この日の緒戦は、Bonsai Gamesの「エリトリア追撃戦」です。1943年にイタリアが降服し、それまで太平洋で通商破壊を行ってきた通報艦エリトリアが、昨日までの盟友-日本軍に追いかけられるという、最新はがきゲームです。
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 イタリア軍ははじめに5/6の速度チットを引き、セイロン島に逃げ込むことを目指します。チットには1-3の速度があり、中には敵の哨戒をすり抜ける2速度チットが1枚あります。また、セットアップで、イニシアチブを覆す、または戦闘drを振り直させる幸運マーカーを持っています。
 一方の日本軍は、はじめに5drして、その数値によって稼働できる兵種が決まります。1-2は水上艦艇、3-4は海軍航空隊、5は任意、6は2ユニットとなっていて、どれが動けるかは運次第。
 手順は、主導権判定-先攻移動-後攻移動-戦闘です。
 第1戦の陣営は、日本軍(mitsu)対イタリア軍(バーネット)です。
 第1ターン、イニシアチブを取った日本軍は、マラッカ海峡を北上するエルトリアを敷設艦初鷹で迎撃します。が、これは難を逃れます。
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 第2ターン、インド洋に出たエルトリアを、今度は海軍航空隊が襲います。最新鋭の天山は、見事にエルトリアに命中弾!ここで、イタリア軍は幸運マーカーで振り直しをしますが、判定は覆らず、撃沈。日本軍の勝利となりました。
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 第2戦も、同じ陣営で。日本軍は球磨を北上させ、エリトリアの進路を制限します。エリトリアはマラッカ海峡のマレーシア側を通って、北上。
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 第2ターン、天山を進路に派遣し、攻撃を目論みましたが、ここでイタリア軍は2移動力のスルーチット!危うく、難を逃れます。
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 第3ターン、主導権を取った日本軍は、ここで判断ミス。先手をとってdr6でスクリーンを張るべきでしたが、後手を取ってしまい。エリトリアは機関も焼けよと、全速力(3移動力)で離脱成功!慌てて初鷹で追いかけますが、次ターンに幸運マーカーによる先手で逃げ切れることが確定し、イタリア軍の勝利となりました。
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 第3戦は陣営を入れ替えて、日本軍(バーネット)対イタリア軍(mitsu)の対戦に。イタリア軍には、スルーチットが来ず、苦しい戦いが予想されます。いかにある振りをして、突破を果たすか。
 第1ターン、日本軍の初手は軽巡球磨。イタリア軍はその脇をすり抜け、マラッカ海峡を北上します。
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 第2ターン、幸いにして、イニシアチブはイタリア軍。日本軍は敷設艦初鷹が北部を封鎖するのみ。ということは、ダブルダイスはない?!イタリア軍は大胆にも、サバング岬の近郊を通過します。
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 第3ターン、ここでイタリア軍は先攻を取って、最大戦速で離脱。次ターンの突破が確実になり、勝利しました。
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 非常にシンプルですが、速度マーカーとdrによる稼働兵種の組み合わせで、多彩な展開がありえます。さらに、イタリア軍が一度だけ使える幸運マーカーが、いい味を出しています。さすが、信頼の中黒デザイン!考えどころ満載のはがきゲームになっています。