今月のソロプレイ第2弾は、「熱闘12球団ペナントレース」(HJ)の1984年日本シリーズです。パリーグ優勝の阪急ブレーブス対セリーグ覇者の広島東洋カープの戦いです。
阪急ブレーブスは、21勝した最多勝の今井(グレードA)・勝ち星2位の山田(B)・佐藤(B)の強力先発陣に、抑えで力量を発揮した山沖(B)と、リーグ唯一の防御率3点台を誇ります。打撃では、俊足の盗塁王福本を筆頭に積極的な盗塁が多く、松永・ブーマー・弓岡の3割打者、HR20本越えの最優秀新人の藤田、簑田、ブーマーと、強力な破壊力を誇ります。なお、ブーマーはこの年、打率.355にHR37本、130打点で、戦後7人しかいない三冠王に輝いています。監督は、延べで20年(!)を務め、強力打線を育成し、常に優勝争いを続けた名将上田利治です。
一方の広島東洋カープは、先発の北別府・大野・山根(グレードB)に、最優秀防御率を取った抑えの小林がAと、ほぼ同等の投手陣です。打撃では、俊足の1、2番コンビの高橋・山崎に、打率とHRともに主軸の山本浩二・衣笠、期待の新人小早川、シェアなバッティングの長嶋と、隙のない打線が魅力です。監督は、赤ヘル軍団の指揮官古葉竹織です。
第1戦は、セリーグのホームグランドの広島市民球場で、エース今井(グレードA)と北別府(B)の対決です。
試合が動いたのは4回でした。広島はツーアウトながら山崎の四球と小早川のヒットで得点圏にランナーを進めますが、山本がサードゴロに。が、阪急の松永が、ここで痛恨のエラーで満塁に。鉄人衣笠がレストスタンドの満塁HRを打ち込み、一気に4点をもぎ取ります。これで、気落ちした今井は、4回に高橋のツーラン、5回に山本と長嶋のソロで8点を失います。
試合が動いたのは4回でした。広島はツーアウトながら山崎の四球と小早川のヒットで得点圏にランナーを進めますが、山本がサードゴロに。が、阪急の松永が、ここで痛恨のエラーで満塁に。鉄人衣笠がレストスタンドの満塁HRを打ち込み、一気に4点をもぎ取ります。これで、気落ちした今井は、4回に高橋のツーラン、5回に山本と長嶋のソロで8点を失います。
第2戦には、佐藤義則と山根のグレードB対決です。1回、阪急が松永の一発で先制すると、2回裏に広島は、ヒット2本と二つの四球で満塁とし、木下、達川の連続スクイズで1対2と逆転します。阪急も5回に今度は伏兵福原のソロで、同点にします。

ここで阪急は抑えのエース山沖を投入しましたが、広島も木下、達川の連続ヒットで食い下がります。北別府に変わって、代打長内が、値千金のスリーベースヒット!さらに、高橋慶彦の進塁打の間に1点をもぎ取り、逆転します。
4回表、ここに来て当たりの出てきた新人小早川が、先制のソロHRをたたき込みます。この援護を受けて、大野は6回まで点を与えず、投手戦が続きます。

投げては、サブマリン山田久志が9回を投げ抜き、ゲームセット。阪急がやっと一矢を報いて、勝ち数を2勝対1勝とします。

1回表、好調小早川のタイムリーで広島が先制し、4回にも衣笠の一発で2対0とします。その裏、阪急の松永、簑田がヒットでランナーを貯めると、6番小林晋が値千金の逆転スリーランを放ち、2対3と逆転します。
が、直後の5回表、今度は広島の主砲山本浩二が、ツーアウトから再逆転のツーランHRを放ちます。

阪急にとっては後がない第5戦は、壮絶な戦いに。初戦と同じ今井(グレードA)と北別府(B)の先発です。
その裏、阪急も福本がツーベースで出塁すると、3番松永のタイムリーで1点を返し、3対1とします。 粘る阪急は、3回裏にブーマーの犠飛、簑田のタイムリーで、3対3の同点に追いつきます。すると、5回表、今度は広島の4番山本浩二がタイムリーで、またも4対3とリードします。
その後、両投手ともランナーを出しながら要所を閉め、ゲームは終盤に。このままでは敗北すると焦る阪急な、8回裏にツーアウトながら簑田が四球で出塁すると、6番小林晋が値千金の同点スリーベースヒット!これで、ゲームは4対4の振り出しとなり、ともに9回を零封して、シリーズ初の延長戦に入ります。
10回裏、阪急が松永のツーベースでサヨナラのチャンスを作ると、広島は北別府を諦め、抑えの切り札小林を投入します。小林はきっちりとブーマー、簑田を打ち取って、11回へ。
10回裏、阪急が松永のツーベースでサヨナラのチャンスを作ると、広島は北別府を諦め、抑えの切り札小林を投入します。小林はきっちりとブーマー、簑田を打ち取って、11回へ。
広島は11回表に山本のヒットと衣笠の四球で勝ち越しの機会を迎えますが、6番長嶋がゲッツーでチャンスを逃します。
11回裏、あっさりとツーアウトを取った小林ですが、代打村上を警戒して四球を与えます。すでに規定の270分が過ぎようとしており、この回を抑えれば、引き分けになります。バッターは、打率わず.232の助っ人バンプ。が、小林が投じた一球を、バンプが外野後方に弾き返し、サヨナラのツーベースヒット!
シリーズは再び、広島市民球場に戻って、第6戦に。先発は、佐藤義則と山根のグレードB対決です。試合は、やはり、かなりの混戦になります。
初回、先頭の福本がヒットで出塁し、すかさず盗塁。それを弓岡が送って、松永の犠飛で返します。その後もブーマーのヒット、簑田の四球と続き、小林晋のツーベースで2点目を獲得します。その裏、広島は好調小早川の一発で、2対1とします。
さらに5回、2番山崎がヒットで出ると、盗塁で2塁に進み、小早川がタイムリー。さらに6番衣笠もヒットで続き、6番長内がスリーベースヒットで加点。木下のスクイズもあって、3対7と突き放します。

阪急も度々、スコアリング・ポジションまで走者を進めますが、後1本が出ず。8回にブーマーが、守護神小林誠二から、意地の一発を放つのがやっと。
そのまま、広島が4対8で逃げ切り、日本一となりました。
MVPですが、4割1分7厘、3HR、7打点の山本が獲得しました。敢闘賞は、3割7分5厘、2HR、3打点のブーマーでした。


対する広島は、山本が4割1分7厘、衣笠が3割4分8厘、小早川が3割3分3厘、長内が3割5分7厘と当たり、平均打率は2割8分でした。作ったチャンスを単打やスクイズ、犠打でこまめに加点し、総得点32点を獲得しました。投手陣では、北別府が18回1/3を投げ、防御率2.45でゲームを作り、抑えの小林が1敗はあったももの、1勝2セーブと期待通りの活躍をし、平均防御率は3.79で優勝を手繰り寄せました。













コメント
コメント一覧 (3)
昔、サークルで、パリーグの選手でフリードラフトをやったのが、楽しかったです。以上
chiharakai2019
が
しました
さすがに40試合くらいで、挫折しました。一試合、30分としても、120試合で3600分!60時間くらい、かかったような・・・。
chiharakai2019
が
しました
chiharakai2019
が
しました