歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

カテゴリ: WWⅡ 欧州戦役

 この日、プレイをしたかったのが、カードドリブンの「第三帝国の盛衰」(GJ)です。今年発売された最新のWWⅡ欧州戦役アイテムで、GJ誌の進化形であるデッキ構築型CDSです。mitsuのインストで、枢軸軍(mitsu)対連合軍(Tommy)★で対戦します。

 第1ターン、ドイツ軍は順当にポーランドを降伏させると、返す刀で西部戦線へ。そのまま、第2ターンにフランスに流れ込み、パリを占領。すかさず、「ヴィシー政権」を打ち立てます。

T2
 第3ターン、対ソビエト戦の前段階として、ユーゴとギリシアに電撃侵攻し、これを陥落させます。

T3 ユーゴとギリシア席巻
 第4ターン、いよいよ、バルバロッサ作戦を発動します。キエフを陥落させると、モスクワとレニングラードに圧力をかけるべく、ミンスクを占領します。

T4 バルバロッサ開始
 第5ターン、枢軸軍は大西洋にウルフパックを送りますが、イギリスはすでに十分な航空戦力を蓄えており、海軍の攻撃と連動して、ウルフパック狩りを実行します。冬季ターンで不利を承知で、ミンスクのドイツ軍がレニングラードに侵攻します。あと一歩まで行きますが、持ちこたえたソ連軍でしたが、ここで反攻作戦!ミンスクを奪回すると、そのまま、ポーランドに雪崩れ込みます。一見、レニングラードのドイツ軍が孤立したように見えましたが、バルト海経由で補給を送ると、そのまま、レニングラードを陥落させてしまいます。

T5 レニングラード陥落
 第6ターン、アメリカ軍が参戦し、後がなくなった枢軸軍は一か八かの賭に出ます。外交カードによるスペイン参戦とハリコフ占領によるサドンデス狙い!が、ソ連軍もこれを防ぐため、ハリコフに要塞を打ち立て徹底抗戦に。枢軸軍は2回の電撃戦でかなり敵を消耗させますが、ソ連軍はほぼ全てのユニットをここに注ぎ込みます。ん?!とよく見ると、スターリングラードがガラ空き!ドイツ軍はキエフの空軍でスターリングラードの敵を除去すると、ハリコフの装甲軍団が浸透移動でこれを占領してしまいます。

T7 スターリングラード陥落
 なんとしても、策源地を取り戻したい連合軍は、赤軍によるレニングラード強襲を実施しましたが・・・装甲軍団が全滅するも、歩兵を取り除けず。この時点で、枢軸軍のサドンデス勝利となりました。

 とはいえ、枢軸軍は苦しい、苦しい。やるべきことが多く、かつ、drに恵まれないと、容易に戦線は膠着します。一方の連合軍も、ここからの逆転がたいへんで、十分な準備をして、大陸反攻とロシアでの反撃を成功させる必要があります。

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 それでも、複雑で長時間になりがちな欧州戦役アイテムとしては、極めて洗練されており、Tommyさんの印象もよかったよう。ぜひ、再戦したいモノです。

 前回のちはら会で好評だったので、第二弾で「SPIES」(HJ)を持ち込みました。今回は、アクションポイントのある上級ゲームです。ランダム引きした陣営は、ドイツ(kawa)・イタリア(にし)・ソビエト(エンジョウ)・フランス(mitsu)・イギリス(BIBI)です。


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 序盤、各国はまず資金とイベントカードを得ようと、カード記載のある都市へ走ります。ソ連は北欧とバルト海沿いに展開し、カードの奪取に。フランスはソ連邦の都市や中東に展開します。その他の国には、比較的影響力のあるドイツを頼りに、コバンザメのように集結し、東欧へ。

T2
 第3ターン、案の定、オーストリア併合が起こり、ドイツ、イタリア、フランス、イギリスがホクホク顔。

 これに気をよくしたイギリスは、ミラノで機密奪取を試みますが、ここで最強のカウンタースパイ5!捕まったのが、最優秀のCousinだったので、やむなくイギリスは10000ポンドを払って、脱出させます。


T3 オーストリア併合
 この汚名を晴らすべく、第4ターンに007はベルリンに飛びますが、ああ、またもや、カウンタースパイ!「ジェームズボンドは、女に甘い」と、度重なるスキャンダルに、失笑が起こります。

T4 ベルリンでも、CS!
 第4-5ターンは、カードの組み合わせが悪く、ほとんどのスパイ活動が低調に。ここで気を吐いたのがソ連で、計画なカード奪取と本国換金を繰り返し、気がつけばイギリスを抜いて世界一の諜報資金を獲得します。

T5
 第6ターン、ここからVPが上昇し、ゲームは一気にブラディに。後半の高影響力のドイツ軍イベントに釣られて、各国のスパイが東欧に集結。これを見たイタリアが、ワルシャワで処刑の口火を切ります。各国とも十分にカードを貯めていたので、ダブルクロスやカバーなどが乱れ飛び、殺ったり、殺れたりの応酬に。2ターンで、6人のスパイが命を落とし、あまりのきな臭さに、スパイ天国のウィーンに逃げ込む(!)諜報員まで。

