[御旗立無もご照覧あれ~武田家の戦い]14点
信州制圧(CMJ)△
CMJ誌初(!)のカードドリンブンであり、かなり演出の入ったコンポーネントです。発売当時はCDSそのものに慣れておらず、お試し止まりでしたが、「HANNIBAL」(Valley Games)等で相当、技能も上がったので、今なら再チャレンジしてみたいです。

甲越軍記~川中島五箇度合戦次第~(GJ)
傑作太平記システムを使用した武田対上杉の信州争奪戦。同システムの最大の特徴である裏切り・寝返りが随所で発生し、ゲームを盛り上げます。まだ、兵農分離ができていない中世期の軍隊を表現するため、侵攻してもターンの終わりには根拠地に帰るあたりが、よし。はずれなしの中嶋作品なので、ぜひ、プレイしてみたいです。
傑作太平記システムを使用した武田対上杉の信州争奪戦。同システムの最大の特徴である裏切り・寝返りが随所で発生し、ゲームを盛り上げます。まだ、兵農分離ができていない中世期の軍隊を表現するため、侵攻してもターンの終わりには根拠地に帰るあたりが、よし。はずれなしの中嶋作品なので、ぜひ、プレイしてみたいです。

関東制圧(GJ)
「信玄上洛」をもとに、戦国群雄伝シリーズのスタートとなった、作戦級アイテム。タイトル通り、関東を巡る上杉・武田・北条の抗争を描きます(正確には上杉対武田・北条の組み合わせです。「軍神謙信」の戦術能力は、「偉大なる信玄公」を上回る4(!)です。
ツクダの戦国作戦級である戦国群雄伝シリーズの嚆矢。(やや、システムマチックすぎるきらいはあるものの)それまでの戦国アイテムにはなかった精密で機能的なシステムで、一世を風靡しました。もし、信玄が病没せずに上洛を試みていたらというIF設定ですが、最も信長が恐れていたシチュエーションであり、かつ、バランスもよく、数多くのファンを獲得しました。

信玄最後の戦い(CMJ)
本来なら「信玄上洛」(ツクダ)の改良発展版になるはずでしたが・・・CMJ誌における再版に合わせて、レーティングとユニット数が変更されたことで、バランスが崩れまして。有志が信長軍圧勝の調整を行っていましたが、いっそ、新版にした方が早いと頓挫したとか。SLGはきわめて複雑な故に、基本的な部分に手を入れると、相当のテストが必要になるんですね~。

川中島(WGHB)★
5次に及ぶ川中島合戦を、陣取りゲーム風に描いた戦役級。一手番ずつ、部隊をエリアに送り込み、敵がいるエリアでは戦闘になります。勝った側が毎ターン、VPを獲得し、最終VPが多い方か、総大将を討ち取った方が勝利します。イベントカードを使用して、リプレイアビリティを高めています。

三方原合戦(WGJ)

三方原合戦(WGJ)
「桶狭間合戦」(WGJ)と同じシステムで、信玄最後の戦略的攻勢を描きます。こちらの方が先発で、デザイナーさん曰く「ちょっと荒削りな部分がある」そうですが、「桶狭間合戦」が抜群に面白かったので、とっても期待しています。
武田騎馬軍団(エポック)△
汎用マップを組み合わせ、信玄(晴信)の7つの合戦を再現する、マルチシナリオタイプの合戦級。戦力と兵種の異なる雑兵をランダムで引いてくるため、時に「武田鉄砲軍団」や「槍軍団」になったりすることもありますが、どのくらいが集まるかは、御館様にはわかなかったそうで、史実的にもリプレイアビリティでもGood!吊り出しや追撃阻止など、ややトリッキーな戦術に慣れる必要はありますが、武将による采配や回復、討ち取りなど、雰囲気はいいです。以前、例会で連戦をした時期があり、残すところ、大型合戦の二つです。
シナリオ 瀬沢の合戦★
汎用マップを組み合わせ、信玄(晴信)の7つの合戦を再現する、マルチシナリオタイプの合戦級。戦力と兵種の異なる雑兵をランダムで引いてくるため、時に「武田鉄砲軍団」や「槍軍団」になったりすることもありますが、どのくらいが集まるかは、御館様にはわかなかったそうで、史実的にもリプレイアビリティでもGood!吊り出しや追撃阻止など、ややトリッキーな戦術に慣れる必要はありますが、武将による采配や回復、討ち取りなど、雰囲気はいいです。以前、例会で連戦をした時期があり、残すところ、大型合戦の二つです。
シナリオ 瀬沢の合戦★
シナリオ 上田ヶ原の合戦★
シナリオ 塩尻峠の合戦★
シナリオ 戸石の合戦★
シナリオ 川中島の合戦
シナリオ 三増峠の合戦
シナリオ 三方ヶ原の合戦☆

