歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

WWⅡ 東部戦線

 今月のソロプレイ第6弾は、「ルントシュテットの戦い」(CMJ)の関連で、「ドイツ南方軍集団」(サンセット)ロストフ・シナリオです。「ドイツ南方軍集団」は、一世を風靡したPGGの後継作品で、「キエフ」「ロストフ」「星作戦」「コルスン」の4つのシナリオが入ったクワドリです。ただ、惜しむらくは、いずれもハーフマップに多くのユニットが登場するため、本家のドライヴ感がない点でしょうか。
T0
 基本システムは、移動-戦闘-機械化・騎兵移動となっています。一度、敵ZOCに入ると戦闘結果以外で離脱ができない強ZOCと、移動途中に+3追加移動力で可能なオーヴァーラン(以後、
OR)、ソ連軍にのみ必要とされる司令部とアントライドが、特徴です。CRTは8:1以上でないとDEはない後退型であり、戦闘後前進も退却と同数できます。よって、一度、戦線が止まると、膠着が続く反面、機動戦になるとORの威力で二重・三重の戦線の突破もありえます。
 このロストフ・シナリオでは、特別ルールとして、消費移動力が2倍になる曇天・荒天、ドイツ軍に必要となる補給段列、ソ連軍にのみに許されたZOCからの離脱があります。特にソ連軍は、+1追加移動力で敵ZOCからの離脱ができる反面、1/2の確率でステップロスをしたり、あらぬ転進をさせられたり、とかなり不確実な兵力転換とならざるを得ません。
 いつものように、軽くソロ演習をした上で、本戦に入ります。まず、ドイツ軍の勝利条件は、VPによって異なります。Kharkov10点、Rostov15点など、都市の占領が主で、Don及びDonets川の渡河(と補給線の維持)は事実上、困難です。ソ連軍は、敵の占領阻止と都市奪還による各2VP、ドイツ軍の壊滅(1ユニット1点)などで、ドイツ軍のVPを削ります。ドイツ軍としては、Stalinoを取った上で、KharkovまたはRostovの占領ができないと、勝利はおぼつかないでしょう。
 第1ターン、もっとも敵兵力の薄い中央部に対し、ドイツ軍が主力の装甲部隊で突破を目指します。兵力が確定している第28騎兵師団と第13戦車旅団、第255狙撃兵師団に、精鋭歩兵師団を含む5個師団がORをかけますが、drに恵まれず、3回に渉って停滞します。このターンに抜けないと、かなり厳しかったのですが、4回目でやっと成功。イタリア戦車師団や第5SS 自動車化師団がここから突進します。続く、機械化・騎兵移動で、側面展開し、突破口付近の敵司令部や兵力を随時、包囲するとともに、WIKIG師団の1個連隊が長躯、Stalinoを陥落させます。 
T1 ORによる中央突破
T1D スターリノ陥落
 ソ連軍は敵ZOCからの離脱を使って、少なからずの兵力を消耗しながら、主力を後退させます。後方からの増援と合わせて、非常に薄いながらもBerdyansk-Mariipol-Voroshilovgradの戦線を構築します。
T1S 撤収により、薄氷の戦線構築
 第2ターン、突破口側面を中心に歩兵で拘束した敵を包囲殲滅すると同時に、装甲部隊を中央に集結し、ORをかけます。戦闘と機械化・騎兵移動による執拗な機動攻撃が奏功し、ソ連軍の薄氷の戦線を突破!補給切れになった部隊をさらにORで殲滅し、チィモシェンコの司令部までも一時除去します。
T2D 再び、ORでタガンログ占領
 先鋒隊は、補給切れ上等でアゾフ海に突進し、Tabanrogを占領するとともに、南部のソ連軍を丸々、包囲してしまいます。
T2D戦闘
 司令部を失った南部ソ連軍は、わずかな増援でRostov-Donets川の戦線を張るのがやっとです。また、北部では、離脱がうまくいき、Kharkovの外周に防御陣地を構築します。
T2S
 第3ターン、北部に大量のドイツ軍増援が到着し、Psel川沿いに取り残されていたソ連軍を壊滅させます。南部では、大量の被包囲のソ連軍を半数ほど掃討しつつ、Donets-Don回廊を前進します。
T3D ハリコフへ
T3D終了時
 ソ連軍は、南部の戦線構築をあきらめ、Rostovを中心に防御陣地を構築。北部のKharkovでは、増援を投入して、死守態勢に入ります。
T3S ハリコフとロストフの死守へ
 第4ターン、未だ残る包囲下のソ連軍を掃討しながら、Donets回廊を完全に制圧したドイツ軍は、Rostovに対して、攻撃を実施します。 
T4D ドン川西岸を掃討
 が、ここは頑強な歩兵師団により、1ステップずつの損害で膠着します。一方、北部では、周辺の被包囲部隊を撃破しつつ、Kharkov南陣地に2:1攻撃をかけ、敵に1ステップの損害を与えます。
T4D ハリコフへ
 第5ターンから、最重要のVP都市KharkovとRostovを巡る激戦が展開されます。Kharkovではドイツ軍の総力を挙げたフルスタック攻撃が開始され、1:1、2:1、3:1攻撃により、両軍に少なからずの損害が出ます。豊富なステップを持つドイツ軍に対し、ソ連軍も随時、増援を投入して戦線を維持。一時的にかなり兵力を失ったものの、第8ターンまでの4ターンに渉る猛烈な消耗戦を耐え抜きます。
T5D 二大都市での攻防戦
 最大得点のRostovでは、特別ルールにより市街地から発生した増援が奏功し、4個に及ぶドイツ装甲師団の猛攻を、耐え抜きます。と、大量の10個の増援を得たティモシェンコが南部からの反撃を開始。2ターンに及ぶ猛攻で、第14装甲師団を後退させることに成功し、ついに包囲網を打ち破ります。
T5S チィモシェンコの反撃
 こうなると、前面に出すぎていることが危険と判断したドイツ軍は、低比率攻撃をしかけ、戦術的な退却を狙いましたが、この時に限ってなぜかEngが続き、戦線を後退させることができません。
T7D ロストフからの撤収を計るが・・・
 流れが変わったのが、第9ターンでした。すでに北部では、第8ターンから荒天により、補給路が3へクスに減少していましたが、数少ないドイツ軍の補給段列をソ連空軍が襲撃!これを完全に麻痺させてしまいます。その結果は、北部ドイツ軍全域にわたる補給切れでした。当然、Kharkov攻撃どころではなく、枢軸軍は防御態勢に移行します。
T9D ソ連空軍の補給妨害!
 これと呼応するように、Kramatorsk付近とDonets回廊で、ソ連軍の反撃が開始されます。補給切れになったドイツ軍に対し、北と西の二方向から大量の増援を投入した攻勢となります。
T9S 中央部での反撃
 ドイツ軍はなけなしの航空補給を使って、ハリネズミの陣で耐えますが、度重なる波状攻撃で、第10ターンに、Donets回廊の第16装甲師団が師団効果を維持できなくなり、敗退。戦闘後前進で突進したソ連軍前衛が、Mius川前面まで辿り着きます。
T10S 中央から南部での反撃
 続いて、第11ターンに今度は、Kramatorsk近郊の枢軸同盟軍が狙い撃ちされ、突破口が開きます。ドイツ軍は、すぐさま、唯一の予備-第14装甲師団を投入しますが、混戦の中で戦闘後前進により包囲され、1ユニットが壊滅。続く、機械化・騎兵移動フェイズに、補給切れでORを喰らって、さらに1ユニットが除去されます。もはや、塞ぎようにない大穴があき、ここから突進した戦車・騎兵師団がStalinoまで後3へクスに迫りました。
T12S スターリノへの突進
T13S 最後の攻勢
 が、ここで、タイムアップ。包囲されながらも航空補給で3ターンに渉って時間を稼いだ歩兵師団や第16自動車化歩兵師団等の力闘により、なんとか、Stalinoを守り切った形でした。
終了時
 前半は、ドイツ装甲部隊の猛烈な電撃戦が展開され、KharkovとRostovでのソ連軍の粘り、そして冬の訪れとともに猛反攻と、ほぼ史実に近い展開になります。今回は、Kharkov方面での離脱が比較的うまくいったこととRostovでの高火力歩兵のおかげで、両都市は陥落せず。逆襲で、ドイツ軍が失ったユニットが4ユニット(歩兵師団と3個装甲擲弾兵連隊)、奪還された都市1つにより、ドイツ軍のVPは14点となり、ソ連軍の作戦的勝利となりました。

 今月のソロプレイ第5弾は、正統派の東部戦線アイテムから「Kharkov1941-43」(SA)です。元は、SSシリーズの一作だった「ハリコフ大戦車戦」(翔企画)をデザイナーの山﨑氏がリデザインし、拡張版としたアイテムです。第3次ハリコフ戦が主題でしたが、これに第1次から4次までの会戦を追加した、まさにハリコフ会戦だけのゲーム!シナリオ数とこれまでのプレイ状況は、以下の通りです。
 第1次ハリコフ戦 1941.10.6-1941.11.1
 第2次ハリコフ戦  1942.5.11-1942.5.28
 第3次ハリコフ戦 1943.2.1-1943.3.17 ☆
 第4次ハリコフ戦  1943.8.2-1943.9.6
 今回の「第1次ハリコフ会戦」は、ドイツ軍によるバルバロッサ作戦での怒濤の進撃を描いています。
T0 DSC04524
 システムは移動-戦闘と至って簡単ですが、敵ターンの途中に入る機械化対応フェイズによって、戦闘はかなり流動的になります。(都市と大河越し以外は)スタックなしのマストアタックのため、強力な機甲部隊が対応フェイズに隣接し、敵に低比率戦闘を強制。AEや後退により、戦線に穴が開くと、そこから自軍ターンに部隊が突入し、包囲や突破を狙います。
 この機械化ユニットは、ドイツ軍が圧倒的で、6ユニットが自由に機動できます。これに対し、ソ連軍はわずかに1ユニットのみ。しかも、対応移動には、敵ZOC外で司令部の指揮範囲にいることが必要です。
 2回ほどのソロ演習から導き出された展開は、以下のようになります。
・ソ連軍の歩兵と司令部による二重戦線に対し、ドイツ軍が対応移動で戦線を乱す。
・ドイツ軍ターンに浸透した部隊が、歩兵と協力して、敵を包囲攻撃し、撃破。
・次ターンのソ連軍は、開いた突破口に対し、再編された歩兵配置と後退によって戦線を繕う(突出しすぎた敵がいたら、反撃も)。
 勝利条件は、都市占領と工場破壊、部隊壊滅のVPによって決まりますが・・・これがドイツ軍にめっぽう厳しい。全都市の占領はもちろん、最低2個の工場破壊、あとは突破によりますが、うまくいって引き分けでしょう。初プレイでは不慣れもあって、ソ連軍の戦略的勝利(ドイツ軍はわすか3VP!)でした。
 今回のリプレイでは、ドイツ軍の反応移動ー強制攻撃を最大限に活用しつつ、場合によっては補給切れ覚悟でZOC to ZOC突進も狙います。あとは、1:3でいくつ「6(AE)」が出るか・・・。
 第1ターン、ソ連軍は敵歩兵に隣接しないようにしながら、可能な限り、西側で戦線を張ります。これに対し、ドイツ軍の6個機動ユニットが対応移動で接敵し、敵に攻撃を強要します。その結果、1:3攻撃で北方の2ユニットが撃破され、クルスク前面の兵力が大きく不足します。
T1 ソ連軍北方DSC04526
T1ソ連軍 南方DSC04527
 続く、ドイツ軍ターンでは乱れた戦線に付け込んで、敵を包囲し、2ユニットを壊滅させます。
T1ドイツ軍DSC04528
 第2ターン、補充でソ連軍の2ユニットが復活し、クルスク方面に投入されます。が、補給切れにより、後方に取り残された軍団は3ユニットに及びます。
T2ソ連軍DSC04530
 ドイツ軍の機械化部隊は遮二無二、突進し、またも低比率攻撃を強要します。7箇所の1:3戦闘で、1ユニットが自滅。大きく崩れた戦線にドイツ軍が浸透し、4ユニットを包囲殲滅します。
T2ドイツ軍DSC04532
T2終了時DSC04533
 第3ターン、南部ではさらにソ連軍4ユニットが補給切れになり、ピンチを迎えましたが・・・この危機を救ったのが、ロシアの泥将軍でした。消費移動力が2倍となったおかげで、ドイツ軍の突進が止まります。
T3ソ連軍DSC04534
 それでも、補給切れのユニットを狙い撃ちして、司令部・狙撃兵・自動車化の3ユニットを屠ります。さらに2個機械化部隊を投入して行ったハリコフ戦で勝利し、都市の占領とともに、工場の破壊で25VPを獲得します。
T3終了時DSC04535
 第4ターン、今度は一転して、晴れ。ソ連軍は、復活した3ユニットを北に投入し、突出していた装甲師団に包囲攻撃を試みますが、対応移動でするりと逃げられ、戦果なし。逆に南の低比率攻撃でAEとなり、戦線に穴が開きます。
T4ソ連軍の反撃DSC04537
 すかさず、高機動力を駆使して、ドイツ軍の機械化部隊が敵を包囲し、2個ユニットを除去し、スターリノに向かって前進します。
T4ドイツ軍DSC04538
 第5ターン以降は、さすがに泥濘が続きます。泥の大地をドイツ軍は遮二無二、対応移動で前進し、退路を断った上で敵の低比率攻撃を誘います。最低でも2ユニットの除去を目論んでいましたが・・・ああ、ここでソ連軍の反撃(1/6の確率)が成功!なんと、イタリア軍機械化師団が退却不能で、除去になってしまいます。しかも10箇所で起こった1:3攻撃では一つも自滅なし!
T5ソ連軍北部で反攻DSC04541
 最南部ではソ連軍の独壇場になったターンでしたが、中央部ではドイツ軍の攻撃が成功し、ジリジリと前進を果たします。
T5終了時DSC04543
 第6ターン、ついにドイツ軍がスターリノに到着。歩兵スタックへの攻撃は1:2と不利でしたが、装甲師団の戦術が勝り、これを奪取します。
T6終了時DSC04546
 第7-8ターンは、泥と雪の中での死闘が続きます。北部で前進しすぎたドイツ軍歩兵師団を赤軍が包囲殲滅すれば、逆襲でドイツ軍は中央部の攻勢を強め、ついに#1016への連絡線切断に成功します。
T7ドイツ軍DSC04547
T8終了時DSC04552
 そして、迎えた最終第9ターン。ソ連軍は戦闘比1シフトを信じ、南北で総花的な攻撃を仕掛けます。うまくすれば、2ユニット以上を撃破できるはずでしたが・・・最後に来て運命の女神はドイツ軍に微笑みます。ドイツ軍歩兵1個師団を撃破したものの、3個ユニットを失う大損害。しかも、閉ざされていたクルスクへの回廊がクリアに!
T9ソ連軍の反撃DSC04553
 すかさず、ドイツ軍装甲師団が突入し、クルスクを確保。さらに包囲攻撃により3ユニットを撃破。最後は、WIKINGを先頭に3ユニットが突破し、ゲーム終了となりました。
T9ドイツ軍突破DSC04556
T9南部の激戦DSC04554
 今回は、3都市全てを占領し、工場2個を撃破、さらに突破とかなりの好感触でしたが、VPに当てはめてみると・・・
 ドイツ軍 45VP 
 ソ連軍 3VP
 よって、累計VPは42点で、ソ連軍の作戦的勝利。いやはや、厳しいバランスでした。
終了時DSC04557
生きて帰らずDSC04558

 今月のソロプレイ第4弾は、「Panzergruppe Kleist」(T誌付録)です。かの有名な「Panzergruppe Guderian」(AH)のヴァリアントで、その名の通り、クライスト装甲集団の戦闘を描きます。
T0
 シークエンスは、移動-戦闘で、その後にドイツ軍のみ機械化移動があります。戦闘結果以外に離脱できない強ZOCに、流動型の戦闘結果表と、普通に攻撃すると、ただの押し合いになりますが、そこは電撃戦を表現できる仕掛けがあります。そう、オーバーランです。
 移動途中で、+3追加移動力で実施でき、防御側が後退するとZOCを失います。オーバーランでは戦闘力が1/2になりますが、ドイツ軍の機械化師団はスタックによる同一師団効果による2倍化により、実質は額面戦力での攻撃ができます。
 展開としては、ソ連軍の薄い箇所にオーバーランを仕掛け、これを後退させてZOCを奪います。開いた穴から後続の部隊が突進し、通常攻撃で包囲殲滅。さらに、機械化移動フェイズに包囲した部隊をオーバーランで蹂躙し、突進します。敵の主戦線には歩兵また突破した機械化部隊が取り付き、強ZOCで拘束し、後退ができなくします。ちなみに、歩兵師団でもオーバーランはできるので、包囲下の敵を急いで排除したいときに重宝します。
 また、ソ連軍には司令部の指揮範囲という縛りがあり、範囲外だと全ての部隊が補給切れ(戦闘力1/2)になります。よって、突破を果たしたドイツ軍は、この司令部の除去を目論みます。これを救済するため、ソ連軍司令部の撤収というルールがありますが、包囲下で生き残っていればの話で、うまく脱出できても再登場できるのは次ターンとなるため、前線部隊が補給切れで取り残されるのは確実です。
  第1ターンですが、特別ルールによりドイツ軍の戦闘フェイズからとなります。機械化移動のための突破口を開けるべく、ドイツ軍は3カ所で攻撃に出ます。うち、1カ所は5防御力ユニットが出て4:1となりますが、ここがEngとなり、戦線に穴が開きます。
T1D戦闘
 続く、機械化移動フェイズでオーバーランにより後退したユニットを含む3個師団を撃破し、先頭部隊はLutskの戦車師団を捕捉します。
T1D機械化移動
 第2ターン、ソ連軍は大量の増援を投入し中央部を固めますが、司令部がいないため、いずれも補給切れとなります。南部では指揮範囲4の司令部が戦車に命令を与え、なんとかStyr川から中南部の森林地帯を利用した戦線を構築します。
 ドイツ軍は主力をそのまま突進させると、オーバーランで足止め部隊を後退させ、一気にStyr川を渡ります。4:1の攻撃で敵を後退させると、戦闘後前進で1個戦車師団を包囲殲滅し、他を後退させます。南では、歩兵によるオーバーランが成功し、開いた穴から部隊が浸透し、2ユニットを包囲殲滅します。
T2D
 機械化移動フェイズに、オーバーランで戦線を崩壊させると、高速部隊が回り込んで再度の蹂躙攻撃!これにより、中央戦線は完全に崩壊します。
T2DM
 第3ターン、ソ連軍は増援により、薄いながらも、中央のRownoを軸にした防衛拠点を整えます。南部では敵ZOCに拘束された戦車軍団を諦め、南部から登場の司令部を軸にL'vov円形陣地を構築します。
T3S
 ドイツ軍は、かろうじて張った敵戦線を容赦なく蹂躙します。オーバーランで穴を開けると後方に浸透し、司令部ごとRownoの守備隊を包囲攻撃します。赤軍も死に物狂いの抵抗を見せ、一撃では墜ちなかったものの、続く機械化移動でこれを占領します。
T3D
 これにより、遮る敵がいなくなった主幹道路を1個連隊が驀進し、早くも東端のKorostenを占拠します。
T3DM
 南部では円形陣地の一角を装甲師団が切り崩し、敵の後方連絡線を遮断。同時に取り残されていたSan川の防衛線を殲滅し、L'vovへの直接攻撃で1へクスを占領します。
 第4ターン、もはや組織的な防衛が破綻したソ連軍は、2個狙撃兵師団を投入して、Korostenにいる1個自動車化連隊に反撃を行います。自動車化連隊は補給切れなものの、都市の地形効果で実質の戦闘力は変わらず、戦闘比はわずか1:1に。が、ここで赤軍は意地を見せ、最善のdrで自動車連隊をステップロスさせます。
T4S 反撃!
 この危機にドイツ軍は機械化2個師団を投入し、ルートを遮断していたNovograd-Volynskiyの敵を撃破。続く、機械化移動フェイズに、反撃を指揮していた敵司令部をオーバランで殲滅し、反攻の芽を摘みます。
T4D
T4DM 司令部を殲滅
 南部では、L'vov市街地を完全に包囲しますが、イワンが必死に抵抗し(司令部が残るのみ)、なんとかこのターンの陥落は免れます。
 第5ターン、ソ連軍の頼みの特別増援は、わずかに2個師団。状況は絶望的ですが、占領を遅らせんと、Proskurov前面から側面にかけて戦線を構築します。
T5S
 このターンで決めるべく、ドイツ軍はまず、L'vovを占領。大森林と湿地により接近が遅れていたSarnyを、迂回した装甲師団と3個歩兵師団で包囲攻撃し、占領します。Korostenの敵を一掃し、中央部のShepetovkaも歩兵師団で奪取。南部のProskurovだけは、最強の8防御力ユニットが出たため、攻略できませんでしたが、それ以外は全てのVP地点を占拠します。
 残りは機械化部隊の突破で片が付くと、機械化移動フェイズに3個装甲師団と2個自動車化師団を東端に突入させ、勝利条件の100VPをします。決定的勝利にはなりませんでしたが、ドイツ軍の戦略的勝利で幕を下ろしました。
終了時
 ドイツ軍が習熟すると、今回のように史実を越える展開となるでしょう。少なくとも第5軍司令部がStyr川東岸へ退却できれば相当に粘れますが、そのためにはセットアップの要件を変更するのがいいかもしれません。
 mitsu私案:
 第5軍司令部は、第5軍または第22機械化軍団の最低1つを指揮下におけるへクスに配置する。
  もっとも、よほどアントライドが強力で、かつdrがソ連軍に有利でも、いずれはオーバーランの嵐の前に戦線が突破され、包囲殲滅となりますが・・・。

