歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

Fantasy級

 この日の最後は、反応弾合戦を繰り広げたkawaさんと「魔法帝国の興亡」(エポック)S9「ミニミニ魔法帝国」です。設定は、S7「混沌の嵐」と同様で、ナロウな地域に尋常でない数の邪悪な軍勢が現れる、超濃厚シナリオです。詳しい設定は、こちらをご覧ください。
 まず、キャラ作成ですが、mitsuは上級魔法使いを選び、kawaは下級魔法使いで回避力と捜索力にてこ入れをします。
 序盤、両キャラは積極的にダンジョンに飛び込みますが、ああ、スペシャル・ダンジョンばっかり!レベル1とか2ではとても太刀打ちできないので、1ヒットを受けては逃げ出しの繰り返しで、なかなかレベルが上昇せず。それでも、時折、通常のモンスターを倒して、成長していきますが、無理して闘ううちに両者とも呪い(全てのdrに1不利に!)を受けてしまいます。なんとか、呪いを解きたいですが、それができる「精霊の泉」には、強敵エレメンタルが居座り・・・時間ばかりが過ぎていきます。
 その間にバッド・イベントが続出し、「雪の女王」が出るわ、「オーク」が大量発生するわと、暗黒と寒冷の魔法帝国になりつつあります。
早くもオークと雪の女王が
 このままではジリ貧なので、禁断の強力モンスターに突っこんで玉砕し、呪いを解くという自爆テロ(!)に。この作戦で、負ける前提だった対エレメンタル戦に、緑(kawa)が勝ってしまうという、うれしい誤算もあり。根性で、スペシャル・モンスターを狩って、両者ともやっとレベル4に到達します。
 ここで、緑(kawa)がドワーフ鉱山のあるエリアで旗揚げし、一時的に金を稼ぎ出します。が、数ターンのうちに、大量のドワーフ軍が発生し(2回連続で10ユニット)、領土を失います。
ドワーフ軍の出現
 その間にもオークが尋常でない勢いで増え続け、気がつけば、なんと大陸の半分(11エリア!)を支配する暗黒時代に(オークの黄金時代?!)。
 このままでは、旗揚げもできなくなる日が近い。意を決した黄(mitsu)は西部で決起!貯めに貯めた金を全て注ぎ込んで、6ユニットの国軍を起こします。そして、必殺の疾病をオークの中心にばら撒くバイオ・テロ!!流行病に苦しむ(?)オーク領に侵攻し、寝返りも使って、瞬く間に4エリアを奪還します。あれ、これだけ読むと、どちらが悪党かわからないぞ?!(苦笑い)。
黄が西部をオークから奪回するも
 ちょうど、時を同じくしてドワーフ軍が中央山脈に侵攻し、オークとの激闘(専門用語で潰し合い)を開始します。緑(kawa)はこの隙に再び、ドワーフの鉱山を回復します。  これで、プレイヤー側が若干、押し返しましたが、エリア21扱いに「雪の女王」(同一及び隣接エリアのユニットは混乱!)が居座っているため、回復の魔法カードが来るまでは一時、膠着に。その間を縫って、黄(mitsu)と緑(kawa)は、スペシャル・ダンジョンを巡って、アイテムをゲットしますが・・・。
ドワーフが動く
 終盤、恐れていた最凶のイベント「異次元からの侵略」が発生!中央と東部に異次元門が出現し、毎ターン、魔法軍団4と蛮族8が登場するという危機!叩くなら、早期しかないと、黄(mitsu)は10ユニットまで拡充した国軍を持って、中央部の門に侵攻し、激戦の末にこれを破壊します。
異次元からの侵略
 と、ここで、会場使用が時間を迎え、タイムアップ。結果は・・・
 黄(mitsu):18VP
 緑(kawa):4VP
で、黄(mitsu)優勢で終了となりました。
 あと、2つ程度のスペシャルモンスターを倒せば(運が良ければ1つで)、勝利の目処があったので、異次元の悪魔が席巻するのが先か、モンスター狩りが先かという展開でした。 
 なお、今回は、少しだけ、ルール解釈の変更を。本来は、ドワーフとオークなど中立同士では争わないのですが、ドワーフとオークが仲良くというのも、しっくりこないので、この扱いにしました。また、よく読むとドワーフ軍の移動後、10ユニットが鉱山に補充されるルールを忘れていました。
 次は、時間を取って、「正しい魔法帝国」で楽しみたい(苦しみたい?)です。

 この日の最後が「モンスターメーカー5-ソフィア聖騎士団」(銀河企画)です。
 各プレイヤーは、闇の軍団と光の軍団(聖騎士及びモンスターメーカーキャラ)のいずれかを担当し、7つの宝を守る戦いを繰り広げます。これまでのアイテムと違って、先攻・後攻の順に1対1の戦闘を行います。また、各キャラは使い捨てでなく、生き残れば、場に戻ります。各キャラには、近接戦闘力と魔法戦闘力があり、それぞれの得意分野があります。
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 兵力としては、闇の軍団の方が多く、雑魚キャラを倒してからでなくては、騎士や黒魔術師、大棋士、女王を攻撃できないなど、アドヴァンテージがあります。光の軍団は、決して死なない(牢に囚われるだけ)聖騎士団や個々の能力ではずば抜けているモンスターメーカーキャラ、唯一、宝物の窃盗や聖騎士の脱走ができるシーフなど、らしさが溢れています。
 珍しいルールとしては、陣営の変更があります。各陣営は、光か闇か(あるいは中立の)当面の陣営を決めますが、ある程度、反対陣営の手札が揃ったら、現在のキャラをパージして、新陣営を組むことができます。また、どうしても手札が余る場合は、強制的に反対陣営に寝返ることに。正義の陣営で闘ってきた中で、気がついたら悪魔の陣営(心)が入り込み、ギリギリになると闇落ちする、というあの設定です。
 この闇落ちルールが秀逸で、闇陣営は何でもあり(宝を得るために、あるいは勢力を維持するために、同じ闇陣営を攻撃してもよい!)と魅力的な上、カード枚数も光よりも多く、途中で闇落ちが発生しやすくなっています。ああ、まさに、80年代以降の現代ファンタジーの王道じゃないですか(あるいはスターウォーズでも)!
  と、インストをして上で、早速、スタートします。
 序盤は、まず、闇陣営同士の戦いになります。手元にある宝石を巡って、mitsu陣営とBIBI陣営が身内の戦いを繰り広げます。キャラ的には、2名の闇の騎士がいるBIBI陣営が有利だったのですが、先手を取って、魔法を駆使するmitsu陣営が健闘。ここでも、BIBI陣営はdrが振るわず(今日はこればっかり、笑い)、最後はmitsu陣営の勝利に。
1.闇対闇
 その後もmitsu陣営は着々と闇の勢力を補充して、ちょっと手が出せないくらいの大軍団に。今度は、BIBI陣営が聖騎士やモンスターメーカーキャラを揃えた光の軍団で攻めてきますが、mitsu陣営の闇の物量と強力無比な黒魔術師がこれを圧倒します。
 が、あまりの極悪非道な振る舞いに良心を痛めていたmitsu陣営は、「私たちも光が欲しい!」と一斉に改心!モンスターメーカーキャラに切り替えます。(今更か、笑い)
2.強力MM軍団
 しばらく、正義の軍団で敵の攻撃を凌ぎ続けますが、絶え間ない激闘に心が疲れたモンスターメーカーキャラは、仲違いを初め、黒魔術師やブラックドラゴンに隙を突かれ、ついには闇落ち(1回目)!
4.ああ、闇落ち!
 闇の本領を発揮し、聖騎士を含む強力なBIBI陣営も撃退、また、闇対闇の不毛な争いも制して行きます。恐るべきは、無敗を誇る、容赦なき魔女ディオシャリル!
5.聖騎士を含む光の軍団も排除
 が、中盤、余りの悪行に怯んでしまった黒魔術師ディオシャリルは、戦士ディアーネの説得により、再び、光の軍団に改心(変心)します。「私たちは、普通の女の子に戻ります(by キャンディーズ)」
7.光へ改心(変心)
 この光の軍団は、強かった!モンスターメーカー隊に次々に仲間が合流し、地下牢に囚われていた聖騎士団を助け出し、聖騎士6名を有する最強軍団に!!群がり寄る敵(BIBI軍団)をバッタバッタとなぎ倒し、宝石も6つ、手に入れて、これでハッピーエンドかと思われましたが・・・。
8.聖騎士を助け出し、盤石になったが・・・
 「『みんなで幸せ』なんて、本当にあると思っているのか」「聖騎士は高みの見物で、おまえらだけ、闘わされているじゃないか」と、悪魔の囁き。これに耳を貸してしまった正義の戦士たちが軍団を離れ、バラバラに。そう、2回目の闇落ち!(何でこうも絶妙にカードが回るのか)
9.ああ、二度目の闇落ち
 当初は、闇の騎士ザッカリフとオークの眷属だけの貧弱な軍団でしたが、このあと、2名の闇の騎士が合流。さらに、闇の大騎士ネフェルーダまで登場。数だけは多いオーク隊も揃って、こちらも強力な軍団に成長します。
 カード引きでどうしても数を揃えられないBIBI陣営は、少数の聖戦士で揺さぶりをかけたり、ヒューマン系でない巨大ネズミやナメクジ(これが存外強い)などで、連続攻撃をかけたりします。が、mitsu陣営は終始、優勢だった魔法攻撃で対抗し、オーク隊を全滅されるも、闇の騎士団は盤石。最後まで6つの宝石を守り抜き、勝利しました。
12.闇の騎士は強かった!
 これは・・・面白い!初めに触れたとおり、闇落ち(あるいは光への改心)ルールが絶妙で、途中で何度か、転換点があり。それに、聖騎士の脱出や宝物の窃盗、上手く填まれば強力無比の魔法などが絡み、すごく出来のいいファンタジー映画を観ているよう。クレジットを観たら、御大の故鈴木銀一郎氏!そう、ヒゲの大佐のゲームには、SLGにしろ、カードゲームにしろ、物語があるんです。
 というわけで、最大8人までプレイできるので、次回の例会に持ち込みます。

 続いて、懐かしの「モンスターメーカー4-4つの神秘」(翔企画)です。80年代の爆発的にヒットし、現在もリメイクが繰り返される「モンスターメーカー」の続編です。
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 プレイヤーは、E(土)、A(空気)、W(水)、F(炎)の魔術師を操って、使い魔を召喚し、同じ属性を持つ宝を奪い合います。各魔術師には戦闘力の上限が定められており、いくら魔物を召喚しても、それ以上にはならず。そういった意味ではガンダルフ(属性ALLで18戦闘力!)のような突出した魔術師が有利ですが、いくら優秀でも魔物が来なかったり、チャーム(魅了されて敵陣営に)などがあったりと、カード引きの要素が大きいです。時には、魔物カードがある振りをするなど、ブラフも必要に。           
 序盤はとにかく勝とうとして、両者ともガチの魔法を投入。BIBI陣営が強力なクリティカルヒット(自動勝利)を打ち出せば、mitsu陣営が鏡でそのまま押し返し、譲らす。
クリティカルを鏡!
 その後、BIBI陣営には魔物カードが多く来て、積極的に攻撃をかけますが、ああ、drが足りず。せっかくの2d攻撃でピンゾロを出したり、こちらもdr1個しか振れないのに、1を出したりと、見事なまでの低ロール。
低レベルの戦い
 さらに、あの最強のガンダルフまで戦死させる、まれに見る酷さ(泣き)。
ガンダルフ、倒れる
 と、なんとか、mitsu陣営は、最終戦まで5つの宝物を守り切りますが・・・全てを投入したBIBI陣営の最後だアタックに、ついに歴戦の魔道士ヌートが死去。これとともに、最も価値のある黄金の像(600ポイント)が、敵に渡り、逆転負け。さすがに、連勝記録もストップです。
ああ、ヌートが死去!

 お昼を挟んで取り組んだのが、BIBIさん持ち込みの「ダイス・キング:ヘゲモニー」(HABA)です。
 ネットによると「『ダイスキング:ヘゲモニー』は、サイコロ6個の〈取捨選択3度振り〉で出目と色の組み合わせを揃えて、一癖ある住民たちのカードを1枚ずつ雇い、その効能を活かして未開拓地のマス目に自分の要塞を築いたり人のを奪ったりする陣取りゲームです。」
 6つのランダムdrの目と色の組み合わせから、最も可能性がある(あるいは必要な)組を狙います。順当に1エリアを獲得できるものから、同時に2エリアを取れるものや敵の領土や持ちカード、宝石を奪うカードまで。当然、効率が高いカードは獲得が難しく、時には狙いすぎて、ドボンになることもあります。
 今、狙うべきはどれか、ダメだったときの二の手はどれか、慎重に行くのか、攻めるのか。運の要素は大きいですが、プレイヤーの性格や気持ちの揺れも反映されるダイス心理戦になります。
 第一戦は、まず、mitsuが堅実に領土を広げていきます。時々、敵のカード(drの補完)を奪いながら、中央部に一定の領域を築きます。これに対し、BIBIさんは、領土の掠奪を行います。
序盤は互角
 中盤になると、カードの組み合わせから、赤drが必要に。mitsuは周到に用意していた赤のカードを投入して、一気に領土を拡大し、そのまま、終了。領土・ドラゴンの炎(を操る妖精)・宝石の全てで凌駕したmitsuが、53点で勝利に。
赤ばかり・・・
中央を分断!
 第二戦は、mitsuがまず、ドラゴンの炎を獲得。ここで、侵略カードがゲットできたので、BIBIさんのなけなしの領土を強奪します。
一気に敵を分断
 ここで複数の宝石を手にするBIBIさんでしたが、なぜか、mitsuの窃盗団が暗躍し、一時は全ての宝石を懐に。
宝石窃盗団!
 その後は、両者とも順調に領土を伸ばしますが、終盤にmitsuがまたも侵略で中央のBIBI領土を陥落させます。これが効いて、領土だけで45点を獲得したmitsuの勝利に。
 第三戦は、いきなりの両者による窃盗合戦に(笑い)。mitsuの黄金を盗んだかと思えば、次の手番で取り返され。その後も、7:3の割合でmitsuの窃盗団が活躍し、dr補完のカードをゲット。
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 BIBIさんも根性の固め打ちで、領土2カ所の獲得を複数回、行いますが、これまた、mitsuが侵略で中央のボトルネックを侵略。ともにこの地の獲得が領土得点を3倍化させるため、激しい争奪戦となり。都合、4回のやりとりを制したmitsuが、またも55点で勝利しました。
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 どうも、この日はdr運に恵まれないBIBIさん。「どうしてここ一番のダイスで勝てないのか?」と悩んでいました。これは内緒ですが・・・基本的に高いdrを出すアイテムは、大の得意です(いや、みんな知っていますが、笑い)。

 この日の緒戦は、つい、オークションでポチってしまった「グイン・サーガ」(ツクダ)ノスフェラスです。ゲームについては、こちらをご覧ください。今回は、ちはら会オリジナルの改訂ルールを使用しています。陣営は、モンゴール軍(BIBI)対パロ・セム・ラゴン連合軍(mitsu)です。
 第1ターン、右府将軍アムネリス率いる赤騎士隊は、ノスフェラスの脅威を物ともせず、スタフォロス城から逃亡したパロの双生児を追いかけます。傍らには人知を超えた豹頭の戦士がいましたが、双生児を捕まえたことで、抵抗を諦め、あっさり捕虜になります。
T1M
 が、続く、パロ軍ターンに唯一、捕縛されなかったイシュトヴァーンが忍び寄り、なんと全員を脱走させます。
T1P 脱出
 第2ターン、再び、追いついたモンゴール軍は、グイン・レムス・スニを捕縛しますが、今度はリンダも加わって、やはり全員を解放します。そこへ、娘の受難を聞きつけたロト率いるセム族が合流します。
T2
 第3ターン、モンゴール軍はグイン率いるセム族に攻撃をかけ、見事にDDとします。が、豹頭の戦士の驚異の+4修整により、あっさり回復します。
 第4ターン、このままでは埒があかないと判断したアムネリスは、敵増援の登場箇所を押さえるべく、ラク谷を目指しますが、ビッグ・イーターの襲撃を受けて混乱!そこをセム隊が強襲し、見事、これを壊滅させます。
T4 赤騎士隊、全滅
 第5ターン、一時的に敵がいなくなったので、セム族はゆっくりとラク谷に向けて後退。一方、グインはラゴン族を捜す旅に出ますが、突風に煽られ、カナン山脈方向へ。
T5
 第6ターン以降、公女の危機にヴラド大公は、4隊からなる大増援をノスフェラスに送り出します。案の定、いくつかの部隊がノスフェラスの脅威で士気減退しますが、根性で回復します。
 一方、セム族も存亡の危機に一致団結し、大量の増援がラク谷に集結します。地の利を生かすべく、荒地に沿って強力な防御陣を引きます。
 第8ターン、砂漠の奥深くに侵攻したモンゴール軍とセム軍が激突します。地力では、精鋭モンゴール軍が圧倒していましたが・・・接近を急いだばかりに隊列が乱れ、複数の騎士団が五月雨式に投入されることに。結果は、モンゴール軍の敗走に。
 そこへ、セム族が猛烈な逆襲を掛け、なんと、4ユニットを討ち取ってしまいます。
T8P セムの逆襲
 第9ターン、なんとか、迂回して側面を攻撃をかけようとしますが、先頭を走っていたアストリアス隊がイドの大群に遭遇!あっという間に、呑み込まれてしまいます。
 やむなく、正面攻撃をかけるモンゴール軍でしたが、アムネリス率いる主力も潰走に。
 この期を逃さず、長老ロトとイシュトバーン率いるセム隊が逆襲を掛け、モンゴール軍を殲滅します。
T9 モンゴール軍、総崩れ
 結果、延べ14ユニットを失ったモンゴール軍が士気崩壊し、セム族の勝利となりました。
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 あれっ、突風に飛ばされたグインは?!砂漠の真ん中をラゴン族を率いて、砂走をしているところでした。う~ん、これでは、グインサーガではなくて、ロト戦記だぁ~。
終了時
 なお、地道な戦果(?)を上げたビッグ・イーターを称して「ノスフェラスのビッグ・モー★ーだ!」のギャグも・・・まあ、草木を枯らすという意味では、ノスフェラスと同じですが(危険がアブナイ、笑い)。

 台風明けのお盆にBIBI さんを誘って、自宅オフ会をしました。奇しくも、対戦したアイテムは、全て、Fantasy級。禁断の(?)ツクダ製から、ダイス・ワークプレイスメント、懐かしのカードゲームと、4アイテム6戦を対戦しました。
ヌートが大活躍
 先日にプレイしたアイテムと戦績は、以下の通りです。

グイン・サーガ(ツクダ)ノスフェラス 
 ★モンゴール軍(BIBI)対パロ・セム・ラゴン連合軍(mitsu)☆
ダイス・キング:ヘゲモニー(HABA)3戦
 ★BIBI対mitsu☆
 ★BIBI対mitsu☆
 ★BIBI対mitsu☆
モンスターメーカー4 4つの神秘(翔企画)☆BIBI対mitsu★
モンスターメーカー5 ソフィア聖騎士団(銀河企画)★BIBI対mitsu☆

 ファンタージーだと、いろいろな意味で気楽にできるのがいい。まだ、「グイン・サーガ」(ツクダ)は、パロ編が残っていますし、最近、プレイできていない「魔法帝国の興亡」(エポック)も再開したいし。例会に持ち込みますが、どこかでオフ会も探ってみたいです。
序盤は互角

