新春一番の今月のソロプレイは、「新撰組始末記 洛中辻斬剣戟編」(CMJ)です。昨年度末にコンプリートした幕末維新ジャンルですが、CMJ誌に「新撰組始末記」(WGJ)のヴァリアントシナリオが載っていたことに気付き。新年一発目のソロはこれしかない(!?)と早速、ソロしました。
ヴァリアントと書きましたが、実際は「新撰組始末記」(WGJ)のユニットを使用した別のチャンバラゲームです。シナリオ名は「油小路事件」で、この時点で血なまぐさいゾ!
各陣営は最大3ユニットまでスタックでき、スタック単位で行動します。道路は1移動力、町家には3移動力、坪庭には2移動力で進入します。敵に隣接したら、問答無用の斬り合いになります。すでに隣接している場合は、移動できず、マストチャンバラになります。スタック(ユニット)は1手番ずつ、交互に動かすため、移動順が重要になります。
戦闘では、ユニット分のdrをし、それに最大の武力を加え、比較します。差の分だけ、相手が討ち死にする(!)という壮絶な斬り合いに。その他、drを増やせる「剣」、敵の攻撃を受け流す「柔」、奇数のダイス目を+1できる「強」、それらを無効にできる「経」などの技能があります。なお、町屋のみ防御効果がありますが(dr数+1)、「刀」「槍」の技能を持つ攻撃側は、これを無効にできます。このため、目的を持った(技能を生かせる)スタック編成が重要になります。
勝利条件は、御陵衛士が伊東甲子太郞の遺体を運び出すか、敵を切った数(身分数)の多い側が勝利します。御陵衛士が全滅すると8VPなので、ゲーム終了まで可能な限り、生き延びるか、新撰組を斬ってVPを稼ぐか、となります。
当たり前ですが、スタックは人数が多い(dr数が増える)方が有利です。また、dr数を増やす「剣」は各スタックの中核になります。
これに沿ったセットアップは、以下のようにしました。
先配置の新撰組は、剣・斬・強を組み合わせた斎藤隊と永倉隊を、敵の退路の町屋に配置します。1ユニットのみ、増援確保のために南路地に配置します。一方の御陵衛士は、最強の服部武雄に、敵の「剣」を無効にする毛内、町屋の防御を効果なしとする鈴木を剣戟スタックとし、それ以外を伊東甲子太郞の遺体周辺に配置します。
第1ターン、先攻の御陵衛士が果敢に新撰組に斬り込みます。狙いは、2名スタックの永倉隊。服部隊の技能と高い武力が物をいい、包囲して油断していた永倉隊を全滅させます。
その後、御陵衛士は敵の増援を阻止すべく、西と南に隊士を向かわせます。藤堂が南の町屋に潜んでいた原田と一騎打ちに。これに勝てば、増援を阻止できたのですが、地の利を得て、待ち伏せしていた原田に返り討ちになります。
追い詰められた御陵衛士ですが、血路を開くべく、服部隊が斎藤隊に討ってかかります。建物からの急襲を受けて隊は動揺し、斎藤一と島田魁が討ち死に!
VPは新撰組6点:御陵衛士7点と、御陵衛士に分があります。唯一、生き残った藤堂平助は町屋に潜んでパスを選びます。ならば、と近藤局長自らが町屋に押し入ります。池田屋事件もかくやという斬撃戦の結果、藤堂を討ち取り!
いやー、服部武雄の死に様は凄かった!自身を含め、3名が討ち死にするも、新撰組隊士5名を斬り、御陵衛士の勝利になるところでした。これを討ったのが、最強の剣士沖田総司というのも、よくできており。最後は、近藤局長自らが御陵衛士を殲滅し、逆転勝ちに。
ただ、史実では生き延びた斎藤一は会津戦争に参戦できず、また、永倉新八も「新撰組始末記」を書くことなく、この世を去ってしまい。やっぱり、チャンバラは「危険がアブナイ」ですね~。












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