 今月のソロプレイ第3弾は、東部戦線作戦級「Bear's Claw」(シックスアングルズ)から、キエフ=ウマーニ・シナリオです。前回のスモレンスク・シナリオの南方軍集団ヴァージョンで、ドイツ軍の装甲集団は1つのみで、逆にソ連軍の機械化軍団は8個と多くなっています。ただし、狙撃兵師団はやや強力なものの数は少なく、地形はスモレンスクより平地が多くなっています。
 まず、ソ連軍の作戦方針ですが、後退防御策とします。事前のソロ演習で前面防御策を取ったのですが、第1ターンは粘れるものの、第2ターン以降にドイツ軍の歩兵軍団が投入されると戦線が崩壊し、そのまま、ソ連軍主力がごっそり包囲され、壊滅。あとは、無人の野を行くが如く、ドイツ軍の機動力の前にほとんどのVP地点が陥落しました。ならばと、後退防御作戦にしたところ、突出した機械化部隊をうまく撃退でき、この時はいい勝負になりました。
 第1ターン、ソ連軍の第1作戦フェイズですが、足止めの3個狙撃兵師団を除き、主力は計画に沿って後退させ、スラッチ河を利用した戦線を引きます。
T1S1
 続いて、ドイツ軍フェイズですが、敵の足止め部隊を撃破すると、機械化移動で反撃で包囲されないように前進します。が、貴重な1個装甲師団が回復に失敗し、包囲の危機に。
T1D1
 ソ連軍は第2作戦フェイズで、有利な地形を捨て打って出ることも考えましたが、敵の装甲師団を壊滅させることは難しく、猛烈な逆襲を受けると判断し、自重します。後方からの増援を加えて、前線の厚みを増します。
  これに対し、ドイツ軍は第2作戦フェイズで、全面攻勢に出ます。航空部隊を投入し、7カ所で攻撃を行い、少なくとも相討ちで敵の戦線を揺るがせます。機械化移動フェイズに中央に開いた突破口から南方に背面展開し、同時に南方正面でもオーバーランの嵐を実行。drにも恵まれ最南端も突破し、終わってみれば、機械化軍団3個を含む6ユニットとHQを包囲下に置きます。また、北部では湿地帯を迂回した自動車化師団の突進で、2個機械化軍団とHQを補給切れとします。
T1D2
 ソ連軍はやむなく、包囲下の2個司令部と1個狙撃兵師団を撤収させます。
 終了ステージには、有効な反撃不足からドイツ軍に2チットが与えられます。
T1終了時
 第2ターン、ソ連軍は北部で機械化軍団による反撃と南部での包囲下での抵抗を試みます。このうち、2カ所で2打撃を与え、有効な反撃に成功します。
T2S1 反撃と包囲下での抵抗
 が、ドイツ軍第1作戦フェイズに、オーバーランで南部の中央に回廊ができたことで、包囲下の敵部隊をほぼ全力で攻撃し、5ユニットを除去し、3ユニットを後退させます。
T2D1
 そこから、突進した機械化部隊が巧みにオーバーランによる包囲攻撃を繰り返し、中央部から南部の戦線を崩壊させます。
T2DM1
 ソ連軍は第2作戦フェイズで、北部の1カ所で攻撃に出て、有効な反撃を成功させますが、その他では拠点防御を取らざるを得ず。
T2S2
  ドイツ軍第2作戦フェイズで、一方的に包囲下の部隊を攻撃します。ジトミールとヴィンニツァは決死の抵抗で陥落を免れますが、重要拠点のウマーニが墜ちます。続く、機械化移動フェイズに、装甲部隊が駆け巡り、南部から中央のVP地点を一時的に占領します。
T2終了時
 最終の第3ターン、せめて一矢報いんと、ソ連軍は増援を持って、南部2都市を奪還し、中央のボクスラブに反撃をかけ、これを奪取します。
 が、後方から援軍を得たドイツ軍が、逆襲に転じます。拠点を直接攻撃することを避け、第2作戦フェイズを念頭に、周辺の部隊を排除します。同時に、後方の包囲下の3都市を確実に陥落させます。
T3D1
T3DM1
 ソ連軍の第2作戦フェイズ、これで最後と5カ所で反撃をかけ、1カ所で有効な反撃に成功します。
T3S2
 ドイツ軍の第2作戦フェイズ、部隊が揃った枢軸軍はキエフ攻略を諦め、その他の拠点の奪取に向かいます。取っておいた空軍を投入し、4カ所全ての攻撃に成功。ここで、ゲーム終了に。
T3終了時
 VP計算をしたところ、
 ソ連軍:13点(拠点5点、1個歩兵師団の壊滅1点、有効な反撃7点)
 ドイツ軍:34点(拠点29点、有効な反撃5点)
と、トリプルスコアとなりました。
VP
 少なくとも、前進防御よりはまともな展開でしょうが、ドイツ軍が習熟しオーバーランの連打が決まると、ソ連軍の主力が包囲され、今回のような展開になるのはやむなしですかね。ともあれ、スモレンスクとキエフ=ウマーニとも、ソロできたので、次のバルバロッサアイテムに行きます。

 今月のソロプレイ第2弾は、東部戦線作戦級「Bear's Claw」(シックスアングルズ)から、スモレンスク・シナリオです。マップを見ればわかるとおり、ミンスク包囲戦が終わった後の中央軍集団の突進を描いたもので、傑作作戦級アイテムの「PGG」(AH)とほぼ同テーマです。
 手順としては、ソ連軍の作戦(任意の順で移動及び攻撃)-ドイツ軍の作戦-ドイツ軍機械化移動を2回繰り返すもので、第二次世界大戦アイテムではよくあるシークエンスです。
 ユニット規模は、原則は師団ですが、ソ連軍の機械化部隊は軍団となっています。よって、ドイツ装甲師団が9-7-8(攻撃力-防御力-移動力)に対し、ソ連軍機械化軍団は最強で23-8-7(!)とべらぼうな攻撃力を誇ります。ただし、装甲師団は3ステップですが、機械化軍団は2ステップです。
 どうやって、こいつを仕留めるかというと、ドイツ軍の機械化部隊にのみ許された浸透移動とオーバーランで周辺の敵部隊を駆逐して包囲し、同一装甲集団効果と航空戦力でオッズを引き上げ、3:1以上に持って行きます。1ステップでも与えれば、戦力は半減しZOCを失い、かつ、退却により防御時に不利な2コラムシフトを受けるようになります。drに恵まれれば、一撃で撃破することも可能です。
 なお、VPはマップの占領とドイツ軍の除去ですが、例外でソ連軍の「有効な反撃」があります。これは、2打撃以上を敵に与えると、そのたびに平均値2VP の「有効な反撃」チットを獲得できます。逆に、指定回数の反撃を持たせないと、ドイツ軍に「有効な反撃」が与えられます。始めは2回の攻撃義務ですが、ドイツ軍がスモレンスクとイエルニャを占領すると、必要な攻撃回数が1つずつ増えます。
 そのほか、ソ連軍は、増援や補給で司令部の指揮範囲内であることなど、結構、細かなルールがあり。また、ソ連軍は全てアントライドで、戦力の幅が大きく、予測がしづらいです。
  何度かソロ演習しましたが、アントライドでその都度、戦闘比を確認することやドイツ軍はオーバーランを多用するので、結構、時間がかかります。全3ターンですが(実質は6ターン)、3時間程度は見ておいた方がいいでしょう。
 ちなみに、今回のソ連軍は、前進防御と積極反撃作戦にしてみます(有効な反撃チットでVPを稼ぐ作戦)。
 第1ターン、ソ連軍の第1作戦フェイズですが、計画に沿って部隊を前進させます。ヴィテブスクにいる敵の装甲師団に対し、機械化軍団等で4:1攻撃をかけ、「有効な反撃」を1回、成功させます。
T1S1 前線防御と攻撃
 続いて、ドイツ軍の第1作戦フェイズですが、まず、スモレンスク街道の狙撃兵師団にオーバーランをかけ、敵戦線に穴を開けます。そこから浸透した装甲師団が連続オーバーランで1ユニットを除去します。
 戦闘では、北から南まで6カ所で攻撃を行います。アントライドで高防御力のユニットもあり、場所によっては厳しかったのですが、drに恵まれ、3ユニットを除去し、3ユニットを退却させることに成功します。
T1D1
 ドイツ軍の第1機械化移動フェイズでは、機械化部隊が浸透し、敵戦線を乱します。
T1DM1
 これに対し、ソ連軍は第2作戦フェイズで、断固とした反撃を行います。機械化軍団4つを投入した3カ所の攻撃は、全て、成功!敵に合計2ステップロスを強います。これで、「有効な反撃」は4回の成功となり、攻撃義務を大きく超えたVPチット4枚をゲットします。
T1S2 猛反撃
 が、足を止めた反撃により、今度はドイツ軍の第2作戦フェイズで逆襲を受けます。巧みに計算されたドイツ軍の攻撃は、その多くが成功し、敵2ユニットを除去し、戦線に再び突破口が空きます。
T1D2
 そこから第2機械化移動フェイズに機械化部隊が躍進し、半数以上の敵部隊を包囲してしまいます。殲滅を恐れた司令部が撤収した結果、ソ連軍は10ユニットが補給切れとなる厳しい展開に。また、4ユニットが退却の余波で、混乱状態で残されます。
T1終了時
 第2ターン、ソ連軍は大量の増援で薄いながらも戦線を再構築すると、第1作戦フェイズで突出した敵の装甲師団に包囲攻撃をかけます。これがまたも成功し、1ステップロスを与えた上に「有効な反撃」も成功させます。
T2S1 スモレンスク方面の攻防
  これに対し、ドイツ軍は増援を加えた堅実な攻撃で、3個機械化軍団を含む、包囲下の敵部隊を殲滅します。続く、第1機械化移動フェイズで、薄い前線をオーバーランし、突破口から浸透、さらに包囲してオーバーランと連打を決め、敵戦線を崩壊させます。
T2D1
T2DM1
 ソ連軍は、第2作戦フェイズでまたも大量の増援でなんとか、戦線を引きますが、高火力部隊を失っているため、反撃は1カ所のみに。包囲下の機械化部隊に1打撃の結果でステップロスをさせるものも、「有効な反撃」には至らず。
T2S2
 ドイツ軍は、第2作戦フェイズで易々と敵戦線を切り裂くと、第2機械化移動フェイズに、大いなる前進でヤルツェヴォとプレチストエを占領します。ドニエプル河南岸では司令部を含む5個ユニットを包囲下に置きます。一方、別働隊で攻略中だったヴェルキエ・ルキエも陥落し、「有効な反撃」の不足も加えて、一気にVPが上昇します。
T2D2
T2終了時
 最終第3ターンのソ連軍の第1作戦フェイズ、撤収した部隊を併せた10ユニット以上の大量増援を受け取ると、イェリニャ-クリチェフ-スラジ間で戦線を再構築し、突出した敵の自動車化師団に反撃を実施します。これにより、1ステップロスを与え、さらに「有効な反撃」を獲得します。
T3S1
 ドイツ軍も、このターンで最後と、猛烈な反撃を開始します。オーバーランと浸透移動で敵戦線に食い込むと、航空戦力も全て投入して10カ所で猛攻を加えます。結果、スモレンスクとクリチェフを奪取し、敵を半壊させます。
T3D1
 さらに、ドイツ軍の第1機械化移動フェイズでも、相討ち上等でオーバーランを多用し、敵の6ユニットを包囲下に置きます。
T3DM1
 ソ連軍には、もはや組織的な反撃を行う部隊はほぼおらず、増援を敷き詰めて、なんとか拠点を守ろうとしますが・・・ドイツ軍は容赦なく襲いかかり、包囲下の敵部隊を殲滅。イェリニャを陥落させ、第2機械化移動フェイズでロウスラウリとウネチャを占領します。
T3D2
 終わってみれば、ソ連軍が確保できたのはスラジ、ゴメリ等の4地点のみ。拠点VPの9点に「有効な反撃」7点で、合計16点に止まります。対するドイツ軍は、拠点VPの30点に「有効な反撃」不足3点で、33点のダブルスコアに。ただし、多くの機械化部隊がステップロスし、4個師団がカンプ・グルッペになる等損害も大きかったです。それでも、全滅したユニットがなかったのが幸いでした。
終了時
 ちなみに、この後、戦線を思い切って下げ、ドニエプル河南岸の拠点を守る後方防御も行ってみました。第2ターンまではほぼ敵の機械化部隊のみの攻撃だったので、多くのソ連軍が生き残り、最後まで反撃戦力を維持でき、ドイツ軍の2個自動車化師団を屠るという展開に。ただし、最終ターンに猛烈な攻撃と損害上等のオーバーランで、イェリニャとロウスラウリが陥落。しかも反撃不足で相当の反則ペナルティを受けて、ソ連軍:24点対ドイツ軍:44点のやはりダブルスコア近くなりました。やりこむと、いずれの作戦でも、ドイツ軍有利のようです。いっそ、「有効な反撃」の反則ペナルティをなくしてもいいかも(成功した分だけ、ソ連軍にVPが入る)。
 次は、キエフ=ウマーニ・シナリオの予定です。

 今月のソロプレイは、激闘!バルバロッサシリーズの「激闘!レニングラード電撃戦」「激闘!スモレンスク電撃戦」の二連結キャンペーン(GJ)です。その名の通り、両戦線をリンクしたもので、実質、フルマップ2枚弱、ユニット数300ほどのセミ・ビッグゲームにあたります。
T0
 展開としては2作とほぼ同様ですが、序盤に北方軍集団の第4装甲集団と中央軍集団の第3装甲軍集団がアシストし合えるので、ソ連軍の前線部隊の早期壊滅が図りやすくなっています。その分、ソ連軍も第4ターンから増援を12ユニット分、受け取れ、第6ターンからはモスクワ防衛の特別増援12ユニット(!)が加わるので、戦略的な幅が広がりました。ただし、 敵の攻勢軸がどこか、先読みの難しさは変わらないため、兵力配分は相当に難しく、かなりの習熟が必要です。
 第0ターン、ドイツ軍は4つの装甲集団が奇襲攻撃をかけます。練りに練った攻撃で、集中除去-戦闘後前進-包囲攻撃をしかけ、戦車2個師団、歩兵3個師団を撃滅し、歩兵3個師団をステップロスさせます。

