今月のソロプレイ第5弾は、「幸村外伝 EPISODE-0」(GJ)から、シナリオ4「後藤又兵衛の夢」です。
 セットアップは、シナリオ1の「道明寺合戦」と同じですが、大坂方の移動制限がありません。そう、精鋭真田隊を初めとする全部隊が、第1ターンから行動できることになります。まさに、後藤又兵衛が夢想した大和路隘路での決戦シナリオです。
T0
 勝利条件は、ゲーム終了時の小松山の占領です。が、後藤隊しかいなかった史実でさえ、小松山の確保には苦労しており、早々に大坂方の強力な増援が投入される展開では、関東方の苦戦(敗北?)は必至です。
 第1ターン、関東方は、敵の増援が来る前に、小松山を攻略すべく、移動を開始します。水野鉄砲隊が山麓に取り付き、攻撃を始めますが、先に上から撃ち下ろされる防御射撃を喰らって、2ユニットが後退します。それでも、かろうじて1ユニットが白兵戦(±0戦力差)に勝利し、山腹に一歩、前進します。 
T1K かろうじて攻撃に成功するが・・・
 大坂方は、早くも真田隊を含む全増援が行動開始となります。前線から離れているため、到着には数ターン、かかりますが、これが来れば、敵を圧倒できます。当面は、後藤隊で凌ぐため、後詰めを投入し、反撃を実施。水野勢の決死の防御射撃で2ユニットが後退(!)という被害を受けますが、反撃の射撃で敵を山中から叩き出します。
T1O 叩き出される水野隊
T1終了時
 第2ターン、関東勢は水野隊が必死に山麓に取り付き、防御射撃を掻い潜って、2カ所で前進に成功します。
T2K 必死に取り付くが・・・
 が、ここで早くも、大坂方に毛利隊が到着。+9戦力差で敵を撃破すると、戦闘後前進で最北端の敵の後方を遮断し、+13戦力差でこれも撃破します。いまだ、小松山の防御は揺るがず。
T2O 早くも、毛利隊が到着
T2終了時
 第3ターン、関東方は増援の精鋭伊達隊を投入して、全面攻勢をかけます。またも激しい防御射撃と白兵戦が繰り返され、全て+2戦力差の低攻撃でしたが、奇跡的に3カ所で敵を撃退し、小松山中に4ユニットが入り込みます。一方、南部では機動力のある伊達の騎馬隊が粛々と前進を行います。
T3K 関東方の奮戦
 大坂方は、毛利隊も投入して、北部で反攻に転じ、進入してきた敵を排除し、山麓のラインを回復します。また、精強極まる真田隊の一部が早くも山中に分け入ります。
T3O それでも、押し返す大坂方
T3終了時
 第4ターン、関東方は四度目となる小松山麓への前進を行いますが、山腹から撃ち下ろされる防御射撃で、2ユニットが士気判定の大失敗(5以上)で除去となり、1ユニットが後退します。が、伊達の騎馬隊が浸透した中央部から南部の白兵戦で突破に成功し、2ユニットを包囲します。
T4K 小松山中央で突破!
 これに対する大坂方の攻撃は、真田隊も参戦し、圧迫感を強めます。関東方の防御射撃で包囲状態の1ユニットを失うも、+6以上の白兵戦で前線を突破すると、毛利・明石・後藤の足軽が背後に回り込みます。
T4O 真田隊も参戦
 第5ターン、小松山中央部では、両軍が入り乱れての激しい混戦になります。包囲した敵を防御射撃で削る一方、騎馬隊・足軽隊・鉄砲隊が一体となった白兵戦で、敵の撃破と戦闘後前進による退路の遮断、さらなる撃破が起こり、ともに3-4ユニットが壊滅します。
 北部では鉄砲隊が激しい撃ち合いを行い、大坂方の射撃で2ユニットが壊滅し、わずか1火力ながら関東方の射撃で1ユニットが山腹に取り付くことに成功します。この生き残った部隊が敵中で効果的な防御射撃を敢行し、毛利隊の連鎖後退を引き起こします。
T5K 中央部での混戦
T5O 総反撃!
T5 大坂方の突進!
 第6ターン、先の連鎖後退で小松山頂を狙う唯一のチャンスが関東方に訪れ、ここを先途と突進をしましたが・・・至近距離からの猛烈な防御射撃!関東方の2ユニットが後退し、3ユニットが(後退不能を含め)壊滅に。やっと実施できた+9戦力差攻撃もまさかのB1となり、撃破できたのはわずか1ユニットのみ。
T6K 退路を断って、DFで除去!