 今月のソロプレイ第3弾は、「グイン・サーガ」(ツクダ)からノスフェラスです。正伝で言うところの5巻までのノスフェラス編をゲーム化しています。
T0
 グイン・サーガといえば、日本を代表する和製ファンタジーで、正伝だけで130巻を超える記録を持っています(ギネスには該当がないと言うことで、却下)。惜しむらくは、原作者の栗本薫氏が50代で鬼籍に入ってしまったことで、今はその意志を継いで連名による続編が作られ続けています。
 自分が初めてグイン・サーガに接したのは大学生の頃で、その怪奇ファンタジー色に魅せられ、当時の全巻を制覇。はじめは純粋なファンタジーかと思いきや、途中からは恋愛劇や陰謀劇、SF色まで入り込んで、なんて多彩な色合いなんだろうと、衝撃を受けました。社会人になって一時離れていましたが、数年前に一念発起して、読み直しを。改めて読んでみて、丁寧な作りとプロット、そして納得のいくまで書き上げるという姿勢を深く感じることができました。
  では、ゲームとしては、どうか?システムは、モンゴール軍の移動・戦闘-パロ・セム・ラゴン軍の移動戦闘-回復-捕獲・脱走とシンプルです。が、正直を言うと、デヴェロップが惨く、全然、ノスフェラス編らしくならないのが、残念です。
 理由の一つが、モンゴール軍の機動力のなさと打たれ弱さで、1へクスの移動をする度にノスフェラスの畏怖判定が必要になります。1d6して5-6が出ると、士気減退して移動・戦闘ができず、防御力も1/2となり、何らかの被害を受けると壊滅してしまいます。実際に大量増援の来る第6ターン(4つの正規騎士団が登場)では、この畏怖判定が厳しく、スタフォロ城を渡ってすぐに渋滞が発生。とても、奥地に進むどころではありません。しかも、回復もやはり5-6が出ないとならず。一斉展開など、夢のまた夢。元ルールでは、壊滅と士気減退が9ユニット(1/3)以上になると、即敗北になるので、士気崩壊数を確認しながら、恐る恐る進行するモンゴール軍に(まるで、クムかユラニアか)。全軍展開しようとすると、確率論的に敗北とはこれいかに!!
 また、勝利条件のリンダとレムスの捕獲が、今の手順では極めて困難です。両軍の移動・戦闘・回復終了時に、やっと捕獲があるのですが、敵ZOCに対するキャラの移動制限が曖昧であり、リンダとレムスのへクスにモンゴール軍が進入しても、続くパロ軍の移動で離脱できるので、いつまで経っても捕まらず。これを防ぐには、モンゴール軍を敷き詰めるしかないのですが、先ほどの恐る恐るのモンゴール軍では、とても無理。
 さらに、ラゴンの招集がやや早く、全力を尽くせば9ターン前後には、グインが助っ人とともにラク谷周辺まで戻ってきてしまいます。ラゴンの戦闘力は、モンゴール軍の1.5倍あり、スタック制限を加えると、フルスタックで守っていても2:1を喰らいます。グインの修整±4を合わせると、DEの確率が1/2と圧倒的です。
 これを改善するためには、相当の調整(オリジナル・ルール)が必要です。何度か、試しをした上で、以下のルールを取り入れることにしました(ああ、こまいふさん曰く「人生の残りの時間」を無駄に使ってしまった?!笑い)
[明確化]
・ユニットは、敵ZOCに進入したら、直ちに停止する。よって、敵と同じへクスにいる(捕虜になっていないキャラは)隣接する1へクスにのみ、移動できる。
[変更]
・ノスフェラスの効果は、1へクスの移動ごとでなく、各移動時にする(移動終了時にdr判定)。ただし、序盤(第6ターンまで)の赤騎士隊については、元のルールを適用する。
・捕獲の試みは、モンゴール軍の戦闘終了時に行う。士気減退状態でない(キャラ以外の)戦闘ユニットが、パロ軍のキャラとスタックしていれば、捕獲しうる。
・脱走の試みは、パロ軍の戦闘終了時に行う。
・モンゴール軍の損害による敗北条件は、壊滅(E)のみを対象とする。
・リンダとレムスは、まず、ラク谷を目指す(止まる)。そこが、モンゴール軍に占領されると、カナン山脈を目指す。
 同時に、やたらと士気減退するモンゴール軍には、専用のシールを裏面に張ってあります。また、セム族とラゴン族用には、士気減退マーカーを準備。その裏面は、キャラの捕獲状態を表す捕虜マーカーにしました。なんて、至れり尽くせり(笑い)。
 第1ターン、マップ上には、スタフォロ城が脱出した(キャラのみの)双生児一行とラク谷のセム1ユニットのみ。これを赤騎士隊を率いるアムネリスが追いかけます。「奴らはまだ、遠くに行っておらん。日が暮れるまでに見つけ出せ!」公女アムネリスの檄を受けたモンゴール軍が動き出しますが、ノスフェラスの砂漠に入った途端、大食らいに襲いかかられ、パニックに陥ります(士気減退)。
 この隙にグイン一行は荒れ地を抜けて、南下します。
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T1P
 第2ターン、アムネリスの指揮で回復した赤騎士隊は、執拗に敵を追いかけます。が、荒れ地で差を付けたグイン一行は、ラク谷を目指して全力でノスフェラスの砂漠を走ります。
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 第3ターン、最短距離を駆けぬけんと、モンゴール軍は森林に入り込みますが、ここでグールの待ち伏せに遭い、ストップ。
グール
 これで時間を稼いだ一行は、スニの導きで双生児がラク谷へ。一方、グインはラゴンに助力を請うべく、カナン山脈に向かいます。
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 第4ターン、パロの双生児はついにラク谷へ到着します。焦るモンゴール軍は、なおも森林を進みますが、再び襲いかかるグールに足止めを喰らいます。このていたらくに、アムネリスの憤懣はピークに達します。「どいつもこいつも、赤騎士隊は腰抜けか!!」
アムネリス
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 第5ターン、この叱責にいたたまれなくなった赤騎士隊のアストリアスは、先駆隊を組織し、猛烈な勢いで敵を追いかけますが・・・「ああ、なんだ、こいつは!」小さな谷に突入した先駆隊は、ノスフェラスの怪物イドに呑み込まれ、全滅!アムネリスは、やむなく、迂回を命じます。
ido
アストリアス
T5M イド!
T5
 第6ターン、赤騎士隊の苦戦を聞いたトーラスから、4隊の大増援が送り込まれます。「騎士隊、前へ!」精鋭の青騎士隊を先陣に、黒、白、赤の各隊がノスフェラスに侵攻します。
T6M 大量増援
 一方、なんとしても一矢報いたいアムネリスは、ラク谷の背後からわずか1ユニットで奇襲をかけます。セム族は長老のロトを中心に迎え撃ちますが、足並みが揃わず、敗退(1:1の-1修整)。パロの双生児も慌てて、逃げ出すハメに。
 「キー!キィー!!」これにより、ラク族は大混乱に陥り、集結を始めていたラク族は四散してしまいます(ラク谷の陥落で、援軍を得られず)。
T6M ラク谷陥落
 第7ターン、モンゴールの援軍は、士気減退チェックもものともせず、砂漠を前進します。ラク谷周辺はイドの巣が予想されるので、先頭の青騎士隊は、それを避けて砂漠を迂回します。
 ラク谷を占領したアムネリス隊は、混乱から回復していないセム隊を強襲し、これを撃破してしまいます。「サルどもを、皆殺しにせよ!」
T7M ラク族壊滅
 パロの双生児たちは、ただひたすら逃亡を図り、砂漠を彷徨います。一方、遠くカナン山脈を越えてラゴン族と接触したグインは、英雄ドードーとの決闘の末、これに勝利。ラゴンの信頼を勝ち取って、部隊を率いて、再び、山脈越えにかかります。
T7
 第8ターン、勝ち誇るモンゴール軍は、ラク谷の占領を他の部隊に任せると、アムネリスと青騎士隊、白騎士隊が先頭に立って、パロの双生児を追撃します。「ものの一ザンもあれば、やつらを蹴散らせますよ」 
T8M 迫り来るモンゴール軍
 第9ターン、なおも辺境を逃げ惑う双生児に、ついにアムネリスと青騎士隊が追いつきましたが・・・ここで、再び、ビッグ・イーター(よりによって、士気減退)。
T9M モンゴール軍、追いつくも・・・
 間一髪を捕縛を逃れた双生児たちは、鞭を打って、熱砂の砂漠へ。飲まず食わずで、疲れ切ったリンダとレムスは、意識を失う直前に。「もう・・ダメだ・・・」
リンダ
 そこに吹く一陣の風、そして、蜃気楼の彼方から現れる人影。先頭に立つのは、黄金に輝く豹頭の戦士!そう、ギリギリのところで、グイン率いるラゴン隊が到着!「グイン!ああ、グイン!」
T9P 駆けつけるグイン隊
 第10ターン、これを見たモンゴール軍は、一時、後退して、ノスフェラスの脅威で混乱状態にある自軍の立て直しに(先鋒の全部隊を投入しても、1:3しかならず、ラゴン・スタックに立ち向かえない)。
T10M 体制を立て直すモンゴール軍
 一方、双生児とグインは邂逅の喜びもつかの間、モンゴール軍を叩くべく、転進します。精強なラゴン隊が雄叫びを上げて猛攻を加え、アムネリス本陣を撃破。
グイン2
 「宮殿の舞踏会で男の首を取るがいい」追いついたドードー隊も加わって、さらに黒騎士隊の1ユニットを殲滅します。
T10P 豹頭の反撃開始
 第11ターン、形勢逆転されたモンゴール軍は、このまま、押されるだけか。が、ここでモンゴール軍の精鋭青騎士隊が一瞬の隙を突き、砂漠を迂回して、双生児を守るラゴン族に奇襲をかけます。「あっさりと引きあげたと思ったが、やはり伏勢があったのだな」指揮を執るのは、老練なマルス伯爵。
マルス泊
 2:1の攻撃の結果は、見事にDE!逃げ惑う敵を蹴散らしながら、リンダとレムスを捕虜にしてしまいます。まさに、モンゴールの至宝!
T11 双生児奪還!
 アムネリス隊を壊滅させ、追撃に移ろうとしていたグインは、この後方の異常を察知します。すぐに方向を転換すると、戦場から立ち去ろうとする青騎士隊に襲いかかります。勇将マルス伯もモンゴールの鉄壁の防御でこれを迎え撃ちますが・・・2倍の身長と怪力を誇るラゴン族とその先頭に立って鬼の形相で突撃を敢行するグインの前に、戦列は崩壊し大混乱に陥ります(壊滅しなかっただけ、優秀と言える)。
グイン
 が、この隙に乱戦に突入したイシュトバーンとスニ、そしてグインが、パロの双生児を見つけ出し、保護に成功します。『グインは腕にかかる冷たい小さな手を感じてふりむいた。黄色い目が、ゆっくりと細められる。』
T11P 疾風怒濤のグイン
 同時にドードー隊は、セム族が潜伏するラク谷を強襲し、ここを取り返します。
 第12ターン、隠れていたセム族が一斉蜂起!明らかな劣勢に動揺したモンゴール軍は、荒地や森に逃げ込んで立て直しを図りますが・・・ここで、最後のイド!荒れ狂う粘膜質の大軍に青騎士に一隊が呑み込まれます。これがさらなるパニックを呼び、モンゴール軍はバラバラに。
セム
T12 セム族集結!
T12 パロ・セム・ラゴンの猛反撃!
 一気に片を付けん!大反攻に転じたパロ・セム・ラゴンの連合軍は、グイン隊、ロト隊、ドードー隊が一斉に強襲をかけます。さらに、リンダ(!)率いる別働隊までが、追撃に加わり、モンゴール軍を圧倒。士気減退ユニットも含めて、このターンだけで6ユニットが討ち取られ、この時点でモンゴール軍の損害が11となり、ジ・エンド。ノスフェラスの戦いは、パロ・セム・ラゴン軍の勝利となりました。
四散するモンゴール軍
 オリジナル・ルールの導入で、今回はノスフェラス編らしい展開になりました。最もdrによっては、あっさり全キャラが捕まって、脱出できずに終了になったり。逆に早期からパロ・セム・ラゴン軍の猛反撃を喰らって、モンゴール軍が為す術なく崩壊したりもあり得ますが、ミニゲームとしては許容できる範囲かと。というわけで、ぜひ、「ノスフェラス」をプレイしてみたいという奇特な同志がいましたら、ご一報ください。

 この日の緒戦は、Fantasy級マルチの「デーモン・スレイヤー」(翔企画)です。ゲームについては、前回の記事をご覧ください。担当は、ミリエーヌ(mitsu)・タムローン(J)・ダヌンチオ(morita)です。
 ゲーム開始とともに、各キャラが一斉にデーモンを目指して飛び出しますが、引いてきた地形がやたらとタイト。ドワーフしか入れない山岳(で、ドワーフはいない)に、船賃がないと渡れない海(初めは誰も船賃を持たない)で、実際の進撃路は中央の沼地だけ。
序盤は、険しい地形ばかり
 ミリエーヌ(mitsu)とダヌンチオ(morita)は、比較的スムーズに抜け出すも、タムローン(J)はやたらと泥に填まり、遅れ気味に。やっと前進するも、最強のドラゴンが出て、大敗退(4d全てで1!)と運に恵まれず。
中盤
ドラゴンに完敗
 それでも、途中の村に立ち寄ったり、戦闘でモンスターを倒してアイテムをゲットしたりしながら、デーモン城に近づきます。先に隣接したのがミリエーヌ(mitsu)でしたが、ここでダヌンチオ(morita)が入れ替えの魔法!そのまま、突入かと思われましたが、直後にタムローン(J)が引き戻し!結局、3キャラが団子になって、僻地を彷徨う羽目に(笑い)。
なんと、mitsuと位置を入れ替え!
 再び、競争を開始しますが、地形アイテムが多かったミリエーヌ(mitsu)が沼・森・山岳を踏破し、ついにデーモン城に突入!確率的には厳しかったのですが、根性の戦闘drで、デーモンを一撃で殲滅。そのまま、勝利を手にしました。
ミリエーヌが根性で撃破!
 地形も、モンスターも、完全なランダムなので、時に偏ることはありますが、これも笑って楽しめるかな~。なにより、1プレイは30分から1時間程度なので、例会の人待ちや合間には、ちょうどいいアイテムです。
終了時

 続いて、ohaさんとお試しで、「デーモンスレイヤー」(翔企画)を2人でプレイしました。(デーモン以外の)モンスターも、マップも、お宝もランダム引きという、シンプルマルチで、人数制限はなし!移動では地形タイルを引くのですが、2面のうち、どちらにするかは別のプレイヤーが決めるため、駆け引きの要素もあり、戦闘drの偏りもありと、運の要素もちょうどよく。
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 ランダム引きしたキャラは、ともに戦士で、タムローン(oha)とラクーナ(mitsu)です。5分のインストで、早速、プレイに。
 序盤、タムローン(oha)は海/湖に遭遇しながら、船賃(敵を倒したお宝)を払って、中央部を前進します。モンスターもそこそこで、比較的順調に旅を続けます。
 一方のラクーナ(mitsu)も、地形的には順調でしたが、なぜか、モンスターカードは宿屋ばかり(のべ4枚!)。1回休みが多く、かつ、モンスターも倒せないので、アイテムが集まらず。
中盤
 後半に、タムローン(oha)は、一気にデーモンの巣を目指します。一時は、山岳に阻まれましたが、迂回路を伝って、デーモンの元へ。初めの挑戦は、drに恵まれず、失敗するも、2回目のチャレンジで、見事に撃退。魔の山に巣食うデーモンを倒し、勝利しました。
 ここまで、インストから30分。手軽なファンタジー・アイテムでした。
デーモン撃破

 続いて、BIBIさん持ち込みのFantasy級の「ダンジョンズ、ダイス&デンジャー」(ALEA)です。その名の通り、ダンジョン探索をテーマにしたアイテムですが、それぞれが自分のダンジョンマップを進んでいき、全てのモンスターを倒すとゲーム終了です。いわゆる多人数ソロ型マルチです。
 毎回、4個のdrをして、その組み合わせで、マップの2カ所を埋めていきます(輪番の親は、さらにもう1drできる)。この時、どうして満たせない場合は、ライフが減っていきます。
 また、各通路には指定のゾロ目だと通過できたり、宝物(VP)が落ちていたり、宝箱(3種類の魔法)があったり、モンスターを倒す武器(命中drを増やす)が見つかったりと、バラエティがあります。
 モンスターの部屋に到達したら、必要な目を出せれば、1ヒットを与えられ、全HPになれば、それを倒せます。はじめにモンスターを倒すと、宝物が多くもらえます。
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 インストの後、早速、ソロプレイ(?)開始。mitsuは右側の回廊を中心に攻略を進め、グリーン狼、2匹のウサギなどを倒して行きます。moritaさんは、狼を倒した後は、ラスボスの熊狩りに精を上げ、これを達成。BIBIさんは、狼一匹を倒すも、通路が開かず、出遅れ気味に。
 後半、後は最後のウルフを誰が倒すか(あるいは他でいかに得点を稼ぐか)焦点が。ここで、ギリギリでウルフを倒したのはmitsuで、宝石3を手に入れ、ゲームセット。
 得点を計算したところ、mitsuとmoritaさんが同点に。その結果、ライフ数が多かったmitsuが勝利となりました。
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 この日のラストは、「魔法帝国の興亡」(エポック)シナリオ10「スタンダード・キャンペーン」です。初の上級ルール使用になります。ベースは基本ルールと同じですが、上級はヴァリエーションが非常に豊富です。
 ポイント制のキャラ・メイク
 シーフ、エルリック、エビル種の導入
 アンデッド・モンスター
 ドラゴン、巨人族、リッチの軍勢、オーク、ドワーフ、エルフ等の異界種族
 様々なイベント(ほとんどが良くない)
 下級魔法を使える魔法軍団
 軍隊戦闘を有利にする城と塔
 キャラ作りと上級インストで、20分ほどかかって、4人プレイに。陣営は、紫の上級魔法使い(mitsu)・下級魔法に指揮値、HPが高い緑(風見鶏)・黄の上級魔法使い(BIBI)・聖職者で盗賊(?)という青(morita)です。
スタート
 第1ターン、いきなり上級ルールのイベントが3回、発動します(3キャラがdr6!)。全てのモンスターや悪の軍勢に有利な混沌の嵐、強力な独立NPCが居座る湖、強大な巨人族が発生します。混沌の嵐は次ターンに収まったからいいものの、他はとても初期キャラでは対抗できず。特に巨人族は、我がもの顔で大陸西部を闊歩することに。
 そこでも、緑(風見鶏)がジャイアント・スコーピオンを倒し、レベル2にアップします。さらに、カリスマを上げた効果で、NPCのクレリックが加わり、早くも3人パーティを結成します。
 上級魔法使いの紫(mitsu)と黄(BIBI)も、下級モンスターを強力な魔法で吹き飛ばして、順調にレベルアップをしていきます。
 ついていなかったのが青(morita)で、ダンジョンに入るも蛻の殻やスペシャルダンジョンが多く、成長できない期間が続きます。全般的に、異様にクエストが多かったのも、響きます。
 それでも、各人がそこそこのレベルアップを遂げた中盤、信じられないイベントの嵐が。黄(BIBI)が「動乱の年」を出すと、さらに「動乱の年」と「運命の年」が重なり、巨人族やらオークやら、7つのイベントが発生。紫(mitsu)は「運命の年」を当てると、なんとさらに2回の「運命の年」で、のべ9つのイベント!雪の女王やリッチの軍勢、ドラゴンと、1ターンで延べ16のイベントとは、どうなっているじゃい?!特に、北の孤島はアンデッドに、リッチの軍勢に、雪の女王(隣接しただけで軍隊は損耗!)と、誰も踏み入れられない危険地帯に。
北の孤島は、誰も立ち寄れない無法地帯に
 このままでは、怪物に大陸を乗っ取られると危惧した各陣営は、一斉に旗揚げをします。廻りの中立エリアを攻めて、国力を上げようとしますが、時期がやや尚早で、それほど、軍隊数が揃えられなかったため、中立軍相手に負けが込む展開に。魔法軍団を揃えていた紫(mitsu)と辺境で慎重に攻める緑(風見鶏)が、多少、消耗しながらも勢力を拡大します。
 ある程度の軍勢を維持している紫(mitsu)が、最も質の悪いオーク(毎ターン2ユニットずつ増加)を攻めます。上級魔法使いの自身を含め、3人の魔道士が攻撃魔法を連発し、多少の損害と引き換えに、これを全滅させます。
オーク狩り、成功
 一方、大陸を徘徊していた巨人族が、やっと軍隊再建のなった黄(BIBI)に襲いかかります。通常攻撃では1を出す以外ない厳しい戦いでしたが、上級魔法が炸裂し、軍隊指揮を全て攻撃に回して、これを討ち取ります。
魔法で巨人を吹き飛ばす
 と、ここで、開始からすでに3時間が経過し、例会の終了近くに。協議の上、最後のターンを行って、最もVPが高い陣営の勝利とします。
 こうなれば、多少、危険でもと、緑(風見鶏)が強引にスペシャルダンジョンに入り込み、メデューサを倒して、アイテムをゲット。
 紫(mitsu)もNPC1人を生け贄にして、邪教徒を北の孤島に送り込みます。そして、最後のクエスト「混沌の卵」を密かに火の山に捨てに行きましたが、ドラゴンに見つかって死闘の末、パーティ全滅。ここで、ゲームエンド。
mitsuが邪教クエストを
 紫(mitsu):10点
 緑(風見鶏):3点
 黄(BIBI):0点
 青(morita):-1点
で、クエスト3枚を達成した紫(mitsu)の勝利でした。
終了時
 なお、今回、誤って、以下のルールを適用していませんでした。
①潜伏状態でない(通常の発見状態の)キャラ(パーティ)は、敵や中立軍勢からの攻撃を受ける。潜伏状態のキャラ(パーティ)は、敵や中立軍勢に捜索を受け、発見されると、攻撃を受ける。なお、中立軍勢や反乱軍は、初期フェイズに(軍隊戦闘がなければ)同じエリアにいるキャラ(パーティ)を捜索すし、発見すれば、攻撃する。
②中立軍勢も、戦闘時には仮の指揮官(ただし、魔法能力はなし)を決める。
 巨人族やオークのいるエリアに進入しても(されても)攻撃をしませんでした。これらに見つからないように、となると、大陸中を魔物が闊歩しまくる「ミニミニ魔法帝国」や「魔法帝国の興亡」シナリオは、かなり激しい展開になりそうです。

