この日の最後にプレイしたのが、ツクダのスターウォーズ三部作の一つ「エンドア-ジェダイの復讐-」です。惑星エンドアでの反乱軍の地上侵攻を描く戦術級で、目新しいのは、両軍が交互に茂みと森林メガヘクスを配置していき、共和国軍がトラップを仕掛ける点です。
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 コンセプトは面白いのですが、この数が尋常でなく、丸太落とし、丸太潰し、ロープ、落とし穴が各10個、投石器が4つ、ダミーが同数の44個(!)。さらに共和国軍は、イウォーク30ユニットに、ハンソロら共和国兵士が13ユニット、同様にダミーが44と、合わせて88個のユニットを秘密裏にセットアップします。この作業が、いわゆるツクダ病ですね~(笑い)。
 帝国軍もストーム・トルーパーに、スカウト・ウォーカー、スピード・バイクなど、40ユニットほどいますが、配置は中心の7メガへクスに決まっていて、隠蔽はないので、初めての方はこちらがいいでしょう。
 展開は、帝国軍が周辺のメガヘクスを掃討しながら、敵の主力を推定し、迎撃態勢を取ります。共和国軍は大量のダミーで攪乱しながら、外周から方位体制を引きながら接近し、タイミングを合わせて一気に基地への突入を図ります。
 なお、事前のソロ演習で、共和国軍の投石器が先に見つかってしまい、全く活躍できないので、第1ターンのみ、帝国軍のフェイズを省略してみました(第2ターンの投石器の奇襲から始まる)。
 まず、セットアップですが、共和国軍はイウォーク弓隊、投石隊、共和国軍兵士を3グループに分け、三方から接近させます。南方(写真ではマップ上辺)には全てダミーを配置し、あえて3移動力で前進し、共和国軍兵士かと思わせるようにします。
T0
 第1ターン、(手順を変えたことで)ゲームは共和国軍の奇襲からスタートします。密かに基地近くに運び込んでいた投石器がうなりを上げ、帝国軍に襲いかかります。1/3の確率でしたが、2台のスカウト・ウォーカーに命中し、これを撃破します。そして、マップ端から各部隊が前進を開始します。
T1R
 第2ターン、帝国軍は投石器4台を集中砲火で破壊すると、周辺のメガヘクスの索敵を行います。ここには最大対人効果を持つ丸太落としが仕掛けられていて、7ユニットのストームトルーパーが除去されます。
T2E
 共和国軍は、じりじりと前進を続けます。
 第3ターン、帝国軍は進行の早い南部を警戒し、さらに前進して索敵を行います。ここは、ロープや落とし穴が中心だったため、これほど損害は出ず。前線の部隊を偵察し、一部の視認に成功しますが、ダミーばかりです。
 この間に共和国軍は、東西のグループが中心を囲む森林に入り込みます。
T3
 第4ターン、帝国軍はなおも南で索敵を続けますが、発見できたのはダミーばかり(そう、仕向けています)。一方、北部では前衛に接触したストーム・トルーパーが索敵に成功し、イウォーク隊の2ユニットを発見します。すかさず、強力な前進射撃で、これを撃破します。
 共和国軍は、東西のグループが森林へと浸透します。そして、北部では西回廊にいたストーム・トルーパーとスピード・バイクに、イウォークの弓隊が襲いかかります。これにより、2ユニットが撃破されます。
T4
 第5ターン、帝国軍は北部で偵察を続け、射撃戦を続ける傍ら、東西の森林にも1-2個分隊を派遣して、偵察を行います。西側ではイウォークの槍隊を見つけ、レイガンの射撃でこれを撃破します。が、東側ではダミーしか発見できず。
 ここに至って、共和国軍は隠蔽を打ち捨てて、数を恃んだ射撃を開始します。主力の東側グループは、ハン・ソロ、チューバッカー、レイアがレイガンで1スタックを瞬殺。また、共和国軍兵士も集中砲火で2ユニットを撃破します。北と西でも、敵を半包囲して弓や石を打ち込み、被害を与えます。
T5R ハンソロらの猛射撃
T5
 第6ターン、帝国軍は慌てて基地に向かって後退を開始します。
 共和国軍はこれを追って敵に隣接して、射撃を繰り返し、さらに6ユニットのストーム・トルーパーを排除します。
T6R 石つぶて!