 危機を凌いだ大坂方の反撃は、鮮烈を極めました。防御射撃で1ユニットが後退するも、それ以外は踏みとどまって高戦力差の白兵戦に雪崩れ込みます。全て+6以上の攻撃は、drにも恵まれ、5ユニットを殲滅!これにより、主力である伊達隊は、半壊します。
T6O 怒濤の白兵戦
T6終了時
 さらに第7ターン、大坂方は被包囲下の部隊に強烈な防御射撃を見舞い、4ユニットを昇天させます。関東方は意地の反撃で、真田鉄砲隊1ユニットが壊滅させるも、大半は戦力低下で+4攻撃がやっとで、戦果はほぼなし。
T7K 被包囲部隊をDFで排除
T7K 余りの消耗に攻撃力低下
 そこへ勢いに乗る大坂方が逆落としに攻撃をかけ、伊達隊を切り刻み、正宗本陣と1ユニットを除き、全てが包囲下で拘束されます。また、平地での逆襲で一時的に小松山に取り付いた関東方の2ユニットも、圧倒的な兵力差で完全に除去されます。
T7O 一気呵成に攻め立てる大坂方
T7 伊達隊、ほぼ崩壊
 第8ターン、前線の危機を察知した松平忠輝の増援が、東端から登場します。が、距離があるため、このターンには参戦できず。関東勢の攻撃はわずかに+6戦力差の1カ所のみでしたが、大坂方が士気判定に成功し、戦果なし。
T8K 忠輝隊が参戦も
 もはや、津波の如く押し寄せる大坂方を迎え撃つ鉄砲隊もなく、関東方は不利な状況で近接戦闘に巻き込まれます。のべ8カ所の白兵戦により、各所で突破が起こり、北部で大坂方の6ユニットが戦線背後に浸透し、敵の退路を遮断します。この乱戦の中で、先鋒の水野勝成が討ち死にします。南部では、伊達政宗本陣も捕捉され、わずかに4ユニットのみとなり、伊達隊は事実上、崩壊します。
T8O 前線が崩壊の兆し
T8
 第9ターン、鉄砲隊4ユニットに包囲されていた松平忠明が、猛烈な射撃を受けて戦死!この瞬間、混乱状態に陥った忠明隊は、戦力以外に。さらに、2ユニットが包囲下で射撃を受けて、壊滅します。
T9K 松平忠明、討ち死に
 大坂方は小松山を駆け下って平地での戦闘に突入し、前ターンを上回る9カ所での攻撃を実施。結果、混乱状態の忠明隊は壊乱し、もはや、戦力と言えるのは、増援で登場した忠輝隊のみに。唯一、片倉小重十郎のみが気を吐いて、重包囲下での攻撃を二度にわたって耐え抜きます。
T9O 小松山を駆け下って、猛攻
T9
 第10ターン、大坂方は防御射撃でも戦果を上げ、次々と忠輝隊を削っていきます。なんとか戦術的な優位を取り戻さんと、忠輝隊が白兵戦を仕掛けますが、drにも嫌われ、全く戦果なし。
T10K 押しまくる大坂方
 残りは不運の御曹司忠輝のみと、大坂方は猛りに猛って敵陣営に襲いかかります。北部の忠輝鉄砲隊のみが若干の抵抗をするも、圧倒的な攻撃力の前に前線が各地で崩壊。奥羽の雄-伊達政宗が戦死し、忠輝本陣も包囲下に。
T10O 伊達政宗、討ち死に
T10 松平忠輝、包囲さる
 第11ターン、なんとか忠輝を逃がさんと周囲から関東方が駆けつけ、包囲している真田騎馬隊を攻撃しますが、士気判定で耐えられて包囲は解けず。
T11K
 続く、大坂方ターンの猛攻で敵の前線部隊は崩壊し、最後まで粘っていた伊達隊の片倉小重十郎も戦死。忠輝本陣は、多数の鉄砲隊に包囲されます。
T11O
 第12ターン、関東方が脱出のための白兵戦を仕掛ける前に、13火力という尋常でない鉄砲が火を噴き、忠輝本陣を殲滅!この瞬間、1ユニットを除き、全ての関東方が混乱状態となり、勝負あり。大坂方の記録的な大勝利で、道明寺合戦は幕を下ろしました。
T12K 忠輝、討ち死に
関東方、崩壊
 早朝からの激戦で、大和路の関東方を事実上、殲滅。大坂方も後藤隊は半減するも、明石隊・毛利隊・真田隊とも健在。八尾・若江合戦が史実通りだったとしても、翌日の天王寺決戦はより多くの戦力で迎えられたはずで、展開によっては家康・秀忠親子を討ち取ることもできたかも?!(それでも、関東方の総戦力は、大坂方とは隔絶していますが)
 せっかくなので、EPISODE-0の結果を基にした「幸村外伝」の連結シナリオも見てみたいな~(関東方の左翼の増援がごっぞりいなくなるので、配置換えがあったでしょうね)。