歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

WWⅡ 欧州戦役

 GUNDAMでこだわりを見せた後、同じ4名で「Quarter Master General」(HJ)を対戦しました。最大6名までプレイできるアイテムで、以前、オフ会で2人でプレイしたのですが、さすがにきつかった思い出が。とはいえ、人数がいれば、思考負担が少なく、やりやすいゲームかと。
 内容をあるゲーム紹介から抜粋すると、
「第二次世界大戦の列強国を率いて、補給戦の観点から自陣営を勝利に導く、戦略級のシミュレーションボードゲーム「主計将校:第二次世界大戦の補給戦」日本語版。
 あなたは枢軸国(ドイツ、日本、イタリア)か連合国(アメリカ、イギリス、ソビエト連邦)の1国以上を担当し、自陣営のためにできるだけ多くの勝利点の獲得を目指すことになる。
 軍隊の建設や戦闘などはカードプレイで実行され、星付きの補給スペースを占領することによって勝利点を得たり、カード上に示されている戦略的条件に応じて勝利点を得ることができる。
 そのため単に個々の戦闘に勝利するだけではなく、敵の補給線を破壊し、その軍隊を降伏させることが勝利のために必要となるだろう。
 各国ごとに国力とドクトリンを反映した特徴のあるカードプールをもとに、カードプレイで敵国に対して戦略的優位を得ることを目指す、プレイアブルな戦略級ゲームです。」
 第1戦は、ドイツ(平)・日本/イタリア(BIBI)対イギリス/アメリカ(mitsu)・ソ連(ybs)で対戦。序盤から中盤まで、アメリカのアシストでイギリスとソ連が勢力を伸ばし、一時はヨーロッパから敵軍がいなくなる(!)展開に。
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 ドイツがやっと「電撃戦」で蹂躙を始めるも、イギリスが「エニグマ情報」を投入し、これを無効に。
 が、そこから、枢軸軍が「ノルウェイの鉄鉱石」とか通商破壊等で地道に得点を切り返し。それを防ぐ手もあったのですが、自軍のカード周りにとらわれて、協力態勢が崩れ、欧州情勢が一転。最終盤に逆転を許し、枢軸軍の勝利に。
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 第2戦は、県境を越えて来場のSさんを加え、ドイツ(ybs)・日本/イタリア(S)対アメリカ(BIBI)・イギリス(平)・ソ連(mitsu)の5人プレイに。
 連合軍がVP地点を抑えて、序盤からリードしますが、枢軸軍は肝心な健軍カードが来ず、占領地が広がらず。あるいは、海洋伝いにオーストラリアを取ったのはいいのですが、中国進出が遅れ、VPがジリ貧に。
 結局、前半で30点差が付き、サドンデス勝利に。
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  第3戦は、ドイツ(平)・日本/イタリア(ybs)対アメリカ(mitsu)・イギリス(BIBI)・ソ連(S)の接戦に。両陣営とも、各国がきっちりと役割を果たし、VPは連合軍のやや有利で推移。
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 途中、イタリアが拡張しすぎた隙を突いて、補給線を遮断し、3部隊を撃破。そのまま、ソ連がバルカンとイタリア本土に流れ込み、枢軸軍の反攻を抑えて勝利しました。
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 その後、組み合わせを変えて、ドイツ(Tommy)・日本/イタリア(平)対イギリス/アメリカ(BIBI)・ソ連(kawa)で例会最後の第4戦に突入し、連合軍が押し切っていました。
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 この日、プレイをしたかったのが、カードドリブンの「第三帝国の盛衰」(GJ)です。今年発売された最新のWWⅡ欧州戦役アイテムで、GJ誌の進化形であるデッキ構築型CDSです。mitsuのインストで、枢軸軍(mitsu)対連合軍(Tommy)★で対戦します。

 第1ターン、ドイツ軍は順当にポーランドを降伏させると、返す刀で西部戦線へ。そのまま、第2ターンにフランスに流れ込み、パリを占領。すかさず、「ヴィシー政権」を打ち立てます。

T2
 第3ターン、対ソビエト戦の前段階として、ユーゴとギリシアに電撃侵攻し、これを陥落させます。

T3 ユーゴとギリシア席巻
 第4ターン、いよいよ、バルバロッサ作戦を発動します。キエフを陥落させると、モスクワとレニングラードに圧力をかけるべく、ミンスクを占領します。