甲斐の虎(ツクダ)☆
基本は、移動-戦闘のマストアタックですが、敵に隣接するとその脇を通り抜ける浸透と振れ幅の大きいCRTにより、混戦になりがちな戦国合戦を表現しています。コマンドコントロールの弱さとレーティングの問題により、いずれのシナリオも武田側がかなりしんどいことに・・・付いたあだ名が「甲斐の負け虎」。武田勢の戦力をもう1段階上げれば、それなりの展開になるかと思われ、ちはら会常連のいのさんがブラッシュアップをしていました。
シナリオ 上田ヶ原☆
シナリオ 川中島☆
シナリオ 三増峠☆
シナリオ 上田ヶ原☆
シナリオ 川中島☆
シナリオ 三増峠☆

風林火山(バンダイ)
ダミーを使用した、霧の川中島合戦。偵察により徐々に敵戦力が判明していく様が、史実にマッチ。しっかりとデベロップもされているそうで、「日本海海戦」と並んで「バンダイの奇跡」と評されることも・・・。ちはら会得意のダミーシステムですので、ぜひ、プレイしたいものです。

信玄VS謙信(翔企画)★
SSシリーズの初期作で、第四次川中島合戦を90分で再現します。交互手番や戦力差による戦闘解決、増援のランダム登場など、初めての人でも歴史アイテムを楽しめるように、随所に工夫が見られます。女房とプレイできた数少ないアイテムで、さいころ大魔王の謙信の前に、2回(!)のサドンデス負けを喰らっています。それ以来、プレイしていない(してくれない?)ので、このまま、負けたままで人生を終えるかも・・・(笑い)。

激闘!川中島(CMJ)★
WGHBに掲載された初心者向けSLG。選択チットドリブンを使用して、シンプルに駆け引きを楽しめます。なんとWWⅡの北アフリカ戦のも再現できる優れもの。やりたい候補の上位ランキングです。

謙信VS信玄(アークライト)★
カードによる戦闘の駆け引きを取り入れた、川中島の会戦級。ルールはシンプルですが、移動及び途中戦闘と考えることが多く、史実の混沌とした雰囲気がGoodです。
武田盛衰記(ツクダ)☆
カードによる戦闘の駆け引きを取り入れた、川中島の会戦級。ルールはシンプルですが、移動及び途中戦闘と考えることが多く、史実の混沌とした雰囲気がGoodです。
武田盛衰記(ツクダ)☆
「幸村外伝」(ツクダ)のシステムを援用した二大合戦アイテム。移動-戦闘の強ZOCで、戦闘は士気値を核とした射撃と白兵戦のマストアタックです。戦国の乱戦にしては、ちょっときっちりしすぎている感はありますが、乾坤一擲の白兵戦やギリギリの士気チェックは大いに盛り上がります。史実が史実だけに、三方ヶ原では織田家の大量増援が、長篠でIFは鉄砲が制限される「雨の長篠」のIFシナリオがあります。「冬の時代」に確率計算をしてやり込んで、通常シナリオでも勝てるようになりました(どんだけ!)。
シナリオ 三方ヶ原☆
シナリオ 長篠☆

