この日の本命は「幕末京都騒乱」(GJ)で、いわゆるCOINシステムです。COINの凄いところは、4勢力の勝利条件とシークエンス(できること)が全て違う点でして。特別ルールを全てカードに落とし込んで、歴史再現性とプレイアビリティを上げたカードドリブンも画期的でしたが、COINはそれを突き詰めた感があります。
 言ってみれば、4つのシステムを同一プレイするわけで、敷居は高めですが、マスターできると、それっぽさに痺れます。今回は、幕末京都を舞台にした4勢力の暗躍をインストします。ランダムで陣営を選び、会津藩(mitsu)・新撰組(Tommy)・尊皇攘夷(kawa)・長州藩(タナック)となります。
 序盤、機動力を生かして新撰組(Tommy)が洛内を駆け巡ります。まず、上京に6枚スタックを突入させると、サーチ・アンド・デストロイよろしく、尊皇攘夷(kawa)の志士と公家を全滅させます。
序盤、新撰組が切りまくり
 返す刀で、今度は祇園に進攻しますが、尊皇攘夷(kawa)も資金を注ぎ込んで隠匿で対抗します(尊皇志士と長州藩士は、潜伏状態では撫で切りできない)。
さらに祇園に斬り込み!
 この間、会津藩(mitsu)は藩兵と見廻組を動員するとともに、主力を禁裏に集め、ここの支配を盤石にします。長州藩(タナック)は、藩士を散開させて新撰組のいないエリアの支配を取り、資金をばら撒いて支持を上昇させます。が、肝心の藩兵は、なかなか動員できず。
 第1期末は新撰組(Tommy)が3カ所支配で3VP、尊皇攘夷(kawa)が新撰組がいなくなった後の上京に志士を沸かせて公家を再配置し、4VP(勝利条件は6VP)。会津藩(mitsu)と長州藩(タナック)は、支持がそれほど取れず、6VPです(勝利条件は12VP)。
第1期末
 第2期は、新撰組(Tommy)と尊皇攘夷(kawa)が相変わらず、「鬼ごっこ」を続け。新撰組(Tommy)がサーチすれば、尊皇攘夷(kawa)が地下に潜り、隙を見て隊士をオルグして転向させるなど、学生運動並の混沌に(いや、正確には、こっちの方が先)。
 長州藩(タナック)は、藩兵の終結を進め、本国に相当数の正規軍が動員されます。
 と、ここで、会津藩(mitsu)が次の期末を睨んで、コマンドを駆使して、一気に御所の支持を4カ所まで拡大します。そして、そのまま、第2期末を迎え、12VPを獲得し、サドンデス勝利しました。
第2期末、会津藩のサドンデス勝ち
 システムがわかったところで、2戦目に。再度、ランダム選択しましたが、偶然にも陣営は変わらず。
 展開は、ほぼ第1戦と同様ですが、新撰組(Tommy)は、同陣営ながら会津藩(mitsu)を警戒して、上京ではなく、下京を制圧します。尊皇攘夷(kawa)は、陰で長州藩に金をせびりながら(活動資金をくれないと、町人から徴収して支持を落とすゾ)、勢力を伸ばします。
 やむなく、会津藩(mitsu)は自前の見廻組を壬生と西陣に派遣して、ここの支配を取りますが、支持の取り付けに苦労し、VPは伸びず。長州藩は、進発論が国元で発動され、早くも6個藩兵が長州藩邸へ。
 第2期はそれぞれの思惑が絡みながら進み、フル動員した会津藩(mitsu)の見廻組が禁裏でご用改めをして、長州藩士と勤王志士を捕縛します。
第2期末
 一方、尊皇攘夷(kawa)は長州藩(タナック)のアシストもあり、特能をつかって4名の新撰組(Tommy)隊士を寝返らせます。これにより、新撰組(Tommy)が隊士不足を起こし、動きが不全となります。
 迎えた第3期、行動の自由を得た長州藩兵(タナック)が洛内を暴れ回ります。上京と下京に乱入した藩兵が、片っ端から新撰組(Tommy)を抹殺。ここの支配を取ります。う~む、過激派相手にはめっぽう強いけど、武装警察では、とても正規軍には太刀打ちできない。このままでは、倒幕派に京を制圧されてしまう!
第3期 長州兵、洛内に乱入
 焦った佐幕派は、新撰組(Tommy)のアシストで、全ての会津藩兵(mitsu)を市街地に投入します。上京と下京で激しい市街戦となりなり、側面からの奇襲を受けた長州藩兵(タナック)は総崩れとなり、今度は佐幕派が有利に。
第3期 それを会津兵が撃破
 そのまま、ゲームは第4期に突入。新撰組(Tommy)は山崎蒸の技能を使って、祇園でサーチ・アンド・デストロイを仕掛けますが、隊士不足と斬り込みdrに祟られ、制圧できず。全体的なユニット数が足りない佐幕側は、会津藩兵(mitsu)で軍政を引きますが、長州藩兵(タナック)が再集結を始めたため、やむを得ず、御所へと引き上げます。
 これにより、締め付けが緩まった尊皇攘夷(kawa)と長州藩(タナック)は、志士と藩士を動員して、西陣と祇園の支配を維持・奪還します。
 そして、第4期末の「長州征伐」。勝利の候補は、5人の公家を展開している尊皇攘夷(kawa)か、現時点で御所を含む4カ所を制圧している会津藩(mitsu)に。そして、最後の行動も、この2勢力になります。できれば、後手が望ましかったのですが、先手は会津藩(mitsu)。尊皇攘夷(kawa)の動きを想定して、藩兵を壬生と下京に派遣します。これに対し、尊皇攘夷(kawa)が志士を下京で発生させ、この支配を取り返します。結果、会津藩(mitsu)は勝利条件に2点足らず、尊皇攘夷(kawa)が1点不足で上回り、尊皇攘夷(kawa)の勝利となりました。
終了時
 ちなみに警戒ポイントに会津藩兵を置いていれば、尊皇攘夷(kawa)のユニット移動が限定され、下京を固め、勝利でしたが、プレイ中は、気がつきませんでしたね~。まあ、いいところまで行きましたので。