 この日の最後の対戦が「魔法帝国の興亡」(エポック)シナリオ5「ドラゴン・スレイヤー」です。基本ルールの最終シナリオで、文字通り、ドラゴンを倒したプレイヤーが勝利します。
 が、当然、ドラゴンは強力無比でして、レベル12は伊達ではない!攻撃力5、防御力9、耐久力6の上、遭遇した途端に炎の息で2ダメージを喰らいます。かつ、-1修整の下級魔法を放ちます。
 これに勝つには、ヒーローが同等レベルに成長し、かつ、有効なマジックアイテムか、魔法を使用しない限り、困難です。よって、各陣営はヒーローの成長とアイテムの獲得に傾注します。陣営は、青(mitsu)・黄(平)・緑(風見鶏)・紫(oha)です。
  序盤、各ヒーローは片っ端から地下迷宮に飛び込み、モンスターを狩ってレベル上昇を目指します。最も順調だったのは紫(oha)で、ちょうどよいダンジョンレベルとモンスターが来て、順調にL4に成長します。続いて、経験のある黄(平)が、レベルチェックに恵まれないものの、繰り返しの探索でL3に到達。緑(風見鶏)は、いきなり凶悪なモンスターに呪いをかけられ、1回は死亡するも、蘇り。ついていなかったのは青(mitsu)で、やたらと強力な精霊系やスペシャルダンジョンばかりに巡り合わせ、イベントによるL2上昇に止まります。
序盤
 ゲームになれてきた中盤、各ヒーローは効率よく探索を進めるようになり、レベルも急激に上昇します。青(mitsu)はやっと順当なモンスター(?)に巡り会い、成長drも好調で一気にL8に。緑(風見鶏)は、スペシャルダンジョン「試練の塔」の飛び込み、全て対象を待ちに送り届けるというクエストにも恵まれ、L7へ。黄(平)も、ほどよい敵を倒しまくり、熟練のバランスでL7へ。が、ここにきて、トップを走っていた紫(oha)が不調に。飛び込むダンジョンはクエストが多く、成果を上げられず、L5に止まります。
早くも、火の山が明らかになるが・・・
 これぐらいになってくると、通常のダンジョンではモンスターが逃げ出してしまうため、金は貯まれど、成長ができなくなってきます。新たな手立てとして、スペシャルモンスターを倒すか、領土を拡張を行い、1の成長チェックにかけるのが、トレンドに。
 緑(風見鶏)は、大陸の北部に領地を広げ、かつ、ダンジョン探索を継続し、L8へ。平は南部に拠点を築き、かつ、ペシャルモンスターを倒して、こちらもL8へ。青(mitsu)は、北方の島を制覇し、大陸でも領土を拡大。自領土ならダンジョンを全て見れるので、効率的に高レベルダンジョンやスペシャルモンスターを狙って、成長を続けます。これで、一歩、抜けだし、L11に達します。
中盤、青が領土拡張 G獲得とダンジョン情報の収集
 が、それでも、ドラゴンと闘うには、まだ、十分とはいえず。これまでに貯めに貯めたゴールドを放出して、秘技(?)「アイテムカード」買い付けを実行。スペシャルモンスター狩りと合わせて、合計7枚のカードを獲得し、防御力+2と攻撃回数を2回にできるアイテムをゲットして、いざ、鎌倉(火の山)へ!
終盤戦
 ヒーローはいきなり、炎を浴びて、2ダメージを受けながらも、ダブル攻撃を繰り返し、ドラゴンを負傷させます。が、ドラゴンの反撃も凄まじく、魔法-1の修整も祟って、ともにダメージ5の瀬戸際に。ヒーローが先に叩くか、ドラゴンが生き延びるか、結果は・・・ヒーローの攻撃成功!ギリギリで最強の魔物を倒した青(mitsu)の勝利となりました。ああ、危なかった!!
ついにドラゴンを覆滅!
 これで基本ルールのシナリオは制覇したので、次回は上級ルールで行ってみたいです。多少のルール変更はありますが、時間的にはほぼ変わりなく。イベントや役に立つ種族や軍隊も多く、基本より充実したプレイになるのは、ソロ演習済みです。

 午後に全員が参加したところで、組み合わせを変え、「魔法帝国の興亡」(エポック)シナリオ4「ベーシック・キャンペーン」をプレイしました。基本ルールを全て導入したもので、紫(mitsu)・緑(バーネット)・黄(平)・青(kawa)の陣営です。青(kawa)のみが、スーパーマルチクラスで、他はマルチクラスです(全員が下級魔法使い)。
 序盤、緑(バーネット)と黄(平)は順調にダンジョン探索を進め、レベルアップと金の獲得を進めます。青(kawa)もやや遅れながらもレベルアップに。紫(mitsu)も果敢にダンジョンに飛び込みますが・・・なぜか、クエストとかスペシャル・モンスターばかり!この段階でスペシャル・モンスターに勝てる訳がなく、負傷して撤退の繰り返し。どうなってるんじゃい!
スタート直後
 そろそろ、中盤にさしかかっても、紫(mitsu)はレベル1のまま。他は、L3とL4と順調に能力アップをしていきます。
中盤
 が、ここから、紫(mitsu)は、やっとまともな成長に。多少、強引にダンジョン探索を進め、モンスターを打倒。すると、成長チェックが嘘のように決まり、気がつけば、L5に到達します。魔法カードもそこそこ良かったため、一か八か、スペシャルダンジョンの門を攻め、ガーゴイルを狩って、一気に成長します。続いて、エレメンタルとギガンテスも滅ぼして、気がつけばトップのL10に。
SM狩り
 これを見た緑(バーネット)も、攻撃回数+1と攻防+1の魔法を駆使して、スペシャルモンスター狩りを行います。まずは、ゴーレムを倒し、そこで宮廷改革を実行し、強力無比な騎士団を手に入れます。しかも、魔法カードの回収のdrがよく、3度も使用可に。
 このあたりから、レベルが高くなって、モンスター狩りでは成果が上がりにくい(低いモンスターは逃げてしまう)ため、ここから各陣営は、領土を立ち上げ、中立国の制圧でヒーローレベルと資金アップを目指します。
 中盤の終わる頃には、各陣営のヒーローレベルと領国数は、以下のとおりに。
  紫(mitsu):L10、領国8
 緑(バーネット):L7、領国5
 黄(平):L6、領国3
 青(kawa):L4、領国4
 終盤になると、各陣営はVP獲得に動きます。緑(バーネット)は魔法カードでヒーローを強化し、ドラゴン狩り。他は、ゴールドを積んで、アイテムゲットを狙いますが、スカが多く。
ドラゴン狩り
 並ばれた紫(mitsu)は、北方の地でスペシャルダンジョンを狙いますが、数が多くて探し出せず。
 と、ここで、緑(バーネット)が満を持して、リッチを攻めます。魔法Ⅱを持つ凶悪なスペシャル・モンスターでしたが、攻撃回数+1と攻防+1の魔法が効いて、ついにこれを打ち取ります。
リッチを倒して、勝利宣言
 最後の成長とともに、手に入れたアイテムが高得点。規定の25VPを大きく上回る35点で勝利しました。最後のVPは、以下のとおり。
 緑(バーネット):35点
 紫(mitsu):16点
 黄(平):8点
 青(kawa):-5点(!未達成クエストが多かった)
 これで、残りの基本シナリオは、ドラゴン・スレイヤーのS5のみとなりました。また、近いうちにプレイしたいものです。

 続いて、このところ、填まっている「魔法帝国の興亡」(エポック)からS3「黒い紋章、白い紋章」です。前回、Tommさんとプレイしたのですが、軍隊対軍隊戦闘や軍隊対キャラ戦闘のルールが導入されます。
 このシナリオではダンジョンはないため、個人戦闘能力より指揮や魔法が重要になります。BIBIさんは、魔法があり指揮力も1あるスーパーマルチヒーローで、mitsuは敢えて集団戦に特化したスーパーメイジ(上級魔法使い)でスタートします。
 序盤、一定の軍隊を揃えるまでは、ひたすらゴールドをため込みます。第5ターン、先に旗揚げしたBIBI軍に、宗教改革で騎士隊が駆けつけます。これをもって、中立領に進行していきます。
BIBI軍、騎士隊をゲット
 騎士隊(攻撃力6-防御力2で人類最強)は強力で、一般兵が損害を受けながらも、着実に領土を増やしていきます。
 遅れて、mitsu軍が南部へ進行しますが、上級魔法はあるものの、ヒーローの指揮力0が効いて、損害が多くなり、なかなか攻略が進まず。
BIBI軍、着実に進行
 と、気がつくと、15国を領有するBIBI軍が隣のエリアへ。mitsu軍はやむを得ず、これに対処するため、北の国境へ。
BIBI軍と接触
 すると、数で優位なBIBI軍が、mitsu領土に雪崩れ込んできます。魔法力ではmitsu軍の方が上ですが、いかんせん、多勢に無勢でmitsu軍は全滅。やむなく、ヒーロー・パーティが離脱し、敵の本土の奥に逃げ込みます。
開戦
 BIBI軍は別働隊でmitsu本土を制圧しながら、主力は領内で旗揚げしたmitsu軍を追いかけます。mitsu軍は決戦を避け、いたちごっこが続きますが、2つの軍団を行動できるBIBI軍が領土数で圧倒的に有利になります。
mitsu軍、敵の本土でゲリラ戦
 ついに、倍以上の数を持つBIBI軍主力がmitsu軍を捕捉し、攻撃をかけます。mitsu軍は負ければ、即終了でしたが、スーパーメイジが本領を発揮し、混乱や魔法攻撃のカードを駆使して、これを2回にわたって撃退します。
敵の別働隊を撃破
 業を煮やしたBIBI軍は、今度は3倍の兵力を持って、mitsu軍の最後の領土であるマケドニア決戦に。ここでスーパーメイジは、とっておきの「キル」!回避できなかったBIBI軍ヒーロー(魔法及び指揮能力)は死亡し、mitsu軍が3倍の敵を全滅させます。おお、まるで、ローマ対ハンニバルの戦いのよう!
マケドニア決戦!キルで敵のヒーロー暗殺
 BIBI軍には別働隊の2個軍団しかなく、これで形勢が逆転できるはずだったのですが、ここでBIBI軍が「疫病」をばら撒き、消耗していたmitsu軍が半減します。すると、BIBI軍が収入の多さから回復し、再び、いたちごっこに。
 まだ、粘れる可能性はありましたが、mitsu軍は魔法を使用するため(結構なゴールドが必要)、軍隊の増強ができず、凌ぐのみ。ならば、パーティ戦闘で敵ヒーローを攻撃する機会を狙いますが、警戒したBIBI軍はいつも護衛を付け、これも困難。逆に、どこかでmitsu軍が負ければそこで終了という、状況は変わらないため、プレイ時間が2時間を越えたところで、BIBI軍優勢で終わりにしました。
時間切れ

 今月のソロプレイ第3弾は、魔法帝国の興亡(エポック)シナリオ8「スーパーヒーロークエスト」です。このシナリオも、上級ルールを適用したソロ専用になります。やはり、特別ルールによって、約半分のマップに、雪の女王からドラゴン、巨人族等が入り乱れる密度の濃い展開になります。
 最大の課題が、勝利条件でして。6回目の1が出る前に20VPを獲得するのは、比較的容易ですが、前提条件として、最低1つのクエストを達成し、1匹のスペシャル・モンスターを倒し、領国を1つ以上、持つこと。そして、結婚すること!実は、結婚ができるのは、限られたアイテムカードか、クエストの達成しかありません。大まかに計算したところ、その確率は1/8程度しかなく、相当の婚活難(笑い)が予想されます。ファンタジーのヒーローだと、絶対、モテる(はず)と思うのだけどなぁ~。
 特にクエストは、達成しても、結婚に結びつく確率は1/6や1/3が多く、かつ、不達成の場合、VPが差し引かれるので、アイテムカードの獲得の方が効果的です。アイテムを手に入れるには、スペシャル・モンスターを倒すしかなく(一部、クエストや魔法カードあり)。頑張ってヒーローレベルを上げ、とにかく突入するしかない。あとは、ダンジョンの引き次第か?!
 そこで、今回は、ヒーロー作成を下級魔法能力を持つクレリックとし、HPと回避値を上げておきます。スタート時の能力は、イメージの通りです。
T0
 第1ターン、早速、ワンダーリング・モンスターの獣人を倒すも、能力は上がらず。ならばと、飛び込んだダンジョンで、コカトリスの魔法を喰らって、石化!いきなり、ライフを1つ失います。かといって、逃走したり、事前調査をしていると、凶悪なイベントが発生し、決起が厳しくなるので、無理を承知でスピード成長するしかない!とほほほ・・・。
T1 獣人撃破
T1 ああ、石化で死亡
 第2ターン、レベル6のダンジョンでタランチュラに遭遇し、これを倒して、ヒーローレベル2へ。成長drはANYの結果になったので、先を見越して、上がりにくい回避値を最大の6にしておきます。これなら、敵の魔法はほぼ凌げるはず。
 第3ターン、イベントは3ターン連続で、辺境の反乱。蛮族が我が物顔で伸し歩くのは望ましくありませんが、異次元の門とかドラゴンとかに比べれば、まだ、ましです。ダンジョン探索は続き、遭遇でゾンビを一撃で倒し、クエストに出会います。結果は「正当な王位継承者」。達成すれば、4VPと高いので、最後の旗揚げ時に、影響があるかどうかでしょう。  
序盤
 第4ターン、ここで異次元の門!魔法軍団4つ+蛮族8つという凶悪極まる軍勢が2カ所で出現し、1/2の確率で暴れ回ることに。しかも、補充は無限大。う~む、婚活が先か、異次元の悪魔が地を満たすのが先か(??って、比較対象がおかしいのですが・・・笑い)
 第5ターン、今度は攻撃力8-防御力4という巨人族が出現。しかも、1体は魔法を使うという凶悪さ。ますます、怪しさを増す大陸事情に不安になりながらも、ヒーローは初心貫徹でダンジョン探索を続けます。第5ターンに、打撃を受けながらもトロールを倒し、第6ターンには、初めてのスペシャルダンジョンに突入し、ドッペンゲンガーを討ち破り、レベル5に成長します。アイテムは、(残念ながら、結婚相手の姫ではなく)水晶球。第7ターンには、L6のグリフォンを倒しましたが、幸いにもdr1でL6にアップします。
T6 初のSM狩り
L5へ
T6
 そうこうしているうちに、2回目の1が出て期限が迫り、第8ターンには非常にやっかいなドラゴンが、第9ターンにはとっても攻めづらい雪の女王が出現します(隣接するエリアの軍隊を全て寒冷で消耗させる!)。この雪の女王が登場したのが、異次元の門のエリアであり、とてもではないですが、ここの門の破壊は不可能になります(一方的に異次元の悪魔が登場するのみ)。さらに3度目の1と、こりゃ、かなり雲行きが怪しくなってきます。
ドラゴンに、異次元の悪魔、巨人が闊歩
 第9-10ターンは運も離れていったのか、効果的な探索にならず、商人を町に連れていき、ささいなVPとわずかな能力上昇のみ。
 そろそろ時間がないと、一念発起して、スペシャル・モンスター狩りに。第12ターン、暗殺ギルドマスターのデスの魔法を高回避力で躱し、これを打倒。そのまま、今度は毒の沼でヒドラと死闘を繰り広げ、ヒーリング・ポーションの助けを借りて、撃破。ヒーローはL9に上昇し、アイテムは、姫ではありませんが、聖杯を手に入れます。
T12 ギルドマスター暗殺
T12 死闘の末、ヒドラ撃破
 続いて、第13ターンにサラマンダーを撃ち取って、アイテム「エフリーテ」(召喚魔物)をゲット。第2行動フェイズで、最強のワンダーリング・モンスター「大魔王の娘」(L11)に遭遇するも討ち倒し、L10に到達します。もはや、こうなると、どちらがモンスターかわからなくなります(笑い)。う~む、TRPGなら「強い人が好き!」と倒した娘と結婚するご都合主義もありえますが、このゲームにはそんな規定はない!
T13 サラマンダー狩り
 さすがに、スペシャル・ダンジョンも品切れガチで(!)、やむなく、第15ターン、最強のレベルのドラゴンに挑むことに。いきなり、A2D(自動2ダメージ)を喰らい、ここに来て戦闘drがスカばかりで、ああ、ヒーローが二度目の死亡に!が、生き残ったNPCと召喚魔物エフリーテの死に物狂いの抵抗で、ついに魔のドラゴンを撃ち取ります。これで、VPは20を越え、そして、アイテムは待ちに待った「姫」!
T15
ああ、ヒーロー死亡!
 復活したヒーローがこの姫と結婚し、第16ターンに旗揚げして領国を持ち、ゲームセット。ついに、勝利しました。
終了時
 もとから男女比が極めて極端な世界らしく、結婚が一番のハードルとは! 他にも上級シナリオはありますが、たぶん、最も困難な勝利条件で、達成できたのは、本当に幸運でした。ああ、バランス調整で、新沼謙治似の吟遊詩人NPC(パーティの異性キャラは必ず、恋に落ちる)と作るか?!(笑い)