T0全景
T0終了時
 第1ターンがスタートしますが、いきなり、ソ連軍第8軍のチットを引きます。すかさず、マンシュタイン・チットで、キャンセルと介入をします。突破口から第4装甲集団の機械化部隊が背面展開し、多くの敵を討ち取ります。
T1 Mチット
 ここから、第18軍、さらに第4装甲集団と3連続して、ドイツ軍北方軍集団の活性化となり、先手を打ってソ連軍第8軍の司令部の除去に成功します。これにより、同軍所属のユニットは行動不可となり、前線で捕捉・撃滅されることが確実です。
 続いて、ソ連軍第3軍のチットが来ましたが、まだ、中央部の包囲環が閉じられていないため、これもグデーリアンチットで介入します。第2装甲集団の部隊が快速を生かして、ソ連軍の3個軍の後方連絡線を遮断します。
 と、幸先よく、補給チット!目論み通り、丸々、3個軍を含む24個師団相当が消耗します。
T1 補給チット
 その後、交互にドイツ軍とソ連軍チットとなりますが、敵が動く前に再び、第2装甲集団チットが来たため、こちらも脱出を指揮するソ連軍第3軍司令部を撃破してしまいます。ここまで、ソ連軍の前線3個軍司令部が壊滅し、麻痺状態に。
 最後に未活動だった第3装甲集団が連続して活性化し、ソ連軍第11軍主力を壊滅させ、先鋒はウィルナに達します。
T1終了時
 第2ターン、ドイツ軍は中央部の包囲を歩兵と一部の機械化部隊に任せると、第2及び第3装甲集団でミンスクへ向かいます。ここを守るソ連軍第23軍が活性化する前に、同軍の包囲に成功します。
T2 3Pz ミンスク強襲
 そのまま、装甲集団の2回の活性化により、包囲下の部隊を次々に消耗させたところで、終盤に補給チット!中央部のソ連軍部隊は全滅し、ミンスクポケットも第23軍司令部を除き、全滅となります。
  一方、北方軍集団では、第4装甲集団がリガを攻略し、ドヴィナ河を突破します。
T2終了時
 第3ターン、枢軸軍は前方への移動を優先し、各部隊を前線へと投入します。中央軍集団では、スモレンスク方面へ2個装甲集団が突進し、オルシャを攻略。一部はドヴィナ河を渡河して、ヴィテブスクへ圧力をかけます。
 北方軍集団では、歩兵の前進を助けるため、第4装甲集団がドヴィナ河の敵を撃破。プスコウへの道を開きます。
T3終了時
 第4ターン、集結を完了した装甲集団の突進が再開します。前ターンに渡河した2個機械化師団の迂回攻撃により、ヴィテブスクを攻略。同時に、ドニエプル河南北からの力押しで、ソ連軍第20軍を半壊状態にします。
T4 スモレンスク陥落
 ソ連軍も後方部隊を投入してどうにか戦線を構築するものの、集中投入された装甲部隊に蹴散らされ、スモレンスクも陥落します。
T4 Gチットでスモレンスクへ
 一方、北方軍集団では、予定通り、プスコウ戦線を蹂躙し、レニングラード外郭防衛線への道を開きます。
T4 マンシュタインチットでプスコウラインを突破
T4終了時
 第5ターン、ドイツ軍は集中状況を維持して、ヴィヤジマ及びロウスラウリ方面へ装甲による連打を続けます。
T5 2Pzで前進攻撃
 ソ連軍も虎の子の戦車師団を投入して、突出した自動車化師団を包囲攻撃しますが、惜しくも損害なし。
T5 16軍の反撃は効果なし
 これにより前線に敵の主力が投入されたため、反撃の再反撃で、ドイツ軍はイエルニャ周辺の敵を撃破してしまいます。ソ連軍は増援でかろうじて、薄い戦線を再構築します。
T5 そのまま、東へ
 北方軍集団では、第4装甲集団及び第18軍がルガ防衛線を迂回し、一部がルガ河を渡河します。
T5終了時
 第6ターン、ここでドイツ軍は装甲部隊を分け、第3装甲集団でヴィヤジマを、第2装甲集団でロウスラウリへの攻勢を行います。チット引きも良く、ソビエト軍の増援はグデーリアンチットでキャンセルして、怒濤の攻撃でヴィヤジマを占領します。
T6 ヴィヤジマ占領
 が、ソ連軍も決死の覚悟で、あらかたの増援及びモスクワ防衛の特別増援を投入し、第3装甲集団に反撃をかけます。第3装甲集団は、これに対応できず、一時は1個装甲師団が包囲下に取り残されます。なんとか、最後の第3装甲集団チットで内と外からの救出作戦を実行し、這々の体でヴィヤジマから撤退します。
T6 ソ連軍の反撃で包囲下に
 が、この影響は、ソ連軍の北部戦線に大きな危機を持たらします。ヴィヤジマ方面に援軍が集中した結果、レニングラード前面を強化できず、第4装甲集団のラッシュで第23軍の戦線が半壊。次のチット次第では、全滅する危機に陥ります。
T6終了時
 第7ターン、その危惧は現実に。第1チットは、第4装甲集団!さらに、マンシュタインチットによる連続攻撃で、浸透した機械化部隊と正面からの力攻により、ソ連軍2個スタックが包囲下で全滅。前面を守っていた消耗した2個戦車師団も高比率の攻撃で壊滅し、レニングラードへの道が開かれます。 
T7 4Pzで第23軍を粉砕
 一方、反撃でヴィヤジマへの道が閉ざされたドイツ軍は、快速を生かして第3装甲集団を南にシフトさせます。再び、装甲集団のツインシフトを取ると、クリチェフ方面にラッシュをかけ、ドニエプル河の支流に沿って、ゴメリへの突進を再開します。
T7 矛先を南部へ転換
T7終了時
 第8ターン、ソ連軍もキエフ方面から必死に増援を投入し、ゴメリ前面に兵力を向けます。が、防御効果の乏しい地形故、ドイツ軍機械化部隊の跳梁を許し、次々と増援ごと部隊を撃破されます。最後は、ゴメリ市への直接攻撃により、これが陥落します。
T8 ゴメリへ向けてラッシュ
T8 怒濤の2Pz
 また、北部では第16軍チットにより、レニングラード市街地2カ所と要衝シュリセリブルクを占領し、レニングラードを完全な包囲下に置きます。最後まで抵抗していたネヴァ河南側の市街地も陥落し、そこから東に突進した機械化部隊により、救出部隊も蹂躙され、ソ連軍の北部戦線は崩壊します。
T8 ソ連軍の増援部隊を殲滅
 と、ここでVP計算をしてみたところ、
 ドイツ軍:190点(都市13カ所占領+追加ボーナス30点+東端への突破30点)
 ソ連軍:63点(都市3カ所占領+追加ボーナス30点+機械化部隊壊滅3点)
と、ドイツ軍の勝利は揺るがないため、終了としました。仮に、第9ターンまで行っても、ドイツ軍のVPは変わらず、ソ連軍が反撃で数点を稼ぐのみかと思います。
VP
 今回、ソ連軍としては一度奪われたヴィヤジマを奪還するなど、善戦はできたかと思います。が、そのため、増援を中央に回しすぎたことが響いて、ゴメリはやむを得ないとしても、古都レニングラードが陥落したのが大きかったです。いやはや、兵力バランスが難しい。また、序盤で前線司令部を軒並み、除去されたことで、ソ連軍が戦線形成に苦慮したことも遠因でしょう。
終了時
 フラットなところでは、ソロで両軍の意図がわかっていてもこの状態であり、習熟するとドイツ軍有利バランスになるかと思います。よって、ある程度、ゲームになれたら、より習熟したプレイヤーがソ連軍を担当した方がいいかもしれません。

 緊急事態宣言もまん防も効果がなく、海外から相当数のアスリートを招いたオリンピックの影響もあり。終熄とはほど遠い感染拡大が続いています。市井では、運動会や体育祭、各種の交流が軒並みが中止、やれても保護者の参観もできない状況。一方で1000人の関係者はOKという、オリ開会式。極論ですが、所詮、オリンピックは「他人の間接体験」であり、貴重極まる「直接経験」が拡大防止の名の下に奪われることを、どう考えるのでしょうね。誰にとっても、人生は「今」しかないのに・・・。
  ちょっと愚痴ってしましましたが、のんびりTVで観戦する気にもなれず、ybsさんと「行政の指針」に従ったミニマムオフ会(サシの対戦)をすることにしました。
全景
 この日の緒戦は、事前に呼びかけていた激闘!バルバロッサシリーズから「激闘!キエフ電撃戦」(GJ)です。ybsさんは根っからの赤軍ファンと言うことで、キエフを選択します。他の2作と比べて唯一、ドイツ軍の介入チットがなく、かつ、ソ連軍の機械化ユニットも多く、反撃も容易なため、楽しめるかと。
 第0ターン、第1装甲集団で奇襲をかけ、いくつかの前線に穴を開け、第1ターンの地ならしをします。惜しむらくは、配置位置でAGS(南方軍集団)直属の6個機動部隊が使用できないことですが、バランス上、こうなっているのでしょう。 
T0詳細
 第1ターン、奇襲で開けた穴から第1装甲集団が突進し、2回の活性化で早くも要衝リヴォフを占拠します。また、1個装甲師団を北に派遣し、第5軍司令部を足止めします。
T1 1Pzの突進
 ソ連軍は、生き残った機械化部隊と司令部を、全力で西に脱出させます。
T1
 第2ターン、素早い後退に取り残された敵部隊をカルパチア山脈等を利用して包囲しながら、第1装甲集団の主力はタルノポリとフメリヌィーツィスキーを抜き、西方への突進を続けます。
T2
 第3ターン、第1装甲集団は一部を南下させ、前進してきたルーマニア第3軍と手をむ結び、敵の第12軍と第26軍の一部を丸ごと包囲する巨大なポケットを作り上げます。また、北では第6軍が敵をプリャピチ湿地に追い込み、こちらも包囲下に。ソ連軍は必死に連絡線の再開通を狙いますが、その前に補給判定チットとなり、前ターンからの包囲と合わせて、30個師団弱が消耗します。
T3 大包囲網
 これに勢いを得たドイツ軍は、一気にウマーニを陥れます。ソ連軍で唯一、予備となっているキエフ西方の機械化部隊集団は、すでに行動済みで対応できず。
T3
 第4ターン、始めのチットは第1装甲集団!千載一遇のチャンスに、ドイツ軍はチェルカッッシー経由でドニエプル河を渡河し、キエフ後方に回り込みます。敵より先にもう1枚の第1装甲集団チットが来れば、一気に敵の機械化部隊を補給切れにできる賭けでしたが・・・ああ、ここで第26軍とソ連軍の増援チット!
 これにより、司令部を含む6個師団相当が逆包囲に。そして、その直後に補給判定チット!一転して、6個師団相当が全滅の危機にさらされます。
 ドイツ軍は第6軍及び第17軍司令部を北部に急行させると、増援と転進で機械化の救出部隊を送り込みます。そして、最後の第1装甲集団チットで、突破口を切り開き、再び、補給線を確保します。何という、めまぐるしい展開!
T4
 第5ターン、先に動いたのは、ドイツ軍でした。集中していた歩兵軍の司令部が活性化し、キエフ回廊を確保。さらに大胆な機動で、キエフ自体も包囲します。さらに、続けて第1装甲集団が活性化し、ソ連軍第26軍を浸透攻撃で撃破してしまいます。
T5 再攻勢
 そして、ここで補給判定チット。消耗したキエフ守備隊に、再び、第1装甲集団の一部が攻撃をかけ、2へクスを占拠します。
 この時点で、キエフの陥落は決定的となり、逆転は不可能と言うことで協議終了としました。
T5
 振り返れば、第4ターンの第1装甲集団の突進はかなり危うかったかも。終了後にybsさんも言っていましたが、ソ連軍戦車による逆襲をされていたら、あるいは二重包囲をされていたら、装甲集団司令部を含む6個師団相当が壊滅していたかもしれません。チット引きと歩兵軍の司令部の活性化で逆転できたのは幸いでしたが、個人的にはかなりハラハラで面白かったです!
 いずれにしろ、3部作の中では、もっとも作戦オプションが豊富で、かつ、チットのタイミングによるランダム性もあり、まだまだ、底が見えないですね~。次回のちはら会でも持ち込むので、よろしければ、一戦、いかがでしょうか?その前に、もう1回くらい、オフ会で行けるかも・・・。

  この日の初戦は、「激闘!スモレンスク電撃戦」(GJ)です。本作と「激闘!レニングラード電撃戦」、「激闘!キエフ電撃戦」からなるバルバロッサ三部作で、合わせるとキャンペーンができるそうで。まずは、個別にプレイし、次に北部と中央部の二結キャンペーン、最後は三結キャンペーンを目指しています。陣営は、ドイツ軍(mitsu)対ソ連軍(kawa)です。
 第0ターン、ドイツ軍の奇襲は、突破口の開設と6個師団の殲滅と、ほぼ想定通りの戦果を上げます。ラッキーだったのは、ソ連軍の初期配置で機械化部隊が前面にあったため、この多くを撃破または捕捉できたことです。
T0
 第1ターン、第9軍チットから始まり、第2装甲軍チットが来たため、第4軍司令部を含む敵を殲滅しながら、ドイツ軍部隊が突進します。続けて、グデーリアン・チットの割り込みで、早くも二重の包囲網が完成します。
 ソ連軍も必死の反撃で、包囲網内側の第1騎兵師団を壊滅させますが、包囲は破れず。後半に来た補給判定チットにより、15個師団相当がステップロスします。
 これにより、ポケット掃討のめどが立ったドイツ軍は、最終の第3装甲集団チットで一気にミンスク軍管区へ。まさか、届くと思っていなかった第13軍司令部を8:1の正面攻撃で殲滅し、ここにいた7個師団の指揮系統を麻痺させます(次ターンも行動不動に)。
T1 包囲網の完成と第13軍司令部の撃破
 第2ターン、南から第2装甲集団も加わり、第二の包囲環を完成させ、第3装甲集団と連動して、ミンスクポケットを掃討します。
 そして、再び、補給判定チットにより、第一の包囲環のソ連軍ユニットは全滅します。
T2
 最後に第3装甲集団チットが来たので、殲滅を終えた装甲部隊を一路、北方へ向かわせます。
 第3ターン、第22軍、第20軍、第19軍のチットが来て、ソ連軍はヴィテブスクとオルシャを軸に防衛線を引きますが・・・これを予測していたドイツ軍はポロツクを攻撃しドヴィナ河を渡河すると、北部から快速部隊が回り込みます。同時にヴィテブスク-オルシャ間を小包囲を繰り返しながら、装甲部隊が平押しし、南からの突破に成功します。両翼からの包囲下での連続攻撃と補給切れにより、ヴィテブスク市街地守備隊を除き、第22軍は崩壊します。
T3 第22軍戦力を丸々、包囲
 第4ターン、ヴィテブスクを平定したドイツ軍は、スモレンスクへの突進を開始します。2個装甲集団の4枚のチットによる強力無比な攻撃で突破口を開け、スモレンスクを占拠。ここで、いったん、第3装甲集団の一部を北に向け、ヴェルキ・ルキエを占領します。
T4 スモレンスクへの突進
 これを見たソ連軍は、少なからずの増援をルジェフとヴィヤジマ方面に投入します。
T4
 第5ターン、北の突破は不可能ではないが守りが堅い(堅くなる)と判断したドイツ軍は、南東のロウスラウリ方面に転進します。そこに集結していたソ連第16軍を捕捉し、装甲ラッシュで半壊させます。一方、一部の部隊を南側寄りに機動させ、(実は本命の)南方突進に備えます。
T5 南東部への進路変更
 第6ターン、ロウスラウリを占領したドイツ軍は、十分に敵の増援を西に引きつけた後、一気に南下を開始します。クリチェフを占拠し、突破口から一部を大きく迂回させて、ドニエプル河沿いの敵集団に対し、三度目の包囲をします。
T6 一転して、南下開始
 第7ターン、いきなりの補給判定チットが来て、前ターンに包囲し損耗していた部隊が全滅します。もはや、遮る敵がいなくなったドイツ軍は、難なくゴメリを占領し、to Kievの突破へクスを制圧します。そのまま、鉄道沿いに敵部隊を包囲殲滅しながら、ブリヤンスクへ。
T7 ゴメリ占領後、ブリヤンスクへ
 ソ連軍の頼みの綱は増援による防衛線でしたが、肝心の増援チットが最後まで来ず。ドイツ軍は一路、西進し、ついにブリヤンスクも占領します。
T7 ブリヤンスク占領
 ルジェフとヴィヤジマを除き、7都市を占領し、南方突破へクスを抑えた時点で、勝負あり。協議の上、終了としました。VP的にも、ドイツ軍が115点で、ソ連軍が21点と圧勝でした。
T7
 今回は、初期のポケットが早期に完成し、第2ターンまでに計画通りに掃討できたこと、ミンスクの第13軍司令部(とその所属部隊)を奇襲で殲滅できたこと、結果、ドニエプル河防衛部隊が不足し、スモレンスクまで早期に各個撃破できたこと(追加VPがあり)が、勝因でしょう。逆に言えば、それが躓くとスモレンスク攻略あたりで、力尽きることも。いずれにしろ、読みとチット引き、そしてdrで大きく展開が変わる、かなりリプレイアビリティの高い作品です。
  なお、別卓では、ドイツ軍(エンジョウ)対ソ連軍(タナック)で「激闘!レニングラード電撃戦」(GJ) が行われていました。タナックさんは初参戦でしたが、激闘シリーズがしたいと、遠路はるばる来場され。
DSC00672
 これまでの経験を生かして、ソ連軍による遅滞戦術を駆使し、二度にわたってドイツ軍の後方連絡線を遮断。ドイツ軍もこれを排除するものの、タイトなスケジュールからレニングラードの占拠は不可能になり、ソ連軍の勝利でした。
 エンジョウさんも、激マンシステムは全くの初めてにもかかわらず、早くもドイツ軍の運用をマスターしたのは、さすが。3部作中でも最も難しいとされる北部のドイツ軍を担当し、ゲームを崩壊させないテクニックはベテランの技ですね~。
DSC00674
 このまま、しばらくはキエフも含めてバルバロッサシリーズを広げますので、次回以降もぜひ。また、ゆいしかせんやybsさんはじめ、千葉会・茨城会系のみなさんもいかがでしょうか?近いうちに千葉会一門掲示板に激闘シリーズ希望をアップするので、例会がなくても、自宅オフ会でもお声かけください。

