今月のソロプレイ第1弾は、「山崎の戦い」(ルーデンス・フェベル)です。以前のちはら会で、同システムの「賤ヶ岳の戦い」をプレイして、勢いでソロをしてみました。
事前の数回のソロ演習では、いずれも明智勢が敗北に。秀吉本隊と丹羽隊、神戸隊は、双方合わせた損害が10ユニットになるまで、円明寺川を渡河できないという(予備)ルールがそこそこ効くものの、それ以外の兵力でも、羽柴軍は明智軍の約2倍あり(明智軍52戦力:羽柴軍100戦力!)。まともな地形効果は円明寺川ラインですが、よほどdrが偏らない限り、中盤までには羽柴軍に渡河され。あとは、数に呑み込まれ、戦線が崩されて、士気崩壊に。また、敵の士気を8ポイント分、下げられるという天王山占領ルールは、実は明智軍にとっての罠でしかなく(維持することはほぼ不可能で、その部隊は確実に壊滅する)。史実を忠実に再現していると言えば、そうでしょうね~。
今回は、万が一の僥倖を祈って、並河・松田隊も円明寺川ラインに収容し、可能な限り、ここでの抵抗を試みます。
第1ターンの明智軍は、予定通り、主力を円明寺川のラインに沿って展開し、敵を待ち受けます。並河・松田隊も、天王山は放棄し、ここに収容します。
羽柴軍は、先陣の摂津衆をもって、全力で前進をします。円明寺川に到達したところで、激しい射撃が起こり、ここに天下分け目の山崎の戦いが開始されます。明智軍の満を持した防御射撃(dr-1)で6発のヒットを喰らうも、池田勢が士気チェックに耐えて踏みとどまります。羽柴軍の前進射撃でも2発が当たるも、こちらも明智勢が耐えて、接近戦に。
中央で1:2(+1)の犠牲攻撃を行った高山勢(2ユニット)が全滅し、もう1カ所でAd(攻撃側混乱・後退)になったものの、1カ所はEd(相互混乱)、もう1カ所は膠着と、羽柴軍としては、まずまずの展開です。
羽柴軍は、自動的回復を含め、全部隊を回復させると、第二陣の中川隊も加わって、全戦線で攻撃をかけます。ここでも、激しい射撃戦が起こりますが、両軍ともMCに成功。そのまま、6カ所の白兵戦に雪崩れ込みます。川越えの+1修整で2カ所でAdになりますが、唯一、兵力を寄せ集めた2:1攻撃がまさかのAdで、渡河ならず。それでも、3カ所で膠着とし、明智軍に圧力をかけます。
第3ターン、明智軍はなおも円明寺川に張り付きますが、敵の防御射撃で最も北の部隊が混乱となり、1:2攻撃を余儀なくされます。drは痛恨の6でAe!明智軍の3ユニット(6戦力が壊滅します)。さらに、中央部でも1:2攻撃で連続Aeとなり、予備解除のための両軍の損害は、合わせて6ユニットに。また、南での1:1(+1)もAdとなり、池田勢がついに渡河に成功し、戦線に綻びが生じます。
羽柴軍は、ここを先途と円明寺川を渡河し、総攻撃をかけます。最北の1対1攻撃が成功し(Dd)、高山隊が戦闘後前進で退路を断って、5:1攻撃で7つ目のユニットを除去します。南でも、5:1攻撃をかけ、除去を狙いましたが、ここは津田隊が奮闘し、踏みとどまります(Ed)。これ以外も一カ所を除き、膠着に。
第4ターン、円明寺川ラインを失った明智軍は、御坊塚の地形障害を利用して時間を稼ぎ、小畑川への後退を試みます。戦線を整理するため、1カ所のみ、1:1攻撃を行い、見事、Ddを出して、この時点でほぼ理想的な戦線を引き直しましたが・・・。
数に勝る羽柴軍の猛攻は、この計画的な戦線を瞬時に粉砕します。全域にわたって、相互混乱上等の低比率攻撃を仕掛け、目論見通り、一定数のDdを獲得して、明智軍を大混乱に陥れます。戦線が狭まっていたため、戦闘後前進の効果が大きく、明智軍の1スタックを包囲すると、戦闘drにも恵まれて、2ユニットを除去します。これで、予備解除のための損害は、のべ9ユニットとなります。さらに、明智軍の1個スタックが被包囲下に残されており、次の明智軍ターンに制限が解除されるのは、ほぼ確実に。
第5ターン、ところが、明智軍が最後の意地を見せます。連絡線を切られ、最低比率の1:3の攻撃を余儀なくされた明智隊スタックが、まわりの敵の混乱ユニットも巻き込んで-1dr修整を獲得。そして、振ったdrは1!全滅と思われていた明智隊スタックが、生き延びます。が、北部で混乱していた2ユニットが回復できず、戦線はさらに縮小することに。
羽柴軍ターン、ギリギリで踏む止まっていた明智軍を、再び、数の暴力が襲います。明智本隊と1スタックのみを除き、全ての部隊が攻撃を受け、大きく後退。敵中で孤軍奮闘していた明智隊も、3:1の包囲攻撃で全滅。ついに、両軍の損害が11ユニットとなり、羽柴軍の全ユニットが行動を開始します。
羽柴軍は全軍を上げて、明智軍に止めを刺します。山崎に満ちあふれた羽柴軍の物量が全てを押し流し、3:1以上の攻撃により、次々と部隊が討ち取られていきます。ここまで命脈を保ってきた光秀本陣も、猛烈な前進射撃を受けて、混乱。そこへ、羽柴軍の雑兵が殺到し、本陣が壊滅!この瞬間、首謀者明智光秀は落命し、本能寺の変から始まった織田家の叛乱は終熄。奇跡的に、被包囲下ながら明智軍の5ユニットが残ったものの、1ユニット以外は全て混乱状態で、士気崩壊により、降伏となりました。
それでも、あと10回くらいプレイすれば、1回くらいは目があるかなぁ~(正しいのだけれども、これは人には勧められないゾ、笑い)。というわけで、明智軍の勝ち方がありましたら(あるいは、惟任で滅びてみたいという奇特な方がいましたら)、お申し出くださいませ。




















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