 今月のソロプレイ第2弾は、魔法帝国の興亡(エポック)シナリオ7「混沌の嵐」です。このシナリオは、上級ルールを適用したソロ専用になります。特別ルールによって、非常に内容の濃い(全く気が抜けない)シナリオになっています。
DSC03808
 まず、プレイの範囲は、通常の陸地の1/2で、海域も使用しません。そこに、毎ターン、50番台または60番台のイベントが必ず、発生します。これが、あまりに強力でして・・・。  辺境での動乱で蛮族やオークが出てくるのは優しい方で、巨人(8-4で1体は魔法使い)3ユニットとか、ドラゴン(9-6の魔法使い、ヒットを受けると自動回復のRが付く!)とか、邪悪な勢力とか、雪の女王軍(巨人3体+蛮族3体だが、隣接地域まで氷に閉ざされ、軍隊が消耗!)とか、同数の軍隊ではまず勝てません。さらに、凶悪なのが、No.66の「異次元からの侵略」で。2つの門があわられ、毎ターン、魔法軍団4個+蛮族8個相当(!)の異次元軍が湧き出てきます。これらがいつ、どこに現れるのかが、 全くの運次第。
 狭い大陸中央で、闇の軍勢や凶暴な生き物が闊歩する中で、勝利条件は毎ターンにdrして、4度目の1が出る前に、地域6を全て領国にすること。となると、最後は必ず、軍隊戦闘で制圧するしかありません。
 作戦としては、次の手を考えました。まずは、比較的に成長の早いダンジョン探索でヒーローのレベルとカリスマを挙げ、指揮力の向上と魔法を持ったNPCの雇用を進めます。できれば、スペシャルモンスターも倒して、軍隊戦闘に役立つアイテム(オーブとか、皇帝の宝冠等)を手に入れます。
 ある程度、レベルが上がるとモンスター狩りの成長は鈍化するので、次は、どこかで旗上げ(親衛隊による領国建設)を行い、以後は、軍隊戦闘で地域6の制圧を目指します。ただし、その頃には、怪物や蛮族達が大陸を闊歩しているでしょうから、先手を討って一定数、これらを撃破していきます(そうしないと、ランダム移動でせっかくの領国を削られて、いたちごっこに)。運がよければ、勝利できるか?!
 これらを鑑みて、上級ルールに基づく、ヒーローの作成を行います。まずは、ダンジョン戦闘で役に立つクレリック(HPを全回復、アンデッドモンスターの戦闘で敵の能力を-2)とし、指揮力1、下級魔法、HP1を付与します。これをランダム配置して、スタートです。
DSC03796
 第1ターン、イベントはいきなり「邪悪な勢力」。NPCかいに率いられた中立軍4個がエリア52(扱い)に登場します。が、もう一度、同じイベントが起こるまでは、移動を開始しないことが、まだ、幸いか。
 ヒーローは当初の方針に沿って、急ぎ、レベル上昇を目指し、ダンジョン探索しますが・・・盗賊に出会ってしまい、ゴールドの1/5を失うなど、出だしから躓き気味です。
T1 盗難!
 第2ターン以降も、悪辣なイベントが続きます。第2ターンに巨人、第3ターンにドラゴンが出て、大陸のランダム移動を始めます。
 ヒーローはダンジョン探索を続けますが、大魔王の娘に遭遇して逃げ出したり(モンスターレベル11で、勝てる訳がない!)、クエストを引けば、ソロでは無意味な使命だったり。
T2
 第3ターンに、ヒーローはタランチュラを命からがら倒して、やっとL2になりますが、上げたい指揮力は上がらず(攻撃力+2)。
T3
 そうこうするうちに、第4ターン、オークの襲撃が出て、辺境の23で増殖を始めます(毎ターン、2ユニットの増加!)。このままで、大陸に魔物が満ちてしまうと焦る一方、第5ターンに好イベント「エルフの里」が出ます。(刺激しすぎると、エルフ軍が襲いかかってきますが)平和裏に占領できれば、毎ターン、魔法カードを2枚(!)引けるようになります。
 後から考えれば、まだ、レベル上昇に徹するべきでしたが、神のお告げと(?本当は魔法カードに目が眩んで)、ここで旗揚げを実行し、エルフの里を手に入れます。ここからしばらくは順調で、増殖するオーク軍を殲滅し、飛び込んだL11のダンジョンで「人材」に巡り会い、もう1人の魔法使い(すとみん)を仲間にできたり、と幸運が続きます。
T4 旗揚げ!
T5 オーク撃破
 好事魔多し、第6ターン、辺境に雪の女王が登場し、翌ターンには再び「邪悪な勢力」が現れ、ランダム移動を始めます。敵が中央に進出する前にと、ダンジョン探索を続け、強敵ナーガを倒しレベルアップします。
T6
T7 強敵ナーガ撃破
 第8ターン、邪悪な勢力がmitsuの領国に進入し、恐れが現実に。こうなると待ったなしで、mitsu軍は全力を持って邪悪な勢力を粉砕し、攻防に有利な城をエリア61に建設します。
T8 城を建設するが・・・
 と、直後に、反乱発生!エリア55で蜂起した中立軍を、やむなく、討伐します。が、戦闘がこじれにこじれ、mitsu隊も3隊の損害を受けます。それでも、未だ、怪物たちが周辺にいるうちにと、エリア62を攻撃し、領国を広げます。
T9 反乱発生
 が、ここで、オークが連続発生し、エリア52のエルフの里が占領されてしまいます。オークの増殖力は尋常ではないため、第12ターンに先手を打って、最も手薄なエリア52のオークを攻撃しましたが、ああ、なんと同数の敵に敗北!
T10 オークがエリア51へ
T12 同数のオークとの戦闘に敗れる
 ターン終了時に親衛隊と軍隊1ユニットを再建しましたが、第13ターン、1回目の1が出た上に、巨人族がエリア61にランダム進攻してきます。魔法攻撃が成功したことと城効果があったため、かろうじて撃退に成功しますが、戦力が消耗し、行動できず。その間に、オークは時に1エリアで10ユニットを超える大増殖を続けます。
T13 巨人族が本拠に進攻!辛くも撃退
T13 その間にオークが増殖
 mitsu軍はエリア61に戦力を集中し、敵の侵攻を待ち受けますが、それをあざ笑うかのように敵は周辺で増えるだけです。
 このまま、足止めを喰らったままは最悪と判断し、ヒーロー隊はレベル上昇とアイテムを求めて、ダンジョンへ進入。スペシャルモンスターのゴーレムを倒し、予定通り、指揮力をレベルアップします。
T15 成長に賭けて、ゴーレム撃破
 第16ターン、奇跡的に敵の侵攻がなかったため、兵力を回復したmitsu軍は再び、征討に出ます。目標は、ドラゴン!火炎を吹き、魔法が効かないこれを倒すには、数しかないと、全軍を上げて攻撃。1ダメージを与えて、消耗させるも、自動回復で再び、猛り狂う魔物を、人海戦術でどうにか撃滅します。返す刀で、北部に盤踞する第二の邪悪な勢力を撫で切りにします。
T16 先手を打って、ドラゴン狩り
 第17ターン、今度はヒーロー不在の隙を突き、オークがエリア61に進攻してきます。城の効果(指揮力+2)があったにもかかわらず、猛烈な攻撃に城が陥落してしまいます。すかさず、ヒーローがこのエリアに忍び込み、親衛隊と軍隊の再召集で、なんとかこの地を奪還します。
T17 オークがエリア61へ進攻、城が陥落
 その後、増え続け、時折、進攻してくるオークとの鍔迫り合いが続き、なんとか、エルフの里を回復しますが、一向に地域6の制圧ができず。そのうち、2回目の1が出てしまいます。
T18 エリア61を奪還
 このまま、時間切れか、と不安が増した第21ターンに、魔法カードでアイテムを獲得します。なんと、最も有効なオーブ(珠)!!ヒーローと同じエリアにいる敵を全て混乱状態にできるという、究極のアイテムです(破壊チェックはあり)。事前に、「宗教改革」が来て、ヒーローが聖地で最強の騎士団(6-2)を招集していたmitsu軍は、気勢を上げます。
第18ターン、宗教改革!
 戦力とアイテムを得たmitsu軍は、わずか8ユニットながら、積極攻勢に転じます。尋常でないオークの大集団に斬り込み、オーブと魔法攻撃、騎士団の突撃を組み合わせ、1ターンにのべ27ユニットのオーク軍(!)を撃破します。
T21 オーク攻撃!!
   が、第22ターンには、三度目の1に。それでも、オーク狩りを敢行し、オーブが破壊されたものの、周辺は一時的に小康状態となります。あと、2ターンあれば、そして、魔の勢力が現れなければ・・・。
T22 西部のオーク撃滅!
 無情にも、第23ターンに終了を告げる、最後の1。惜しかった!実に惜しかった!!
ああ、終了
 今回は、勝利条件を満たせず、敗北でしたが、面白い!狭い地域で次から次へと出現する魔物や悪の種族、ダンジョン探索を続けながら軍事侵攻を行うタイミング、魔法カードで一気に展開が変わるダイナミックさ。上級ルールこそ、このアイテムの真骨頂と言えるでしょう。これは、まれに見る傑作シナリオです!

 今月のソロプレイ第1弾は、「魔法帝国の興亡」(エポック)シナリオ1「ヒーローへの道」です。このシナリオはソロ専用で、プレイヤーはヒーローになって、ダンジョンを探索し、レベル(L)を上げ、仲間を増やし、クエストを達成し、20VPを獲得するというものです。厳しいのが時間制限で、第2ターン以降の開始時に1d6して、1が出ると、時間が進みます。延べ4回の1が出るまでに、勝利条件を達成できるかですが、確率的には25ターンの始めに終わってしまいます。
 まずは、接近戦がそこそこ強く、下級ながら魔法も使えるマルチヒーローで、スタートします。
 第1ターン、エリア35に登場したヒーローは、ダンジョンの多い地域4を目指します。第2ターンで町で情報収集をし、2回目で成功。3カ所のダンジョンのうち、2枚がクエストという偏りぶり。
T0
 まだ、クエストに手を出すのは早いと、第3ターンに判明しているL6のダンジョンに進入します。ここにはアリゲーター(L5)がいましたが、戦闘drで6を出し、一撃で撃破し、ヒーローレベルが上昇します。第2行動フェイズに、思い切ってクエストを引いたところ、「わがままな姫」!なんと同じ地域の町に送り届けることになります。
姫を送り届ける
 こりゃ、幸先いいと思いきや、第4ターン、時間drで1回目の1を出してしまいます。時計の針が、ちょっと早いぞ・・・。それでも姫を届けたことで、2VPを獲得し、10Gを手に入れます。ついでに、もう1つのクエストを引きましたが、「混沌の卵」で達成はかなり困難に。
T4 これは達成困難
 第5ターン、エリア56へ移動し、L11のダンジョンのスライム(L5)を、1ヒットを受けながらも撃破。これで、ヒーローレベルは3になり、攻撃力が増します。ここで、NPCねとるが来て、雇用に成功します。
T5
 第6ターン、今度はL9のダンジョンのゾンビを撃破し、成長drに恵まれ、ヒーローレベルは4に。HPが6に上昇し、かなり打たれ強くなります。その後、別のダンジョンでスピリッツ(L8)を倒し、13Gをゲット。ここで、Gが80を越えたので、アイテムカードの獲得チャレンジをしますが、drに嫌われ、投入したGは無になります。人材フェイズで、どらばすを雇用できたのが、せめてもか。
T6
T6終了時
 その後、ダンジョンでモンスターを倒すも、レベルが低く、成長はなし。時間が惜しいと、第9ターンに偵察なしに飛び込んだところ、「聖地」!手強いスペシャルモンスターのゴーレムがいましたが、第1ラウンドでクリティカルが出る等、幸運にもこれを倒すことができました。これで、ヒーローレベルが5に上昇し、アイテム「魔王の指輪」を手に入れます。VPはやっと4に(が、未達成クエストを差し引くと、2VP)。
T9 ゴーレムを倒す
 すでに刻が過ぎ、勝利条件の達成は、かなり厳しくなりつつあります。こうなったら、パーティを増やして、Gを増やそうと、ばるざくやなうじかを雇用し、2つのパーティで探索を行いますが・・・行った先で、たちの悪い魔法系や自動損害系(A1D)のモンスター(ゴーゴンとかサキュバス、フロストデビル)に出会し、這々の体で逃げ出す羽目に。
ゴーゴンから逃げ出す
 そうこうするうちに、第14ターンに二度目の1が。そして、第15ターンに、早くも3度目の1が出てしまいます。これで、20ターンそこそこで、終わりになる確率的に。
 もはや、偵察の間もないと、片っ端からダンジョンに突入し、モンスターを血祭りに上げますが、ここに来て成長drが振るわず、足止め。
 第16ターン、一か八かの三度目のクエストに手を出し、幸いにして「うさんくさい商人」で30Gと2VPを獲得。アイテム・チャレンジも成功し、1枚を手に入れます。
T16 商人を送り届けるが・・・
 運が戻ってきたのですが・・・第17ターン、4度目の1が出て、終了。獲得VPは6で止まりでした。う~ん、時間drが酷かったとはいえ、こりゃ、厳しいゾ。
T17 時間切れ
 このままでは終われないので、第2戦目に突入。今度は、不利を承知でスーパーファイターを選んでみます(近接戦闘は強いが、魔法がないので、時間がかかり、損害を受けやすい)。
 第1ターン、接近戦の強さを生かして、いきなりダンジョンに飛び込み、オークを喰らいますが、成長はできず。第2行動フェイズも、突撃あるのみと突入するも、今度は大魔王の娘(L11!)がいて、慌てて逃げ出します。
T1A2 大魔王の娘
 第2ターンは、ドルフィンを倒すも、成長なし。それでも突撃を継続し、第2行動フェイズで2ダメージを受けつつも、ゴブリンキングを倒し、やっとL2に上昇します。とにかく、魔術師が欲しいので、カリスマを3に上昇します。
T2
 その後も、突撃でグリフォンを倒して傷つき、回復したと思ったら、荷の重いスペシャルモンスターのギガンテスからやむなく撤退したり、キャラが来るものの、魔法は使えずと、足踏みが続きます。
 そうこうしているうちに、第5ターンに1回目の1が、次のターンも連続して1が出てしまい。まだ、1VPも取れていないのに、こりゃ、きつい。
 転機となったのは、第8ターンでした。待望の魔術師しるびあが来る!これで、打撃力が抜群に上がり、ゾンビ狩りと邪教徒の成敗で、一気に2レベルが上昇します。が、第11ターンに、早くも3度目の1が来て、マッチポイント状態に。
T9 ゾンビ狩りで、やっとL4
 それでも成長著しいヒーローは、確実にVPを獲得できるスペシャルモンスターへ立ち向かいます。第13ターンに、神々の峰のギガンテスを倒し、高いHPを生かして回復を待たずに、第2行動フェイズに、冥府の穴でケルベロスを狩ります。
 しばらく、回復をすると、今度はクエストや通常のダンジョン攻撃を実施します。もはや時間がないので、無理な突入を繰り返し、第2パーティのNPCふらんきんが戦死したりしますが、第17ターン、北方の炎の寺院でサラマンダーを石化させて勝利し、VPは17点まで到達します。
T17 サラマンダーを石に
 あと、1体のスペシャルモンスターが倒せれば、勝利だったのですが、第18ターンに4度目の1で、ジ・エンドに。ああ、惜しかった!
ああ、終了
 第3戦目は、初心に返って、再び、マルチヒーローで勝負。序盤は、ダンジョンに入るもモンスターがおらず、Gのみを手に入れますが(ほぼ、窃盗団、笑い)、成長の機会なし。それでも、魔法カード「遺産」で回復薬が手に入ったのは、よかった。
 第5ターン、やっと、まともな(?)モンスター(アリゲーター:L5)に遭遇し、これを倒して、レベルアップします。が、その後は、石化の魔法を持つコカトリスから逃げたり、他を倒してもアップできず。かなりの難敵エルフィン・ナイトで自動上昇したのみに、止まります。序盤から、こりゃ、きついと、第9ターンに溜まったゴールドで、アイテム獲得を狙いましたが、ああ、無駄金に。
T6 難敵撃破で、自動上昇
 第10ターンに1回目の1が、第11ターンに連続して1が出てしまい(こればっかり)、またも、残り時間が厳しくなります。それでも、NPCが揃ってきたこともあり、勇気を出して、迷宮のミノタウルスを攻撃し、これを打ち倒します。が、あろうことか、レベルアップせず。
T13 ミノタウルスへ挑戦
 第15ターンに、早くも三度目の1。ああ、早すぎるマッチポイントに。
 もはや、猶予はない!魔法系のカードが充実していたヒーロー・パーティは、スペシャルモンスター狩りに賭けます。第18ターン、冥府の穴でケルベロスを撃退すると、第19ターンにはドッペルゲンガーを討ち果たします。アイテムも高VPが来て、トータルで19点に。あと、一歩が間に合うか?!
T18 ケルベロス狩り
T19 連続して、SMを
 第20ターン、幸いにして、ゲームは続行。第1行動フェイズに回復すると、第2行動フェイズで強敵デーモンに挑みます。回避力を上げていたおかげで、魔法を跳ね返し、ひたすら攻撃を繰り返します。そして、ついにこの悪魔を倒します。引いたアイテムは・・・「神々の天秤」8VP!これにより、VPは一気に31点に到達し、初の勝利となりました。
T20 超強敵デーモンを撃破!
終了時
 SLG興隆期の最後に発売されたこともあり、手堅く、それなりに時間はかかりますが、いい意味で剣と魔法の世界が再現できています。あとは、いかに効率よくレベルを上げるかですが、ダンジョンを荒し廻って(?)ゴールドを集め、アイテムカードを手に入れるか。あるいは、スペシャルモンスターを倒して、同様にアイテムを集めるかが鍵です。なお、クエストもVP対象になりますが、達成が極めて困難なこともあり、未達成だと終了時に-2VPとなるので、良し悪しでした。

 第3戦は、「魔法帝国の興亡」(エポック)S3「黒い紋章、白い紋章」です。ここで初めて、軍隊が登場し、軍隊対軍隊戦闘や軍隊対キャラ戦闘のルールが導入されます。
 対キャラ戦闘は、モンスター戦闘の相手が他のプレイヤーになるもの。軍隊がいると、単独でも支援でも、他のプレイヤーのパーティを攻撃できます。
 双方に軍隊がいれば、必ず、対軍隊戦闘になります。こちらは、まず、魔法使いが先制攻撃をし、その後、防御側-攻撃側の順に打撃を与え合えます(攻撃力-防御力以下が出れば1ヒット、2ヒットで壊滅)。対軍隊戦闘では退却はできず、どちらかが全滅するまで闘う、ブラッディな展開になります。
 同時に、隠蔽のルールが導入され、単独でいるパーティは隠密行動を取れます。これを発見するには、露見行動(軍隊の指揮を執る等)か、敵による発見が必要になります(通常は1/3の確率、捜索/潜伏能力による修整あり)。
 よって、先制攻撃できる魔法使いと戦闘力を増加できる指揮官(指揮能力を持つキャラ)が、非常に重要になります。魔法攻撃は全ての敵軍隊に適用(判定)されるため、魔術師が多ければ、それだけで帰趨を決めることも。また、指揮能力もずべての自分の軍隊に適用(判定)されるため、数が多いほど、効果が上がります。
 このシナリオではダンジョンがないため、レベルアップできるのは戦闘に勝利した場合のみ。よって、作戦としては、序盤に親衛隊と部隊を立ち上げ、それで中立領に侵攻。領土を広げ、資金が増えたら、追加の軍隊を補充。軍隊戦闘は数が多い方が圧倒的に有利なので(スタック制限なし)、大陸軍を作って押しつぶしていく手です。対プレイヤー戦なら、ゆとりができたら、第2パーティで別働隊を組織し、攪乱もあり。
 今回は、mitsuが下級魔法が使えるマルチヒーロー(青)を、Tommyさんがさらに指揮力と捜索/潜伏力を持つスーパーマルチヒーロー(黄)でスタートします。
  まず、セットアップですが、青(mitsu)が大陸北側に配置したのに対し、黄(Tommy)は非常に近い中央に配置します。いきなり、やる気満々です(笑い)。
 両陣営は、第3ターンまで蓄財とカード集めに努め、第3ターンに旗揚げを行います。
 第4ターンから周辺の中立国を統合し、領土を増やしていきます。と、ここで黄軍(Tommy)が青軍(mitsu)の領土に隣接するエリアに進攻します。いよいよ、開戦は避けられないと判断した青軍は、先手を打って、黄軍に攻撃をかけます。黄色軍は先の中立軍との戦闘で親衛隊のみに減少していたので、ここは青軍の勝利となります。
DSC03859
 再建を急ぐ黄軍に対し、青軍は電撃的に敵領土に侵攻。あっという間に、領国数を2倍にします。黄軍ももう一度、立ち向かいますが、いかんせん、多勢に無勢。かつ、青軍に魔術師が複数となったので、魔法攻撃で損耗し、瓦解。ヒーローは、やむなく南部の中立地帯に逃げ込みます。
DSC03860
 このままで終わりのはずでしたが・・・黄軍(Tommy)は、ここで「反乱」を使用。青国(mitsu)の最西端の領土が反乱軍のものに。やむなく、青軍は軍隊を引き戻し、中立軍と対峙します。
DSC03861
 と、青軍(mitsu)に待望のNPC魔法使いが! 先制攻撃で有利になった青軍(mitsu)は、反乱軍を鎮圧。そのまま、戦力増強すると、西岸ルートで大陸を南下します。上級魔法使い(!)が指揮を執る強力な中立軍もいましたが、数の力でこれを撃破します。
DSC03862
 ここで、黄軍(Tommy)が奇策に出ます。潜伏したヒーローのみで、青軍(mitsu)に突入すると、「寝返り」!青軍(mitsu)も「予言」を出すも、効果なし。貴重な魔術師1名が黄軍(Tommy)に。
DSC03863
 が、すでに戦力差は、圧倒的。青軍(mitsu)は、粛々と軍を進め、ついに黄軍(Tommy)の最後の領土に。最終決戦は、魔法が乱れ飛ぶ派手な戦いになりましたが、数で敵を押し切り、青軍(mitsu)の勝利となりました。
DSC03865
 これで、基本ゲームの全ての要素が入ったわけですが、Tommyさんの感想として「よく、できてるね~」とのこと。SLG隆盛期の最後に発表されただけあって、一つ一つのルール自体はシンプルでも「ごった煮気味」なのが気になりましたが、十分にプレイできるとのこと。以前も書きましたが、相当、やりこんだ(デベロップした)故の効果だと思います(身内で、相当に楽しんだ?!)。
DSC03867
 次はぜひ、基本ゲームのフルシナリオに挑戦したいです。求む、ちはら会の冒険者たち!