 今月のソロプレイ第5弾は、激闘!バルバロッサシリーズの「激闘!レニングラード電撃戦」(GJ)です。このアイテムはシリーズ中、最もコンパクトにできており、フルマップの実質3/4の広さとユニット数120個ほどで、入門用によいと紹介されています。ただし、ユニット数が少ないので、一手(またはチット巡)の重みは増しており、枢軸軍の勝利のためには十分な練度が必要です。
 展開としては、事前攻撃で穴を開けたソ連軍戦線から、ドイツ軍の機械化部隊が突破するのは、他のシリーズと一緒です。が、広いマップに、各地に散らばるソ連軍、1個しかない装甲集団と、包囲による損耗戦術はかなり取りにくくなっています。第4装甲集団をバラして歩兵軍の支援に回せれば、包囲は可能ですが、タイムスケジュールは他よりタイトで、グズグズしているとあっという間に、レニングラード要塞となってしまいます。よって、原則は左翼を第18軍が、右翼を第4装甲集団と16軍が突き進み、小規模な包囲による力攻を繰り返すことになります。ソ連軍は、適当に足止めをしながら、レニングラード近郊に兵力を集結し、スタック防御を行うことになります。
 第0ターン、ソ連軍は第4装甲軍集団の奇襲を受けますが、包囲下の4:1攻撃で1ユニットがステップロスしたのみ。それ以外は無傷で退却となり、ドイツ軍にとってほぼ最悪の結果となります。
T0
T0終了時
 第1ターンがスタートしますが、ツキのなさは続きいきなりの補給チットで、ドイツ軍としては、キャンセルせざるを得ず。マンシュタイン・チットの割り込みで、第4装甲集団を活性化させ、逃げた敵部隊を包囲殲滅しますが、前進ははかどらず。
T1 4PzG
 が、続けて第4装甲集団チットが来たので、結果的にダブルムーブとなり、中央の街とカウナスを占領し、司令部を含む6個師団相当の補給路を断ちます。その後、第16軍チットで第11軍司令部を包囲したところで、タイミングよく、補給チット。包囲下の全部隊が損耗及び壊滅します。
T1 2回目の4PzG
 ソ連軍は、やっときた第8軍チットで、司令部と機械化1個師団を撤退させます。
T1終了時
 第2ターン、ドイツ軍は主力の第4装甲集団を一時、北方に向け、リガを強襲し、ここを占領します。また、一部をドビナ河中央に派遣し、ヤコブピルスを占領します。これにより、進路が開けた第18軍が躍進します。
T2 3PzG
 ソ連軍は貴重な司令部を撤退させ、プスコウを軸に足止めの戦線を引きます。 
T2終了時
 第3ターン、出遅れのドイツ軍は躍起になって戦略移動で前進しますが、プスコウ戦線に辿り着いたところで、このターンを終えます。
T3
 第4ターン、一撃でプスコウ戦線を殲滅した第4装甲集団は、そのまま、騎虎の勢いでルガ防衛戦に強襲をかけます。この2:1攻撃が成功し、装甲部隊がルガラインを越えます。
T4 ルガ河防衛戦
 また、ノブゴロド前線で足止めしていたソ連軍部隊が、不注意からドイツ軍に捕捉され壊滅。結果、ドイツ軍の増援投入で一気にチュドボウ、ノブゴロド、スタラヤ・ルッサが陥落します。さらに、タルゥに向かった第18軍がこれを占領します。遅れていた分を一気に取り戻す、前進ぶりです。 
T4
 第5ターン、補給切れで消耗したルガ防衛隊を包囲殲滅すると、ドイツ軍は一路、レニングラードに向けて北上を開始します。ここでも第4装甲集団のダブルムーブを行い、第23軍司令部ごと3ユニットを除去します。
T5 ルガライン蹂躙
 が、前半にチットを使い切ったところを、ソ連軍が増援による反撃をかけ、鉄道輸送で到着していた最前線の敵歩兵師団を、後退により損耗させます。 
T5 ソ連軍の逆襲
T5
 第6ターン、いよいよ、レニングラードへの直接アプローチへ。ドイツ軍は装甲兵力を集結すると、同市街への閂の役割であるプスキンを強襲しますが、3:1攻撃にもかかわらず、失敗。
T6 コルピノ攻撃
 ならばと、浸透して、河川越しの司令部を狙う3:1攻撃の渡河攻撃をかけますが、こちらもソ連軍が頑強な抵抗で譲らず。
 逆に6個師団の増援を得たソ連軍が、ヴォルコフとチュドボウの中間で反撃に転じますが、こちらはドイツ軍が死守します。
T6 側面攻撃へ
T6
 第7ターン、先に動いたのはソ連軍でした。早々に増援を得ると、再び、レニングラード前面で攻勢に出て、戦線を押し戻します。このまま、直接アプローチしても効果は少ないと判断したドイツ軍は、側面の攻撃に転じます。ヴォルコフ-チュドボウ間の戦車師団を含む敵を浸透による包囲攻撃で、撃破。
T7 チュドヴォ攻略
 そこからの突進で、敵を撃滅しながら、再び、ネヴァ河の戦線に辿り着きます。
T7 再び、北進
 第8ターン、前線に第18軍司令部も到着し、ドイツ軍は装甲集団と併せての連打が可能になります。すると、目論み通り、先制チットは第18軍!コルピノへ集中した6:1攻撃をかけ、ついにここを占領します。
T8 コルピノ襲撃
 その後、側面方向のソ連軍が活性化しますが、部隊が足りず、動きなし。が、続いて、レニングラードを固める第27軍チットが来たため、マンシュタイン・チットで割り込みをします。第4装甲集団の総力を挙げた攻撃で、ついにネヴァ河の渡河に成功し、ヴォルコフ方面の敵主力の包囲に成功します。
T8 マンシュタインチットで連続攻撃
 が、ソ連軍も死力を尽くして抵抗し、戦闘後前進で突出していた自動車化師団に反撃をかけます。1.5:1攻撃ながら、見事、Rを出して、ZOC後退時の追加損害で、この師団を撃破します(ドイツ軍はじめての壊滅)。
 ドイツ軍はさらに第18軍と第4装甲集団の連続攻撃を行い、これらの部隊を殲滅すると、要衝シュリセリブルクを占領し、レニングラードを完全包囲下に置きます。
T8 シュリセリブルク陥落
 いよいよ、最終の第9ターンへ。ここでもソ連軍が先手を取り、チュドボウ方面に増援を集結し、3個司令部による連打をかけます。戦車による浸透攻撃でZOCの通過損害で歩兵がステップロスしますが、レニングラード方面から増援を回して、壊滅は免れます。
 勝敗は、レニングラードの市街地を1つでも奪い取れるかどうかに。まずは、第4装甲集団チットで#3702へ強襲をかけますが、3:1がやっとで1ステップロスのみ。と、ここで、マンシュタイン・チットで連続攻撃。#3702への強襲と補給源の#3601への直接攻撃へ。1/2の確率で補給源占領がありえましたが・・・ああ、無情にもdrは効果なし。#3702への強襲も、またも1ステップロスに止まります。
T9 マンシュタインチットで補給源を狙うも・・・
 第18軍によるもう一撃があれば、という状況でしたが・・・ここで、運命のソ連軍第27軍チット。消耗した前線部隊を入れ替えて、防御力を均等化したために、もはや、レニングラードが墜ちる見込みはなくなり、ゲーム終了となりました。
T9 やむなく、前面攻撃に
T9 終了時
 VP計算をしたところ、
 ドイツ軍…40点(都市4カ所占領の各10点)
 ソ連軍 …48点(レニングラードの保持45VP+ドイツ軍自動車化師団の壊滅3点)
で、ソ連軍の勝利となりました。ちなみに、レニングラードの補給源が占領できていたら、逆転できていました。
 いやー、掲載号のリプレイ通り、まさにドイツ軍のタイトロープですが、楽しかった!ギリギリしかない部隊数とチット回しで、レニングラードの一角をいかに奪うか、知恵と運が試されます。ソ連軍も、引き際と足止めのバランスが極めて肝心で、かつdrに恵まれないと、敗北の可能性が十分にあります。慣れれば、3-4時間でプレイできるので、これを連戦してスキルアップを図るにはいいでしょうね。

 今月のソロプレイ第四弾は、80周年記念のバルバロッサ作戦を描く「激闘!スモレンスク電撃戦」(GJ)です。フルマップ1枚、ユニット数250個と普通の作戦級ですが、司令部活性化のチットドリブンです。
 基本システムは、傑作「激闘!マンシュタイン軍集団」(GJ)と同様で、司令部ユニットから4へクス以内の全ユニットが活性化します。同システムの特徴で、司令部の集中による劇的な突破戦闘が、シンプルなルールで描かれます。
 ゲームの展開としては、事前攻撃で穴を開けたソ連軍戦線から、ドイツ軍の機械化部隊が突破。包囲下で補給切れにできれば、前線のソ連軍3個軍は2ターンで消滅します。ソ連軍はこれを防ごうと、機械化部隊や司令部まで投入して、後方突破(補給線の確保)を狙います。いずれ、3個軍は壊滅するでしょうが、どこまで時間稼ぎをできるかが、その後の戦況を大きく左右します。以後は、ミンスク、ビテブスク、スモレンスクと戦場が東に移り、ソ連軍の増援とチット次第で、ドイツ軍が東方または南方への突破か、ソ連軍が踏みとどまるかという展開となります。
 第0ターン、奇襲を受けたソ連軍に、第2及び第3装甲軍集団の部隊が攻撃(のみ)を行います。第3装甲軍集団はdrに恵まれ、唯一の3:1攻撃を除き、敵の除去に成功します。南部の第2装甲軍集団では、包囲下の4:1攻撃がまさかの効果なしになりますが、それ以外は戦闘後前による包囲による攻撃で、やはり2ユニットを除去します。
T0 攻撃
T0
  そして、いよいよ、第1ターンがスタートします。始めのチットはソ連軍第3軍でしたが、このまま、退却をさせるわけにはいかないので、グデーリアン・チットでキャンセルし、ドイツ軍の第2装甲集団を活性化します。事前に開いた突破口から機械化部隊が浸透し、ソ連軍第4軍を蹂躙します。同時に、一部の部隊を北上させ、ソ連軍の後方遮断を狙います。第2か第3装甲集団のチットが来れば、包囲網が完成するところでしたが・・・残念ながら、ここで補給判定となり、ソ連軍は消耗せず。
 その後、第9軍、第3装甲集団と続き、包囲網を完成しますが、一歩遅く。ドイツ軍は通常攻撃で敵を撃退し、ブレストとウィルナを占領します。
 ソ連軍も3軍のチットが来て、東方への脱出を試みますが、ZOCに阻まれ、連絡線はつながりません。
T1
 第2ターン、ソ連軍は第4軍チットの代わりに、Reserveを入れ、連絡線の確保を試みます。すると、立てて続けにReserveと2個軍のチットが来て、目論み通り、東方へ連絡線接続に成功します。が、次が第3装甲集団チットとなり、再び、包囲下に。同時に主力は突進して、ミンスクの第13軍を攻撃します。
T2 3Pz、ミンスクへ
 包囲網が形成されているうちに、ドイツ軍としては補給チット(補給切れ判定)が欲しかったのですが、これがなかなか来ず。やむなく、通常攻撃で敵を除去していきます。
 結局、補給チットは一番最後となり、ここで包囲下のソ連軍が消耗します。ドイツ軍はミンスクを占領し、ソ連軍はドニエプル河の防衛線形成に向けて、部隊を集結します。
T2
 第3ターン、ドイツ軍は第3装甲集団を突進させ、ドビナ河畔のボロツクを電撃占領します。その後、ソ連軍のチットが続き、連絡線の再設定まであと一歩まで行きますが、ここで補給判定!包囲下のソ連軍は、ついに全滅します。
T3 補給通じず
 これで、ドイツ軍による東への突進が可能に。第4軍に代わって選択しておいたOKHチットを使って行動済みのHQを前進させ、そのHQを使って部隊を活性化する作戦で、効率よく部隊運用を行います。北方では湿地帯への攻撃でビテブスクへ圧力をかけます。結果、後方に残った第4軍の歩兵を除き、ほとんどの部隊がドニエプル河畔へ辿り着きます。ソ連軍も薄いながらも戦線を形成し、後方から中央部と南部に増援が向かいつつあります。
T3 ポロツク強襲
T3
 第4ターン、装甲集団ばかりか歩兵司令部も前線に到着しているため、ドイツ軍の怒濤の連打が起こります。第9軍に始まり、敵のチットをキャンセルして第2装甲集団、OKH、さらに第3装甲集団と、4連続のドイツ軍チットの北部攻勢により、ヴェルキ・ルキエとビテブスクが陥落します。
T4 ヴィテブスク陥落
T4 北部での攻勢
 ソ連軍もなんとか増援を送り込んで戦線を維持しようとしますが、中央部でも連打により突破が発生します。そこから浸透した機械化部隊により包囲された第19軍の一部と第20軍が壊滅し、スモレンスクが南北から包囲されます。
T4 怒濤の連打
 第5ターン、ここでドイツ軍は真東への突進を第3装甲集団に委ね、2回の攻撃でスモレンスクを奪取し、司令部を失った第19軍を圧迫します。その南部を第2装甲集団が併走し、投入された増援ごと、次々と敵を撃破していきます。
T5 スモレンスク強襲
T5 そのまま、モスクワ正面軍を圧迫
 ソ連軍はやむなく、南に展開していた第16軍の一部を転用しますが、連携の取れたドイツ軍の前に被害を増やすだけとなります。
 第5ターンが終了した時点で、ヴィヤジマ周辺のソ連軍の数個師団を除き、ほぼ中央部は一掃され、ドイツ軍の東方への突破は確定的になります。 
T5
 第6ターン、ソ連軍の増援チットが来たものの、グデーリアン・チットであえなくキャンセルされ、ヴィヤジマ・ポケットが壊滅し、東端の補給源が占拠されます。これにより、ソ連軍の特別増援を含む全増援が投入不可に。
T6 ヴィヤジマ攻略と東端への到達
 勢いに乗るドイツ軍は、第3装甲集団でルジェフを攻略し、第2装甲軍でブリヤンスクに迫ります。また、部隊を引き抜かれた盤部の戦線に対し、第2軍が攻撃をかけ、クリチェフ南方で突破口を開きます。
 ここで、第6ターンが終了し、ドイツ軍はこの時点で115点を獲得します。今後、特別増援を投入しても、押し返すことは不可能ということで、終了としました。
T6
  まさに傑作「激闘マン」システムの真骨頂で、ドイツ軍の電撃戦が見事に再現できます。ただし、OKHチットを使うと、要となるHQの活性化があまりに効率よくなり、今回のように史実を越える戦果となりがちです。よって、もりつちさんがブログで提案されていたように、選択ルールのOKHチットでは「部隊のみ活性化でき、司令部はできない」と制限するといいかも。
 ちなみに、事前のソロ演習で、OKHチットを使用しなかったところ、見事にドニエプル河戦線で敵の侵攻を停止し、3個司令部を投入した反撃で装甲2個を含む5個師団を除去するという展開も(もっとも調子に乗って中央ばかりを厚くしたところ、北部に2個装甲集団HQを投入したドイツ軍の集中攻撃で、リャザン経由でヴィヤジマと東方へクスが占領されました)。
 ソ連軍も隙を作れず、敵の意図を読み、的確な兵力を投入する(一度と投入したら、転用はほぼ効かない)作戦眼が必要です。そういった意味では、様々な展開があり、システムの自由度が生きていると感じます。6ターンシナリオで4時間、9ターンなら6時間コースですが、久々に楽しくやり応えのあるバルバロッサ作戦です。

 今月のソロプレイ第三弾は、「中央軍集団東へ」(GJ)です。商業誌となったGJ誌の第7号付録となった作品で、バロバロッサ作戦初期の中央軍集団の戦いを描きます。先達には「独ソ電撃戦」(エポック/CMJ)がありますが、このアイテムはスモレンスクまでを含んでおり、作者曰く「独ソ電撃戦+PGG」となるそうです。
 今や、スタンダードになったチットドリブンを使用し、両軍の差を描きます。ドイツ軍は1ターンに4回の移動または戦闘を実施でき(うち、機械化移動または戦闘が1回)、かなりの柔軟性を持ちます。対するソ連軍は、軍ごとのチットで移動-戦闘で、史実でもそうだった連携不足が、基本システムで表現されています。
 それ以上に強烈なのが、ソ連軍のドクトリンです。史実での不器用さを表すために、初期のソ連軍は、数多くの制限が付いています。作戦の強要(指揮チェック表でランダムに決定)、スタック、共同攻撃、後退の禁止、複数軍の隣接禁止、移動後攻撃の制限、ZOC離脱のペナルティ(移動力1/2)と、いわゆる陰謀ルールでがんじがらめになっています。
 よって、序盤の展開としては、高い柔軟性で突破-包囲を繰り替えすドイツ軍に対し、無謀な反撃で自滅していくソ連軍が、見事に再現されます。
 面白いのは、このドクトリンがターンを追うごとに(ランダムチットで)解除されていく点です。何が来るかは、神のみぞ知るですが、あれほど無様だった赤軍が、中盤にかけて拠点防御ができるようになり、終盤には数を生かした反撃が可能になります。
 ソ連軍には増援を引かないことで、任意の戦術チットを選択できるルールもあり、増援が先か、ドクトリンが先か、いい意味で悩むことになります。ソ連軍の増援は12個軍も有り、3-5個歩兵師団の貧弱な軍から、戦車・機械化師団6個を含む22個師団の増援まで、これまたランダムで登場し、ゲーム展開を極めて多彩にしています。
 オリジナルではゲームバランス的にソ連軍がかなり有利だったとのことで、その後、バランス調整ルールが発表されました。今回は、そのうちのドクトリンの選択制限のみ、使用しています。
 第1ターン、ゲームはドイツ軍の奇襲セグメントから開始となります。都市以外ではスタックできないソ連軍に、戦闘比とその後の展開を考えて、効率のよい攻撃を仕掛けます。攻撃側に損害の出ない8:1+1以上の攻撃を4カ所、「1」以外なら撃破となる7:1を2カ所、それ以下を3カ所、行います。結果、最も比率の低かった5:1でD1となった以外は、全て敵の撃破に成功します。
T1 奇襲フェイズ
 その後、通常のシークエンスに戻りますが、ドイツ軍行動が続き、機械化戦闘を含め、三度の攻撃を仕掛けます。Brest-Litovsk要塞への3:1のみ失敗(C)したものの、それ以外ではEXを含め、何らかの損害を与え、のべで15個師団を撃破します。
T1  ①AGC戦闘
 ソ連軍チットも引かれましたが、指揮チェック修整-1により、第3軍と第10軍が無謀な反撃を強要されます。結果、さらに5個師団が壊滅し、1個師団がステップロスとなります。
T1 ⑧3A自殺攻撃
 第1ターンが終わった時点で、ソ連軍前線はわずか5個師団を残すのみとなります。
T1終了時
 第2ターン、ソ連軍のドクトリンチットで「スタック」が来ますが、先の制限に従って引き直しとなり「戦略移動」に。
 行動チットはまたもドイツ軍が先制し、効率的な移動と連続攻撃により、ソ連軍の残存部隊と都市守備隊へ攻撃の矛先を向けます。第1戦闘こそ、やや接敵が少なく、低比率戦闘で若干の損害が出ましたが、連続攻撃により、3手番目までにBialystokとGrodnoを占領し、Brest-Litovsk要塞にも2ヒットを与えます。
T2 ③AGC連続戦闘
 ソ連軍は、小規模増援の第30軍をスモレンスクへ東進させた以外は、防御に徹します。
T2終了時
 第2ターン終了時には、ドイツ軍は快速の第2装甲集団でBaronovichiを包囲し、第3装甲集団はやや遅れて、ミンスクへ。
 第3ターン、またもソ連軍の増援は小規模の第28軍で、ドクトリンチットも指揮チェック修整+1と低迷します。
 速度は力とばかりに、ドイツ軍は一旦は包囲したBaronovichiを後にし、行動の全てで移動を選択します。特別ルールによりこのターンまで補給切れがないことから、第3ターンが終わった時点でMinskを装甲集団が、Baronovichiを歩兵部隊が包囲し、次ターン攻略の準備を終えます。
T3
 第4ターン、前ターンと一転し、ドイツ軍は満を持して連続攻撃をかけます。攻撃ユニット数が6を越えたため、2回のdrが可能となり、BaronovichiとMinskが陥落。Brest-Litovsk要塞も後1ステップを残すのみになります。
T4 ⑥AGC 都市攻略
 効率のよい攻撃で、補給路を確保したドイツ軍は、快速の装甲部隊を突進させ、ベレジナ川を守備していた1個機械化師団を包囲し、渡河に成功します。
T4 ⑧AGCベレジナ川渡河
 ソ連軍は、第13軍の一部撤収に成功し、Vitebsk-Orsha-Mogilevの拠点にスタック配置できたものの、増援は全て小規模軍のみで、Smolnesk-Roslavlの守備は極めて脆弱なままです。
T4終了時
 第5ターン、装甲部隊と後続の歩兵部隊の間に大きな間隙ができたため、ドイツ軍は移動を優先して、前線への送り込みを急ぎます。装甲集団は快速と独自行動を生かして、早くもOrshaに取り付き、ここを機械化戦闘で奪取します。そのまま、唯一の中央戦線である第30軍を捕捉し、Smolneskへの道をこじ開けます。一方、南北端のVilnaとSlutskには歩兵の別働隊が追いつき、攻略に着手します。また、粘りに粘った後方のBrest-Litovsk要塞がついに陥落します。
T5 ⑥オルシャ陥落
 ソ連軍は、撃破された第30軍の代わりに、わずか3個師団の第20軍で、急遽、Orsha-Smolneskの中間に戦線を張ります。その背後には、第16軍の大量11個師団が展開するものの、「スタック」ドクトリンがないため、はなはだ心許ない状況です。
T5終了時
 第6ターン、ソ連軍の増援は大規模の第24軍となりますが、いまだ、「スタック」ドクトリンは来ず。
 ドイツ軍は移動-戦闘のオーソドックスな手順で兵力を集中し、Slutskを歩兵で攻め落とします。主力の装甲集団は第20軍を鎧袖一触で吹き飛ばし、そのまま、突進。先駆隊は戦線を張りながら、Smolneskまで2へクスに迫ります。
T6 ③AGC攻撃
 第7ターン、ソ連軍は背に腹は換えられず、増援を諦めて、待望の「スタック」チットを任意選択します。
 こうなると、さすがのドイツ装甲集団も単独でのSmolnesk攻略は荷が重いため、一旦、進撃を停止します。移動行動を優先させ、歩兵を追従させて、補給路の確保と周辺都市の攻略に振り向けます。これにより、北のVilnaと南のBobruyskが陥落。ドニエプル川沿いに補給路の遮断に来た敵歩兵師団を迂回包囲し、兵力の終結を待ちます。
T7 ⑦AGC攻撃
T7終了時
 第8ターン、ソ連軍はまたも任意選択で「スタック」チットを獲得し、3スタックによる防御を展開できるようにします。
 前線への兵力が集結し始めたところで、ドイツ軍は攻勢を再開します。防備の厚いSmolnesk正面攻撃を避け、北寄りの歩兵師団スタックに装甲2個スタックをぶつけ、7:1で2drの猛攻でこれを撃破します。同時に、補給路を遮断する歩兵師団を高速機動で包囲し、1個スタックを撃滅します。
 南方では2個戦車師団が籠もるMogilevを、比率は低いものの歩兵による飽和攻撃(1:1の2dr)で攻撃し、1個師団を撃破。さらに南の渡河点で、第28軍の1個師団を撃破し、渡河に成功します。
T8 ④AGC攻撃
 ドクトリンチットの任意選択で増援が来ないソ連軍は、やむなく戦線をさげます。
T8終了時
 大きな転機が、第9ターンに起こりました。Smolnesk側面を攻撃していたドイツ軍は、敵の除去により、一時的に突破口を開くことに成功します。そこから、第14自動車師団がSmolnesk-Roslavl間にするりと抜け出します。運悪く行動チットを使い果たしていたソ連軍は、これに対応できず。機械化移動を含む2度の移動が連続して決まり、なんと南部の突破へクスへ突入してしまいます。これにより、ソ連軍の南部への兵力展開が著しく困難になります。
T9 ⑧AGC 14自動車化師団が突破 
 同時に兵力の充実により、Smolnesk正面攻撃を再開し、多くの敵部隊の除去に成功します。
T9終了時
 この危機にソ連軍は次々と大量増援を送り込んで、Smolneskの防衛を試みます。第10ターンに第19軍を、第11ターンに第21軍と、各10個師団を越える部隊でハイスタックを作り、Smolnesk全面に投入し続けます。さすがに3枚スタックとなると、ドイツ軍もこれまでのような高比率の攻撃はできなくなりますが、それでも高火力の装甲スタックで力押しにじりじりと前進を続けます。
T11 ②AGC 絶え間なき攻撃
 そして、本当の危機は南部で・・・。突破により、この方面へ直接増援を送れないソ連軍に対し、ドイツ軍は1個装甲軍団強の快速部隊と歩兵師団群を投入し、各個撃破に移ります。決して十分とは言えない兵力でしたが、ドイツ軍の作戦の柔軟性が勝り、そこここでの小包囲とRoslavlの占領に成功します。
T12 ⑪AGC 比率は上がらずも攻撃
 それでもあきらめないソ連軍は、次々と現れる増援にドニエプル川を強行渡河させ、一時的に数の優位でRoslavlの間接包囲に成功します。
 Smolnesk正面での猛烈な消耗戦とRoslavl周辺の補給路を巡る壮絶な戦闘が繰り広げられましたが・・・最後に笑ったのは、打撃力と高火力に勝るドイツ軍でした。
T12終了時
 最終の第13ターンに、2度に及ぶ大規模攻撃で、ついにSmolneskが陥落します。そして、南部での逆襲により、Roslavlの安全を確保し、突破へクスまでの補給路の開削に成功しました。
T13 ③AGCの攻撃
終了時
 ここで、ゲームエンド。VP計算をしたところ・・・
 13都市の占領…+13VP
 南部への突破…+2VP
合計15VPとなり、ドイツ軍の勝利となりました。
 いやー、面白かった。知人の印象ではソ連軍圧勝と聞いていましたが、追加選択ルール「ドクトリンの制限」を入れるだけで、極めて白熱した戦いになりました。第9ターンの極端なチット廻りで突破ができ、結果的にはドイツ軍の圧勝でしたが、あれがなければ、おそらくRoslavlの確保(補給線の維持)は厳しかったと思います。となると、あとはドイツ軍の損害によっては、逆転もありえたかと(ドイツ軍は2個歩兵師団が壊滅しており、あと1個の壊滅で-1VPでした)。
 14年前のGJ誌で絶版になって久しいですが、3時間程度で終わるバルバロッサ緒戦の作戦級として、十分に評価できると思います。もし、対戦希望がありましたら、早めに言っていただければ、ちはら会で受けますよ~。

