この日の最後が「モンスターメーカー5-ソフィア聖騎士団」(銀河企画)です。
各プレイヤーは、闇の軍団と光の軍団(聖騎士及びモンスターメーカーキャラ)のいずれかを担当し、7つの宝を守る戦いを繰り広げます。これまでのアイテムと違って、先攻・後攻の順に1対1の戦闘を行います。また、各キャラは使い捨てでなく、生き残れば、場に戻ります。各キャラには、近接戦闘力と魔法戦闘力があり、それぞれの得意分野があります。
兵力としては、闇の軍団の方が多く、雑魚キャラを倒してからでなくては、騎士や黒魔術師、大棋士、女王を攻撃できないなど、アドヴァンテージがあります。光の軍団は、決して死なない(牢に囚われるだけ)聖騎士団や個々の能力ではずば抜けているモンスターメーカーキャラ、唯一、宝物の窃盗や聖騎士の脱走ができるシーフなど、らしさが溢れています。
珍しいルールとしては、陣営の変更があります。各陣営は、光か闇か(あるいは中立の)当面の陣営を決めますが、ある程度、反対陣営の手札が揃ったら、現在のキャラをパージして、新陣営を組むことができます。また、どうしても手札が余る場合は、強制的に反対陣営に寝返ることに。正義の陣営で闘ってきた中で、気がついたら悪魔の陣営(心)が入り込み、ギリギリになると闇落ちする、というあの設定です。
この闇落ちルールが秀逸で、闇陣営は何でもあり(宝を得るために、あるいは勢力を維持するために、同じ闇陣営を攻撃してもよい!)と魅力的な上、カード枚数も光よりも多く、途中で闇落ちが発生しやすくなっています。ああ、まさに、80年代以降の現代ファンタジーの王道じゃないですか(あるいはスターウォーズでも)!
と、インストをして上で、早速、スタートします。
序盤は、まず、闇陣営同士の戦いになります。手元にある宝石を巡って、mitsu陣営とBIBI陣営が身内の戦いを繰り広げます。キャラ的には、2名の闇の騎士がいるBIBI陣営が有利だったのですが、先手を取って、魔法を駆使するmitsu陣営が健闘。ここでも、BIBI陣営はdrが振るわず(今日はこればっかり、笑い)、最後はmitsu陣営の勝利に。
その後もmitsu陣営は着々と闇の勢力を補充して、ちょっと手が出せないくらいの大軍団に。今度は、BIBI陣営が聖騎士やモンスターメーカーキャラを揃えた光の軍団で攻めてきますが、mitsu陣営の闇の物量と強力無比な黒魔術師がこれを圧倒します。
が、あまりの極悪非道な振る舞いに良心を痛めていたmitsu陣営は、「私たちも光が欲しい!」と一斉に改心!モンスターメーカーキャラに切り替えます。(今更か、笑い)
この光の軍団は、強かった!モンスターメーカー隊に次々に仲間が合流し、地下牢に囚われていた聖騎士団を助け出し、聖騎士6名を有する最強軍団に!!群がり寄る敵(BIBI軍団)をバッタバッタとなぎ倒し、宝石も6つ、手に入れて、これでハッピーエンドかと思われましたが・・・。
「『みんなで幸せ』なんて、本当にあると思っているのか」「聖騎士は高みの見物で、おまえらだけ、闘わされているじゃないか」と、悪魔の囁き。これに耳を貸してしまった正義の戦士たちが軍団を離れ、バラバラに。そう、2回目の闇落ち!(何でこうも絶妙にカードが回るのか)
当初は、闇の騎士ザッカリフとオークの眷属だけの貧弱な軍団でしたが、このあと、2名の闇の騎士が合流。さらに、闇の大騎士ネフェルーダまで登場。数だけは多いオーク隊も揃って、こちらも強力な軍団に成長します。
カード引きでどうしても数を揃えられないBIBI陣営は、少数の聖戦士で揺さぶりをかけたり、ヒューマン系でない巨大ネズミやナメクジ(これが存外強い)などで、連続攻撃をかけたりします。が、mitsu陣営は終始、優勢だった魔法攻撃で対抗し、オーク隊を全滅されるも、闇の騎士団は盤石。最後まで6つの宝石を守り抜き、勝利しました。
これは・・・面白い!初めに触れたとおり、闇落ち(あるいは光への改心)ルールが絶妙で、途中で何度か、転換点があり。それに、聖騎士の脱出や宝物の窃盗、上手く填まれば強力無比の魔法などが絡み、すごく出来のいいファンタジー映画を観ているよう。クレジットを観たら、御大の故鈴木銀一郎氏!そう、ヒゲの大佐のゲームには、SLGにしろ、カードゲームにしろ、物語があるんです。
というわけで、最大8人までプレイできるので、次回の例会に持ち込みます。









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