「魔法帝国の興亡」に続いて、Fantasy級の「Mystic Wood」(AH)を対戦します。このゲームは、非常に手軽で、地上界と魔法界を探険し、キャラによって決められたクエストを達成するというものです。
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 地形は全てタイルになっていて、毎回、マップが変わります。ランダム引き故に、時には行き止まりになってしまったり、魔法で飛ばされたら袋小路だったりという、「事故」が起こることも。地形の向きを変えられるアイテムもあり、競争相手を助けることもできますが、自分の勝利が確実でない限りは、なかなか、助けてもらえません(そりゃ、そうだ~)。
 新しいエリアに入って、広場があると、「住人」が出てきます。時にはオークで戦闘になったり、賢人で交渉次第で仲間になったり。これもランダムなので、勝利条件の住人(モンスター)をあっさり倒して即終了したり、なかなか現れず、ゲームが長引くことも。
 キャラクターは5名おり、任意で選べます。その特性と達成条件は、以下の通り。
 ジョージ:武力に長けた聖騎士。ドラゴンを倒すこと。
 パーシバル:知力に長けた戦士。聖杯を獲得して、森から脱出する。
 ギュイヨン:弱いが、交渉dr+1。洞穴を探し出し、そこへ入って、3ターン、瞑想する。
 ローランド:文武両道の戦士。王女を発見し、連れて森から脱出する。
 ブリトマート:知力に長けた女戦士。王子を発見し、連れて森から脱出する。
 インストの後、第一戦は、ジョージ(mitsu)・パーシバル(kawa)・ローランド(いの)・ギュイオン(morita)でプレイします。序盤、ジョージ(mitsu)はひたすら突進し、ドラゴンを探し回ったところ、早々に遭遇!体力差は2(不利)ありましたが、一発勝負を賭けます。が、想定通り敗北し、魔法の塔に閉じこめられます。1d6して5-6を出せば脱出できるのですが・・・確率を無視して5ターンに渡り、拘束されます。救済ルールがないので、運が悪いとただ他のキャラの活躍を見ているだけに(泣き)。
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 そのうち、パーシバル(kawa)も勝負に負けて、囚われに。確率は2倍になったはずが、やっぱり、脱出できず。う~む、ビクタン収容所のように、看守が入れ替わったか?!次のターンに、ジョージ(mitsu)がやっと脱出に成功し、パーシバル(kawa)も連れ出します。
  この間、ローランドは王女を、ギュイヨンは瞑想できる洞穴を探しますが、行き止まりや迂回の連続で、発見できず。
 こうなると、勝利条件の位置がハッキリしているジョージ(mitsu)が有利に。再チャレンジに向けて前進中に、魔法のアイテムも手に入り、ドラゴンの戦闘力とイーブンに。そのまま、龍の巣に雪崩れ込み、見事、これを撃退。ジョージ(mitsu)の勝利となりました。
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 第二戦は、ブリトマート(いの)・パーシバル(mitsu)・ジョージ(kawa)・ローランド(morita)で再スタート。やり方がわかったので、それぞれ、探索の手を広げますが、ローランド(morita)は質に悪い魔女(Enchantress)に捕まり、6ターン近く脱出できず(dr6のみで解放)。やっと、抜けだし、迂回路を行きますが、なんと、運が悪いことに全てが行き止まりに。やむなく、再び、魔女(Enchantress)のエリアに突入し、泥沼の拘束状態になります。
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 ジョージ(kawa)はドラゴンを求めて、各地を彷徨いますが、探せど探せど、ドラゴンは出ず(住人カードの底にいるらしい)。やむなく、出会った子供を助けたり、モンスターを倒したり。終盤になって、やっとドラゴンが出ましたが、何故か、知力は高いものの体力は初期設定のままで、あっさり、敗北し、またも塔に送られます。
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 比較的早く、目標を見つけたのが、ブリトマート(いの)とパーシバル(mitsu)。王子が魔法界で見つかるも、離島(Island)に隠れていて。これに会うには、大魔王(Arch-Mage)を仲間にして、送り込んで貰うしかない。そこで、大魔王のもとに向かいますが、不運の魔術師こと(?)いのさんのdrは想定通り、酷く、大魔王に嫌われ、転送されまくります。
 一方のパーシバル(mitsu)も、聖杯の位置はわかったものの、知力修整が低く、聖杯は転送されてしまいます。これを獲得するには、強力な知力を持つ住民を手に入れるしかないと、やはり、王子狙いに(知力3)。ブリトマート(いの)とパーシバル(mitsu)の激しい王子争奪戦の結果、パーシバル(mitsu)が先に、プリンスを仲間にします。
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 パーシバル(mitsu)はそのまま、聖杯に働きかけ、見事にゲット。と、これを待っていたブリトマート(いの)は、住民に戻った王子を仲間にして、こちらも前提条件を満たします。あとは、どちらが早く、魔法界の扉に辿りつくかでしたが・・・ブリトマート(いの)が一歩早く、扉に飛び込み、終了。ギリギリで、ブリトマート(いの)の勝利となりました。
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 おそらくTRPGプレイヤーも取り込もうと、ルールが非常にシンプルなのは、評価できます。が、やはり、ランダム性が高すぎて、時にはゲームにならない(または、ダレダレになる)ことも。
 今だったら、何らかの救済ルールを用意して、ある程度、ゲーム時間と展開をコントロールするのでしょうが、この時代の「気分」なんでしょうね~。あの頃は、ボードシミュレーションの隆盛期で、もっと「理不尽」なアイテムでも粘り強くプレイしていたし、何回もプレイできた(若くて、積極的で、時間があった!)という背景がありました。だいたい、ルールに「万が一、全員が袋小路になったら、やり直すこと」とあるあたりが、80年代を感じさせます。
 今なら、同人でもこれらを改善されたアイテムが発売されていますが、先発のオリジナルに敬意を表して、きちんとプレイできてよかったです。