[夢のまた夢~秀吉の戦い]16点
本能寺への道(GJ)★
傑作「信長包囲戦」(GJ)のシステムを援用した3-4人マルチで、プレイヤーは明智・羽柴・柴田・徳川のいずれかになって、信長の跡目を狙います。秀逸なところは、ゲーム終了時に信長が生き残っていると、全員の敗北となる設定。これにより、必ず、反逆が起こり、また、反逆者を討ち取ると後継者としてのVPが手に入るので、本能寺の変から秀吉による光秀征伐までが自然に再現されます。あとは、誰が「上様」を討ち取るのか?!ちはら会では発売以来、継続して対戦されており、数々の名プレイ・珍プレイが生まれました。
傑作「信長包囲戦」(GJ)のシステムを援用した3-4人マルチで、プレイヤーは明智・羽柴・柴田・徳川のいずれかになって、信長の跡目を狙います。秀逸なところは、ゲーム終了時に信長が生き残っていると、全員の敗北となる設定。これにより、必ず、反逆が起こり、また、反逆者を討ち取ると後継者としてのVPが手に入るので、本能寺の変から秀吉による光秀征伐までが自然に再現されます。あとは、誰が「上様」を討ち取るのか?!ちはら会では発売以来、継続して対戦されており、数々の名プレイ・珍プレイが生まれました。

信長後継戦争(GJ)
「Successors」(AH)を援用した、その名の通りの信長後継戦争アイテム。こちらは本能寺の変後の設定で、プレイヤーは明智・羽柴・柴田として、織田家の若き後継者の後見人となるか、または、純粋な簒奪を目指します。GJ誌のマルチにしては珍しく、ルールブックは12Pという本格派で、惜しむらくは時間がかかりすぎることですかね~(6時間超)。

秀吉怒濤の天下統一(GJ)★
タイトルだけ見ると、昭和の東宝映画か(笑い)と思われますが、ありそうでなかった秀吉の日本統一キャンペーンです。CDSで両陣営の有名なイベントを取り入れ、かつ、使用に傾斜をかけることで、量と策謀の秀吉側と質の反秀吉側の特徴をうまく表しています。
ツクダの戦国群雄伝シリーズで描く、秀吉の天下統一の軌跡。後継者の地位を明らかにした本能寺の変、ライバルを追い落した賤ヶ岳、実質上で統一を決める戦役となった小牧長久手を、順に体験できます。特に、質対量の典型となった「小牧長久手」の評判がいいです。かつて「本能寺の変」をお試しでソロしたことがあります。
シナリオ 天王山★
シナリオ 賤ヶ岳
シナリオ 名人戦

賤ヶ岳戦役(GJ)★
戦術能力で勝り外線包囲を仕掛ける柴田勢と、兵力と機動力を武器に内線戦略で各個撃破をもくろむ羽柴勢との戦い。行動ポイント制を採用していて、戦略と行軍drによっては、史実をひっくり返して柴田勢が勝利することも、十分にあり得るそうです。

