今月のソロプレイ第1弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線追加シナリオ11「ヤムノ」です。1942年初頭に北方軍集団に対して実施されたソ連軍の冬期反攻を描くもので、ヴォルホフ川のドイツ軍拠点に対する攻撃になります。
 このシナリオは、唯一、AFVが登場しないシナリオです。ソ連軍の勝利条件は8ターン以内に、丘の上に備え付けられたPak隊を撃破することです。
 参加兵力は、ソ連軍が歩兵18ユニットで、ドイツ軍は3基のPak38と歩兵10ユニットです。対歩兵射撃能力では、ドイツ軍の方が射程も長く優秀ですが、同一へクスでの近接戦闘ではソ連軍が8以下で敵を撃破と優位です。
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 ターン数が限られているソ連軍の作戦は、シンプルです。対戦車砲の射界外となる丘の南側から突撃をかけ、ここを突破。そのまま、対戦車砲陣地に雪崩れ込み、損害にかまわず、敵の撃破を目指します。
 ドイツ軍はこの南側に歩兵を集中し、長射程を生かして突撃前に敵を削ります。その後は、敵が侵入してきたところで臨機射撃を実施し、対戦車砲の射撃と合わせて敵兵力の覆滅を狙います。
 序盤、ソ連軍は計画通り、対戦車砲の死角となる丘の南斜面に向かいます。ドイツ軍もこれに呼応し、歩兵部隊を南に振り分けます。
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 第3ターン、ライフルの射程では遠距離となる3へクス付近に、ソ連軍の先頭が到達します。ドイツ軍は少しでも敵を削るため、射撃を開始し、1ユニットを仕留めます。
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 第4ターン、政治委員に督戦されたソ連軍の狙撃兵部隊は、敵陣地ににじり寄ります。恐怖を紛らわせるように、前進射撃を行いますが、前進射撃修整により、はずれ。
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 ドイツ軍も詰め寄る敵に対し、準備射撃を見舞いますが、drに恵まれず、わずか1ユニットを撃破するに止まります。「こりゃ、危ないゾ・・・」
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 第5ターン、「ウラー!!」のかけ声とともに、ソ連軍歩兵が一斉突撃を開始します。ドイツ軍も至近距離(同一へクス)まで引きつけて、猛烈な防御射撃を放ちます。これにより、ソ連軍の1/5強に当たる4ユニットが壊滅しますが、陣地内に入り込んだイワンが勇猛な白兵戦でドイツ軍の2ユニットを殺戮します。
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 ドイツ軍は対戦車砲の射撃でさらに1ユニットを撃破し、歩兵の一部を後退させ、後方陣地の接近路を遮断します。
T5D
 第6ターン、ソ連軍は全ユニットで丘を駆け上がると、臨機射撃を物ともせず、対戦車砲陣地に向かってラッシュを掛けます。一部の部隊は建物に入り込み、そこから射撃を行います。地獄のような近距離戦闘は、熱中しやすいイワンに軍配が上がり、ソ連軍が2ユニットの損害に対し、ドイツ軍は歩兵2ユニットとPak38の1門を失います。
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 もはや後がないドイツ軍は、対戦車砲の射撃で敵の2ユニットを撃破しますが・・・。
 第7ターン、当初の1/3まで減ったソ連軍ですが、その勢いはもはや止められず。1ユニットと引き替えに、敵対戦車砲1門を撃破します。これで残りは1門のみ。敵が門前まで迫ったためか、ドイツ軍の反撃は焦って外れに。
 第8ターン、至近距離での臨機射撃をかいくぐったソ連軍の狙撃兵が、最後の対戦車砲を破壊し、ジ・エンド。ヴォルホフ川の陣地帯の一部が崩壊し、ドイツ軍は綱渡りの兵力運用を余儀なくされることでしょう。
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終了時