今月のソロプレイ第9弾は、ハリコフ戦クワドリの「Kharkov1941-43」(SA)から「第2次ハリコフ会戦」です。このアイテムの詳しい記事は、以下をご覧ください。
今回の「第2次ハリコフ会戦」は、1942年5月のソ連軍によるハリコフ北部及びイジュム屈強部からの攻勢とドイツ軍による猛反撃を描いています。ちょうど、両軍による攻勢が予定されていたこともあり、兵力はほぼ互角と言っていいでしょう。第3ターンに南東からの装甲増援が来るまでは、やや、ソ連軍が有利。その後は、多数の機械化ユニットを持ち、ルフトバッフェが支援に来るドイツ軍が有利となります。
2回ほどのソロ演習から導き出された展開は、以下のようになります。
・ソ連軍は、ハリコフ及びクルスクの占領を目指す。一時的にでも攻略できれば、補給基地破壊によって、各10VPが獲得できる。その後は、緩やかに戦線を後退させ、兵力の消耗を避ける。
・ドイツ軍は綿密な機動防御(反応移動)と用兵で、極力、上記を阻止する。後半は、特に南部で優勢な兵力を用いて、敵戦線の後退と敵兵力の撃滅を行う(この時、ルフトバッフェの投入が、大きく影響をする)。
勝利条件は、都市占領と補給基地の破壊、部隊壊滅のVPによって決まります。ソ連軍に若干有利に設定されているようですが、補給基地の破壊drがうまくいかなかったり、ドイツ軍の反撃がまともに決まったりすると、かなり厳しいです。それでは、ソロAARを。
まず、自由配置のソ連軍は、危険なバルヴェンコヴォ突出部には最低限の兵力を置くだけにし、主力はバラクレアとクビヤンスク周辺に配置し、二方向からハリコフの直接攻撃を狙います。また、それより北方では、ティム及びプロホロフカにかけて兵力を集中し、クルスク攻略を狙います。軍ごとの規定があるドイツ軍は、なるべく中央から北方に兵力を集めるようにし、タイミングのいい機動防御(対応移動)を心掛けます。
第1ターン、ソ連軍は既定の路線に沿って、中央及び北部で攻勢に出ます。また、唯一、包囲のできる南部では、スラビヤンスクに兵力を集中し、3:1の包囲攻撃をかけます。これに対し、ドイツ軍はなるべく1:2-1:3の低比率になるように対応移動を行います。が、ソ連軍のdrがよく、スラビヤンスクの1個師団と中央部で2:1攻撃の成功によって包囲した1個師団が、壊滅します。
第3ターン、ハリコフとクルスクの前面に辿り着いた赤軍は、低比率上等の攻撃をかけます(成功率は低いですが、最低で1/6で成功。うまくいけば、補給基地破壊で各10VPを獲得できる)。ドイツ軍も対応移動で機械化部隊を送り込み、1:3の最低比率に押し下げます。結果は、2箇所とも攻撃失敗。
第4ターンも、ソ連軍は同様の低比率上等の攻撃を続けますが、飛来したルフトバッフェの影響もあり、軒並み、1:2や1:3の比率しか立たず。北で浸透移動して包囲した1個師団を屠ったものの、両都市の攻撃はまたも失敗。さらに1:3でAEが出始めます。

第6ターン以降は、もっぱらイニシアチブはドイツ軍に。ジリ貧になる前にと、イワンが無理して包囲下の敵を攻撃するも、ああ、失敗(NE)。逆に対応移動による低比率の強制攻撃で、毎ターン、2-3個軍団を失います(AE)。
ドイツ軍ターンには、空軍の支援の元、乱れた敵戦線に浸透移動+側面攻撃を間断なく仕掛け、多くの部隊を包囲殲滅します。第8ターンには、装甲1個師団の損害と引き替えに、敵司令部を含む8個ユニット(7個軍団!)を殲滅します。
ドイツ軍:48点
ソ連軍:6点
確かに、ここ一番のソ連軍drが冴えず、都市占領ができなかったのが、大きかったです。(確率的には、一つは取っていてもおかしくなかったのです)。仮に2箇所で成功していれば、ドイツ軍の作戦的勝利でした。かとって、第4ターンからのドイツ軍の反撃の結果が変わったとは思えませんが・・・。
まあ、歴史の状況確認型のシナリオでしょうね。ともあれ、数少ない、第2次ハリコフ会戦をプレイできました。














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