今月のソロプレイ第4弾は、「幸村外伝 EPISODE-0」(GJ)から、シナリオ3「連結シナリオ」です。
 連結といっても、戦場が離れているので直接の影響はないのですが、八尾・若江合戦の勝利条件と増援が変更になります。まず、関東方の士気崩壊ルールがなくなり、藤堂高虎と井伊直孝が移動できるようになります。これにより、両隊の機動が幅広くなり、かつ、本陣後退または除去によるサドンデス負けはなくなります。また、第8ターン以降に後方の予備が一斉に行動開始となります。
 大坂方の士気崩壊は変わらないので、これだけだと関東方にかなり有利になります。その代わりに、大坂方には豊臣秀頼率いる七手組が登場します。が、第8ターン以降に1/3の確率であり、戦局に影響できるかは微妙なところです。
T0
 道明寺合戦の設定は変わらないので、まずは八尾・若江合戦をプレイして、大坂方が持ちこたえれば、道明寺合戦を実施するのがよいでしょう。双方で関東方を押さえ込めば、大坂方の勝利です(史実通りでかなり厳しいでしょうが)。
 早速、八尾・若江合戦をプレイします。
 第1ターン、関東方は若江方面では攻撃を、八尾方面は防御を基本とします。まず、井伊隊が積極的に前進し、2ユニットが河川越しに木村隊に接触します。木村鉄砲隊は渡河をしてきた騎馬ユニットに8火力の防御射撃を見舞って、これを後退させます。攻撃は河川越しの1火力の射撃のみで、効果なしに。
T1K 接触
 八尾方面では、藤堂隊が距離を取って、鉄砲隊による戦列を作ります。
 大坂方ターン、両戦線とも部隊を前線に上げます。八尾方面では長宗我部隊が積極的に白兵戦を仕掛け、+9戦力差の攻撃を行いますが、まさかのB1(dr3)でこちらも戦果なしに。
T1O 長宗我部隊、前進
T1
 第2ターン、両軍は本格的な戦闘へ。井伊隊が木村隊に果敢に接触しますが、8火力の防御射撃を2回受けて、2ユニットが後退します。それでも、数の優位を生かして、+4戦力差と±0差攻撃を行いますが、drに恵まれずに攻撃側が後退する羽目に。
T2K DFで2ユニットをR
T2K 井伊隊の攻撃は失敗
 木村隊は反撃を自重し、鉄砲攻撃で2ユニットを後退させるのみに。長宗我部隊は前ターン同様に果敢に攻撃をかけ、+9戦力差で藤堂隊1ユニットを撃破します。
T2O 白兵戦で藤堂隊をDE
T2
 第3ターン、関東方は両翼を広げながら木村隊を半包囲しようとしますが、攻撃drが今ひとつで実質的な戦果は上げられず。藤堂隊は足軽を投入して二重戦線を張り、敵の攻勢を止めようとします。
T3K 井伊隊は攻めあぐむ
T3K
 大坂方ターン、長宗我部隊はなおも突進し、+6戦力差攻撃を2回仕掛け、さらに1ユニットを撃破します。木村隊は防御射撃で後退不能の1ユニットが撃破され、徐々に押され始めます。
T3O 南北で戦果
T3
 第4ターン、南北の戦線で、大きく相違が出ます。若江方面では、井伊隊が圧力をかけ、木村隊の前線を圧迫。大坂方ターンの集中防御射撃でD3を与え、士気判定の失敗で、さらに木村鉄砲隊1ユニットを撃破します。
T4K 戦闘
   一方、八尾方面では、長宗我部の鉄砲隊が藤堂隊に10火力の防御射撃を浴びせ、これを壊滅。さらに、敵本陣に肉迫すべく、部隊が前進。藤堂隊の猛烈な防御射撃を受けるも、全て耐えて、反撃で戦線を押し上げ、1ユニットを包囲下にします。
T4O
T4
 第5ターン、このターンの流れは、関東方有利に。井伊隊が木村隊に総攻撃をかけ、次々と敵を後退させます。南部では白兵戦による突破に成功し、3ユニットを包囲下におきます。八尾方面では戦列整理のために行った白兵戦で僥倖にもDEとなり、長宗我部隊の1ユニットを包囲します。
T5K 井伊隊は総攻撃、藤堂隊は反攻も・・・
 続く、大坂方ターンに、井伊鉄砲隊の防御射撃で1ユニットが撃破されるも、木村隊は果敢に反撃に出て、浸透してきた足軽1ユニットを撃破します。が、戦線は薄く広がり、次ターンの敵の攻撃結果によっては、さらなる包囲の危険性が増します。
 一方の長宗我部隊は、伊達隊の防御射撃をこれまた、凌ぎきり、白兵戦で1ユニットを撃破し、敵戦線の後方に浸透します。
T5O 攻撃
T5
 第6ターン、若江方面では、井伊隊が苦闘の末、戦果を上げます。防御射撃で包囲下の1ユニットが壊滅し、2ユニットが後退となるも、+4戦力差の白兵戦で敵をDEとし、戦闘後前進で包囲、さらなる除去と攻撃に成功。結果、木村隊は内藤長秋を含むのべ6ユニットが壊滅し、井伊隊が木村本陣に迫ります。木村隊も反撃で2ユニットを除去するも、劣勢は否めず。
T6K 攻撃
T6O 木村隊は乱戦に
 対して、八尾方面ではもはや戦線を維持するのがやっとの藤堂隊を、長宗我部隊が集中攻撃で突き崩し、崩壊直前となります。
T6
 第7ターン、若江方面では井伊隊の白兵戦が連続で決まり、除去と再包囲、さらなる除去のローテで2ユニットを殲滅。浸透した井伊鉄砲隊が、木村本陣に隣接し、他の部隊が退路を遮断します。
T7K 攻撃
 大坂方は木村重成の救出を進めますが、その前に、関東方の激しい防御射撃が逃げ場のない本陣を襲います。即死こそ免れたものの、動揺した将兵が雪崩を打って潰走し、この混乱の中で木村重成が討ち取られ、ゲームセット。おりしも長宗我部隊が藤堂隊を崩壊させていただけに、悔やまれる結果になりました。
T7O 木村本陣に強烈なDF
T7O 八尾戦線は圧倒的に有利も・・・
 う~ん、士気崩壊ルールがなくなり、関東方が自由に機動できるようになったのは、かなり効いています。今回も井伊直孝は相当の前進をして部隊を掌握し続け、藤堂隊は本陣を後退させ、捕捉されず。もとより、若江方面では井伊隊が有利だっただけに、大坂方の増援が到着する前に(関東方の後詰めが動く前に)勝負ありでした。
T7O 八尾戦線は圧倒的に有利も・・・
 その後、再戦してみましたが、やはり結果は同じに。というわけで、せっかくの連結シナリオですが、連動する前に結果が決まることが多いと思われます。