 今月のソロプレイ第二弾は、「MINSK1941」(GJ)です。何度か、触れていますが、今年はバルバロッサ作戦80周年ということで、こちらを多めにプレイしたいと思っています。
 「MINSK1941」(GJ)は、天津老師デザインのシンプルなアイテムです。クォーターマップで、基本システムは移動-戦闘のみ。特徴は、ドイツ装甲軍団のみ、最大3へクスの戦闘後前進ができる点とソ連軍の狙撃兵軍団がアントライドであることくらい。
T0
 若干、変わっているのが戦闘システムで、解決は1ユニット同士で行い、戦力分のdrをして、1が出ればヒット。同数で引き分け、1差で退却、2差以上で壊滅です。ドイツ軍の装甲軍団と自動車化軍団が6戦力で、ソ連軍は0から4戦力までの狙撃兵軍団と1戦力の戦車軍です。よって、平均的なdrでは、正面攻撃での壊滅は難しく、うまく戦闘後前進を利用して、包囲することが基本になります。
 第1ターン、ドイツ軍は北から南まで8カ所で攻撃をかけます。が、drが整わず、逆にソ連軍の奮闘もあって、このターンに除去できた敵はわずかに1ユニットのみ。しかも、4カ所で膠着と、かなり厳しいスタートになります。
T1 バルバロッサ開始
 ソ連軍は逃げ切れない狙撃兵を犠牲部隊として、全体を後退させます。
T1終了時
 第2ターン、ドイツ軍は逃げる敵を捕捉し、5カ所で攻撃をかけます。1カ所でDEが出たので、3へクスの戦闘後前進を生かして敵を包囲し、もとから包囲可能だった場所と合わせて、3つの戦闘で敵を殲滅します。が、南の1戦力の狙撃兵軍団への3個装甲軍団・自動車化軍団の攻撃は、ソ連軍の奮闘で膠着に。
T2D 1戦力の狙撃兵軍団が奇跡の防衛
 ソ連軍は前線から撤退と後方から駆けつけた戦車軍団をスタックさせ、可能な限り厚い防衛線を引きます。
T2
 第3ターン、敵の前線が強化されたため、突破しにくくなりましたが、ここが勝負とドイツ軍は装甲軍団で強襲をかけます。幸いにして、北部中央部で3戦力+戦車1戦力の強敵をDEに!ここから浸透した装甲軍団が、敵の1個スタックを包囲します。
T3D
 北部での前進防御か、後のことを考えた撤退か。ソ連軍は悩んだあげく、北部戦線を後退させます。
T3D終了時 突破成功!
 第4ターン、ドイツ軍は包囲下の敵スタックを撃破する一方で、機動力を生かして、北部を疾走します。戦線が拡大し部隊が足らなくなったソ連軍は、やむなく、ミンスク近郊に撤収します。
T4
 第5ターン、最終目標の突破へクス及びミンスクに向けて、ドイツ軍は全域で攻撃をかけます。うち、最北の狙撃兵軍団が0戦力!すかさず、戦闘後前進で、突破へクスに隣接します。また、これにより前線の1個スタックが包囲され、執拗な攻撃により、全滅します。
T5D
 もはや後がないソ連軍は、南部から部隊を回そうとしますが、移動力が足らず、ミンスクと突破へクスに1部隊ずつを置くのがやっと。
T5
 第6ターン、ソ連軍の最終防衛線に対し、9つの装甲・自動車化軍団が襲いかかります。最も脂の乗ったドイツ軍の電撃戦の前に、突破へクス、ついでミンスクが陥落します。また、南部では正面攻撃で1個スタックが崩壊します。
T6D
 それでも、諦めないソ連軍は、圧倒的不利を承知で最後の反撃を試みます。奪われた突破へクスとミンスクに、半分以下の戦力で突撃を実施しましたが・・・結果は、ドイツ軍の装甲戦術の前に、逆襲を受け、全滅。史実より1ターン早い、終了でした。
T6S 反撃も実らず
終了時
 後知恵ですが、ソ連軍は第3ターンで前進防御をする手もあったかも。ただ、次ターンに突破が決まると、多くの部隊が消滅しかねず、難しいところです。
 流れだけ見ると、ドイツ軍の圧勝でしたが、以前のプレイではdrが平均となり、ソ連軍の戦線を破れなかったこともあります。慣れれば、1時間程度なので再戦もできるので、ノービスではじめて独ソ戦をする人やベテランが時間調整にプレイするにはいいかも。

 今月のソロプレイ第一弾は、80周年記念の独ソ戦から「独ソ戦カードゲーム」(Bonsai Games)です。ベストセラーとなった大木毅氏の「独ソ戦」にインスパイされたもので、気鋭のデザイナー中黒氏がデザインし、無料配布されています。
T1スタート
 システムはシンプルで、お互いに戦力カードを出し合い、勝つと1マス前進できます。見込みがないと戦力を投入しないと2マスの前進を許します。首都圏での防御で敗北すると、余分に1枚をパイルさせられます。攻撃しなければ、1枚のカード補充ができ、首都圏の防御だと2枚を引けます。
 イベントとして「収奪戦争」カードがあり、2枚引いたところでターンがサドンデスで終了です。この時、手札に戦力カードがなければサドンデス負けです。最終ターンにミンスクを境にどちらよりかで、通常の勝利判定となります。
 また、ソ連軍だけが使用できる殲滅戦争カードがあり、年を追うごとに戦力値とカードが増えていきます。
 第1ターン(1941年)、そこそこ優秀な戦力を手に入れたドイツ軍は、軍事境界線から攻撃に出ます。ソ連軍は、まともな戦力がないのでこれをスルー。ドイツ軍の先鋒はスモレンスクに到達します。
T1スモレンスクへ ソ連軍抵抗せず
 そのまま、連続攻撃を仕掛け、ソ連軍も抵抗するもモスクワへ。第1次モスクワ戦はドイツ軍が優勢に。ソ連軍はかろうじて、予備兵力1枚を残し、凌ぎます。
T1モスクワ戦
 第2ターン(1942年)、モスクワ前面で激しい戦闘になります。ドイツ軍が攻撃して、首都一歩手前まで行きますが、ソ連軍は予備を投入して耐えます。その後は、両軍とも部隊の補充に努め、膠着に。
T2第二次モスクワ戦
T2膠着
 第3ターン(1943年)、カード枚数で上回ったソ連軍は反攻に出ます。殲滅戦争4を投入しますが、ドイツ軍も6戦力を使ってこれを撃退。ソ連軍に余分に1枚を捨てされます。 
T3 ドイツ軍が切り札の装甲軍団投入
 が、これも織り込み済みだったソ連軍は、今度は本命の5戦力で連続攻撃に。さすがに耐えかねたドイツ軍は初の後退となります。
T3ソ連軍の反攻
 ドイツ軍はここで虎の子の装甲軍団7戦力を投入します。ソ連軍もカードを廻すために抵抗しますが、当然、敗北を決し、戦線はまたもモスクワへ。
T3第三次モスクワ戦
 第4ターン(1944年)、ソ連軍はまたも反攻に出ますが、ドイツ軍は装甲軍団7戦力でこれを撃退します。と、ここで連続して収奪戦争が出て、ターン終了。
T4ソ連軍反攻も機動防御で敗退
 第5ターン(1945年)、このままだと敗北となるソ連軍は、必死に反撃を試みますが、ドイツ軍も高戦力カードを投入して、猛烈に抵抗します。
T5ソ連軍なおも反撃するも・・・
 一時はスモレンスクまで押し返すものの、6戦力を投入したドイツ軍の攻撃にまたも敗退。
T5逆襲成功
 結局、モスクワ前面で戦線が膠着し、規定により、ドイツ軍の勝利となりました。
T5再び押し返される
 数戦、ソロをしましたが、普通に戦うとドイツ軍の方が優位なよう。それでも、カード周りによっては、ドイツ軍のカードがなくなり敗北したこともあります。42年以降は、各ターン1回程度、ソ連軍の反攻で2枚のカードを認めるなどすると、もう少し、バランスは取れそうです。
 ともあれ、掛け引きも楽しめ、慣れれば10分でできる独ソ戦ということで、例会の対戦の合間にはもってこいかも。

 続いて、90分でできるソフィン戦争のCDS「FREEZING DEATH」(LINDEN LAKE GAMES)をmitsuのインストでプレイします。物量のソ連軍をTommyさんが、兵力配分のさじ加減が必要なフィンランド軍をmitsuが担当します。
DSC00472
  序盤、両軍は戦争準備に励みます。ソ連軍はあえて攻撃しやすいカレリア地峡ではなく、中央部のラドガ・カレリア戦線に兵力を集中します。フィンランド軍もそれに備えて増強していましたが・・・。
T2終了時
 第3ターン、開戦となり、侵攻してきた第一陣は、フィンランド軍の防御射撃の前に半壊します。が、その後、次々と援軍を投入するソ連軍。それでも通常のdrで迎え撃ちますが、3個師団の攻撃が当たりに当たり(一度に5ヒット!)、フィンランド軍の前線が崩壊します。
T3
 なんとか、立て直さんと緊急で増援を出しますが、多勢に無勢で、第4ターンにはラドガ・カレリア戦線が征服されてしまいます。
T4 ラドガ・カラリア、征服さる
 第5ターン以降、ここから直接、ヘルシンキ攻撃が始まります。マンネルハイム線からも部隊を引き抜き、耐えに耐えますが、無尽蔵とも言える敵の前に、フィンランド軍の損害がかさみます。
 そして、最終第6ターン、ソ連軍の砲撃と地下コミュニストのコンボで兵力を削られた首都守備隊を、ソ連軍師団が蹂躙し、ついにヘルシンキが陥落。ソ連軍の勝利となりました。
T6 ヘルシンキ陥落
 そのまま、同じ陣営で第二戦に。フィンランド軍は余分な損害を避けるため、国境近くからは兵力を後退させ、主要陣地で待機します。
T2
 第3ターン、ラドガ・カレリア戦線とスオムッサルミ戦線に突入してきたソ連軍を、激しい防御射撃で釘付けにします。
 と、第4ターンに、スキー部隊を迂回させ、敵の補給線を切断するモッティ戦術を発動。後方補給線を絶たれた1個師団が壊滅し、3個師団が包囲下に残されます。
T4 迎え撃つフィンランド軍、M戦術
 第5ターン、フィンランド軍が攻勢をかけ、この残敵を殲滅します。その後、2戦線は膠着状態となります。
 最終第6ターン、ソ連軍は最後の希望のカレリア地峡で、猛攻に出ます。強力なカードを使った攻撃drがまたも冴え、二度ほど、マンネルハイム線が突破されかけます。が、フィンランド軍は後方から増援をつぎ込んで、ギリギリで持ちこたえます。
T6引き分け
 ここで、ゲーム終了。1/3の確率で国際世論が味方に付けば、フィンランド軍の勝利でしたが、英仏は動かず。結局、引き分けになりました。
 数で勝るソ連軍のdrが当たりまくると、どうにもできませんが、イベントを駆使するフィンランド軍の抵抗が感じられる良作だと思います。

 続いて、80周年記念の独ソ戦から「バルバロッサ」(アークライト)です。kawa・mitsu・BIBI・エンジョウの4名でモスクワ攻略を目指します。
 序盤、まずは補給と、各軍団ともポイントを使ってトラック輸送や鉄道輸送を組み入れます。ある程度、増援が進んだところで、エンジョウ軍団が工兵による圧縮を始めると、皆も追随し、次々とグレードアップを図ります。すると、いきなりトラック輸送が品切れに。
 軍事作戦としては、擲弾兵と砲兵を軸に据えたエンジョウ軍団が、高地を攻略し、そのまま、陣地へ鞍替え。蓄えた作戦的優位を駆使して、2都市を攻略します。
 それをmitsu軍団が追いかけ、装甲連隊を配備した後は、一気に陣地や都市攻撃に移り、3都市の攻略に成功します。
DSC00358
 と、この時点でも、圧縮合戦が続き、今度は鉄道輸送も品切れに。トラック・鉄道の補給がなくなったため、やむなく非機械化輸送や空中補給(!)で凌ぐという、スターリングラード包囲並の非効率化に。
 中盤になると、各陣営とも都市の攻略を進めますが、今度は基幹となる装甲連隊が品切れ!そこそこ、数は満たしていたのですが、皆がSS装甲連隊への昇格を進めたため、ドイツ軍の中核がいなくなるという珍風景が現出します。
 それでも、みな、圧縮効果が高いため、都市の攻略が連続し、気がつけばモスクワ戦に。ここまで後塵を拝してきたkawa軍団が意地を見せ、全滅上等でこれを攻略。
モスクワ陥落
 結果的は、延べ5都市を堕としたmitsu軍団が63点で勝利しました。 

 第二戦は、前回のちはら会でプレイした「バルバロッサ」(アークライト)です。
 序盤は、両軍団とも補給ポイントをレベルアップし、装甲連隊などの高価値の部隊を集めます。これを配備するために、師団本部中隊や装甲偵察大隊を購入します。
 先に攻撃態勢を整えたのはmitsu軍団でスターリングラードを皮切りに、キエフ、ロストフなどを次々と攻略します。
DSC00271
 その結果、泥濘や冬将軍がBIBI軍団に殺到し、レニングラードを落としたところで大休止に。
DSC00270
 mitsu軍団は、消耗した部隊の再配備が効率よく決まって、攻撃の手を緩めず、リガ、ヴォロネジ、ミンスク、オデッサを堕とします。
 さらに、配備カードの「ルントシュテット」も手に入れて、VPを押し上げます。
 一矢報いたいBIBI軍団は、ハリコフとスモレンスクを堕とすと、すぐさま、モスクワ攻略へ。と、ここでイベントは「渡河」(さらにイベント2枚を追加)!撤退しても全滅するだけと覚悟したBIBI軍団は、持てる全てのリソースを投入して攻撃!結果、なんとか赤い首都を占領しました。
DSC00273
DSC00272
 VP的には、前半のリードが生きて、以下のようになりました。
 mitsu軍団…104点
 BIBI軍団…51点

 続いて、独ソ戦開戦80周年を記念して、ドミニオン系の「バルバロッサ」(アークライト)を3人で対戦します。かなり久しぶりで、ルールの勘違いもあり、お試しの後、本戦に。
全景
 kawa軍は、突撃砲を主隊に擲弾兵を揃えて攻撃する、手堅い作戦を展開します。平軍は基本通り、戦車連隊と装甲擲弾兵を軸に高地や陣地を奪いますが、実は結構、消耗があります。mitsu軍は、戦車連隊は少なめにして、繰り返し使える対戦車砲を多く揃えて、行けるところから都市を攻略していきます。
 中盤で、kawa軍がやや出遅れて1都市、平軍が2都市、mitsu軍が4都市を攻略し、一歩リードします。
中盤
 後半になると、それぞれ、攻撃力を増強し、都市の攻略へ。kawa軍がロストフを落とすと、平軍は膨大な損害を出しながら、要衝スターリングラードとレニングラードを押さえます。mitsu軍は冬将軍に祟られ、キエフを追加するのがやっと。
 残ったのは、赤い首都モスクワのみ。各軍とも必死に戦力の増強を図りますが、先手をとったのはmitsu軍でした。装甲連隊はSSを含めてわずかに2個でしたが、対戦車砲大隊を4つ揃え、周辺の陣地も攻略してギリギリ攻略できるかというところでしたが・・なんと、イベントはドイツ軍の航空支援!これにより、モスクワが陥落し、首都を含む6都市を攻略したmitsu軍の勝利でした。
モスクワ攻略
 「バルバロッサ」というには装甲擲弾兵やSS装甲連隊、重戦車大隊など、3年早いぞという部隊ばかりですが、独ソ戦キャンペーンと考えれば、それっぽい雰囲気でした。
 久々にプレイしましたが、ドミニオン系はやっぱり面白い!また、次回も持ち込みます。