 第2戦は、このところ、填まっている「魔法帝国の興亡」(エポック)S2「英雄王」です。Tommyさんが初プレイのため、インストになります。選んだヒーローは、Tommyさんが魔法が使えるマルチヒーロー(黄)で、mitsuがファイター(青)になります。
DSC03848
 序盤から出足は好調で、黄(Tommy)がアナコンダとタランチュラを倒し、レベル3まで上昇します。青(mitsu)も、相性の悪いウィッチを腕っ節で蹴散らし、レベル上昇します。
 その後も、多少の敵には積極的に挑んで、序盤でレベルをそこそこまで上げ、バランスよくカリスマにも割り振ったため、両陣営とも複数のパーティが結成されます。
 黄(Tommy):第1パーティ(ヒーロー、みるゆら、ふりおにる)、第2パーティ(なうじか、ありあろっど)
 青(mitsu):第1パーティ(ヒーロー、らんどる)、第2パーティ(しみえる )
序盤
 これにより、情報収集とダンジョン探索が一層、効率的になります。第2パーティで照査し、適切なダンジョンに第1パーティ(主力)が突入するという、理想的な展開に。
 黄(Tommy)はクエストがあると積極的に飛び込み、まず、「商人の護送」で初VPと資金を手に入れます。また、「妖精の湖」巡りで、全世界を廻り、4VPを追加します。
黄、クエスト達成
 一方、青(mitsu)は、幸運にも魔法カードでアイテムをゲット。さらに、2体のモンスターを撃破し、L5に。ここで、初めのスペシャルモンスターのエレメンタルを撃破し、アイテムカードを手に入れます。これが「メデューサの盾」で、防御力は最強レベルの8に到達します。  
青、エレメンタル撃破
 世界旅行(?)で時間を取られた黄(Tommy)は、通常の困難ダンジョンに進入し、ジャイアントを倒して、L4に到達します。
 資金が貯まり始めた両陣営は、ここでアイテムカードの購入を試みますが、drに背かれ、ただの無駄金に。
  中盤、能力と陣営が整った両者は、積極的にスペシャルモンスター狩りに。
中盤
 黄(Tommy)は、石化の危険があるメデューサに挑み、ヒーロー以外が石化するも、解除魔法で魔術師を生還させ、これに打ち勝ちます。同時に、ヒーロー以上に強力なふらんしす(攻撃力4-8)を第2パーティの核に据え、難敵を撃ち倒していきます(と資金獲得)。ヒーローでないので、レベル上昇とクエスト達成ができないのが、残念。
 青(mitsu)は、もっぱらスペシャルモンスター退治に。まずは、迷宮のミノタウルスを無傷で倒し、L6へ。さらに、難敵ガーゴイルを最後は魔法の力(火の玉)で焼き払い、勝利。
青、2つめのSM撃破
青、3体目のSMガーゴイル狩り
 そして、最強の部類に入るデーモンを、奇襲と2回攻撃の魔法で撃破!この時点で、3つのアイテムを追加し、VPは19点(後1点)に。
終盤、青が強敵デーモンを撃破
 ただし、黄(Tommy)もクエスト達成の見込みができ、あとは、どちらが早く、20点に到達するか。
 確認できる範囲に、スペシャルダンジョンはなし。以前、調査して難敵故に避けていた古城(ヴァンパイア)を目指して、青(mitsu)が突入します。かなりの危険(魅了された仲間と闘う可能性から単独行)を覚悟していたのですが・・・入ったところ、新たなスペシャルダンジョンの神々の峰!魔法がなければ、剣の力でなんとかなる。今や、敵以上に強力になった戦闘力を発揮し、これを追い込み。最後は、なんと魅了の魔法が成功!(一時的にギガンテスが仲間に、笑い)結果、VPが20点を超え、青(mitsu)勝利となりました。
ギガンテスを魅了して、勝ち!
 終了時のヒーローレベルとVPは、以下の通りです。
 黄(Tommy):L6、6VP(未達成のクエスト3枚が痛かった)
 青(mitsu):L9(!)、22VP
DSC03858
終了時

 この日、最後の対戦が「ダンジョン・イーター」(アークライト)です。ダンジョンでモンスターを倒し、調理して元気を回復する「あれ」です。今回は、漫画の主人公グループを除く、タンス隊(BIBI)・シュロー隊(平)・カナリア隊(mitsu)・カブルー隊(morita)です。
  今回、あえて、自分はカナリア隊を選んでみたのですが、全キャラが魔術師。戦闘はもちろん、罠を解くにも、アイテムを手に入れるにも、全て魔法が必要ということで、非常に苦しい。かといって、魔術抜きの白兵戦では相当数のキャラが消耗するわけでして。とにかく、前進して、ラスボスを倒して勝利しかないと作戦を立てたのですが・・・。
 スタートして、まず、距離カードが来ない。アイテムが3枚もあり、それをゲットできたのはいいんですが、おかげで2人の魔術を消耗。やむを得ず、戦闘を仕掛け(本末転倒!)、モンスターを倒すも、調理に失敗したり、とても消耗分には及ばなかったりと、悪循環に。しかも、マイナスイベントが3回来て、たいして冒険していないのに、息も絶え絶えに(泣き)。
 一方、シュロー隊(平)も全然、距離カードが来ない悲劇に。食料やアイテムはゲットできても、前半は深部にすら、たどり付けず。
 これに対し、カブルー隊(morita)はモンスター狩り-調理-前進のローテをうまく使い、早々に浅部のラスボスに到達。これを一撃で倒して、深部へと進みます。が、強力な深部のモンスターで攻撃に失敗し、回復のため、しばし、時間を浪費します。 
DSC03793
 タンス隊(BIBI)が、これを追いかけ、深部へ。手強いドラゴンを、「逃走」で迂回し、実のある(食べ応えのある)モンスターを狩って、前進。邪魔なモンスターもきっちり片付けて、ついにラスボス-シズルに挑戦。いつもはdrが心配なんですが、ここは一発で決め、ゲーム終了。
 気がつけば、最後まで到達したのは、タンス隊(BIBI)だけで、堂々の25VPで勝利。歩みは遅くとも、しっかり、アイテム等をゲットしたシュロー隊(平)が、14VPで2位に。カブルー隊(morita)とカナリア隊(mitsu)は到達距離が少なすぎ、VPは一桁でした。とほほほほ・・・。
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 「魔法帝国の興亡」に続いて、Fantasy級の「Mystic Wood」(AH)を対戦します。このゲームは、非常に手軽で、地上界と魔法界を探険し、キャラによって決められたクエストを達成するというものです。
DSC03788
 地形は全てタイルになっていて、毎回、マップが変わります。ランダム引き故に、時には行き止まりになってしまったり、魔法で飛ばされたら袋小路だったりという、「事故」が起こることも。地形の向きを変えられるアイテムもあり、競争相手を助けることもできますが、自分の勝利が確実でない限りは、なかなか、助けてもらえません(そりゃ、そうだ~)。
 新しいエリアに入って、広場があると、「住人」が出てきます。時にはオークで戦闘になったり、賢人で交渉次第で仲間になったり。これもランダムなので、勝利条件の住人(モンスター)をあっさり倒して即終了したり、なかなか現れず、ゲームが長引くことも。
 キャラクターは5名おり、任意で選べます。その特性と達成条件は、以下の通り。
 ジョージ:武力に長けた聖騎士。ドラゴンを倒すこと。
 パーシバル:知力に長けた戦士。聖杯を獲得して、森から脱出する。
 ギュイヨン:弱いが、交渉dr+1。洞穴を探し出し、そこへ入って、3ターン、瞑想する。
 ローランド:文武両道の戦士。王女を発見し、連れて森から脱出する。
 ブリトマート:知力に長けた女戦士。王子を発見し、連れて森から脱出する。
 インストの後、第一戦は、ジョージ(mitsu)・パーシバル(kawa)・ローランド(いの)・ギュイオン(morita)でプレイします。序盤、ジョージ(mitsu)はひたすら突進し、ドラゴンを探し回ったところ、早々に遭遇!体力差は2(不利)ありましたが、一発勝負を賭けます。が、想定通り敗北し、魔法の塔に閉じこめられます。1d6して5-6を出せば脱出できるのですが・・・確率を無視して5ターンに渡り、拘束されます。救済ルールがないので、運が悪いとただ他のキャラの活躍を見ているだけに(泣き)。
DSC03781
 そのうち、パーシバル(kawa)も勝負に負けて、囚われに。確率は2倍になったはずが、やっぱり、脱出できず。う~む、ビクタン収容所のように、看守が入れ替わったか?!次のターンに、ジョージ(mitsu)がやっと脱出に成功し、パーシバル(kawa)も連れ出します。
  この間、ローランドは王女を、ギュイヨンは瞑想できる洞穴を探しますが、行き止まりや迂回の連続で、発見できず。
 こうなると、勝利条件の位置がハッキリしているジョージ(mitsu)が有利に。再チャレンジに向けて前進中に、魔法のアイテムも手に入り、ドラゴンの戦闘力とイーブンに。そのまま、龍の巣に雪崩れ込み、見事、これを撃退。ジョージ(mitsu)の勝利となりました。
DSC03780
 第二戦は、ブリトマート(いの)・パーシバル(mitsu)・ジョージ(kawa)・ローランド(morita)で再スタート。やり方がわかったので、それぞれ、探索の手を広げますが、ローランド(morita)は質に悪い魔女(Enchantress)に捕まり、6ターン近く脱出できず(dr6のみで解放)。やっと、抜けだし、迂回路を行きますが、なんと、運が悪いことに全てが行き止まりに。やむなく、再び、魔女(Enchantress)のエリアに突入し、泥沼の拘束状態になります。
DSC03785
 ジョージ(kawa)はドラゴンを求めて、各地を彷徨いますが、探せど探せど、ドラゴンは出ず(住人カードの底にいるらしい)。やむなく、出会った子供を助けたり、モンスターを倒したり。終盤になって、やっとドラゴンが出ましたが、何故か、知力は高いものの体力は初期設定のままで、あっさり、敗北し、またも塔に送られます。
DSC03784
 比較的早く、目標を見つけたのが、ブリトマート(いの)とパーシバル(mitsu)。王子が魔法界で見つかるも、離島(Island)に隠れていて。これに会うには、大魔王(Arch-Mage)を仲間にして、送り込んで貰うしかない。そこで、大魔王のもとに向かいますが、不運の魔術師こと(?)いのさんのdrは想定通り、酷く、大魔王に嫌われ、転送されまくります。
 一方のパーシバル(mitsu)も、聖杯の位置はわかったものの、知力修整が低く、聖杯は転送されてしまいます。これを獲得するには、強力な知力を持つ住民を手に入れるしかないと、やはり、王子狙いに(知力3)。ブリトマート(いの)とパーシバル(mitsu)の激しい王子争奪戦の結果、パーシバル(mitsu)が先に、プリンスを仲間にします。
DSC03786
 パーシバル(mitsu)はそのまま、聖杯に働きかけ、見事にゲット。と、これを待っていたブリトマート(いの)は、住民に戻った王子を仲間にして、こちらも前提条件を満たします。あとは、どちらが早く、魔法界の扉に辿りつくかでしたが・・・ブリトマート(いの)が一歩早く、扉に飛び込み、終了。ギリギリで、ブリトマート(いの)の勝利となりました。
DSC03787
 おそらくTRPGプレイヤーも取り込もうと、ルールが非常にシンプルなのは、評価できます。が、やはり、ランダム性が高すぎて、時にはゲームにならない(または、ダレダレになる)ことも。
 今だったら、何らかの救済ルールを用意して、ある程度、ゲーム時間と展開をコントロールするのでしょうが、この時代の「気分」なんでしょうね~。あの頃は、ボードシミュレーションの隆盛期で、もっと「理不尽」なアイテムでも粘り強くプレイしていたし、何回もプレイできた(若くて、積極的で、時間があった!)という背景がありました。だいたい、ルールに「万が一、全員が袋小路になったら、やり直すこと」とあるあたりが、80年代を感じさせます。
 今なら、同人でもこれらを改善されたアイテムが発売されていますが、先発のオリジナルに敬意を表して、きちんとプレイできてよかったです。

 午後一番で、この日のmitsuの主題「魔法帝国の興亡」(エポック)を、皆さんを誘ってプレイしました。シナリオ2「英雄王」で、キャラは、ファイター(黄:mitsu)・スーパーマルチ(青:morita)・マルチ(紫:いの)・マルチ(緑:kawa)です。
スタート
 序盤、展開は実に多様に。マルチ(紫:いの)はダンジョンを探索しますが、モンスターはおらず、金貨を労せずしてゲットします。次のターンに、グリズリーに遭遇し、これを撃破して、順調にレベルアップします。ファイター(黄:mitsu)は強引に攻撃を仕掛け、ピラニアに悩まされながら、敵を撃退し、こちらもレベルアップを行います。マルチ(緑:kawa)は、強力なモンスターに手間取るも、イベント「開眼」で自動的にレベルアップする幸運に恵まれます。
ピラニア狩り
序盤
 対して、幸か不幸か、神の試練に揉まれたのが、スーパーマルチ(青:morita)。飛び込んだダンジョンにやたらクエストが多く、さらに「試練の塔」(クエスト3枚分!)まで引いて、気がつけば5枚のクエストカード。このうち、「妖精の泉」(全ての湖を巡礼)は成功したものの、あとは困難な試練ばかりに。それでも暗殺者を使って、「妹の敵」を討ち、少しずつ、任務を達成していきます。
クエストカードばかり
 中盤までに、各キャラのレベルと能力が上がり、また、旅の仲間も増えて、かなりの敵でも勝負できるようになります。  
中盤
 が、ここまで順調だったマルチ(紫:いの)は、なぜか、レベルが上がらない(同レベルの)モンスターや成長drで、足踏み状態に。焦ったマルチ(緑:kawa)も、飛び込みのダンジョン探索に切り替えますが、石化とか呪いとか、たちの悪いモンスターが多く、やはり、停滞。スーパーマルチ(青:morita)もさすがに達成できないクエストに呻吟します。
 ここで、死を恐れず、ひたすら、攻撃に特化したファイター(黄:mitsu)が頭一つ、抜け出します。幸運にも上級魔法使い(えるりっく)が参加し、別パーティで探索して、敢えて強力なスペシャルダンジョンに飛び込み、ミノタウルスとガーゴイルを撃破します。これで、レベルは6に。
 この時点の各キャラのレベルとVPは、以下のとおりです。
  ファイター(黄:mitsu):レベル5、5VP
  スーパーマルチ(青:morita):レベル4、4VP
  マルチ(紫:いの):レベル3、-1VP(!未達成クエスト)
  マルチ(緑:kawa):レベル4、0VP(!未達成クエスト)
 後半になって、資金が貯まり始めた各パーティは、アイテムカードの購入に走ります。が、drが冴えず、ゲットできたのは、ファイター(黄:mitsu)のみ。実は、ここまでスペシャルモンスターの撃破で、2枚のアイテムカードを手に入れており、高VPのアイテムをゲットできれば、2枚程度で勝利できそうだったのですが・・・ここで、最悪の「黒酢骸骨」!これを持っている限り、勝利宣言ができず、廃棄は「火の山」のみ。そこに待っているのは、強力無比なドラゴン!(レベル12、A2D、攻撃力5、防御力9、魔法-1)大枚叩いて、何という不運!!
終盤
 が、それ以外に手がないなら、と開き直ったファイター(黄:mitsu)は、先にゴーレム殺しで、能力を上げると、盟友えるりっくとともに、「火の山」へ!
 戦闘開始とともに、パーティは炎で焼かれ、頼りのえるりっくが死亡しますが、「復活」カードで蘇り、ドラゴンへの攻撃を開始します。ヒーローがクリティカルを出し、えるりっくが上級魔法でドラゴンを傷つけます。怒り狂ったドラゴンの反撃を喰らいますが、「メデューサの盾」で守られたヒーローは、必死で抵抗。えるりっくがファイヤーボールや電撃で援護し、ヒーローが着実に強敵のHPを奪い、ついにドラゴンを退治!得られたアイテムは、欲しかった「神々の天秤」(8VP)。さらにドラゴン自体に7VPがあり、一気に20点越えとなり、ファイター(黄:mitsu)の勝利となりました。
ドラゴン退治!
 終了時の各キャラのレベルとVPは、以下のとおりです。
  ファイター(黄:mitsu):レベル8、27VP
  スーパーマルチ(青:morita):レベル6、9VP
  マルチ(紫:いの):レベル3、-1VP
  マルチ(緑:kawa):レベル4、6VP   
最終レベル
        

 続いて、後続部隊が到着し、面子を入れ変えて、次のアイテムへ。平さん持ち込みの「ハート・オブ・クラウン」(Filiplops)です。女王の継承権を持つ王族の戦いで、デッキ構築型のゲームです。傑作「ドミニオン」を元にしていますが、ダウンタイムが極めて少なくするように洗練されていて、いわば「高速ドミニオン」といったところでしょうか?インストを受け、クラムクラム(morita)・オラリリ(平)・ルルナサイカ(mitsu)の3陣営でスタートします。
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 序盤、みな、金貨と圧縮系のカード、回転系のカードを入れ込み、カード廻りの効率化を図ります。
回転系のカードが人気
 中盤になると、タイミングによって、高収入が入るようになり、それぞれが女王の後継者を立てて、VPを上昇させます。すると、パトロンを買って、デッキに。
8枚回し!
 全員が15点を超え、あとは20VPに届くまで、いつ来るのかが勝負でしたが・・・。高速回転系のデッキを組んだクラムクラム(morita)が、8枚のカードを回して(!)一気に20VP越えに。他も追随できれば、延長戦でしたが、オラリリ(平)が19点どまりで届かず。そのまま、クラムクラム(morita)が新女王に即位しました。
ああ、届かず

 この日の最後は、BIBIさん持ち込みの「ダンジョン・イーター」(アークライト)です。ゲームについては、前回のAARをご覧ください。陣営は、シュロー隊(ZOC)・タンス隊(str)・カプルー隊(BIBI)・ライオス隊(mitsu)です。
 序盤、シュロー隊(ZOC)が、モンスターを配置しては撃破と、順当にローテしながら、前進します。これに対し、カプルー隊(BIBI)は、カード巡りが悪く、出遅れ義務に。かわりに、アイテムを取っていく作戦に切り替えます。
 ライオス隊(mitsu)も、距離カードばかりで今一つ、食料が取れず。そこへ、シュロー隊(ZOC)に喰えない魔物ワーグを押しつけられ、消耗するばかり。なんとか、騎士を倒して、剣を手にいれるも、調理に失敗し、ジリ貧に。
 と、タンス隊(str)が隙を突いて、深部の100mに到達。ラスボスのキメラを一撃で倒して、一気に深部へ。
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 その後も、シュロー隊(ZOC)とタンス隊(str)のマッチレースが続き、ともに最深部へ。タンス隊(str)は自分に「喰えない」ガーゴイルを付けて、??となりましたが、「逃走」カードでこれを除去すると、次に魔物を屠って、食料に!
自分に喰えない魔物?!
 最後は、どちらが先手を取るかでしたが、タンス隊が全力攻撃に成功し、見事、シズルを撃破!堂々の17点で勝利しました。
 シュロー隊(ZOC):17点
 タンス隊(str):8点
 カプルー隊(BIBI):6点
 ライオス隊(mitsu):-4点(食べたのは「歩き茸の水炊き」だけ、距離が届かず)
ラスボス撃破

