今月のソロプレイ第2弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線追加シナリオ6「ミウス川撤退」です。クルスク戦後の赤軍の大反攻でハリコフが奪回され、南方軍集団崩壊の危機により、ミウス川からの撤退が始まります。
 ソ連軍の突破で逃げ遅れたドイツ軍部隊が、友軍との合流を目指す設定で、攻撃側がドイツ軍となっています。ミウス川戦線は主戦線ではないので、配備されているドイツ軍はマーダーⅢと歩兵のみ。これを阻止すべく、網を張るのが、ソ連軍のSU76自走砲。勝利条件は3輛のマーダーのうち、1輛でも突破すればドイツ軍の勝利です。
 オープントップ自走砲同士の射撃戦のため、相手に命中させれば、まず破壊となります。ソ連軍には8輛という数の優位があり、ドイツ軍には高い命中率という質の優位があります。
 ソ連軍の初期配置は、開けた北東部に2個スタックを置き、残り2隊は地形を利用して側面攻撃を行えるよう、西側に配備します。これを見たドイツ軍は、北東端の森林を利用して突破を図るべく、最短距離でたどり着ける向きに配置します。
T0
 第1ターン、両軍は戦場となる予定の東側に戦力を集めます。第2ターン、早くも森の手前まで来たドイツ軍に対し、ソ連軍の2スタックが先手必勝と準備射撃を行いますが、距離があったため、はずれ。
T2
 第3ターン、ドイツ軍はマーダー1輛を援護に残し、2輛を森林に走らせます。後方からの援護射撃が見事に命中し、最前線にいたSU76を吹き飛ばします。
T3D
 ソ連軍は援護のマーダーに集中射撃をしますが、遠距離で当たらず。残りの3輛を森に入れ、数を生かした迎撃態勢を取ります。
T3S
 第4ターン、森を抜けたマーダー2輛は、突破路を扼すSU76と対峙します。建物に籠もるSU76隊は、ドイツ軍に射撃をしますが、地形効果で当たらず。また、後方援護のマーダーに対し、4輛が攻撃をかけますが、これも当たらず。
T4D
 第5ターン、十分に照準をしたマーダー2輛は、建物内のSU76に撃ち返します。これが見事に命中し、2輛を撃破します。
T5D
 ソ連軍はこの損害を物ともせず、2個スタックを突進させ、2輛のマーダーと対峙させます。
T5S
 第6ターン、マーダーはこの新手に発砲し、2輛を撃破。同時に敵ににじり寄った歩兵が近距離からパンツァー・ファウストを命中させ、さらに2輛を撃破!これで敵はわずか2輛まで減少します。
T6D 敵は残り2両に
 が、ここでソ連軍も意地を見せます。建物内のSU76が発砲し、隣接へクスの敵歩兵を殲滅。さらにもう1輛がにっくきマーダーを屠ります。
T6S
 第7ターン、ドイツ軍もAFVはわずか2輛に。後方援護のマーダーはその役割を果たし、1輛のSU76を撃破。が、森にいるマーダーは、建物に籠もるSU76に命中弾を出せず。
T7D
 この生き残った唯一のSU76が森にいる敵に発砲し、見事に命中!執念の一撃は、マーダーの履帯を吹き飛ばし、走行不能に。まだ、後方援護のマーダーが残っていましたが、残り3ターンでは突破は不可能なため、この時点でソ連軍の勝利が確定しました。
T7S 最後の希望の1両が・・・
 前半から中盤はドイツ軍の射撃がよく当たり、最終的にSU76を1輛まで削ることに成功しましたが、最後の最後にこの1輛に止めを指された形になりました。ともに待ち伏せが主任務の自走砲なので、防御側のソ連軍がやや有利ですが、まだ何とかなるかもと思わせるバランスがいいですね~。