T4 バルバロッサ開始
 第5ターン、枢軸軍は大西洋にウルフパックを送りますが、イギリスはすでに十分な航空戦力を蓄えており、海軍の攻撃と連動して、ウルフパック狩りを実行します。冬季ターンで不利を承知で、ミンスクのドイツ軍がレニングラードに侵攻します。あと一歩まで行きますが、持ちこたえたソ連軍でしたが、ここで反攻作戦!ミンスクを奪回すると、そのまま、ポーランドに雪崩れ込みます。一見、レニングラードのドイツ軍が孤立したように見えましたが、バルト海経由で補給を送ると、そのまま、レニングラードを陥落させてしまいます。

T5 レニングラード陥落
 第6ターン、アメリカ軍が参戦し、後がなくなった枢軸軍は一か八かの賭に出ます。外交カードによるスペイン参戦とハリコフ占領によるサドンデス狙い!が、ソ連軍もこれを防ぐため、ハリコフに要塞を打ち立て徹底抗戦に。枢軸軍は2回の電撃戦でかなり敵を消耗させますが、ソ連軍はほぼ全てのユニットをここに注ぎ込みます。ん?!とよく見ると、スターリングラードがガラ空き!ドイツ軍はキエフの空軍でスターリングラードの敵を除去すると、ハリコフの装甲軍団が浸透移動でこれを占領してしまいます。

T7 スターリングラード陥落
 なんとしても、策源地を取り戻したい連合軍は、赤軍によるレニングラード強襲を実施しましたが・・・装甲軍団が全滅するも、歩兵を取り除けず。この時点で、枢軸軍のサドンデス勝利となりました。

 とはいえ、枢軸軍は苦しい、苦しい。やるべきことが多く、かつ、drに恵まれないと、容易に戦線は膠着します。一方の連合軍も、ここからの逆転がたいへんで、十分な準備をして、大陸反攻とロシアでの反撃を成功させる必要があります。

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 それでも、複雑で長時間になりがちな欧州戦役アイテムとしては、極めて洗練されており、Tommyさんの印象もよかったよう。ぜひ、再戦したいモノです。

 前回のちはら会で好評だったので、第二弾で「SPIES」(HJ)を持ち込みました。今回は、アクションポイントのある上級ゲームです。ランダム引きした陣営は、ドイツ(kawa)・イタリア(にし)・ソビエト(エンジョウ)・フランス(mitsu)・イギリス(BIBI)です。


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 序盤、各国はまず資金とイベントカードを得ようと、カード記載のある都市へ走ります。ソ連は北欧とバルト海沿いに展開し、カードの奪取に。フランスはソ連邦の都市や中東に展開します。その他の国には、比較的影響力のあるドイツを頼りに、コバンザメのように集結し、東欧へ。

T2
 第3ターン、案の定、オーストリア併合が起こり、ドイツ、イタリア、フランス、イギリスがホクホク顔。

 これに気をよくしたイギリスは、ミラノで機密奪取を試みますが、ここで最強のカウンタースパイ5!捕まったのが、最優秀のCousinだったので、やむなくイギリスは10000ポンドを払って、脱出させます。


T3 オーストリア併合
 この汚名を晴らすべく、第4ターンに007はベルリンに飛びますが、ああ、またもや、カウンタースパイ!「ジェームズボンドは、女に甘い」と、度重なるスキャンダルに、失笑が起こります。

T4 ベルリンでも、CS!
 第4-5ターンは、カードの組み合わせが悪く、ほとんどのスパイ活動が低調に。ここで気を吐いたのがソ連で、計画なカード奪取と本国換金を繰り返し、気がつけばイギリスを抜いて世界一の諜報資金を獲得します。

T5
 第6ターン、ここからVPが上昇し、ゲームは一気にブラディに。後半の高影響力のドイツ軍イベントに釣られて、各国のスパイが東欧に集結。これを見たイタリアが、ワルシャワで処刑の口火を切ります。各国とも十分にカードを貯めていたので、ダブルクロスやカバーなどが乱れ飛び、殺ったり、殺れたりの応酬に。2ターンで、6人のスパイが命を落とし、あまりのきな臭さに、スパイ天国のウィーンに逃げ込む(!)諜報員まで。

T5
 ここで、フランスは、騒動に巻き込まれないようにウィーンやパリで保持していた高得点の機密を一気に換金します。このターンだけで80点に。

T7
 これが注意を引いたのか、最終ターン、敵スパイに次々と襲われ、フランスで残った諜報員はたったの一人に。が、各国とも、暗殺に傾注しすぎたため、肝心の機密の奪取ができなくなり、そのまま、ジ・エンド。