 この日、プレイしたかったのが、「魔法帝国の興亡」(エポック)S2「英雄王」です。詳しくは、前回のAARをご覧ください。80年代末期に発売されたこともあり、発売数も少なく、「初めて見ました」という方も。
 今回は、インストで、スーパーマルチ(橙:mitsu)・マルチタイプ(緑:BIBI)・マルチタイプ(桃:str)・ファイター(青:にし)のヒーローでスタートします。
スタート
橙がSMヒドラを撃退
 序盤、橙(mitsu)と緑(BIBI)はプレイ経験を生かし、積極的にダンジョンを探索します。橙(mitsu)は殺人蜂を魔法で焼いて駆除するなど、順調にレベルアップに成功します。が、いけると思ったサルガッソー戦で1を連発し、いきなり、一度目の死亡に(2回までは復活できる)。それでも、カリスマを上げて仲間を手に入れ、スペシャルモンスターのヒドラを攻撃。あわやというところで、「魅了」が成功し、VPとアイテムカードを手に入れます。
橙は順調にレベルアップ
 緑(BIBI)も、ダンジョン攻めをし、いきなりレベル5でしたが、ラッキーなことにモンスターはおらず、ただで金をゲット。これを見ていた桃(str)が「こりゃ、ダンジョン窃盗団だな」(笑い)。が、その後、戦闘drの不調で、L2のドワーフに打ち負かされ、L9のワイバーンに襲われ、罠にかかるなど、散々な目に。が、代わりに、クエストを多く引き、地道にVPをゲットしていきます。
やっぱり、ワイバーンに勝てず
 青(にし)も、ファイターの腕力に物をいわせて、ダンジョンを廻り、そこそこ成長します。が、魔術師がいないため、戦闘が長引き、負傷も多く、回復のため、ペースダウン。焦りからか、ちょっと無理でもと、アタックをかけたオークに負けて、一度目の死亡に。その直後に、下級魔法使いを雇えたことで、初のパーティを組めることに。
 これらを見ていた桃(str)は、無謀な投入を避け、探索力2のNPCを使って、索敵を実施しますが・・・ああ、なぜか、6連続で失敗!(1と2しかでない!)
桃が6連続、偵察に失敗
 7度目の正直(?)でついに成功し、満を持して、ダンジョンに突入しましたが・・・いきなり、スペシャルモンスターのドラゴン!「ああ、間違えた!!」NPCは炎に焼かれて全滅し、ヒーローも這々の体で逃げ出すことに。「偵察しても、(加齢で)覚えていられない・・・」と、熟年ゲーマーあるあるに(泣き笑い)。
が、間違って、火の山へ!
 序盤が終わった時点で、各ヒーローのレベルは、橙(mitsu)がレベル5、緑(BIBI)が4、青(にし)が3、桃(str)が2 です。
 中盤、コツを覚えた各ヒーローは、効率的にダンジョンを攻め、人材も集まって、第2パーティを結成するまでに。が、索敵をしっかりやったために時間がかかり、また、危ないダンジョンを避けるため、未突入のダンジョンが増えます。なぜか、発生drも偏って、エリア65に尋常でない数のダンジョンが(最大12まで増加)。上手くいけば、成長のチャンスでしたが、索敵をしたところ、デーモンとかヴァンパイアとか、安易に開けてはいけない地下迷宮が集中し、ここには簡単に手が出せなくなります。
中盤、エリア6に恐ろしいまでにダンジョンが
 代わりに、魔法カードで効果を上げるようになり、青(にし)が、橙(mitsu)のカリスマを下げる「中傷」を放ちます。これで、橙(mitsu)のカリスマが最低限の1となってしまい、人材登用は極めて困難に。一矢報いるべく、橙(mitsu)のヒーローパーティが青(にし)のヒーローパーティを襲撃し、魔法カードのゲットを試みましたが・・・結果は、ともにヒーローが死亡する不毛な相討ちに。う~む、安易なキャラ戦闘は、よくなかったです。
初の対キャラ戦闘は、不毛な結果に
 終盤、ダンジョンも出尽くし、突入できるダンジョンが減ってきて、膠着気味に。こうなったら、アイテムカードを手に入れるしかないと、みながここまで貯めた金を放出し、獲得drを振ります(40G払って、1-2が出れば成功というギャンブル)。レベルに7になって200Gを越える金を持つ橙(mitsu)が。ラッキーなことに3枚をゲット。が、それでも後1点が足りず。ならばと、全世界の湖を廻れば4VPが入るクエストを実行し、ついに勝利条件を満たし、ゲーム終了となりました。
一気にアイテムをゲットし、橙の勝利
終了時
 終了時のヒーローのレベルとVPは、以下の通りでした。
  橙(mitsu):レベル7、24VP
  緑(BIBI):レベル4、9VP
  桃(str):レベル5、4VP
  青(にし):レベル5、2VP
 これで、対戦は2戦目ですが、どうやら、ある程度、レベルが上がったら、回避値を上げておき、ヒーロー単独でスペシャルモンスターを倒すか、金に糸目を付けずにアイテムゲットが、近道のようです。次回のちはら会にも持ち込みますので、ご希望の方がいたら、インストしますよ~。ついでに、もう一つの軍隊戦闘もやってみたいなぁ~。

 続いて、プレイしたのが、BIBIさん持ち込みの「モンスターイーター:ダンジョン飯」(アークライト)です。あの傑作「モンスターメーカー」っぽいパッケージなんですが、その「モンスターメーカー」の発展カードゲームです。
全景
 キャラカードでダンジョンを探索し(回廊を前進し)、ワンダーリング・モンスターを倒すまでは同じ。が、キャラが使い捨てではなく固定となり、「食料」さえあれば、再利用ができます。
 ダンジョンで「食料」?? それが副題にある「ダンジョン飯」なんですが、要するに倒したモンスターを調理し(!)体力を回復するということ!
 ええっ、モンスターなんて不味そう、というのが第一声でしたが、イラストと料理名がよくできていまして。「大サソリ(エビ)と歩き茸(エリンギ)の水炊き」とか「茹でミミック(蟹)」とか、実に旨そうなんです(笑い)。これを作った人は、間違いなく、調理の経験が豊富に違いない。
美味しそう!
 
深部へ
深部へ
各キャラに調理値修整があり、戦闘で敵を倒した後、その食材(モンスター)にあった調理ができれば、食料チット(肉チット)が手に入ります。食料チットを消費すると、キャラは疲労状態(タップ)から回復でき、また、戦闘に参加できます。
 これに、魔法攻撃や秘密の扉、罠、食料庫(!)などのルールが加わり、あの「モンスターメーカー」の雰囲気が蘇ります。ダンジョンには、浅部と深部があり、通算距離が100に達すると、ラスボスが現れ、これを倒すと次の階層へ進みます。深部のラスボスを倒したら、ゲーム終了。
 倒したモンスター、獲得したアイテムや金貨などを合計し、多い方が勝利します。 
 インストを受けて、早速、プレイに。mitsuは調理能力が高い(?)ライオス隊で、BIBIさんは打撃力の高い戦士系のシュロー隊です。
全景
 序盤、ライオス隊(mitsu)は地道に食料を集めながら、適度にモンスターを退治しては平らげ、順調に前進します。
順調に、戦闘・調理・回復
歩き茸の水炊き!
 シュロー隊(BIBI)は、モンスターカードに恵まれず(食料が現れない!)、進んでは休み(食料調達)と、ローテが上手くいきません。やむなく、多く来ていた前進カードで一気に距離100に達します。
 ここで浅部のラスボス-キメラを攻撃しますが、6個振って、1の目を4つ、出す不運で失敗。息も絶え絶え、ダンジョン中を探し回って食料を漁り(泣き)、3ターン目に再チャレンジし、なんとか、撃破に成功します。
ああ、不運のdr!
 この間に、アイテムや食料をきっちり集めたmitsuも追いつき、深部へ。
深部へ
 深部に入っても、シュロー隊(BIBI)の食料(モンスター)不足は深刻で、なかなか回復ができず。突然、現れた(mitsuが配置した)中戦力のクラーケン(モンゴウイカ)さえ、撃破できず、足止めに。
クラーケンを倒せず
 その間に、戦闘-調理-回復のローテを順調に決めるライオス隊(mitsu)が、十分なアイテムを拾いながら、最深部に到着します。待っていたラスボス-狂乱のシズルを一撃で倒し、ゲームセット。
ラスボス、撃退!
 ライオス隊(mitsu)がモンスター狩りで25点、アイテムで14点、金貨で1点の合計40点を獲得し、14点のシュロー隊(BIBI)に大差で勝利しました。

 先日、BIBIさんを誘って、自宅オフ会を開きました。奇しくも、剣と魔法の国系のアイテムとなり、真冬のファンタジー会(界?)に。
 この日の緒戦は、「魔法帝国の興亡」(エポック)シナリオ2「英雄王」です。このゲームは、90年代のSLG興隆末期に発売されたアイテムで、ありとあらゆるファンタジー要素を入れ込んだ、「ごった煮」マルチになります。
全景
 システムは、RPG風ボードゲームと軍隊戦闘の2つからなります。今回は、RPG風ボードゲームのみのシナリオです。
 プレイヤーはヒーローとなって各地を廻り、毎ターン増加するダンジョンを探索します。ランダムで登場するモンスターを倒し、レベルアップをします。また、得た資金を元に、様々なNPCを雇用し、パーティを組みます。
 NPCには、戦士や魔法使いなどがおり、プレイヤーのカリスマ以下のレベルなら、雇用ができます。
 ダンジョンには、レベルがあり、モンスターカードをランダムに引いて、そのレベルに該当する(DL以下の)モンスターが出現します。また、強力なスペシャル・ダンジョンがあり、そこには戦闘力が高く、魔法を使える指定のモンスターがいます(半身半獣のミノタウルス、魅了のヴァンパイア、石化のゴーゴン、即死の魔法デーモン等)。倒すことは困難ですが、レベルアップが図りやすく、かつ、アイテムカード(VPが付く場合があり)が手に入ります。
 ダンジョンの中には、神に与えられし「使命」を表す「クエスト」もあり、達成するとVPを得られます。商人や王子等特定の人物をある町に送り届けるといったものから、恋人・親兄弟の仇(特定のモンスターや最も強いNPCを倒す)、結婚(異性のNPCが手に入る、NPCの子供が生まれる!)、謎(特定のアイテム、クエストを手に入れる)、聖なる探索(品行のよいモンスターを探す)などなど。
 そう、ファンタジーTRPGの「いいとこ取り」のボードゲームといっていいでしょう。
  早速、ヒーローを選択して、ゲーム開始です。BIBIさんは戦士タイプ(接近戦に強い)、mitsuはマルチヒーロー(下級魔法ありで、全ての能力がそこそこ)を選択します。
  序盤、ヒーローmitsuは積極的にダンジョンを探索し、下級魔法ありを生かして、モンスターを退治していきます。早々にサイラスを仲間に加え、パーティを組み、名を上げていきます。
さいらす、パーティに
 レベルが高いダンジョンもありましたが、ジェイソン(L5)やバンデット(L2)、マンティコア(L6)等、初期としてはやや強目のモンスター程度で、なんとか撃退します。順調にレベルアップし、カリスマを上げて、旅の仲間を増やし、英雄への道を進ます。初期の最後に、mitsuは、祭司の姫と結婚し、2VPを獲得します。
 一方のヒーローBIBIは腕っ節の強さで敵を倒していくものの、魔法使いがいないため、戦闘が長引き、負傷も多くなります。やむなく、探索、治療、再び、探索と、ペースは遅れ気味に。「魔法使いがほしい」と人材募集のかけますが、なかなか、適材が来ず(来ても、L7の「ガンダルフ」など雇えず)。ドワーフ(L6)を倒したところで、やっと、レベル2に。
魔法使いが来ないBIBIパーティ
 こうなれば力業で押し切らんと、行き当たりばったりにダンジョンに入りますが、ワイバーン(L7)に打撃を受けたり、いきなりスペシャルモンスターのミノタウルス(L8)に出くわし、這々の体で逃げ出したりと、苦労します。
序盤
 中盤、mitsuの仲間に剣豪ギル(攻撃力4-防御力9)が加わり、パーティを分けて、探索を広げます。2隊になったことで、効率が上がり、本隊でジャイアントを狩り、ギル隊でそこそこのモンスターを退治など、資金は100を越え、リクルートも進みます。
強力な第2パーティ
ギリギリでジャイアントを撃破
 BIBI隊も、やっと魔法使いゲドを手に入れ、ロック鳥(L9)等、強力なモンスターを退治していきます。
BIBI隊にやっと魔術師
 ここで、mitsu隊は情報収集を行い、クエストに乗り出します。まずは、商人を砂漠の町へ護送し、たんまり、報酬を貰います。続いて、姫を護衛し、こちらも達成。が、drが廻りすぎてか、姫に惚れられ、2人目の結婚に(重婚!)。ギル別働隊は、その強さを生かして、スペシャルモンスターの「ガーゴイル」に挑み、見事、これを撃退します。
ガーゴイル退治!
 若干、遅れがちなBIBI隊はレベルアップが最優先と、片っ端からダンジョンへ向かい、サーペントやリザードマンを屠ります。が、霧の悪魔フロストデビルに取り囲まれたり(無条件に全員が1ダメージ)、一か八かのスペシャルダンジョン攻撃で最強の怪物デーモン(サバイバルチェックに失敗したら、即死のデス!!)に遭遇したり、逃げ出さざるを得ないことも。
 そこで、BIBI隊は、比較的高い捜索能力を使って、下調べをする戦略に変えます(サーチ・アンド・デストロイ!)。これが奏功し、効率よく、魔物退治が進むようになり、一気に資金とレベルが上がっていきます。
BIBI隊のサーチ・アンド・デストロイ
BIBI隊、ミノタウルスを撃破!
 終盤、ここまで来るとヒーローレベルが上がって、モンスターが逃げ出すことも。特にmitsuは魔法カードによる上昇もあり、気がつけばL8と、まさに強力モンスター並の力を手に入れます。
終盤
 あとは、いかにスペシャルダンジョンやクエストをクリアして、勝利VPを達成するか。堅実なBIBI隊は、一隊を索敵に使い、判明したところでヒーロー率いる本隊が攻撃をかけるスタイルを貫きます。L11のケルベロスを捕捉すると、NPCが死亡する等、相当の損害を受けながらも、これを撃退します。また、クエストで「姫」の護送が来て、2人目の嫁を取ります(こちらも重婚!今だと、SNSが炎上するに違いない?!)。
 一方のmitsu隊は、L9の殺人鯨を屠り、L10のスペシャルモンスターのギガンテスをギリギリで倒します。が、別働隊の剣豪ギルがスライムに纏わり付かれ、さらに罠にかかって、まさかの戦死をしてしまいます。
 VPはともに10点を超えたものの、両者とも決め手がなく。いつ、危険なスペシャルダンジョンに向かうか、と膠着状態に。
終盤の伸び悩み
 先に挑んだのは、再生なったmitsu別働隊。死んだギルの代わりに、最強戦士クインを先頭に、ヴァンパイアの棲む古城に向かいます。1/2の確率で敵の魔法をクリアできるはずでしたが・・・ああ、吸血鬼に魅了される!唯一、かからなかったキリマンは、あっという間に死亡し、古城には吸血鬼に忠誠を誓うクインが門番に(どないこっちゃ!)。こうなると、誰も手が付けられません。
 ならばと、mitsu本隊は、自身と同じ能力を持つドッペルガンガーに挑戦します。特別ルールで支援は受けられないものの、幸いにしてHPが高かったため、傷つきながらこれを倒します。が、それでも、あと一歩、勝利条件は満たせず。
 後は、デーモンとか、レイミアとか、メデューサとか、極悪極まる魔法に満ちたダンジョンばかり・・・千一手かと思われたとき、勝負を決めたのは、1枚の魔法カードでした。「遺産」を引いたmitsuが、アイテムカードを手に入れると・・・「神々の天秤」で8VP!これで、20VP越えを達成し、mitsuの勝利となりました。
棚ぼたのアイテムカードで勝利
 初対戦だったことや魔法には弱いキャラでやや膠着したことなどから、4時間ほど、かかりましたが、面白かった!はじめに触れたように、ありとあらゆるファンタジー要素を入れ込んだ「ごった煮」ですが、十分に作り込まれており、なにより、各シーンが浮かぶのが秀逸です。TRPGと違ってマスターがいない分、調整がきかず、あまりに強力なモンスターに遭遇したり、いきなりキツい罠(呪い!)にかかったり、もありえます。が、そこは、不運と諦めて、世界観を楽しむというのが、正しいのかも。
終了時
 新たにキャラシートなども作成したので、次回のちはら会に持ち込みます。インスト希望の方がいたら、どうぞ。

 午前中、人が集まり出したので、時間限定でできるアイテムとして「もしも勇者がいるのなら」(Mob+)をプレイしました。プレイヤーは、morita・BIBI・mitsu・バーネット・平です。
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 このゲームは一言で言うと、事前プロットと読みと運がものをいう、カードゲームです。ゲーム説明によれば、「やる事は『手札を1枚選んで、せーので公開する』のみ。公開したカードの効果によってチップを得たり、失ったり。それを4回やるだけ」。
 プレイヤーははじめに、どの勝利条件を目指すか決め、それに沿ったカードを4枚、セットします。そのカードを1枚ずつ、順に同時プレイし、効果を出し合います。
 普通は地道に「平和な市民」等でチットを集めるのですが、強力なのが「傲慢な王族」。なんと、プレイヤーの稼いだチップをすべて奪ったり、除去したりする尋常でない悪役。
20210929_173643_card6front_result_result
 これを撃破できるのが、暗殺に特化した「異世界勇者ちゃん」。いつ、敵が「傲慢な王族」を出して、それにタイミングよく「異世界勇者ちゃん」をぶつけられるかが、肝です。他にも「傲慢な王族」の影響を受けない司祭や、勝利条件を根底から覆す(!)道化師などもあります。
20210929_173900_card1front_result_result
 早速、プレイしてみましたが、第一戦はうまく「傲慢な王族」が「異世界勇者ちゃん」に倒れ、それぞれ、平和裏にチットを集めます。が、3手番目に道化師!(手札を1枚、ドラフト)みなの戦略が一気に崩壊しましたが、moritaさんがきっちり勝利。なんと、隣からドラフトしたものと同じカードが廻ってきた幸運!「平和な市民」が勝利しました。
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R1
 第二戦は、「傲慢な王族」が幅をきかせ、コインを巻き上げます。う~ん、王族が決まると、強力だぁ~。そのまま、終了し、みなからがっつりと巻き上げたmoritaさんが「平和な市民」で連勝。全然、平和じゃないゾ!(笑い)
R2
 いかに「傲慢な王族」を使いこなすか、第3戦はいつ、これをプレイするかが、焦点に。二番手でBIBIさんが成功し、コインをプチ収集。迎えた第3ラウンド、皆さんのプロットは、4人が「傲慢な王族」!!結局、だれも収奪できず(強欲すぎて、大笑い)。結局、BIBIさんが「強欲な商人」で勝利しました。
R3
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 なれれば、1プレイ5分程度(!)のシンプルさながら、計画と運と読みが絡み合い。愉快なイラストと相まって、過激でスピーディな展開が、実に楽しい名作です。