 今月のソロプレイ第7弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線シナリオ5「白ロシア」です。ソ連軍20輛に、ドイツ軍10輛が登場するこのシナリオは、先に敵の半数を撃破すれば勝利となります。タイトルからも、正面から大兵力をぶつけて中央軍集団を押し潰したバグラチオン作戦がモチーフと思われます。
 このシナリオのドイツ軍は、史実通り、かなりの劣勢にあります。主力のパンター4輛は優秀な命中率と貫通力を誇りますが、敵もSU100にT34/85、さらにStalinⅡとかなりの装甲を持っていて、近距離にならないとそう簡単には撃破できません。残りの6輛は命中率こそ、ソ連軍より優勢ですが、貫通力と装甲は敵の方が上。つまり、全車輌が中距離以内で撃ち合うと、圧倒的に数の多いソ連軍に軍配が上がる見込みです。
 試しのソロ演習では、1回戦は南西の丘に6輛を、中央にパンターを配備してみましたが、中央北側の森からSU100の援護射撃を受けたT34/85の大軍に呑み込まれ、敗北。ならばと、2回戦は中央南部の森林に籠もり射撃戦をしてみましたが、こちらは地形効果はあるものの射界が悪く、半数の車輌しか射撃ができず、やはりソ連軍の赤い津波を止められず。
 そこで考え出したのが、あえて兵力を二分し、お互いに側面を狙える布陣です。南西の丘に6輛を置くのは替わらず、中央のやや南端寄りに、パンター4輛を配置します。パンターは射界の広さから、初期から遠距離砲撃戦ができ、命中すれば敵の一部を削れます。敵が南西の丘に主力を向かわせるようなら、パンター隊は一旦、森の陰か西端に寄り、側面から敵の突撃部隊に射撃を見舞います。
 敵が先にパンターの制圧に掛かったら、中央南部の森林に入って射撃戦を行います。パンター隊は全滅するでしょうが、それまでに相応の敵を屠れるでしょう。同時に、距離的にはやや厳しいですが、南西の丘の6輛が稜線越しに射撃を行い、敵戦車の側面を攻撃します。うまくすれば、敵の損害限界の10輛撃破も狙えます。それでも、最後は南西の丘の部隊との近距離戦で決着するものと想定できます。
  第1ターン、この布陣をみたソ連軍は、先にパンター隊を撃破すべく、主力をこちらに向けます。助攻として、長距離射撃能力のあるSU100の4輛を北部側に登場させます。この部隊は中央北部の森林に入り、その長い射程を生かして、パンター隊または南西部の丘の部隊の側面攻撃を狙います。
 第2ターン、これを見たパンターが助攻のSU100に、超長距離射撃を実施します。これが見事に、SU100の履帯に命中!1輛を移動不能(実質上の戦力外)にします。
T2ドイツ軍の布陣
T2D
 それでも潤沢な兵力を持つソ連軍は、当初の計画通り、遮蔽地形を利用して前進をします。
 第3ターンは、ドイツ軍は射撃戦に備え、森林へと身を潜めます。ソ連軍は中央の丘の陰に到着し、援護役のSU100は森で射撃準備に掛かります。
T3
 第4ターン、両軍は最良の射撃位置を目指して、移動。
T4
 第5ターン、ドイツ軍は遠距離ながら、長距離砲撃能力を生かして、一斉に準備射撃を実施します。パンター4輛の集中射撃で遠距離で森林内にいたSU100をあぶり出し、1輛を撃破。また、南西の丘から6輛が行ったパックフロントで、1発がT34を貫き、これを撃破します。
T5D
 ソ連軍は、SU100の援護射撃の元、スターリンが前進を行います。
T5S
 第6ターン、またもドイツ軍が遠距離射撃を行い、SU100に命中させますが、威力が落ちた砲弾では撃破できず。
T6D
 流れが変わったとみたソ連軍は、スターリンを先頭にT34の大群が、パンター隊に向かって突撃を開始します。
T6S 突進!
 第7ターン、接近する敵に対し、ドイツ軍の全車輌が一斉射撃を行います。これにより3輛が火だるまとなりますが、残りの車輌は速度を緩めず、パンター隊の至近距離に。
 パンターは連続となる臨機射撃を実施し、さらに2輛を撃破します。が、+5のdr修整(前進射撃+地形効果)を物ともせず、T34/85が2発をパンターに命中させ、これを屠ります。最悪なことに、パンターの1輛はこのタイミングで弾薬切れに!
T7S 肉迫するイワン
 第8ターン、南西の丘にいるドイツ軍は側面攻撃を行い1輛を撃破しますが、遠距離が災いして、これ以上の戦果はなし。
T8D
 ソ連軍は、スターリンの122mm砲で最後のパンターにとどめを刺すと、一転して残ったドイツ軍に突撃します。
T8S 豹を屠り、残存部隊へ
 第9ターン、6輛のドイツ軍は集中射撃で命中弾は出すものの、厚い装甲に阻まれ、戦果なし。
T9D
 ソ連軍は後方のSU100隊を待つために、T34が停止射撃を行いますが、このうち1発が4号戦車の履帯を吹き飛ばし、移動不能に。
T9S
 第10ターン、本来ならば一旦、後方の安全地帯に後退する予定だったドイツ軍は、四号戦車を見捨てられず、やむなく砲撃戦に。が、やはり威力不足で被害を与えられないどころか、ヘッツアー1輛が弾薬切れに。
T10D
 ソ連軍は、SU100とスターリンの前進の間に、T34隊が射撃を行い、2発を4号戦車に命中させ、これを撃破。半数を上回る7輛を撃破または弾薬切れで失ったドイツ軍の敗北が決定しました。
T10S
終了時
 始めはいい具合に敵の戦力を削れたので、もしやと期待しましたが、肝心の近距離戦で撃ち漏らしや弾薬不足があり、流れがソ連軍に。ドイツ軍に今少しの幸運があれば、圧倒的な赤い津波を押しとどめられたかも・・・。いつか、ドイツ軍で勝利したいものです。
生きて帰らず

 今月のソロプレイ第6弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線東部戦線シナリオ4「ドニエプル」です。表題と登場AFV種類から、キエフ攻防戦前後の戦いであり、包囲されたドイツ軍による突破作戦を表しています。
 ここでもソ連軍は15輛と、ふんだんな物量を誇ります。しかも、主力はT34/76からT34/85にレベルアップしており、長距離砲撃能力の高いSU100が5輛です。これに対し、パンター、Ⅳ号戦車、Ⅲ突のわずか8輛のドイツ軍混成部隊が、盤外突破できるかという、状況になっています。
  地形は北西部に森林が、東南部に丘があり、照準線の妨害地形となっています。近距離の戦闘ならソ連軍もほぼイーブンの戦闘能力を持つため、どこから敵が来ても対応できるよう、北西部の森林と東南部の丘に兵力を二分し(片方でもほぼドイツ軍の台数に相当)、照準線が届かない位置に配置します。
 ドイツ軍には北端、南端、中央の進攻路がありますが、両側から全ユニットの攻撃を受ける中央路は論外でしょう。北端か南端かが妥当とみて、数回、ソロ演習をしてみましたが、北部の森林での戦いは移動に時間がかかり、その間に東南部の増援が駆け付け、兵力差で押し切られる展開がたびたび。そこで、今回は、地形的障害の少ない南端からの侵攻ルートとします。
  第1ターン、ドイツ軍は丘の上で待ち構えるソ連軍に警戒しながら、最南端のルートを辿ります。ソ連軍は数的にはイーブンなので、こちらの部隊は方向を変えるのみで接敵せず。T34/85の1スタックのみは、丘の迂回に備えて西側の縁に展開します。同時に、北西部にいるもう半分の部隊を、全力で南の丘に向かわせます。
T1
 第2ターン、ドイツ軍はなおも丘を警戒しながら、その麓を前進します。ソ連軍の援軍は、中央付近に到達します。
T2
 第3ターン、敵が合流する前に片を付けるべく、ドイツ軍が丘の麓から西盤端に向けて、前進を開始します。まず、牽制のため、先頭にいたパンター2輛が方向転換し、丘の西側を固めるT34に接近します。
T3D
 この距離なら外すことが少ないソ連軍は、臨機射撃を実施。2発とも命中しましたが、1発はパンターの傾斜装甲により跳弾、もう1発は履帯を損傷させるに止まります。生き残ったドイツ軍戦車は、前進射撃を見事に命中させ、T34の2輛を撃破します。この隙に三号突撃砲が、盤端を西に駆け抜けます。
  続く、ソ連軍ターン、T34の1スタックは丘を駆け上がり、兵力を有利にします。残りの6ユニットは、中距離での阻止射撃を行うべく、ドイツ軍の撤退路を扼する位置へ。
T3S
 第4ターン、脱出のため、3号突撃砲が南端を突進します。これに対して、長距離能力のあるSU100が臨機射撃を実施します。が、移動中であり、小型目標の敵を捕らえられず。まずいことに1輛は、弾薬切れに。
 それを援護するため、4号戦車とパンターが側面に微速前進し、敵の阻止部隊を捉えます。ここで、パンターの放った前進射撃がSU100に命中し、見事に撃破します。
T4D
 すでに中央を越えた2輛の3号突撃砲を阻止できなければ、ソ連軍の敗北に。T34の中距離射撃能力は決して高くはありませんが、全4輛が準備射撃を行います。確率的には27%でしたが(それを4回)、どうにか1発を命中させ、これを撃破します。
  なんとか、サドンデスは防げる見込みになったソ連軍は、丘の上の2スタックを後退路を睥睨する西端に前進させます。
T4S
 第5ターン、ドイツ軍は3輛の戦車で丘の上に陣取るソ連軍に、近距離から射撃を撃ち込みます。これにより、長距離砲撃能力を持つSU100の2輛を仕留めることに成功しますが、1発が外れ、2輛が生き残ります。やむなく、この状態で脱出部隊を前進させます。
 これに対し、生き残ったT34が臨機射撃を実施し、側面を曝して前進中だった4号戦車1輛を撃破します。怒り心頭のドイツ軍は、もう1輛の4号戦車が砲塔を急旋回させ、このT34を射撃。確率は高くなかったものの、見事にこれを命中させ、仇を討ちます。
T5D
 ドイツ軍の1輛がほぼ突破を決め、もう2輛が中央部に達している状況で、ソ連軍も正念場を迎えます。現在、前線にいる5輛のAFVで、中央の2輛に準備射撃を実施します。いずれも命中率は30%以下でしたが、気迫のこもった射撃は、高速移動中の敵を捕らえ、1輛を撃破、もう1輛を移動不能にしてしまいます。(この瞬間にソ連軍のゲーム的勝利が確定)。
T5S
 実質、移動可能な戦車は2輛にまで減少したドイツ軍は、第6ターン、憎きSU100に集中射撃を行いますが、ああ、1発は跳弾で、もう1発で移動不能にするのがやっと。
T6D
 戦力が約3倍と有利に立ったソ連軍は、生き残った敵を殲滅すべく、全車輌が敵に突撃をかけます。ドイツ軍は近距離の防御射撃で2輛を屠りますが、7輛のソ連軍がこれをかいくぐります。
T6S
 第7ターン、満を持してソ連軍が発砲し、ドイツ軍3輛を全て撃破。ソ連軍の決定的勝利となりました。
T7S
 やはり、このシナリオのドイツ軍は難しい。前半はソ連軍の不運なdrも助けられ、一方的に3輛を撃破したのはよかったのですが、脱出を狙った部隊が中距離射撃で無力化され、最後はいつもの数の力に押し切られた形です。ただ、あと少しだっただけに、何度もプレイしたくなる魅力(あるいは罠?)があります。 

 今月のソロプレイ第5弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線シナリオ3「プロホロフカ」です。その名の通り、クルスクの戦いのクライマックスを描いたシナリオで、両軍合わせて43輌という空前の戦力が登場します。
 マップは非常に開けた戦場であり、長距離砲撃能力に長けたドイツ軍にとってはもってこいですが、車輛数はわずかに10輌のみ。しかも、最も強力なTIGERⅠは、4ターンの増援です。 
 逆にソ連軍は33輌という数を生かし、敵に対して一斉に襲い掛かるように、突入速度を調整します。なお、数は多いものの装甲の薄いSU76は射界外に置き、タイミングを見て突入させることにします。 
 序盤、ドイツ軍は南部中央の森林を拠点にすべく、前進します。対するソ連軍は、最短の接近路から重装甲のKVⅠを送り込み、快速のT34は西側の森林を浸透させます。オープントップのSU76は予定通り、北端中央の丘に上げ、突入の命令を待ちます。
T1
T2
 真夏の太陽が降り注ぐ中、ドイツ軍の先鋒隊は森林に潜んで敵を待ちます。第3ターン、中央部のKVに呼応して、西側のT34部隊が動き出します。
T3
 第4ターン、最近で7へクスに迫った大戦車部隊に対し、ドイツ軍の一斉射撃が火を噴きます。照準を絞った精密射撃はT34の前衛を直撃し、3輛がたちまち被弾します。さらに、後方から駆け付けたTIGERⅠも射撃を開始し、行進間射撃にも関わらず、1発を命中させます。
T4D
 誤算だったのは、この初弾発射で3号及び4号の各1輛が、弾薬切れを起こしてしまったことです。これでドイツ軍はあと3輛の損害(あるいは弾薬切れ)を出すと、敗北になってしまいます。
 左翼にTIGERⅠが投入されたことで、分が悪いと判断したT34部隊は、一時的に後退し、一部は丘の陰に、多くは森林に逃げ込みます。と、同時に中央の丘にいたSU76が一斉に動き出し、配備の薄い東側から接近を試みます。
T4S
 第5ターン、側面に接近するSU76に対し、半数のドイツ軍車輌が発砲しますが、距離があったことと自走砲でサイズが小さいこと(命中dr+1)のため、当たらず。唯一、TIGERⅠの長距離射撃が森に逃げ込もうとするT34を直撃し、これを吹き飛ばします。
T5D
 第6ターン、T34が捕らえにくくなったので、ドイツ軍は視界にいる敵に目標を切り替えて射撃しますが、drが優れず。TIGERⅠがKV1輛の履帯を吹き飛ばしたのみに止まります。
T6D
 このチャンスに、KV部隊の援護射撃のもと、全てのソ連軍車輌が突進を開始します。
T6S
 第7ターン、ドイツ軍は最大速度で砲弾を充填すると、敵に向かって猛射撃を開始します。4号戦車とTIGERⅠが4発を命中させますが、うち2発はT34の傾斜装甲に弾かれます。右翼への増援に向かった3号戦車は、迫り来るSU76の大軍に1輛で攻撃を開始し、SU76の1輛を走行不能にします。
T7D
 が、この程度の損害ならば許容できる物量が、ソ連軍にありました。SU76の一部で援護射撃を行うと、KVⅠ、T34/76、SU76がエンジンを全開にして近距離へ踏み込みます。
T7S
 第8ターン、再び、ドイツ軍の一斉射撃が火を噴きます。外しようのない距離での射撃は次々と敵に呑み込まれ、T34/76の3輛が昇天します。が、1台はしぶとく跳弾となります。
T8D
 同じく近距離となったT34とKVは足を止め、猛烈な射撃を開始します。敵が森林にいるため、命中率はがた落ちですが、それでも大量の射撃により、3号戦車1輛が炎上。4号戦車にも命中しましたが、かろうじて装甲板が持ち堪えます。これで、ドイツ軍の敗北まで、あと1輛に。
T8S
 第9ターン、足を止めたノーガードの撃ち合いは、思いもよらぬアクシデントに。生き残った6輛のドイツ軍が一斉射撃で3輛を屠りますが、ああ、主力の4号戦車が弾薬切れに。しかも2輛!また、後退戦を行っていた右翼の3号戦車もSU76に捕捉され、炎上。この瞬間、損害(及び弾薬不足)が7割を超え、ドイツ軍の敗北が決定しました。
T9D
 勝敗は付いたものの、せっかくなので、その後の「プロホロフカ」をプレイすることに。赤い津波と化したソ連軍は、敵の虎小隊に突進。隣接へクスからの側面攻撃で、TIGERⅠの1輛を撃破します。
T9S
 生き残ったドイツ軍2輛は、最後まで持ち場を捨てず、T34の2輛を撃破するものの、至近距離からの一斉射撃を浴びて、第10ターンに全滅となりました。
T10S
 今回はドイツ軍のdrが全般的に優れず、特に4輛の弾薬不足を出したのが痛かった。まあ、普通に射撃ができていたとしても、ソ連軍の物量の前に、大いに苦戦するでしょうけれども。ともあれ、膨大な車輌でガチンコの射撃戦ができるこのシナリオは、チーム対戦にもいいでしょうね。
損害

 続いて、今月のソロプレイ第4弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線シナリオ2「エレファント」です。クルスクの戦いの北部戦線を描いたもので、この時期では最強の対戦車自走砲フェルデナントが登場します(だったら、表題もこちらかしら?!)。
 TIGERⅠが十分に怪物扱いだった時期に、フェルデナントはクーニッヒ・ティーガーと同等の対戦車能力と装甲値を誇ります。弱点は回転砲塔を持たないことで、前進射撃ができず、側面に回り込まれると一方的に殴られるだけに。また、重い車体を動かすのに電気駆動(80年早い!)のせいで、移動力は2と最低レベルです。
 よって、フェルデナントの長所を生かして勝負するためには、可能な限り遠距離で砲撃戦を行うしかないでしょう。
 セットアップですが、ソ連軍はどこから敵が現れてもいいように、中央付近に全車輌を配置します。ソ連版パンツァー・カイルか?!
 第1ターン、これを見たドイツ軍は北東端からフェルデナントを進入させ、射撃体勢に入ります。
T1
 第2ターン、ソ連軍は一斉に右に回頭すると、全速力でフェルデナントに突進します。ドイツ軍は満を持した準備射撃で全弾を命中させますが、ああ、一発はT34の被弾経始で跳弾に(まさかの10!)。
T2D
 第3ターン、なおも速度を上げて迫り来るソ連軍の大軍に、フェルデナントが連続射撃を実施。またも全弾命中ながら、一発が跳弾(この距離で貫通できないとは!ポルシェ博士は呪われている?!)。
T3D
 第4ターン、多勢に無勢で零距離に入り込まれたフェルデナントは、3輛を昇天させるも、T34の同一へクス内射撃で2輛が撃破されます。
T4S
 第5ターン、懐に入り込んでいたSU76の零距離射撃で、最後のフェルデナントが炎上。ソ連軍の損害は7輛で、勝利条件を満たしました。 
T5S
  う~ん、シチュエーションはそれらしいんですが、いかんせん、ソ連軍の数が多すぎる!よって、作戦もへったくれもなく、ただ、密集して突撃するだけになってしまい。ちょっとツクダチックかしら?!