黒井城撤退戦(HJ)☆
困難を極めた丹波攻略戦で、波多野氏の寝返りで窮地に陥った光秀の撤退戦を描きます。システムは「山崎決戦」と同様で、移動-敵方の射撃-戦闘とシンプルです。かなりマーナーテーマ故に、是非ともプレイしたい。
本能寺の変(HJ)☆
「光秀戦記」の一作で、その名の通り、本能寺の変を描いた戦闘級(!)。信長はじめ本能寺にいた近習が全てユニット化され、、選択ルールでは女房衆が長刀を振るう様まで(!)。信長側は必敗ですが、いかに粘って、切腹する時間を稼ぎ、火を放って首を渡さぬか、を競います。
山崎決戦(HJ)★
2022年にHJからTactics誌の復刊という形で発売された「光秀戦記」の戦国合戦アイテムです。黒井城撤退戦と山崎の戦い、それに信長の首が獲れるか(!)という戦闘級アイテム「本能寺の変」の三部作になっています。デザイナーは、あの戦国群雄伝シリーズを手がけた福田誠氏です。山崎の戦いは、これまでの通史に加え、最近の通史をもとに天王山が焦点にならなかった場合と明智側に十分な援軍があった場合のIf シナリオがあります。
山崎の戦い(CMJ)
「長久手の戦い」(CMJ)と同様に、フランスのSLGメーカーHEXASIMが制作した合戦級。いわゆる明智光秀の「三日天下」アイテムですが、前作にはなかった城攻め(勝龍寺城)も再現できます。
山崎の戦い(ルーデンス・フェベル)☆
同人のルーデンス・フェベル作成の戦国フォリオシリーズ。今回のゲムマで初めて購入しました。A4マップに、数十個のユニットと非常に手軽なサイズです。秀吉本隊と丹羽隊、神戸隊は、双方合わせた損害が10ユニットになるまで、円明寺川を渡河できないという(調整)ルールが効いて、思いのほか、明智軍が健闘できます。また、敵の士気を8ポイント分下げられるという天王山占領ルールは、実は明智軍にとっての罠になりかねず。一見、簡単なシステムで、勘所が必要という、見た目以上の良作か?!
賤ヶ岳の戦い(ルーデンス・フェベル)★
「山崎の戦い」と同じシステムで描く戦国フォリオシリーズで、賤ヶ岳会戦440周年記念の勢いで購入してしまいました。突出した佐久間勢を秀吉本隊が追撃し一気に柴田軍を崩壊させた、賤ヶ岳の東岸での戦闘を扱います(ので、柴田勝家は出てこない)。スタック防御を試みる柴田軍が、羽柴軍の物量に呑み込まれるシンプルゲームかと思いきや、やりこんでいくと、柴田軍が随時、消耗しながらも、足止め部隊で時間を稼ぎ、勝利条件を満たせることも(柴田本隊が撤収する時間を稼いだと、解釈)。ギリギリの判断を迫られる柴田軍が面白いゾ!
秀吉頂上決戦(GJ)★
秀吉の後継者戦争を描く、合戦級アイテム。合戦では珍しいCDSに加え、カードデッキ構築を取り入れています。これにより、機動の余地の少ない隘路または山岳の両合戦で選択肢を広げています。
シナリオ 天王山★
シナリオ 賤ヶ岳★

小牧・長久手の戦い(WGHB)☆
WGHBに掲載された作戦級の小牧・長久手合戦です。チットドリブンですが、面白いのは、チットでは移動のみを行う点です。戦闘はマストアタックで、河川や城の効果が大きく、また、戦闘drの振れ幅も大きいため、機動の重要性がいや増します。
WGHBに掲載された作戦級の小牧・長久手合戦です。チットドリブンですが、面白いのは、チットでは移動のみを行う点です。戦闘はマストアタックで、河川や城の効果が大きく、また、戦闘drの振れ幅も大きいため、機動の重要性がいや増します。
秀吉による朝鮮戦役をオリジナルシステムで描く先行版。「太平記」システムを変形した行軍システムを採用しています。6が出るまで振り合う戦闘システムがやや面倒ですが、次々にわいてくる朝鮮義兵や、李舜臣の海軍、ゲリラによる日本軍の行動力の低下など、戦闘は強いが行動力を殺がれて不利な戦闘を余儀なくされる日本軍の様子が、適切に描かれています。

文禄朝鮮の役(GJ)★
「信長最大の危機」(GJ)システムを用いた、秀吉による朝鮮侵攻戦役。ターン設定が明確であり(かつ、講和による早期終了あり)、実質上、二本道を行きつ戻りつということで非常にプレイしやすいです。行軍drまたは戦闘drが偏ると、どうにもできないことはありますが、加藤清正と小西行長による電撃的侵攻、朝鮮義兵による後方遮断とゲリラ戦、尋常でない兵力の明軍の逆襲が、再現できる優れものです。










コメント