 続いて、BIBIさんがセールに釣られて購入した(ゲーマーあるある)の「ニコデマス」(HJ)をプレイしました。
 このゲームはなんとも説明しがたく・・・メーカーによると「 『ニコデマス』では、プレイヤーは夢の工場雑用係の次期ポストを巡って、よりよい成績を収めることを競います。ゲームは交互に手番を繰り返して進行します。自分の手番でプレイヤーは、手札の機械を共通のゲームボードである「ガラクタ場」にプレイするか、ガラクタ場の機械を修理して自分の「作業場」に置くことができます。」そうですが、さっぱりわからん。
 まあ、簡単に言えば、手持ちカードを消費して各種の資源を手に入れ、それを持って場に出された壊れた機械カードを修理し、VPを稼ぐゲームです。
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 初見だとこのカードの理解がわからず、出たとこ勝負に。自分がライオン助手、BIBIさんがゴリラ助手を担当し、ゴリラが順当に修理を進め、特殊チップも手に入れてリード。ライオンも追いつこうと修理を進めますが、あと一歩で先に修理され、追いつけず。そのまま、ゴリラ助手の勝利となりました。
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 続いて、BIBIさん持ち込みのダークファンタジー系カードゲーム「HIDDEN LEADERS」(アークライト)をBIBI・にし・mitsuの3人でプレイしました。ゲームについは、詳しくは、こちらをご覧ください。
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 初プレイだけに、序盤は自分のプレイで精一杯。正体秘匿系の特徴として、敵の動きから類推していくしかないのですが、中盤になると手番回しからうっすらとわかってきて。おそらく、にしさんと同型の勝利条件キャラと推察。最後にともに達成したときに勝利できるよう、手下を上手く配置。よし、これで勝利だと持って行ったのですが・・・終わってみれば、BIBIさんが別の条件で勝利。?勝利条件に順序がある?!と終わってから、気付きました(笑い)。
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 続いて、以前からプレイ準備を進めていた「ワース・ブレイド操兵エクスパンションキット」(HJ)です。その名の通り、90年代に人気を博したロボット・ファンタジーの「ワース・ブレイド」の操兵の戦いを描いた戦闘級アイテムです。元がロール・プレイング・ゲームのエクスパンションということで、格闘戦ゲームとしては、比較的にルールはやさしめです。 
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T0
 プレイヤーは、オリジナルキャラになって、操兵戦を戦います。操兵にはBからJまでのランクがあり、駆け出しの状態では、操兵を操ることも一苦労で、せっさくの性能を引き出せないことも。特に、意思を宿した「仮面」との相性チェックに失敗すると、全く、操兵が動いてくれないことも(!実際、第二戦目がそうでした)。
 第一戦は、最初級のJランクのラビオーグ(BIBI)対Iランクのグリッド・パイカー(mitsu)の戦いです。ラビオーグは最も廉価な従兵機で、全てにおいてグリッドに劣ります。特に、速度(IN値にそのまま影響)はグリッドに-3の劣勢です。
 両者は、真っ直ぐに接近すると、正面からの戦闘に入ります。ラビオーグ(BIBI)が先手を取って、攻撃をかけますが、これは難なくラビオーグに躱されます。
 と、グリッドがサイドステップで、敵の背後をとります。次ターンのイニシアチブは、ともに「0」を出して、グリッド!満を持した星球棍が敵に炸裂しますが、ここで、ラビオーグがまさかの絶対失敗!装甲の薄いところを痛打され、一気に17ヒット。さらに、追加ダメージで、筋肉筒にも損害が出ます。
真後ろからの攻撃にまさかの絶対失敗!
 なんとか、挽回したいラビオーグはINロールで「0」を出しますが、グリッドも「0」で、今回2回目の完全成功を横取りされます。
 そのまま、連続打撃を受け、完全試合で、グリッドが勝利します。
撃破!
 第二戦は、BIBIさんが機体を乗り換えて、Hランクのキードラ・マーフ・ジニ(BIBI)対Iランクのグリッド・パイカー(mitsu)の戦いです。キードラは速度8で勝るもののパワーが3と低く、グリッドは速度は6ながら、パワーは6と当たれば、強力です。耐久力は共に35です。ここで、仮面の同調チェックをキードラが失敗し、ウンともスンとも動かず。このままでは、ゲームにならないので、成功に見立てて対戦へ。
 接近した両者は、戦闘に。IN値が高いキードラが先制攻撃をしますが、グリッドがギリギリで躱します。と、やはり、隙を突いて、グリッドがキードラの背後へ。
 次ターン、キードラが先に反応できる確率の方が高かったのですが、先手はグリッド!背後から星球棍を見舞い、13ヒットを与え、キードラの右脚の血管を破裂させます。
再び、背後を取る
 キードラは「交換」行動によって右脚の閉鎖も考えましたが、IN値が減ることを嫌って、あえて放置します。
 その後、両者は足を止め、正面からの殴り合いに。キードラが華麗な高速攻撃で、10ダメージを2回、与えます。グリッドの左脚からも血液が噴き出しますが、強引な機動で背後をとり、LUCポイントを投入して、次ターンの主導権を奪って、先制攻撃に成功します。グリッドは星球棍を振りかざすと、2つめのLUCポイントを投入し、必殺の一撃を見舞います。キードラもLUCポイントを投入し、必死の防御するも、ギリギリで躱せず、14ヒットを喰らいます。これに操縦ミスが重なり、唯一の武器である鎚矛を落としてしまいます。
 慌てて矛を拾うキードラに対し、グリッドの一撃が炸裂します。ここが勝負とキードラも最後のLUCポイントを防御に使用しましたが・・・ああ、まさかの絶対失敗!(1/100の確率!)慌てたキードラは脚をもつれさせて転倒し、5ダメージを喰らって、自爆しました(笑い)。う~む、どうも、BIBIさんはここ一番で、絶対失敗を呼び寄せるワースがあるようで??
まさかの絶対失敗
  第3戦は、グレードアップして、Fランク同士(狩猟機)の操兵戦に。F級としてはほぼ最良で高速が売りのラジ・ドアーテ(BIBI)対バランスのいいジャハン・ドログ(mitsu)の戦いです。
 接近した両者は、共に攻撃を選択。速度の差が物をいい、ラジ・ドアーテが先制し、強力な一撃をジャハン・ドログに見舞います。10を超える打撃に、追加ダメージ判定に。drは・・・仮面の破壊!なんと、狙い澄ました一撃で、ドアーテが速攻勝利に。
 
一撃で仮面破壊
 あっという間に終わったので、そのまま、第4戦に。なんとか、一矢を報いたいジャハン・ドログですが、速度差3はいかんともしがたく、一方的にドアーテに攻撃を食らいます。そのうちの一撃が冷却水容器を直撃し、ものすごい蒸気がドログから噴き出します。
 このまま、放っておいて逃げ廻れば、ドアーテの判定勝ちでしたが、果敢にもドアーテは打撃戦に。一瞬の隙を突き、ついにジャハン・ドログが攻撃を成功させましたが、この直後にオーバーヒート!全身から蒸気を噴き出し、完全停止となりました。
R4
 延べ4戦をしましたが、プレイ時間自体は、全部で1時間半程度と手頃でした。RPG用だけあって基本ルールはシンプルで、1/10の確率で発生する完全成功と絶対失敗、そこから起こる操縦ミスや機体ペナルティが多様な変化を引き起こし、実に面白かったです。用意された操兵種も60種類以上あり、機体を選ぶ楽しさも魅力です。
 今度は上級選択ルールや成長ルールを入れて、やってみたいです。二人で経験を上げていく「一騎打ち」や武者所修行の「野試合」、野盗が襲いかかる「襲撃!」、何人でも参加できる勝ち抜き戦の「操兵闘技大会」、そして、唯一のヒストリカル・シナリオ「激戦!帝都リ・ラズルの戦い」。ワース・ブレイドに興味のある方がいれば、インストしますよ~。

 最後に、早めの撤収で3人になったところで、前回のオフ会でもプレイした「FACTORIA」(よぐゲーム)をBIBI・mitsu・エンジョウの3人でプレイしました。
 いわゆるチュートリアル・プレイでやりやすさはあったと思いますが、エンジョウさんは初めてながら、ゲーム勘の良さを遺憾なく発揮して、開発をすすめるあたりはさずが。mitsuも改良メインでゴールドをためていきますが、所有者のBIBIさんのアップデート作戦がはまり、最も安い発掘品で最も高い翼をゲットするなど、効率よい攻めであっという間に100点越えで勝利でした。
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 相変わらず、読みとスタックの運が大きいアイテムで、一度、弾みが付くと飛躍的にゴールドが伸びるので、ちょっとシンプルな「ベルター」(GDW)ぽい印象ですね~。
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 続いて、取り組んだのが、スチームパンク・ボードゲームの「FACTORIA」(よぐゲーム)です。これは、同人で発表されていたアイテムで、その世界観にあったイラストとスチームパンク風の拡大再生産システムが評価され、ボドゲカフェのバックアップで商品化されました。キック・スターターで驚異の270%を達成したそうで、コンポーネントはかなり豪華になっています。詳細は、「ボドゲーマ」のHPをどうぞ。https://bodoge.hoobby.net/games/factoria  
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 第一戦は、第2ターンまでチュートリアル・プレイに従い、工場は基本となる1,2,5です。序盤、とにかく資金が必要と、mitsuとBIBIともに「自動造金箱」を開発。あとは、ロボットの動きを予測しながら(シンクロ・ボーナスがあり)、発掘品を増やしていきます。
序盤
 その後は、それぞれの戦略に従って工具開発を進めます。BIBIさんが発掘で有利な「懐中工場」とシンクロボーナスがある「蒸気武装」に出資すれば、mitsuは条件付きで工場稼働率を上げる「助手人型」と工場の改良で資金を得る「特装工具」に投資。
中盤
 mitsuはなるべくシンクロしないようにプロットを行い、ソロ時に強い「助手人型」で発掘を進め、工場改良で資金回しに成功するなど、効率的な運営になります。数度目の向上改良で「翼」の発掘に成功し、その後も量産に成功。あるターンに一気に100資金を超え、勝利しました。
終盤
 第二戦は、通常のランダムセットアップに。前回に比べると、交換に複数の材料を必要としたり、複数生産ながら一つ前のレベルの生産物となったりと、地味な工場群に。また、工具開発も、今ひとつ、効率がよくないカードが多く。
 こうなると、地道に発掘を進めるしかないと「倍々装置」や「廃品集荷車」などに投資し、これまた地味に換金するなど、打って変わった堅実プレイになります。
中盤
 それでも後半になると、生産物の価値が一気に上がり、2つ以上集めたところで「懐中工場」でアップグレードする作戦が有効になります。
 ここでも、mitsuが工場改良で一歩抜けだし、レベル2生産物から随時、「懐中工場」で製品をアップし続け、最終の「翼」を大量ゲット。次ターンに追いつけないということになり、mitsuの連勝になりました。
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 この日の緒戦は、初参加のfhoさんを入れて、タナックさんとmitsuで、傑作ファンタジーマルチの「スモールワールド」(Days of Wonder)です。fhoさんはほぼ同世代ですが、例会参加やここでの対戦も初めてということで。ルールを一部、省略して、追加属性抜きの種族のみとします(種族の基本数に+5戦力としました。
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T4
 序盤、ハーフリング(タナック)、トロール(fho)、エルフ(mitsu)で狭い世界に侵入します。先に種族を入れ替えたタナックさんが、海からのトリトン効果で殴り込みをかけますが、トロールの遺跡が堅いので、必然とエルフの旧領土を荒らすことに。代わりにアマゾネス(mitsu)がトロール攻めを狙いますが、グール(fho)が登場したため、先にそちらを叩きに行きます。
T4
 そこへソーサラー(タナック)が登場するも、皆、衰退したり、スタックしたりしていたため、うまみがなく、最後にヒューマン(タナック)に切り替えて、農地を取ってエンド。ジャイアント(mitsu)は丘を下って周囲を制定するも、衰退種族が軒並み刈られ、得点は伸びず。最後に数の暴力ラットマン(fho)が席巻し、相当の追い上げをしました。終わってみれば、ヒューマンで守り切ったタナックさんが勝利でした。自分は得意の(?)インスト負けでした(苦笑い)。
T10

☆タナック(ハーフリング-トリトン-ソーサラー-ヒューマン)82点
 fho(トロール-グール-ラットマン)78点
    mitsu(エルフーアマゾネスージャイアント)70点

 次に、メンバーをBIBIさんに入れ替えて、拡張キット「スカイアイランド」ヴァージョンでプレイします。
 序盤、地下世界のラットマン(BIBI)が、地下通路を通って、スカイランドまで進出します。それを外交家(!)のグール(タナック)で壁を作って、制限。空飛ぶエルフ(mitsu)が空挺攻撃を仕掛け、三つ巴に。
 第3ターンに、一斉に衰退すると、恐喝する嵐の巨人(タナック)で山岳に雷を落としまくって、天空の2島をゲット。そうはさせじと、砲手のスカベンジャー(BIBI)が地上階の1/3を砲撃でむしり取り、階段を上って、天空を砲撃。トロール(mitsu)は我関せずとせっせと領土を守ります。
T4
 第7ターン前後に、それぞれが消耗すると、領土争いはラストステージへ。数が頼りの
野営するエスカルゴ(mitsu)が防御しながら領土を再拡大します。が、ターン始めの得点のため、2ターン程度では回収できず。そこをこれまた、数の暴力-狂乱した(!)案山子(BIBI)がガシガシと攻め、drもよく、領地拡大に成功します。が、もっとも楽しんだのは、飛行船に乗ったアマゾネス(タナック)でして。5隻ある飛行船で各地に奇襲をかけ、制圧。1/2の確率で墜落することを逆手にとって「焦土作戦じゃー!」(端から墜落前提!)と各地を荒らし回り、満足したよう(笑い)。
火を噴く飛行船!
T10
 結果的には、ゲーム慣れしたBIBIさんが10点越えで勝利しました。

☆BIBI(地下世界のラットマン-砲手のスカベンジャー-狂乱した案山子)106点
 タナック(外交家のグール、恐喝する嵐の巨人-飛行船に乗ったアマゾネス)97点
 mitsu(空飛ぶエルフ-値切屋のトロール-野営するエスカルゴ)85点

 続いて、協力型ファンタジーマルチの「Lord of the Ring」(カプコン)をプレイしました。担当は、フロド(BIBI)・サム(ybs)・ピピン(mitsu)です。前回、シェブロの巣まで辿り着いた練度を生かして、なんとかモルドールまで行きたい!
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 序盤、袋小路屋敷から裂け谷を抜け、カードを補充しながら第1シナリオのモリアへ。 モリアではイベントタイルの日時計が連続し、若干もたつきましたが、オークの襲撃の前に、フロド(BIBI)が指輪を使って、メインラインを切り抜けます。さすがに指輪保持者にはサウロンの誘惑は強烈で、フロド(BIBI)の闇のゲージは6まで行きます(サウロンは12に)。が、ここで指輪は、サウロンの影響を受けにくいサム(ybs)に渡ります。
指輪を使って、モリアを抜け
 続いて、ロスラリアンでカードを補充した旅の一行は、第2シナリオのヘルム峡谷へ。ここも強烈なイベントが多いので、先に助攻ラインを一定数、進んでから、メインラインの攻略に乗り出しましたが・・・なんと、中盤までイベントが発生せず!(何という僥倖)ホビットも戦いに加わり、ひたすら戦いまくって、さっさとクリアします。決してリソースは潤沢ではないものの、誘惑ゲージはほぼ動かず、カードの消費も最低限に抑えられました。ここで、指輪は再び、フロド(BIBI)へ。
イベントが起こる前に、ヘルム峡谷で勝利!
 連続して、第3シナリオの試練の多いシェブロの巣へ。早く抜けるにしかずと、ライフトークンの確保もそこそこに、3人でメインラインをひた走ります。途中でガンダルフの助けも借りながら、再び、指輪を保持していたフロド(BIBI)がこれを使ってゴールへ駆け込みます。
ゴクリイベントのみでシュブロの巣をクリア
 いよいよ、最終で最悪のシナリオ4のモルドールへ。事前の作戦通り、友情ラインを最後まで終わらせたところへ、イベント。が、想定していた「エオウィン」によりこれを切り抜けます。ひたすら歩いて、中腹まで辿り着いたところで、ピピン(mitsu)が「ゴクリ」を使い、一気に前進します。サウロンdrも特殊カードと根性で防いで、あと一歩へ。使うなら今しかない!とフロド(BIBI)が三度目の指輪使用で、滅びの山への駆け込みに成功します。
辿り着いたぞ、滅びの山!
 あとは、これを破壊できるかでしたが、強烈なサウロンの誘惑をサム(ybs)が凌ぎきり、指輪を破壊!3戦目にして、ついに善の陣営が勝利しました。

サムが指輪を破壊!

 この日最後のアイテムは、前回のオフ会でさわりをプレイした「Lord of the Ring」(カプコン)です。担当は、フロド(mitsu)・サム(BIBI)・ピピン(kawa)です。
全景
 旅の仲間として出発した3人のホビットは、ナズグルの追跡を振り切って、裂け谷へ。そこで、特殊カード(さらなる仲間とアイテム)を手に入れ、モリアへ。
 前回のプレイに学んだフロド(mitsu)とサム(BIBI)は、できるだけ早く抜けるべく、手持ちカードをどんどん使って前進します。その甲斐あってか、ほぼ、サウロンゲージの変動なく、これを乗り切ります。
moriaをクリア
 続いて、ロスロリアンで特殊カードの補充をした後、激しい戦いの待つヘルム峡谷へ。まずは、友情ラインを強化していたため、ロハーンの騎士をゲット。が、オークの軍勢に城門を攻められ、サウロンが2マス近づきます。
サウロンが迫り来る!
 こうなったら、メイン行動で勝負するしかないと、集中的にラインを進めますが、その間に、次々とイベントが起こり、サム(BIBI)のカードが枯渇します。なんとか、ピピン(kawa)の機転でくぐり抜け、このシナリオをクリアします。
リソースを使いまくって、ヘルム峡谷で勝利
 続いて、前回に挫折した邪悪の巣窟-シュブロの巣へ。ここも善は急げと、メイン行動をどんどん進めます。ヘルム峡谷でゲットしていた盾を惜しげもなく消費。さらに、サウロンのdrを根性で切り抜け(奇跡的に「何も起こらず」)、ついにここを抜けます。
シュブロの巣を切り抜け
 が、この日は、ここで例会の時間切れとなりました。最後のシナリオ-モルドールはかなりきついでしょうが、行けるところまで行きたいなぁ。ところが・・・。
 このAARを作りながら、ルールを確認したところ、いくつか適用ミスがわかり。
(1)自分のアクションでホビットカードを使用しなかったプレイヤーは、次のいずれかができる。
  *誘惑ライン上で、1マス分、自分のホビットを戻す。
  *ホビットカードを2枚引く。
(2)イベントタイルで適用できない(または最後まで到達した)行動ラインのタイルは、任意の行動ラインに使用できる。
(3)シールドの獲得は、通常は1ポイント。大盾のイラストは、事前にセットアップした盾をランダムで受け取る。
 これにより、サム(BIBI)のホビットカードが補充ができなかったことや、適用できない行動ラインのタイルの活用が、改善できます。一方で、シュブロの巣で威力を発揮した盾がかなり弱かったはずなので、先を見越してしっかりとため込んでおかなければ。
 というわけで、サマリーも作ったので、次回は「正しい指輪物語」をしてみましょう。

 最後に取り組んだのが、「指輪物語」の協力型ボードゲーム「Lord of the Ring」(カプコン)です。プレイヤーはフロドやサム、ピピン等のホビットとなって、「指輪物語」のストーリーに沿って、4つのシナリオに挑みます。
 共通ボードには、各プレイヤーのフィギュアとサウロン・トークンが置かれ、冒険を進めるうちに、徐々にサウロンに心を蝕まれたり、サウロンの目自体がプレイヤーに近づいたりしていきます。サウロンの目に追いつかれたプレイヤーは脱落。指輪を持つプレイヤーが一人でも生き延び、滅びの山に投げ込めれば勝利です。
 物は試しと、とりあえず、フロド(mitsu)とサム(BIBI)の2人でプレイしましたが・・・袋小路屋敷から裂け谷を経て、モリアの坑道へ。裂け谷で手に入れた特別カード等を駆使して、中盤までは順調にいきますが、後半になるとイベントの嵐に。これがクリアできず、サウロンの目が猛スピードで近づきます。
モリア序盤
 シナリオはクリアしたものの、スタート時が15だったサウロンの目は、11まで近づき、指輪を持っていて最も影響を受けたフロドが5まで引き寄せられます。後3つもシナリオがあるのに、半分以上の接近です。
モリア終了時
 ロスロリアンを経由して、第2シナリオのヘルム峡谷へ。のっけからイベントが続き、まだ、序盤なのにフロドがサウロンに取り込まれる手前まで行きます。
ヘルム峡谷の激闘
 サムが頑張ってくれたおかけで、なんとか、ここから持ち直し、シナリオをクリアしましたが、すでにマッチポイント。
ヘルム峡谷をなんとかクリアも・・・
 第3シナリオのシュロブの巣で3つほど進んだところで、指輪を持ったフロドがサウロンの目に追いつかれ、ジ・エンド。
シェブロの巣でサウロンに追いつかれ、敗北
 厳しい!史実がそうだったように、これはかなり厳しい冒険です。今回は、drでやたらサウロンの目が出たので、きつかったですが、そうでなくてもクリアできるかどうか。基本はイベントチットを使った双六なので、プレイ自体はシンプルですが、先の困難を睨んで、いかに貴重なリソースを管理するかが問われます。
 次回のちはら会に持ち込みますので、ぜひ、最大の5人でプレイしたいものです。

