けられれば10と20と恵まれず、ダンジョン回転カードあり
 ルフィーナ:宝での距離は20と28と最悪!6枚のフォースカードと偏りあり
 ガンダルフ:宝での距離は8と11と2番目に有利、姿消しや宝物放棄などのカードが鍵を握るか?!
 第1ターン、それぞれ、基本の4移動力に、フォースを組み合わせて、宝に向かって前進します。最も進んだのは8移動力のルフィーナでしたが、それでも12マスを残していて、後れを取ります。
 第2ターン、逆に最も距離が近いヴィシュナスが、9移動力で早くも宝を確保し、祭壇に向かって折り返します。
T2 ヴィシュナスが1つ目を確保
 ガンダルフも8移動力で洋々と前進します。リンクは「道を開け」でショートカットに成功します。
T2 リンクが扉を開く
 災難だったのはルフィーナで、いきなりドラゴンに遭遇し、しかも10ヒットを受ける不運!最も遠いのに、宝物獲得の兆しも見えず。
T2 ルフィーナは、ドラゴンに襲われ・・・
 第3ターン、勝利の最右翼のヴィシュナスは、早くも一つ目の宝物を持ち帰ります。これに遅れて、リンクとガンダルフも宝物を確保。ルフィーナは体力回復に専念。
T3 ヴィシュナス、1つ目をゲット
T3
 第4ターン、そのルフィーナを再び、悲劇が。自分の祭壇にいるのに、トラップ!(どういうこっちゃ!)これで6回復後の4打撃と、まさに「三歩進んで、二歩下がる」状態・・・。
T4 ルフィーナは回復中に罠!!
 この隙に、ヴィシュナスは2つ目の宝物を確保しますが、リンクがそうは問屋が卸さずと「死を訪れよ」攻撃。これが10ヒットのハイロールとなり、ヴィシュナスも回復モードに。この間に、ガンダルフは順調に1つ目の宝物を持ち帰ります。
T4 ヴィシュナス、2つ目も
T4 リンクが「死よ訪れよ」を見舞う
 第5ターン、ヴィシュナスとルフィーナは回復するのみ。リンクは早く移動したかったのですが、フォースカードが来ず、基本の4移動力のみ。ここで、ガンダルフが「姿を消えよ」で潜伏し、2つ目の宝を確保します。
T5 回復の隙を突き、ガンダルフが姿を消す
 第6ターン、ヴィシュナスとルフィーナは、相変わらずの回復待ち。と、ガンダルフが秘蔵の9フォースを発動!結果、一発で祭壇への復路を走破し、あっけない幕切れになりました。
T6 速攻でガンダルフが帰還!
 いやー、地の利とカード運が、かなり大きい!が、1プレイは30分もかからないので(今回は20分!)、すぐに仕切り直しができます。というわけで、次回の例会に持ち込みます~。