 第7ターン以降、帝国軍は全ての部隊を基地周辺に集結し、敵の侵攻を待ち受けます。共和国軍は敵の視線の届かない森林や茂みに入り、隠蔽面に戻って、突撃準備を整えます。
T7
 第9-10ターン、信号弾を合図にして、森の中から共和国軍兵士とイウォーク隊が一斉に飛び出します。激しい射撃戦が展開され、ストーム・トルーパー5ユニットとスピードバイク2ユニットが撃破します。一方の帝国軍も、スカウト・ウォーカー始め、猛烈な火力を集中し、ハン・ソロ、チューバッカー、レイア、R2D2を破壊します。
T9 一斉突撃
 第10ターン、共和国軍は銃を乱射しながら、基地入口に殺到します。が、これはやや早すぎ、近距離での白兵戦でストーム・トルーパーに殲滅されます。それでも生き残った兵士は射撃戦で、敵を消耗させます。
 第11ターン以降、帝国軍は火力の高い共和国軍兵士に射撃を集中し、これを全滅させます。残ったイウォーク隊は怒り心頭で、激しい投石と弓矢を見舞いますが、ストーム・トルーパーの装甲に弾かれます。逆に反撃で次々に被害を受けます。
T11 EXで基地入り口が開くも・・・
 それでも第12ターン、機を見て突進したイウォークの槍隊が白兵戦で敵3ユニットと差し違える戦果を上げます。これにより、一時、基地入口が無人となりましたが・・・最後のストーム・トルーパー2ユニットが駆けつけ、万事休す。もはや8ユニットにまで減少したイウォークでは、占領は不可能と、帝国軍の勝利でゲーム終了としました。
T12 最後まで落ちず
 う~む、惜しいところまでは行ったのですが・・・こちらはソロ演習で慣れていて、また、手順を共和国軍先攻にしたので、なんとか司令部入口まで進入できました。が、それでも帝国軍が強すぎて、勝てない!今回はBIBIさんが周辺の掃討に出てくれたため、トラップがそこそこ発動し、いい勝負にはなりましたが、端から穴熊戦術を取られると、もっと厳しいことに。
 そこで、以下の改良案を考えてみました。こうすれば、帝国軍の動きが史実に近くなり、トラップの効果が上がります。また、投石器を早期に潰すために、スピードバイクの偵察・先制攻撃等が有効になるかと思います。

[改良案]
・帝国軍は最低30メガへクス(司令部入口周辺の7メガへクスを含む)の安全を確保しなければならない(勝利条件)。そのためには、このメガヘクスのトラップ(ダミーを 含む)を全て明らかにする。
・イウォーク族の投石器は、視線が通らなくても、射程内に投石攻撃ができる。投石器があるメガヘクスに帝国軍が移動を終了すると、投石器は発見される。一度、発見された投石器は、再び、隠蔽することはできない。
・帝国軍は司令部入口へクスには、ストームトルーパーしか進入できない。また、共和国軍は司令部入口へクスでは、近接戦闘をしなくてよい(進入したら、爆破のdrを振れる)。
・なお、上記のルールを適用する場合は、手順は通常どおりとする。

 というわけで、エンドアは持っているけどプレイしたことがないという方、うん十年ぶりにやってみようという方は、お相手になりますよ~。なんといっても、ネット上にAARが全くない(!)貴重なアイテムですので、ご希望の方は、千葉会一門掲示板か、こちらへコメントください。