 緊急事態宣言で、遠出がしにくいこともあり。千葉会のyagiさんからオフ会に行くよ~とうれしいお知らせがありまして。一最大最大の目安とされる4人で、自宅オフ会をしました。
 前半は、yagiさんが依頼されたマルチゲームのテストプレイでしたが、まだ、詳細を明らかにできないため、写真はなしです。ある時代を描いたHistory of the World系のマルチですが、あのシステムにこんな使い方があるのかと感心しました。3戦して、自分も一勝できましたが、「争いの中でも文化と経済の育成」は大事という勝ち方でした。
 その後、取り組んだのが、前日のちはら会で披露した「ニョロニョロ・フェスタ」(Papel Creation)です。プレイヤーは、いずれも雑誌に記事を掲載するなど、作戦級を担当させたら日本有数の実力者。
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 その全員がムーミンキャラになって、ニョロニョロを捕まえます(笑い)。担当は、スニフ(エンジョウ)・スナフキン(Das Reich)・ムーミン(mitsu)・ミー(yagi)です。
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 序盤、一日の長があるスニフ(エンジョウ)が、早々に宝物カード3枚をゲットしますが、ああ、全てマイナスばかり(!)。なんとか、飛行オニの交換イベントで1枚を差し替えるも、それでもマイナス。その後、ニョロニョロdrに祟られ、宝物を取り上げられたり。一番でゴールしたのが、せめてもの救い。
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 ムーミン(mitsu)はスタートはよかったものの、途中からニョロニュロ飽和攻撃を喰らって、点数が伸びず。ゴールも最後で、9VPに止まります。
 やっぱり強かったのが、対戦ゲームに慣れしたスナフキン(Das Reich)とミー(yagi)。適切な数のニョロニョロをゲットすると、根性drで得点に換え、プラスを積み重ねます。ゴールもほぼ一緒で、ともに21点で同率1位に!作戦級の鬼たちには、飛行オニも真っ青!でした。
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 千葉会・ちはら会を代表する名うてのゲーマーが、うごめく大量のニョロニョロを追い求める姿!いつか、コマンド誌にAARを投稿しましょう(うそ)。

 この日のイロモノNo.1が、mitsu持ち込みの「ニョロニュロ・フェスタ」(Papel Creation)です。ある季節になるとムーミン谷にあふれかえるニョロニョロを捕まえるという、双六です。プレイヤーは、スナフキンやノンノン、スニフなど、各キャラになります。
 プレイヤーは外周のマス目に添って双六をするのですが、うち3カ所からムーミン谷に進入でき、ニョロニョロ島からランダムで湧き出すニョロニョロを捕まえ、宝物カードと交換します。一度に欲張ってニョロニョロを捕まえても、1d6して数以上を出さないと逃げ出され、VPにならず。全ての宝物カードがなくなると、家(ゴール)に向かい、着いた順に1d6した枚数のごちそうカードを受け取れます。
 盤上の数カ所にある飛行オニのマスでは、カードによるイベントが起こり、別のマスに飛ばされたり、他人の宝物カードをもらえたり、廃棄させられたり、交換したりと、アクセントを添えます。
 第一戦は、スナフキン(mitsu)・ノンノン(BIBI)・ミー(エンジョウ)・スニフ(Tommy)です。序盤、ミー(エンジョウ)が一番で谷に入り、2体のニュロニョロをゲットしますが、drで1を出してしまい、ニュロニョロが逃げ出します。続いて、ノンノン(BIBI)がニュロニョロを捕まえ、宝物カードを取りますが、大きなビン(-5VP)を引いてしまい、トータルでマイナスに。
スタート
 次はスニフ(Tommy)が3体のニュロニョロを抑えましたが、グズグズしているうちに(他のプレイヤーが嗾けた)ニュロニョロが殺到し、カードを取れず。

ニュロニョロのスタック!
7体のニョロニョロ
 この作戦は有効で、ノンノン(BIBI)も5体のニョロニュロを押しつけられ、失敗。
 そのうち、スナフキン(mitsu)が追いつき、全ての宝物カードがなくなったところで、みんなでゴールを目指して走り出します。
おうちへ帰ろう
 なんどか、イベントに邪魔されながら、ミー(エンジョウ)-スニフ(Tommy)-ノンノン(BIBI)の順にゴールし、ごちそうにありつきます。スナフキン(mitsu)は2番手を走っていたのですが、悉く、飛行オニに邪魔され、最下位に。強制されることを最も嫌がる(自由をこよなく愛する)スナフキンだから、相当、怒ったでしょうね~。
 が、実はこれでたくさんのイベントを引け、結果的に宝物の交換が2回できることに。これにより、マイナスの宝物を+5点の宝物に換えられたため、終わってみたら逆転勝利でした。
終了時
 第二戦は、スナフキン(mitsu)・ノンノン(BIBI)・ミー(エンジョウ)・ムーミン(Tommy)で対戦。 
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 前回のニョロニュロ飽和攻撃(?)に懲りた面々は、ニョロニョロ島に近寄らず。drでニョロニョロを引き寄せると、少数だけキャッチして宝物と換える、ヒット&ラン戦術に換えます。まるで、赤軍の赤い津波に機動防御で対抗するドイツ軍装甲部隊のよう・・・(笑い)。
 それでも逃げ足が遅いミー(エンジョウ)が4体のニョロニョロを押しつけられますが、根性のdrで見事、宝物を手に入れます。
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 慣れもあって、ほぼ確実に宝物を手にしたため、あっという間に全員がゴール。が、やはり、ここでも飛行オニの交換がきいて、最後の最後にスナフキン(mitsu)が逆転しました。
 まあ、基本は運のしの双六なんですが、適度なランダム性があって楽しめます。また、ニョロニョロのフィギュアが良くできていて、これが集団でいると、悪さをするわけでないのですが無言の圧力があり(物語どおり!)。表題はフェスタ(祭り)ですが、正確にはニョロニョロ・パニック(恐慌)の方がリアルかも?!
 ちなみに、ボックスには2-6人の適正人数とともに、適正年齢が書いてあり、「10歳以上99歳まで」(!)となっています。100歳だとやっちゃいけない?というか、たぶん、手順が飛んだり、指先で小さいニョロニョロをつかめなかったり、ということかしら。ぜひ、みんなで99歳まで生きて、再戦したいものです(笑い)。イロモノ好きな茨城会のみなさんも、いかがですか?!

 次のゲームの合間にプレイしたのが、前回にも持ち込んだ「HOBBIT」(Sophisticated Games)です。いわゆるミッション解決型の双六で、6人までプレイできます。
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  序盤、BIBIホビットが抜け出すと、適当に冒険を乗り越えて、一路、はなれやまに。それをmitsu・タナック・エンジョウ・kawaホビットが追いかけます。
中盤
 後発の4人は、ガンダルフの贈り物カードを使って、冒険を中心に前進します。エンジョウホビットはカードのヴァリエーションを増やそうと、安全な隠れ家でカードの交換をしますが、手にするアイテムはなぜかロープばかり(笑い)。
なぜかロープばかり
 そうこうしているうちに、BIBIホビットが早くもはなれやまに到着し、こっそりと3つの宝物を奪います。残りの1つを巡って、mitsu・タナックホビットがマッチレースをしますが、鼻の差で奪ったのはタナックホビットでした。
終了時
 最後に点数計算をしたところ、宝物と経験値の基礎点は大きく差はなかったものの、最後のスマウグの試練ボーナス(5VP)が効いて、BIBIホビットの勝利となりました。
 これで2戦できたので、次は本命の「Lord of the Ring日本語版」(カプコン)の準備をしておきます。

 例会の最後にプレイしたのが、Fantasy級のマルチ「マグノリア」(アークライト)です。予算を使って、3×3の王国に人材を配置し、強力な王国を作るというもので、1時間程度でプレイできます。人材には、人類やエルフ、オークなどの種族と商人や射手、王などの役職があり。個々の能力に加え、縦横でいずれかが揃うとボーナスがあります。
 序盤から、ゲームになれた平国が戦争に勝利し続け、VPを上乗せしていきます。他の3人がそれを追いかける展開に。
 終盤、mitsu国が9人を配置したため、このターンで終わりに。
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 前半のリードが効いて、平国の勝利となりました。が、最下位だったmitsu国も王によるVP3倍が効いて、第2位に。
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 はじめてのため、手探りでしたが、エンジンはシンプルでわかりやすかったです。カードの読みになれれば、違った手で楽しめそうです。

 この日、自分が持ち込んだのが、トールキン原作の「ホビットの冒険」をゲームにした「HOBBIT」(Sophisticated Games)です。6人までプレイできる双六で、途中の冒険(カード)をクリアしながら、邪悪なドラゴン-スマウグから宝物を盗み出せるか、を競います。
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 ちなみに、ゲームは英語版なので、必死に原作映画にあたり、全ての和訳カードを準備しました。かかった時間は、映画を見た8時間超(本末転倒!)と和訳、カード、スリーブセット制作で、合計10時間以上!ybsさんが「下手な同人アイテムより出来がよい」と言ってくれた渾身のちはら会セットです。
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 第1戦は、mitsu・ybs・kawaの3人でプレイ。初プレイなので、なるべく冒険を避けて、宝石をため、はなれ山に向かいます。それぞれがガンダルフの贈り物カードを4枚ずつ持っていたので、大きなアクシデントもなく、前進します。
先にたどり着いたのは、追いついた2人
 最も先に進んでいたのがybsホビットでしたが、途中で(スマウグに挑戦するための)宝石が少ないことに気づき、足踏みに。後方から、mitsuホビットとkawaホビットが追い抜き、mitsuホビットがはなれ山に一番乗りに。ここで、スマウグの荒場に忍び込み、60%程度の成功率で見事に切り抜け、宝石2つと5経験値をゲットします。
先にたどり着いたのは、追いついた2人
 続いて、kawaホビットがたどり尽きますが、3割程度の成功率だったため、失敗。安全な避難所に逃げ戻ります。
 ここで、ybsホビットが到着し、こちらはdrよく宝の獲得に成功します。
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 最後に、kawaホビットが二度目の挑戦で、盗み出しに成功し、ゲームセット。先に2個の宝石を盗み出したmitsuホビットが、僅差で勝利しました。
 要領を飲み込んだ第2戦は、うって変わって、冒険点を稼ぐ旅に。mitsuホビットが先行し、うまくガンダルフの贈り物カードを使って、冒険をクリアしていきます。kawaホビットが続くもののカードの組み合わせが合わず、また、スピナーによる運試しも失敗して、冒険点は伸びず。
やったもん勝ち?!
 ここで、ybsホビットが取った手は、「とにかく冒険」作戦。可能な限りゆっくり進み、ガンダルフの贈り物カードなど目もくれず(!)、成功率はスピナーの1/3にかけて、できる限りの冒険にチャレンジ。冒険カードによって失敗のペナルティはありますが、持たざる者には影響がないので、「やったもん勝ち!」と称して、スピナーを回しまくります。
打って変わって、冒険へ!
 が、そんな邪な所業(?)を中つ国の神が許すはずもなく、それなりに成功もしますが、失敗も多く、せっかくためた冒険点が減ったり、宝石も失ってすっからかんに(笑い)。
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 それでも、はなれ山に到着する頃には、10点を超える冒険点があり、スマウグからの盗みにもギリギリで成功します。
 結果は、バランスよく冒険ポイントと宝石を手に入れたmitsuホビットが連勝し、次点がybsホビットでした。
 というわけで、プレイ時間はインストを入れても、3人で40分弱、最大の6人でも1時間はかからないでしょう。まだ、全部のカードを使い切れていないので、また、次回も持ち込みますね~。

 第二戦は、BIBIさん持ち込みの「スモールワールド」(DAYS OF WONDER)のヴァリアント「ウォークラフト」です。
  マップは島を表すのですが、上陸地点が限られていて、かつ、揚陸には最低3枚以上の種族トークンを必要とします。今回は、二人なので使用しませんでしたが、種族は善、悪、中立の3つに分かれていて、チーム戦も可能だそうです。
初期マップ
初期設定
 序盤、水辺に強いブラッドエルフ(BIBI)が大きな島に上陸します。それを追いかけて、攻撃力に優れたウォーゲン(mitsu)が後に続きます。
T1 ブラッドエルフ対ウォーゲン
 第2ターンまで種族を削られたBIBIさんはすぐに衰退を選びます。
T2 ウォーゲン席巻
 第4ターン、善陣営をたたきのめすとVPが得られるオークが上陸し、ウォーゲン(mitsu)を駆逐していきます。ウォーゲン(mitsu)は第4ターンまで粘ったものの、衰退へ。
T4 オーク現る
 第6ターン、水辺に強いナーガ(mitsu)が参入し、オークと対峙します。
T6 ナーガ参入
 第7ターン、オークは衰退し、第8ターンに洞窟に強いコボルド(BIBI)が登場し、山岳をアジトにVPを稼ぎます。
 mitsu陣営も第9ターンにヒューマンを投入し、VPを稼ぎますが、時すでに遅し。前種族のオークの生き残りとコボルドの追加VPが効いて、77点対60点でBIBI陣営の勝利となりました。
T9 ヒューマン突入

  この日の初戦は、 BIBIさん持ち込みの「FACTORIA」(同人)です。多人数ソロ系アイテムで、労働者を送り込んで工場を稼働させ生産物を作成し、それを売った資金で製造ラインを改良したり、技術革新を起こして生産力を向上させたりします。100金を越えると勝利宣言ができ、もっとも資金の大きい陣営が勝利します。スチームパンク風の世界観で、歯車や機械仕立ての義手、空飛ぶ羽など、いい味を出しています。
 もとからゲムマで高い評価を受けていたそうですが、チットを作者が手作り(!)するため、数を出せず。これじゃ、ファクトリアじゃなくて、問屋制家内工業かしら?!(笑い) ともあれ、キックスターターで再販が決まったそうです。
 陣営は黄色(mitsu)と緑(BIBI)ですが、合同生産ボーナスを判定するためNPC(赤)がいます。  序盤、両陣営とも、まずは生産物作りに励みます。ある程度、貯まると市場に持ちこんで換金し、技術を上げ、生産性の向上を図ります。
工場を稼働させ、生産物を作って・・・
 中盤、生産物が増えると製造ラインを改変し、より価値の高い製品に。と、ここで、黄色(mitsu)は3レベルの防風めがねを大量生産すると、その資金でもって一気に複数の技術レベルを手に入れます。これで増えた資金でさらに工場を改良し、一気に4と5レベルの生産物へ。
技術を高めて、生産効率を上げる
 市場による交換(1レベル上の生産物へ)で5レベルの製品を揃えると、一気に売りさばき、100点超えに。緑(BIBI)も追撃しますが20点差は大きく、そのまま、黄色(mitsu)の勝利となりました。
100点を大きく突破
 分岐点を超えると一気に生産性が向上するあたりは、古くは「ベルター」(GDW)や「テラフォーミング・マーズ」(アークライト)に近い感触です。慣れれば30分程度とのことで、また、ちはら会にも持ち込むそうです。

 緊急事態宣言が出る前にと、今年(昨年)最後の茨城会に行ってきました。会場入りすると、蜜にならない程度にみなさんが集まり、マスク着用でドアを開けながら、対戦をしており。定例となった「グルームヘイブン」(アークライト)があり、季節のバルジで「Tigers in the Mist」(CMJ)がプレイされたり。
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 自分は予約のあった「THEIR FINEST HOUR」(HJ)シナリオをゆいしかさんと対戦。
T1D
 そのあと、手の空いた3人で、ひさしぶりに「DOMINION」(HJ)を楽しみました。やりこんだ同士なので、第1戦はmitsu、第2戦はかみさん、第3戦は水戸爺さんと、勝利が廻り。序盤から中盤は手札構築に気が向きがちですが、いつから公領をゲットしていくかがポイントになります。ある程度、勝敗が見えても、基本は多人数ソロプレイなので、手札がうまく廻るとそれだけでも楽しめるのがいいところです。
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R1終了時
 宣言が出て会場が封鎖されるまで、ちはら会も細々と続けていきます。

 この日の初戦は、朝一で集まったエンジョウさん、平さんと「SMALL WORLD」(Days of Wonder)です。序盤、mitsuがアマゾネスで領土を拡大すると、トロールで防備を固め、リードします。
T1
 平さんはハーフリングで一定地を確保し、オークでヒューマンを喰いまくって、VPを追い上げます。エンジョウさんは、ヒューマンのあと、衰退しないグールでじわじわと近づいてきます。 
T4
 中盤、mitsuがジャイアントで丘を駆け下りれば、エンジョウさんがグールとウィザードリーのダブルアタックで、一気にVPを積み上げます。平さんは、トリトンで海岸と湖周辺を荒らしまくり。 
T6
 終盤、mitsuがスケルトンでユニットを増やし、平さんが死なないエルフで鎬を削る頃、抜け出したのはエンジョウさんでした。頑強なソーサラーで領土を増やした後、すぐに衰退させ、最後は5種族目のドワーフを投入。一気にVPを稼ぎ出し、わずか2点差で逆転勝利としました。
T9
T10


 この日の初戦は、久しぶりに持ち込んだ「SMALL WORLD」(DAYS OF WONDER) 3人戦です。

全景
  序盤、mitsu陣営がトロールで防壁を作り、グールが衰退後も勢力を保ちながら、ウィザードで点数を稼ぎ、圧倒的なトップに躍り出ます。
  これを、ybs陣営がソーサラーで吸血しながら削り、丘を登るジャイアントが平地と丘を制圧し、追いかけます。
 エンジョウ陣営は当初、損耗が激しく、種族を入れ替えざるを得ませんでしたが、中盤にラットマンの大攻勢で得点を重ねます。
中盤
 終盤、空飛ぶアマゾネスと防御に優れたハーフリングでmitsu陣営が逃げ切りに掛かりましたが、エンジョウ陣営がオークで村を蹂躙しながら追いかけ、最後に大逆転勝利となりました。
後半
終了時
  やはり、これは面白い!これも傑作「ヒストリー・オブ・サ・ワールド」のヴァリエーションですが、特殊能力との組み合わせで毎回、展開が変わる楽しさは本家以上でしょう。また、Fantasy級も行きますか?!

 このところ、いろいろとやさぐれた日々が続いたので、常連さんをお誘いして、久々の自宅オフ会をしました。お相手は、ちはら会のB級、Fantasy級、SF級の使い手(?)のBIBIさんです。

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 最近、スポーツジャンルを立ち上げた話題から、「では、これを」とBIBIさんが取り出したのが・・・「T&Tトロールボール」(ウォーロック)です。確かにスポーツは、スポーツですが。

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 その名の通り、トロールを主将にした6人制(ショートを除く内野手と外野手が1名!)の野球ゲームです。基本は、ピッチャーがストレートか、変化球かを選び、打者がそれを読んで打撃をします。ともに26dして、投球と打撃の修整値を加え、大きい側が成功します(投手ならアウトに、打者ならヒットに)。T&T らしく、ゾロ目が出ると、再drして加わるので、弱小打者でもエースからヒットを打てる可能性があります。

 が、そこは血なまぐさいFantasy級でして・・・両軍とも、ふつーの試合だけでなく、相手の選手を5人以上倒せば、勝利になります。よって、ピッチャーにはビンボールが、バッターにはバット攻撃(!バットをぶん投げる)があり、通常のプレイのフリをして、敵選手への攻撃の機会を狙います。

 で、さっそく、プレイボール。序盤はそこそこ、平和なプレイが続きますが、時折、デッドボールや回転バットが炸裂し、負傷チェックに。mitsu率いるトロールTigersは、最も弱い盗賊がビンボールで死にかけますが、魔術師のヒーリングでなんとか生き残ります。中には狙ってきたビンボールを、男岩城顔負けの悪球打ちでヒットするプレイヤーも(笑い)。

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 ゲームは5回終了なので、気がつけば中盤に。BIBI率いるトロールBuffaloesが、珍しく(?)まっとうなプレイでヒットを積み重ね、2点を先制します。単にビンボール判定が面倒くさくて、ふつーにしただけだったのですが。すぐさま、トロールTigersが1点を返すも、トロールBuffaloes はなんとピッチャーに向かって、バット攻撃(!)。これがもろに命中し、トロールTigersのエースは死亡してしまいます。

 最終回もあっという間にツーアウトになり、このままでは負けると焦ったトロールTigersは投球の判定にいちゃもんを付けると、一か八かの乱闘に雪崩れ込みます。シャッフルした両軍の選手をランダムマッチングし、お互いに攻撃を仕掛け合うという、野球に名を借りた近接戦闘が勃発。その結果は・・・なんと、トロールBuffaloesのみが4名が死傷する一方的な戦闘に。

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 もはや、控えもなく、満身創痍のトロールBuffaloesでしたが、再開した試合でどうにかトロールTigers を押さえ込み、勝利しました。もっとも次の試合は、選手不足で没収試合になったでしょうが・・・。
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