職場の準官製研修があり、「初の」秋の京都へ行ってきました。実は4年前にも、同時期の研修があったのですが、この時はほぼ缶詰状態だったため、京都探索は実施せず。かわりに、ゲーマー交流会と大阪攻めをした記事は、こちらこちらです。
 今回は、二日目の昼に解散となり、かつ、翌日が祝日だったため、泊を伸ばして、初の京都市街探索へ。
  まずは、仲間達と駅近くの東本願寺へ。親鸞生誕850年の準備がされる中、寺内に入ると、あまりに巨大な御影堂と阿弥陀堂。さすが、信長に手を焼かせ、家康の宗教対策で作られた歴史(?)があります。コテコテ感はなく、京都らしく、質素で荘厳というコンセプトでした。
DSC_0299
DSC_0302 修整
 その後、足を伸ばして、京都御所に。これがまた、大きい!周囲を取り囲む公園はもちろん、御所自体も450×250mという広さ。幕末の志士や公家、諸藩の兵も見たであろう道をたどり、紫宸殿や建礼門、小御所、御池庭などを廻り。
DSC_0322
DSC_0326
 おお、移築されて本当は違うけど、蹴鞠場もあり。思わず、トキューサの姿が浮かびました(笑い)。
 外周を廻ると、ちょうど銀杏紅葉が最盛期で、ハラハラと葉が舞って。やっぱり、広くて美しい。気がつくと、3km以上、歩いていました。
DSC_0342
DSC_0344
 最後は、歴史好きなら外せない蛤御門へ。禁門の変最大の激戦地で、会津の山本覚馬や長州の久坂玄瑞らに思いをはせ。当時の火縄銃の弾痕と思われる傷があり、みなが触るので、一部は白くなっていました。 
DSC_0348
DSC_0346
 翌日は440周年記念の山崎天王山攻めの予定でしたが、あいにくの雨。京都市街地のプチ参観に切り替え、在阪の大学時代の同期と壬生寺へ。八木邸や前川邸の言わずと知れた新撰組の屯所跡を廻り、芹沢鴨の粛正の間を見て。
DSC_0364
 練兵を行った壬生寺には「ああ、新撰組」のメロディが流れ、近藤勇像が立っていました。案内には「練兵を行って周囲に迷惑」(笑い)という表記もあり、新政府に忖度しただけでない当時の空気が感じられました。
DSC_0372
DSC_0374
 その後、新撰組(浪士組)の気分を味わうため(?)、徒歩で二条城へ。外から眺めたことはあったのですが、これまた、大きい!老朽化の床音が鶯に聞こえる廊下を通り、大政奉還のあった二の丸御殿をくまなく廻り。本丸御殿経由で、紅葉の美しい石垣を経て、清流園へ。
DSC_0379
DSC_0381
DSC_0386
 そもそも朝廷監視のために作った軍事施設であり、御所に比べると石垣、堀、構造物ともがっつり武威を示しており。城塞ということが実感できました。
DSC_0385
 最後に、こちらは前日の夜に廻った東寺。紅葉狩りなら山が一番に違いないと勝手に思っていたので、それほど期待していなかったのですが・・・ライトアップされた紅葉と寺社の破壊力!晴天の上、無風という条件も重なり、水面に移る光りと紅葉と五重塔が魂を揺さぶり、空腹も忘れて、1時間以上、見入ってしまいました。
DSC_0277
DSC_0284
 「初の」秋の京都でしたが、これだけ魅力があったら、何もしなくても、確かに人が来るわけで。文化遺産って、代えがたいリソースですね~。いわゆる有名な寺めぐりは、ほぼしていないので、引退したら、仲間と廻りたいです。ああ、その前に、応仁の乱や聚楽第、本能寺、油小路事件など、マイナーな史跡見学が先ですが(笑い)。