 今月のソロプレイ第3弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線シナリオ1「赤軍の反攻」です。前回、「TANKSβ」(CMJ)のソロAARを載せましたが、こちらはその原版となったアイテムです。「+」では戦車以外にも、歩兵や対戦車砲が登場します。
  シナリオ1「赤軍の反攻」は基本となるシナリオで、長距離射撃能力に優れた少数のドイツ軍と、重装甲と快速部隊の混合で物量で勝るソ連軍との対戦です。戦場は、最も見通しのよいA盤です。
 第1ターン、ドイツ軍は広く射界の取れる北東部に進入します。これを見たソ連軍は、部隊を二つにわけ、右翼に快速のT34/76部隊を、左翼の森の背後にSU76部隊を、平地にKVⅠを、登場させます。
  第2ターン、ドイツ軍は左翼のT34に遠距離砲撃を実施しますが、さすがに命中弾はなし。
T2D
 ソ連軍は予定通り、全力でT34/76部隊とKVⅠ部隊を前進させます。ドイツ軍は臨機射撃を行いましたが、距離がある上に移動目標ということもあり、命中せず。
T2S
 第3-4ターン、ソ連軍はなおもKVは前進を行い、徐々に距離を詰めます。その他は射界外で、前進のタイミングを待ちます。
T4
 第5ターン、間もなく中距離に入るKVⅠに対し、ドイツ軍の4号戦車2輛が準備射撃を見舞います。精密な射撃は見事に命中しますが、KVⅠの分厚い装甲に阻まれ、損害はなし。
T5D
 ソ連軍は、右翼のT34が再び、前進を開始しますが、移動修整があるので、ドイツ軍は臨機射撃せず。
T5S
 第6ターン、側面を曝しているT34に、ドイツ軍が一斉射撃を行います。遠距離でしたが、今度は2発が命中!が、側面にも関わらず、貫通力が落ちていたので損害はなし。ここで大きなアクシデントが!射撃を行った3号戦車1両が、弾薬切れに。これで、ドイツ軍は、あと1輛が撃破される(あるいは弾薬不足になると)と、敗北になってしまいます。
T6D
 これを見たソ連軍は、森林に隠れていたSU76部隊も合わせ、全車輌が突進を開始します。
T6S
 第7ターン、ドイツ軍は一斉射撃を行うも、微妙にdrに嫌われ、命中なし。ソ連軍はKVが援護射撃をしながら、なおも前進します。このうち、1発の76mm砲が3号戦車に命中しますが、僥倖にも跳弾となります。
T7D
 いよいよ、正念場を迎えた第8ターン、ドイツ軍は中距離の砲撃戦で次々と命中弾を出し、T34の1輛を撃破。が、KVに命中した1発は、重装甲に阻まれます。
T8D
 ソ連軍は、前ターン同様に、KVの援護射撃のもと、T34とSU76部隊が前進。KVの射撃は外れたものの、行進間射撃となったT34の射撃が命中!3号戦車の側面装甲を易々と貫き、これを撃破。この瞬間、ソ連軍の勝利が確定しました。

T8S
 う~ん、近距離戦になる前に少しでも敵を削れれば、よかったのですが・・・。また、わずか4輛しかいないのに、弾薬切れが出ると、非常に厳しいです。まあ、ドイツ軍には武運がなかったようで。

終了時

 今月のソロプレイ第1弾は、最新のWGHBに2in1で付いている「TANKSβ」から、シナリオA「赤軍の逆襲」です。発表されている「TANKS+」(CMJ)から、戦車戦に特化したアイテムになっています。
 基本システムは、準備射撃-移動-前進射撃と極めてシンプルです。射撃も命中判定-撃破判定のみで、気軽に撃ち合いを楽しめます。が、勝利するためには、両軍の性能差を熟知し、理にかなった作戦を立てる必要があります。
 このシナリオでは、4両のドイツ軍に対し、2倍の8両のソ連軍が登場します。ドイツ軍は極めて高い命中率と適度な装甲貫徹力を持ちます。12へクスの距離でも命中率は6割で、T34なら正面でも4割で撃破できます。よって、可能な限り、開けた地形で待ち受け、移動中の敵(の側面)を狙って臨機射撃で撃破することを狙います。
 一方、ソ連軍は砲の貫通力はほぼ互角なものの、命中率は雲泥の差で、中長距離なら6-8倍(!)の開きがあります。よって、ソ連軍としては地形を利用しながら敵に忍び寄り、近距離になったところで一斉に展開し、数を生かした射撃戦を行うことになります。
 第1ターン、ドイツ軍は北端近くの平地に前進し、射界を広く取ります。ソ連軍は、装甲の厚いKVのみは正面から前進し、他は地形を利用しながら、視界外へ。
T1
 第2ターン、前進する右翼のT34に対し、ドイツ軍が臨機射撃を行います。遠距離により命中率は20%以下でしたが、3号戦車の1発が命中。が、貫通力が落ちていたため、撃破ならず。ソ連軍は、全力で前進を続けます。
T2S 臨機射撃
T2S終了時
 第3ターンは、ドイツ軍は次の移動を見据えて、臨機射撃せず。
T3終了時
 第4ターン、中距離の射撃戦に備えて、ドイツ軍は森へ隠れます。
T4D
 ソ連軍はなおも前進しますが、右翼のT34が側面を見せたところで、3号戦車が再び、臨機射撃!1発が命中し、T34の履帯を破壊し、移動不能にします。また、大胆にも高速で中央付近を突進するにSU76に対し、4号戦車が臨機射撃をしますが、これは外れます。
T4S OFでT34を移動不能に
 第5ターン、唯一、準備射撃のできる4号戦車がSU76に発砲しますが、車体の小ささが影響して、命中なし。
T5D
 これを見たソ連軍は、一斉に射界に展開して、射撃戦の準備に入ります。
 第6ターン、4-6へクスの近中距離での射撃戦は、ドイツ軍が先制します。森に陣取る敵に対し、3号と4号戦車が正確な射撃を撃ち込み、T34とSu76の各1両を撃破します。
T6D 準備射撃で2両を撃破
 ソ連軍も負けじと打ち返しますが、照準器の性能の差で、1発を当てるのがやっと。それも4号戦車の装甲板に弾かれ、効果なし。
T6S KVの突進、射撃戦
 第7ターン、勝負を付けたいドイツ軍は、3号戦車でSu76を攻撃し、これを撃破!あと、1両破壊で勝利まで、たどり着きます。最も接近しているKVに向かって4号スタックが射撃し、2発を命中させます。撃破の確率は、6割以上ありましたが・・・ああ、分厚い装甲に弾かれ、跳弾となります。
T7D 1輛を撃破も・・・
 後がなくなったソ連軍は、T34とKVの4両で、森に籠もる4号戦車を攻撃します。命中率は27%でしたが、気迫に勝るイワンの射撃が命中!さらに4割の壁を突破して、2両を撃破!この瞬間、ソ連軍の勝利が確定しました。
T7S 数の力でドイツ軍を撃破
 これまでWWⅡの戦車戦アイテムでは、ツクダのタンク・コンバット・シリーズやHJの「戦車戦」、CMJの「ワールド・タンク・バトル」等がありましたが、どちらかというと性能差によって撃破が決まることが多く、単純に撃ち合いを楽しむ、あるいは最善手がわかりやすい傾向にありました。が、「TANKS」では命中と撃破の幅が大きいため、「いつ、射撃をするか」(あるいは、「敢えてしないか」)が重要なポイントになっていて、戦術的思考を要求されます。
 もともと、レックが制作しただけあって、単なるカタログスペックの競合でない戦車戦がプレイできます。基本がシンプルな分、追加車輌やルール、シナリオが製作しやすく、CMJ誌で西部戦線から中東戦争、WWⅠまで幅広くヴァリエーションがあります。そういった意味では、今でも通用する、時代を先取りしたアイテムだったのかもしれませんね~。

 第二戦は、1月のソロプレイでアップした「FREEZING DEATH」(LINDEN LAKE GAMES)です。ソフィン戦争(冬戦争)を描いたカードドリブンで、戦線が3つしかない(しかもエリア式)シンプルなキャンペーンです。SLG界でもメジャーといえないソフィン戦争ですが、単なる戦役だけでなく、その前の政治闘争や戦争準備も再現されているので、「プレイを通して史実を学ぶ」ことができます。
 BIBIさんの希望により、ソ連軍(mitsu)対フィンランド軍(BIBI)のインストプレイになります。
DSC00208
 戦争開始前の第1-2ターンは、歴史イベントを中心に、両軍とも戦争体制を整えていきます。第1ターンに、ソ連軍が介入ロールを下げるイベントを打ったため、フィンランド軍は静観。かわりに、第2ターンに「オリンピックの開催」をし、介入度を上げます。
T1
 ソ連軍も「地下共産主義者」や「カヤンデル・モデル」を使って、敵の兵力を削りますが、フィンランド軍は急速な動員でどうにか戦争体制を整えます。
T2
 第3ターンにいよいよ開戦となり、ソ連軍はカレリア地峡で主攻勢に出ます。マンネルハイム線に突入したのですが、待ち構えるフィンランド軍の防御射撃が当たりに当たり、第一陣はほぼ全滅します。しかも「スターリンの大粛正」は、その後も2回にわたっての影響することに。
T3 マンネルハイム線、強襲
 ここはかなり厳しいと判断したソ連軍は、追加の攻撃を行いながらも、一転して最北のスオムッサルミ戦線でも攻勢をかけます。
T3
 第4ターン、ソ連軍はスオムッサルミ戦線を押し込みますが、ここまで順調な連合軍の介入drにより、増援がギリギリで到着します。
T4 強固なカレリア地峡
 第5ターン、数を恃むソ連軍は、極北での攻勢を続け、ついに征服一歩手前に。一方のフィンランド軍は、順調に介入drを重ね、サドンデスの連合軍の介入直前までたどり着きます。
T5 スオムッサルミ戦線で攻勢
 最終の第6ターン、こうなったら、なんとしてもスオムッサルミ戦線を落とすしかない(成功すれば介入度が2低下)。ソ連軍の手元のカードは、遙か南方のカレリア地峡の戦闘修整のみ。それでも、兵力的には勝負できるはずでしたが・・・スオムッサルミ戦線の最終防衛線で待ち受けるフィンランド軍の射撃がまたもフィーバー!結果、戦力は大幅に削られ、三度の攻撃も及ばず、敵のスキー大隊が生き残ることに。
T6 スオムッサルミ戦線、墜ちず
 このままなら、VP的には引き分けでしたが、インストということで反撃を示唆したところ、これに応えてフィンランド軍がラドガ・カレリア戦線で攻撃。前線にいたソ連軍を駆逐し、VPを奪ったことで、1点差でフィンランド軍の勝利になりました。
 そのまま、同じ陣営で第二戦に。第1-2ターン、フィンランド軍は、前回と同じ、カレリア地峡にほとんどの戦力を投入しますが、ソ連軍はいずれでも攻勢に出られるよう、北部戦線に兵力を準備します。
T1
 戦争開始の第3ターン、ソ連軍はスオムッサルミ戦線にリソースを集中します。「スパイ」により情報を得た、完全戦力の2個歩兵師団の攻撃により、早々に前線部隊を駆逐すします。そのまま、2個スキー大隊、1個歩兵大隊のいる奥地へ。次々とdr修整のついた射撃が命中し、ソ連軍の圧勝になります。フィンランド軍の防御射撃は、わずかに1ヒットのみ。
 フィンランド軍は慌てて1ユニットを増援に送りますが、2個師団の突進に前にあえなく全滅し、この戦線をソ連軍が征服します(介入度が2低下)。
T3 スオムッサルミ戦線での攻勢
 続く、第4ターン、ソ連軍の目標はラドガ・カレリア戦線に。こちらも少数の兵力しかいなかったため、フィンランド軍が増強を図りますが、それを上回る速度でソ連軍が侵攻。「スターリンの誕生日」でdr修整を得た2個狙撃兵師団が前線を蹂躙。ターン終了時には、ここの征服も確実になりました。
T4 リソースをラドガ・カレリア戦線へ
 こうなると、もはや軍事的にも政治的にも抵抗は不可能ということで、フィンランド軍の降伏となりました。
 初プレイで、ソフィン戦争の知識も深くないとのことでしたが、BIBIさんの感想は「面白い!」。早速、ルールブック一式とちはら会謹製の和訳データを持ち帰っていました。次回は、自分がフィンランド軍をやってみたいです。

 今月のソロプレイ第1弾は、寒い時期にぴったりの(?)「FREEZING DEATH」(LINDEN LAKE GAMES) です。1939年に起こったフィンランド-ソ連戦争、通称:冬戦争を描いた戦略級アイテムです。
T0
 基本システムはCDSで、フィンランド国土をカレリア地峡戦線、ラドガ・カレリア戦線、スオムッサルミ戦線の3つに分け、エリア方式で占領またはその阻止を目指します。 ソ連軍は多くの領土を占領すれば、勝利に。フィンランド軍はこれを防ぐため、一つはマンネルハイム線という要塞線での抵抗を試みます。もう一つは、国際世論を味方にした連合軍の介入で、派遣軍が到着すると勝利となります。そこまでいかなくても、国際世論の形成でVPを得られます。
 ドリブンのカードには、歴史的イベント(一度のみと繰り返し使用できる2種類)と行動ポイントがあり、いずれかを使用します。行動ポイントは、ユニットの活性化(移動及び戦闘)か、兵力補充に使用できます。戦況を見ながら、イベントにするのか、あるいは活性化か、または補充にするのかの判断をしていきます。
 ソ連軍の作戦は、使用イベントの多いカレリア地峡を主攻勢として、他の戦線で助攻を行う形がセオリーです。一方のフィンランド軍は、マンネルハイム線で抵抗しつつ、他の戦線で「モッティ戦術(スキー部隊による背後遮断)」で反攻に出たり、介入ロール修整で国際世論の形成を図ったりします。
 第1ターン(1935-38年)、両国は戦争に向けて準備を進めます。ソ連邦は、「5カ年計画」でユニットを増やし、「スペイン内戦のベテラン」で補充して戦力を高めます。同時に、「地下コミュニスト」で敵の戦力を内側から削ります。
 一方のフィンランド軍は、「補充基本計画」や「農業社会組合の組織」、「エストニアとの軍事協定」、「ロッタ・スヴァルド(女性の自主的軍事援助組織)の支援」などで、戦力の増強を進めます。同時に、国際世論を誘導せんと、「第1次世界大戦の戦時債務支払い」、「オリンピックの成功」をイベントで実施しますが、残念ながら連合軍の介入の可能性は上がらず。
T1
 戦争の足音が聞こえてきた第2ターン(1939年)、ソ連軍は「独ソ不可侵条約」や「ポーランド侵攻」、「バルト海の軍事基地」など、着々と戦争準備を進めます。同時に「カヤンデル首相(フィンランドの対ソ融和内閣の首相)の方針」や再び、「地下コミュニスト」を使って、フィンランド軍の戦力を削ります。
 フィンランド軍は、「カレリア地峡の要塞化」や「予備役兵の追加訓練」、「情報統制」、「資材補給省の設立」などで対抗します。
T2
 第3ターン(1939年12月)、ついにソフィン戦争が勃発します。国土がいわれなき砲撃を受けたという偽りの口実で、ソ連軍がまず、ラドガ・カレリア戦線に侵攻します。ともに1個師団から2個師団程度の戦力のため、損害はなし。
T3 開戦、ラドガ・カレリアへ
 続いて、主戦線のカレリア地峡で、支援を受けたソ連軍2個師団が進撃してきますが、要塞化されたマンネルハイム線で食い止められ、「スターリンの粛清」の影響もあり、ソ連軍がつたない戦術で大損害を出します(フィンランド軍2ヒットに対し、ソ連軍6ヒット)。が、前衛部隊が占拠したエリアにソ連軍が殺到し、第二次攻撃で再び、フィンランド軍に損害を与えます。
T3 カレリア地峡へ
 フィンランド軍は後方からの補充で戦線を維持しますが、ここでイベント「フィンランド軍の無謀な攻撃」が発生。数少ない精鋭が無謀な突撃を行って、戦果がないばかりか、5ヒットの大消耗となります。
T3 無謀な攻撃
 ソ連軍がは三度目の攻勢に出て、一時はマンネルハイム線から敵を排除してしまいます。フィンランド軍はやむなく反撃に出て、ギリギリで要塞線を維持します。
 これほどの死闘が起こっていますが、国際世論は無情にも事態を静観します。
T3
 第4ターン(1940年1月)、さすがに前線部隊が消耗した両軍は、補充と敵戦力の減少に努めます。ソ連軍が「カヤンデル首相の方針」でフィンランド軍を削れば、フィンランド軍も「フィンランドの冬」で敵を消耗させます。一方で、行動ポイントを使って、部隊の再編成を行います。
T4
 第5ターン(1940年2月)、時間がなくなってきたソ連軍は「大攻勢」を発動します。フィンランド軍も「1月の条約」で迎え撃ち、損害は4:6とソ連軍不利になります。が、圧倒的な戦力を誇るソ連軍に対し、フィンランド軍はかろうじて要塞線を維持する状況に。
T5 大攻勢
 ソ連軍は、「諜報部隊」で敵の隙を突き、戦車まで投入し、第二撃・第三次を与えます。フィンランド軍も、後方からの補充で対抗するもののジリ貧に。
T5 マンネルハイム線へ第二次攻撃
 そして、迎えた第四次攻撃により、ソ連軍はついにマンネルハイム線を占領します。
T5 大攻勢
T5
 最終第6ターン(1940年3月)、要塞線を抜けたソ連軍は「重砲兵の支援」で強引に突破を図り、さらにフィンランド軍2ユニットを撃破。
T6 猛砲撃
 最後に残った1ユニットを、戦車の突進で粉砕し、首都ヘルシンキを陥落させます。この瞬間、ソ連軍のサドンデス勝利が確定しました。
T6 ヘルシンキ陥落
 フィンランド軍の戦闘drが低かったこともありますが、やはり、史実通り、ソ連軍の戦力とカードは圧倒的でした。また、今回、介入drが優れなかったため、ソ連軍としては国際世論を気にすることなく、純粋に軍事的攻勢をとり続けられたことが効果的でした(万が一、連合軍の介入の可能性があると、dr修整のため、イベントを使わざるを得ない)。
終了時
 バランス的にはソ連軍がやや有利ですが、フィンランド軍も防御drと介入drがよければ、侵攻を押しとどめる可能性も十分にあるかと。ぜひ、対戦してみたいものです。

  午前中、一番で来たybsさんと、皆が集まるまでのつなぎで、「ワールドタンクバトル:ライト」(CMJ)をプレイしました。

DSCN3997
 第1戦は、質のドイツ軍(mitsu)対量のソ連軍(ybs)の戦い。ドイツ軍は中距離射撃で敵を削りますが、途中からdr運に恵まれず、ソ連軍の接近を許します。
R1序盤
 ソ連軍はそこから突進をかけ、一台一殺でドイツ軍を消耗させます。最後は、ソ連軍が突破に成功し、ジ・エンド。
R1 突破
 第2戦も同じ陣営で、再戦します。敵の動きを牽制しながら、ドイツ軍(mitsu)が効果的にソ連軍を削っていきます。T34/85も一か八かの接近戦を狙いますが、ドイツ軍の優秀な射撃能力の前に、大量出血。今度は、ソ連軍が全滅し、ドイツ軍の勝利となりました。
R2
 手軽なのに考え処があって面白いと、ybsさんも高評価。「ツクダのタンクコンバットシリーズと、えらい違いですね」と、そりゃ、そうだ(笑い)。「でも、あの、ジリジリ感もいいんですが・・・」と、さすが、「眼下の敵」さえプレイできるybsさん、コロナならぬ、「ツクダ病」の抗体をお持ちのようで・・・。