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 次点のイギリスを抑えて、フランスの勝利となりました。けど、最終ターンには人材が枯渇し、何もプレイできなかったので、どうにも勝った気がしない勝ちでした。

各国の最終得点
 フランス(mitsu):174点
 イギリス(BIBI):158点
 ソビエト(エンジョウ):151点
 イタリア(にし):110点
 ドイツ(kawa):105点

 「SPIES」(HJ) は、第二次世界大戦前の諜報戦を描いたマルチゲームです。各国は、迫り来る世界大戦に向けて、軍事機密をいかに奪取するのか、あるいは防衛するのか、諜報部員と警察を駆使して、争います。今回は基本ゲームで、kawa親子を含め、5名の対戦となりました。

 各国の担当は、以下の通りです。
ドイツ(平)
イタリア(エンジョウ)
ソビエト(kawa)
フランス(kawa.Jr)
イギリス(mitsu)

 各国は活動資金を得るため、機密の奪取と換金に精を出します。
 行動順の早いドイツが中立国の機密の確保に成功し、中央という地の利を生かして、すかさず、現金化します。
 イタリアもこれに続けとスパイを放ちますが、なけなしの資金を投入して得た機密が「カウンタースパイ(5)」!いきなり、最優秀のCousinを失います。

ああ、CS!
 意外と健闘したのがソビエトで、辺境という不利を越えて、早々に3つの機密を持ち帰り、1人のスパイをNKDVが逮捕します。
 フランスは、序盤からガシガシと機密を狙いますが、カバーや脱出などで対応されて、成果は少なく、かえって資金が底を突く羽目に。
 開始時の資金とカードが豊富なイギリスは、適度に機密を集め、あるいは敵のスパイから機密を奪うなど、後半に備えて資金の蓄積に励みます。
T2

 中盤、ほぼ中立国の機密がなくなると、各国は敵国の情報を得ようと果敢にアタックをかけます。
 中央に位置するドイツは、各国の移動ルートにも当たるため、次々と機密を奪われますが、ある程度、少なくなるとゲシュタポを集中配置できるようになり、持ち出しが減ります。
 イタリアは序盤の大きな痛手から回復し、同じく展開が遅いフランスと手を組み、お互いの機密を交換し合う(警察権を発動しない)ことで持ち直します。
  ソビエトは、辺境の特性から各国のスパイの侵入も少ない代わりに、自分がゲットした機密の持ち帰りにも時間がかかり、VPが伸びず。
 イギリスはドイツの後ひたひたと追いかけながら、島国の地の利を生かして、機密の保持に体制を整えます。

 終盤、飛躍的にVPが高くなると、各国は厳重な警備強化と一か八かの機密奪取に走ります。 ドイツは、ここまでの優位を元に、わずかに残った2個の防衛に、警察と諜報員を貼り付けます。
 イタリアは当初、フランスと組んでイギリスの情報を狙いますが、MI5の強烈な防御を打ち破れず。かわりに大量の偽造文書でドイツに侵入し、機密をゲット。が、ここで二度目のカウンタースパイ!二度目のCousinを逮捕に、やむなく「脱出」を使用し、これを回収します。

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 もう一国、ドイツの捜査網に引っかかったのがソビエトで、次々とエージェントをナチスに逮捕され、ほぼ活動停止。それでも、自国の機密があるさと、守り切った機密を開示したところ・・・なんと全てがカウンタースパイ!(1点にもならず)。付いていないときは、こんなことがあるんですね~。

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 フランスは、イギリスに潜入し機密を狙いますが、MI5とMI6の共同網に阻まれ、成果なし。と、破れかぶれになったフランスは、暗殺でVPを稼ぐという、荒技に。さすがに、イタリアとフランスの二国に迫られると、カードが底を突き、2名の諜報員が命を落とします。

T6
 それでもイギリスは4つの機密を守り切り、最終ターンだけで90点を獲得します。

 ここで、ゲーム終了。最終的なVPは、
 ドイツ(平):161点
 イタリア(エンジョウ):136点
 イギリス(mitsu):125点
 フランス(kawa.Jr):119点
 ソビエト(kawa):51点
と、ドイツの勝利でした。

 ある意味、草刈り場となりやすい中央のドイツが、終盤に一気にVPを獲得できたのが大きかったです(最後の2ターンだけで120点越え)。もっともその多くは、無理な機密奪取を試みて、ゲシュタポに捕まった各国のエージェントのおかげですが・・・(笑い)。

 初プレイの割にはみなさん、楽しめたようで、次回は上級ゲームに行きたいです。

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