今月のソロプレイは、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線追加シナリオ30「クーテルセルカの戦い」です。「TANKS+」では、初となる継続戦争(ソフィン戦争)で、1944年のソ連軍の大攻勢を、ドイツ軍が提供したⅢ号突撃砲で押しとどめようという設定です。
 参加兵力は、フィンランド軍がⅢ突3輛に、歩兵3ユニットのみ。ソ連軍は、T34/85が2輛に、PAKが2門、狙撃兵が3ユニットです。
T0
 勝利条件は、フィンランド軍が敵に占領された村を、奪還するというもの。えっ!この戦力で勝負になるのか、ですが、実際、T34/85は強力で、Ⅲ突に命中させれば、かなりの確率で撃破できます。Pakでさえ、当てられたら、危ない。
 そう、当てられたら、でして。実際、ソ連軍の命中率は悪く、かつ、Ⅲ突は車高の低さから小型目標になります。よほど近寄らない限り、T34の命中値は7以上になることはないでしょう。逆に、フィンランド軍(ドイツ軍製AFV)の命中率は非常に高く、後は撃破判定が上手くいけば、先に敵を無力化できる可能性があります。
 ただし、ターン数は、わずかに6ターン。フィンランド軍が、一定距離で射撃戦を続けるには、時間が足りません。敵の捕捉される(撃破される)ことを覚悟で、どこかで突進をかける必要があります。
 ソ連軍は、ほぼ固定配置で、村を守る前面にT34を配置します。フィンランド軍は、村に最短の位置に配置します。
 第1ターン、フィンランド軍は、敵にめがけて全速力で突進を行います。途中で、タンクデザント兵を下ろし、村を目指します。
T1F 突進
 ソ連軍はあえて防御射撃を行わず、満を持した準備射撃を行います。T34の砲弾が1発命中し、貴重なⅢ号突撃砲1輛が撃破されます。
T1S
 第2ターン、ここが勝負と、残ったⅢ号突撃砲が正確な射撃を浴びせ、2発の命中弾を出しますが、ああ、T34/85の傾斜装甲に弾かれ。
T2F 命中も跳弾
 逆に、またもやソ連軍の準備射撃で、Ⅲ号突撃砲1輛が撃破されます。
T2S 2両目が撃破れる
 第3ターン、最後の1輛が気迫の砲撃で、ついにT34/85の1輛を撃破します。また、歩兵スタックが対戦車砲陣地へ突撃し、1ユニットの犠牲を出しながらも、76.2mm砲の破壊に成功します。
T3F やっと1輛と1門を撃破
 これで、ソ連軍の砲撃を凌げれば、まだ、目があったのですが・・・T34/85の砲弾が無情にも最後のⅢ突を昇天させます。
T3S 最後のⅢ突が昇天
 第4ターン、フィンランド軍に残されたのは、歩兵突撃のみ。万に一つの勝利を求めて、シスの部隊が突進を行いましたが・・・1ユニットが85mm砲弾を至近に受けて壊滅。最後の1ユニットも、町に籠もるソ連兵の一斉射撃を受けて、全滅で終了となりました。
T4F 歩兵が絶望的な突撃も・・・
T4S
 う~ん、この兵力だと、やっぱり無理なのか?!いや、きっと手があるはずと、第2戦に。前回、敵に近寄りすぎて、命中されたので、今回はあえてⅢ突を敵から5へクス以上離れた位置に前進させたところ・・・これがビンゴ!ソ連軍が平均値以上のdrだったこともあり、Ⅲ突に命中せず。逆に、Ⅲ突が正確な射撃で命中弾を連続し、結果、1輛の損害もなく、T34とPak1門を撃破します。こうなると、75mm榴弾が威力を発揮し、敵の狙撃兵を漸減。第4ターンに敵の歩兵戦力が崩壊し、フィンランド軍歩兵が無傷で町を占領し、勝利となりました。ミニシナリオですが、考えることがあり、かつ、いい意味でdr運次第というのもよかったです。
R2