T5
 ここで、フランスは、騒動に巻き込まれないようにウィーンやパリで保持していた高得点の機密を一気に換金します。このターンだけで80点に。

T7
 これが注意を引いたのか、最終ターン、敵スパイに次々と襲われ、フランスで残った諜報員はたったの一人に。が、各国とも、暗殺に傾注しすぎたため、肝心の機密の奪取ができなくなり、そのまま、ジ・エンド。

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 次点のイギリスを抑えて、フランスの勝利となりました。けど、最終ターンには人材が枯渇し、何もプレイできなかったので、どうにも勝った気がしない勝ちでした。

各国の最終得点
 フランス(mitsu):174点
 イギリス(BIBI):158点
 ソビエト(エンジョウ):151点
 イタリア(にし):110点
 ドイツ(kawa):105点

 「SPIES」(HJ) は、第二次世界大戦前の諜報戦を描いたマルチゲームです。各国は、迫り来る世界大戦に向けて、軍事機密をいかに奪取するのか、あるいは防衛するのか、諜報部員と警察を駆使して、争います。今回は基本ゲームで、kawa親子を含め、5名の対戦となりました。

 各国の担当は、以下の通りです。
ドイツ(平)
イタリア(エンジョウ)
ソビエト(kawa)
フランス(kawa.Jr)
イギリス(mitsu)

 各国は活動資金を得るため、機密の奪取と換金に精を出します。
 行動順の早いドイツが中立国の機密の確保に成功し、中央という地の利を生かして、すかさず、現金化します。
 イタリアもこれに続けとスパイを放ちますが、なけなしの資金を投入して得た機密が「カウンタースパイ(5)」!いきなり、最優秀のCousinを失います。

ああ、CS!
 意外と健闘したのがソビエトで、辺境という不利を越えて、早々に3つの機密を持ち帰り、1人のスパイをNKDVが逮捕します。
 フランスは、序盤からガシガシと機密を狙いますが、カバーや脱出などで対応されて、成果は少なく、かえって資金が底を突く羽目に。
 開始時の資金とカードが豊富なイギリスは、適度に機密を集め、あるいは敵のスパイから機密を奪うなど、後半に備えて資金の蓄積に励みます。
T2

 中盤、ほぼ中立国の機密がなくなると、各国は敵国の情報を得ようと果敢にアタックをかけます。
 中央に位置するドイツは、各国の移動ルートにも当たるため、次々と機密を奪われますが、ある程度、少なくなるとゲシュタポを集中配置できるようになり、持ち出しが減ります。
 イタリアは序盤の大きな痛手から回復し、同じく展開が遅いフランスと手を組み、お互いの機密を交換し合う(警察権を発動しない)ことで持ち直します。
  ソビエトは、辺境の特性から各国のスパイの侵入も少ない代わりに、自分がゲットした機密の持ち帰りにも時間がかかり、VPが伸びず。
 イギリスはドイツの後ひたひたと追いかけながら、島国の地の利を生かして、機密の保持に体制を整えます。

 終盤、飛躍的にVPが高くなると、各国は厳重な警備強化と一か八かの機密奪取に走ります。 ドイツは、ここまでの優位を元に、わずかに残った2個の防衛に、警察と諜報員を貼り付けます。
 イタリアは当初、フランスと組んでイギリスの情報を狙いますが、MI5の強烈な防御を打ち破れず。かわりに大量の偽造文書でドイツに侵入し、機密をゲット。が、ここで二度目のカウンタースパイ!二度目のCousinを逮捕に、やむなく「脱出」を使用し、これを回収します。

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 もう一国、ドイツの捜査網に引っかかったのがソビエトで、次々とエージェントをナチスに逮捕され、ほぼ活動停止。それでも、自国の機密があるさと、守り切った機密を開示したところ・・・なんと全てがカウンタースパイ!(1点にもならず)。付いていないときは、こんなことがあるんですね~。

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 フランスは、イギリスに潜入し機密を狙いますが、MI5とMI6の共同網に阻まれ、成果なし。と、破れかぶれになったフランスは、暗殺でVPを稼ぐという、荒技に。さすがに、イタリアとフランスの二国に迫られると、カードが底を突き、2名の諜報員が命を落とします。

T6
 それでもイギリスは4つの機密を守り切り、最終ターンだけで90点を獲得します。

 ここで、ゲーム終了。最終的なVPは、
 ドイツ(平):161点
 イタリア(エンジョウ):136点
 イギリス(mitsu):125点
 フランス(kawa.Jr):119点
 ソビエト(kawa):51点
と、ドイツの勝利でした。

 ある意味、草刈り場となりやすい中央のドイツが、終盤に一気にVPを獲得できたのが大きかったです(最後の2ターンだけで120点越え)。もっともその多くは、無理な機密奪取を試みて、ゲシュタポに捕まった各国のエージェントのおかげですが・・・(笑い)。

 初プレイの割にはみなさん、楽しめたようで、次回は上級ゲームに行きたいです。

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