 続いて取り組んだのが、その名の通りライト系の「ワールド・タンク・バトルズ:ライト」(CMJ)です。コマンド誌の販促チラシに付けられた1ページの戦闘級アイテムで、同社から発売されていた食玩を使った戦術級の佳作「ワールド・タンク・バトルズ」のエッセンスを抜き出したシステムです。
 元の「ワールド・タンク・バトルズ」はフィギュアの雰囲気がよく、以前、ちはら会でプレイしていたのですが、最近、片付けをしていたら、出てきまして。10分前後で終わる戦車戦で、持ち出してみました。
 「ワールド・タンク・バトルズ」はいわゆるカードドリブンでしたが、こちらはダイスをプロットし、その数値分、行動が行えるという、いわゆるdrドリブンです。行動力1で1へクスの前進か、後退、または120度までの旋回ができます。あるいは、一度のみ射撃ができます。
 戦闘は4以上のdrが2個出れば敵を撃破できます。距離で振れるdr数が変化するというちょっと変わったもので、これにより中長距離射撃能力で優れたドイツ軍の特性が生かせます。代わりにソ連軍には、2倍弱の戦車が登場します。
 第1戦は、ドイツ軍(mitsu)対ソ連軍(Tommy)の対決。ドイツ軍が前進攻撃を選び、先制射撃で1輛を撃破するもの、次の一発が外れてこちらも1輛を撃破されます。

R1
 何とか中距離の砲撃で台数差を切り抜けようとしますが、drに恵まれず。逆にソ連軍の集中射撃を浴びて、3:1に。そのまま、前進したT34/85に近接戦に巻き込まれ、全滅しました。
R1-3
 第2戦は陣営を入れ替えて、ドイツ軍(Tommy)対ソ連軍(mitsu)の対戦に。ドイツ軍が中距離能力を生かして1台を撃破するも、ソ連軍が次々と突撃を行い、順番に相打ちとなり、最後は1輛になったソ連軍が防御射撃を生き延びて、突破で勝利に。
R2-1
R2-3
 第3戦も同じような展開で、囮が敵を引きつけているうちに、T34/85が長距離突破で勝利に。
R3-3
 その後、再度陣営を入れ替えて、2戦ほどプレイしましたが、やはり相打ち上等の近接突撃とT34/85の長距離突破で、ドイツ軍は全敗でした。
R4
 クルスク戦以降だからドイツ軍に厳しいんだろうなと思っていましたが、終了後、ルールをよく読んだら、1ターンに1輛に割り当てられる行動数は最大で3まででした。となると、ソ連軍の長距離突破はできないので、自然と中長距離の砲撃戦が増え、ドイツ軍といい勝負になるかも。次回の例会あたりで、もう一度、やり直してみましょうか?

 今月のソロプレイ第5弾は、「電撃戦1939」(CMJ)からソ連軍介入の仮想戦シナリオ「トハチェフスキの介入」です。同じ設定としてはシナリオ「ソ連軍、ポーランド側に立つ」がありますが、こちらのシナリオでは史実で粛正されたトハチェフスキが健在であり、介入軍は最高レベルの軍事力を持っています。通常のソ連軍兵力に加え、後方予備やトハチェフスキ直率の打撃軍が加わります。さらに、機械化部隊による縦深突破戦術を身につけた ソ連軍の機械化部隊は、ドイツ軍同様に機動攻撃ができることになります。

T0


 勝利条件は、ポーランド・ソ連合同軍が、分割線西側の都市・町のいずれかを保持していれば、勝利となります。現実的な目標としては、首都Warsaw、Konigsberg、Lublinの保持または奪還となることでしょう。反面、ドイツ軍としては、電撃戦を駆使して、迅速に勝利条件の都市・町を占領し、スタック防御でソ連軍の侵攻を食い止めることを目指します。

 第1ターン、ドイツ軍はポーランドへの侵攻を開始します。が、特別ルールにより、いつものごとく、次ターンの電撃戦に向けての準備となります。


T1D
 これに対し、ポーランド軍は、ソ連軍の到来まで可能な限り時間を稼ぐことを目標に、部隊の撤退を行います。
T1P
 第2ターン、ドイツ軍の電撃戦が、容赦なく、ポーランド軍を襲うはずでしたが・・・ここで、早くもソ連空軍が介入!装甲のフルスタックに交通妨害を行います。結果、主力の動きを牽制されたドイツ軍は、やや緩慢な動きとなります。それでもPoznan突出部に対し、東西北部から機動攻撃と浸透を仕掛け、2/3の部隊を撃破・被包囲します。

 同時に、ちょうど空白だったLublinに対し、空挺部隊とグライダーが空挺降下を行い、これを占拠します。

T2D


 続く、ポーランド・ソ連軍ターンに、トハチェフスキに率いられた大量のソ連軍が、Minsk及びKiev軍管区から出撃し、ポーランド救済のため、国境を越えます。
T2S  ソ連軍の最大介入
 大きな打撃を受けたポーランド軍ですが、「ソ連軍が助けに来るぞ!」を合い言葉に部隊を再編成し、Visula川沿いに戦線を引きます。同時に、Lublinの空挺及びグライダー部隊に対し、反撃を実施し、同市を奪還します。
T2P
 第3ターン、ソ連軍動く、の報に衝撃を受けながらも、迅速なポーランド軍の殲滅を狙うドイツ軍は、機動力を存分に生かして、Visula川戦線を強襲します。ルフトヴァッフェの乱舞するポーランドの中央部で、河川越しの戦闘を仕掛け、4カ所で渡河に成功します。後方のポケットの掃討と合わせて、のべ14ユニットを壊滅させます。
T3D Visula河防衛線を突破
 ポーランド軍は、戦線を後退させながらも、決死の思いでWarsaw-Lublinラインを維持します。ソ連軍も最大戦速で進行し、先駆隊がNieman川及びKaunas近郊に辿り着きます。
T3PS ソ連軍到着まで可能な限り敵を食い止める
 第4ターン、ソ連軍のきわめて有効な交通妨害を受けながらも、ドイツ軍は前ターンに包囲した敵部隊を攻撃し、そのほとんどを撃破します。
T4D 激闘!
 すでに1/3程度の戦力となったポーランド軍は、薄いながらもWarsawからの補給路を確保して、Bug川沿いに戦線を延長します。

 と、ここで、ソ連軍の先鋒隊がBug川近郊に到着。早速、反撃を開始し、スクリーンを張っていたドイツ軍騎兵旅団を一撃で撃破します。南方でも、ドイツ空軍の交通妨害によって、若干、遅れながらも、快速の機械化部隊がBug川上流域に辿り着きます。


T4PS ソ連軍がBug側に到着
 第5ターン、ソ連軍との接触が始まり時間のないドイツ軍は、装甲による機動攻撃と後方浸透によって、敵戦線を分断し、間一髪、Warsawの孤立化に成功します。同時に、後方に残ったLodsとLublinを包囲強襲し、前者に損害を与え、後者を陥落させます。また、北方では、Hela要塞に二度目の強襲を行い、これを無事に占拠します。

T5D 一手早く、ワルシャワを孤立化

 ほとんどの野戦部隊を失いつつあるポーランド軍が、都市または要塞に立て籠もる一方、ソ連軍は前衛部隊による組織的攻撃を開始します。ドイツ軍顔負けの機動攻撃で戦線をこじ開けて、2スタックを包囲すると、一つを殲滅、もう一つを撃破します。この猛攻で、ソ連軍は包囲下のWarsawに4へクスまで辿り着きます。

T5S ソ連軍、戦闘介入

 第6ターン、ソ連軍の前進を止めるべく、半数以上の部隊を送って、前線を強化すると、ドイツ軍はポーランド西側の制圧を続行します。部隊が少なくなっているので、3カ所が限度でしたが、北部の逃げ遅れた敵の歩兵師団と、要衝LodsとMlawa要塞に包囲攻撃をかけ、敵を消耗させます。
T6D 前線でソ連軍を食い止めながら、後方の掃討
 ドイツ軍による制圧を阻みたいソ連軍は、ルフトヴァッフェの妨害を受けながらも、Mlawa南北で攻撃をかけ、一時的に連絡を取ることに成功します。
T6PS ソ連軍の猛攻、LWの航空支援
 第7ターン、Mlawa要塞の支配をもぎ取るため、ドイツ軍は可能な限りに部隊をかき集め、8:1の戦闘比を成り立たせます。この自動的勝利により、Mlawa要塞が陥落。また、前ターンから攻防戦が続いていたLodsも、ルフトヴァッフェの近接支援により、占領することに成功します。
T7D Warsaw包囲
 残されたポーランド側の勝利条件地点は、WarsawとModlin要塞のみ。ここで一気に流れを決めるべく、Warsawを完全包囲下においたドイツ軍は、恐怖の都市爆撃-シーサイド作戦を実施します。逃げ場のない首都で、猛烈な爆撃を受けた市民と防衛部隊に、絶望感が広がります。
T7 Op SS
 首都の危機に、ソ連軍は後方から追いついた歩兵とともに、全域で総花的な攻撃をかけます。1:1から3:1までの7カ所の猛攻により、自軍の6損害に対し、敵に9損害(後退により実質は6損害)を与え、最前線の部隊はWarsawまで3へクスに迫ります。

 同時に、この首都包囲網を突破せんと、市内の防衛部隊とModlin要塞の守備隊が、乾坤一擲の反撃を行います。戦闘比は4:1でしたが、結果は、1ステップロスのみで、包囲環は破れず。ここにWarsawの運命は決まりました。


T7S 前線の激闘
 第8ターン、Warsawは降伏し、残ったModlin要塞に対して、ドイツ軍の矛先が向けられます。5:1の攻撃の結果は、1/2(要塞効果で1/1)で、1部隊が消耗します。

T8D Modlin攻撃もポーランド軍が決死の防衛
 ソ連軍は、ルフトヴァッフェとソ連空軍が乱舞する前線を、全力で攻撃し、ソ連軍5損害:ドイツ軍10損害(!)を与えます。耐えかねたドイツ軍は、1へクスの後退をし、損害を軽減します。

T8PS 激しい消耗戦の中、Warsaw陥落
 第9ターン、行動の自由を得たWarsaw包囲部隊も、ポーランド軍最後の拠点-Modlin要塞に到着し、8:1攻撃で自動除去に。これにより、全ての勝利条件地点がドイツ軍の手に落ちます。

T9D Modlin陥落
 国土西部のポーランド軍は全滅し、ソ連軍の救援は届かず。ならば、Warsaw、Konigsberg、Lublinのいずれかを奪還せんと、猛烈な攻撃を継続し、第9及び第10ターンに、ソ連軍10損害:ドイツ軍18損害(実質13損害)を与えます。が、さすがにソ連軍の消耗も嵩み、約半数の部隊がステップロスに。

T9S
 このまま、膠着かと思われた第12ターン、ソ連軍は最後の切り札-空挺部隊を投入します。目標は、Lublin南部とKonigsberg東方。これにより3個スタックを包囲し、うち2つに、6:1と7:1の攻撃を実行します。結果、ソ連軍の損害0で、敵に4ステップの打撃を与えることに成功します。

T12S 空挺降下
 が、これにより、後方都市の安全が確保できたドイツ軍は、全部隊を前線に投入すると同時に、危険な空挺部隊を攻撃して、これを除去します。
T13D 空挺を殲滅
 万策尽きた感のあるソ連軍はなおも2ターンに渉って、攻勢を続けますが、戦力の低下とdrの不運により、ドイツ軍3損害に対し、自軍が10損害を受け、戦力をさらに消耗します。

T14S
 第15ターン、ほとんどの部隊がステップロスしたソ連軍に対し、ドイツ軍が逆襲を開始します。浸透戦術で前線をすり抜けたドイツ軍機械化部隊が、ソ連軍の補給線を絶ち、4個軍団を撃滅し、2個軍団を包囲下におきます。

これにより、南部及び中央部の戦線が崩壊し、ソ連軍はついに前線部隊を後退させます。この瞬間、ドイツ軍の勝利が確定しました。

T15D


 その後もドイツ軍は反撃を続け、南部から敵を圧迫。Brest要塞で唯一生き残ったポーランド軍との死闘を経て、Rozan要塞東でソ連軍戦線を崩壊させたところで、ゲーム終了に。ポーランドの勝利条件地点を全て制圧したドイツ軍の勝利でした。


T19D
終了時
 全シナリオ中、もっとも緊迫した戦いでしたが、それでもドイツ軍は強かった!ポーランドとソ連という東側の強力な陸軍国家に対し、数では劣りながら、これを撃退。まさに新戦術-電撃戦の優秀さが際立っていました。

 オリジナルの本シナリオでは、まさに史実通りで、ゲームバランスは目も当てられませんが、CMJ誌が追加したヴァリアントは、かなり面白かったです。if設定もOKという方ならば、十分に楽しめるのではないでしょうか?

 今月のソロプレイ第4弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「ポーランド人が想定したポーランド戦役」です。


T0
 史実では、ドイツ軍の電撃戦のデビューとなったわけですが、このシナリオでは、ドイツが戦略そのものを開発できなかったことになっています。まず、装甲師団が登場しません(電撃戦のためのツールであり、編成されていない想定です)。その他の機械化部隊は登場するものの、一切、浸透やオーバーランができず、移動力の大きな歩兵扱いです。また、空飛ぶ砲兵と言えるルフトヴァッフェもなく。装甲を集中し、近接航空支援で戦線を突破し、敵の後方システムを破壊するのが、電撃戦の要諦ですから、こういった処理がされています。

 いわゆるポーランド軍が想定していた第一次対戦型の兵力のぶつけ合いになるわけです。果たして、展開はどうか?

 第1ターンは特別ルールのため、基本的に従来の展開と同じです。ドイツ軍は無駄な攻撃を控え、敵を包囲できる3カ所でのみ、攻勢をかけます。結果、ポーランド軍6ユニットが包囲拘束されます。


T1D
 大きく変わったのは、ポーランド軍の対応です。装甲によるZOC to ZOCの浸透がないため、ポーランド軍は北部の突出部こそ後退させたものの、他は後方から部隊をつぎ込んでハイスタックを作り、可能な限り前線を維持します。

T1P
 第2ターン、こうなると、ソ連と互角の勝負を繰り広げたことのあるポーランド軍の強さが発揮されます。ドイツ軍はフルスタックを組んでポーランド軍を力攻しますが、そこそこdrに恵まれたにもかかわらず、ほとんど戦線は動かず。消耗回避のため、作戦的な後退はあるものの、一行に戦線の厚みは減らず。唯一、Gydnia攻防戦で敵を一撃で屠れたため、早期にHela要塞が陥落したのが、救いです。

T3D
 第4ターン以降、強襲に強襲を重ねるドイツ軍ですが、Mlawa-Modlin-Lods-Krakowの堅陣で迎え撃つポーラン軍を全く抜けず。損害は与えるもの、後方からの補充で、すぐさま増強され、不毛な消耗戦に巻き込まれます。ああ、電撃戦の戦略を持たないドイツ軍は、こんなにも苦労するのか!

T6D
 やっと戦局が動いたのは、第9ターンでした。正面攻撃は下策と認識したドイツ軍は、高速の機械化部隊を最西部に投入して薄い戦線を叩き続けます。ポーラン軍は北部の予備を投入して対処しようとしますが、徐々に戦線が広がったことで、兵力密度を維持できず、第10ターンについに西部の部隊が後退を開始します。
T9D


T10P
 いったんは、Bug河の戦線で防御行動を行いますが、3ターンに及ぶドイツ軍の猛攻で、ついに崩壊します。

T12D
 第13ターン、ここまでの鬱憤を晴らすように、ドイツ軍は逃げる敵を追撃します。中央では、まず、Warsawへの関門のLodsを包囲攻撃し、2ターンでこれを占領します。また、補給切れで動きが鈍ったポーランド軍を、ドイツ軍の快速部隊が捕捉し、第16ターンまでにLwow方面を平定します。しかし、ドイツ軍に残された時間は、後4ターンしかありません。

T13D
T16D
 第17ターン、かなり条件は厳しいもの、最後の希望を託して、Warsaw攻略戦が開始されます。Warsawを包囲すると、歩兵師団がフルスタックで強襲をかけます。が、最も強固な要塞ということもあり、ほとんど戦果はあがりません。

T17D
 なんとか、攻勢正面を増やさんと、北部のModlin要塞を機械化部隊が急襲しますが、こちらも後1ステップが抜けず。
T18D

 第19ターンが終わった時点で、Mlawa、Rozan、Modlin、Warsaw、Brestの5要塞が健在で、後1ターンで全て攻略することは不可能となり、ポーランド軍の勝利で終了しました。

T19D
 精鋭ドイツ軍が、後一歩まで行くものの、結局、ポーランドの攻略はならず。先の第二次露波戦争もそうでしたが、通常の戦争であれば、ポーランド軍は決して大国に引けを取りません。逆説的に言えば、史実でわずか2週間でポーランド戦役の大勢を決めたドイツ軍の電撃戦がいかに優秀だったかが、わかりました。
終了時

 今月のソロプレイ第3弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「ソ連軍、ポーランド側に立つ」です。

 このシナリオでは、ドイツの脅威に危機感を抱いたソ連軍が、開戦と同時にポーランド側に立って参戦するというものです。当然、独ソ不可侵条約は締結されておらず、ドイツは予想外の展開に衝撃を受けながらも、当初の目標を越えた軍事作戦を展開します。

 ドイツ軍の敵は、ポーランド軍に加え、21ユニットに及ぶ軍団規模のソ連軍です。勝利条件は、この二つの敵を打ち負かし、マップ上の全ての都市・要塞・町を占領すること。ターン数は幸いにして、20ターンまで伸びますが、ドイツ軍の撤退は、規定通りに行われるため、後になればなるほど戦力減少に悩まされることになります。ことに10ターン以降には、強力なるルフトヴァッフェが西部戦線に転出するため、それまでにいかに敵にダメージを与えられるかがポイントになります。

 第1ターン、対ポーランド戦を決意したドイツ軍が各地で一斉に国境を越え、第二次世界大戦が始まります。このターンの特別ルールのため、ドイツ軍は無駄な攻撃を控え、包囲できる3カ所でのみ、攻勢をかけます。結果、ポーランド軍5ユニットが包囲拘束されます。


T1D
 ポーランド軍は、この隙に前線の部隊を撤退させ、北部ではLods-Warsawラインを、南部ではLwow方面での守りを固めます。

T1P
 第2ターン、いよいよ、ドイツ軍の電撃戦が幕を開けます。制限のなくなったドイツ軍機械化部隊は、ZOC浸透やオーヴァーランを生かして、敵前線を蹂躙し、一瞬の隙を突いて、Lodsの背後に回り込み、Warsaw西市街地を攻撃。これを奪取します。まさに電撃戦!

T2D
 結果、Lods-Warsawラインを突破されたポーランド軍は、もはや戦線を維持できず、やむなく、Modlin要塞とWarsaw東市街地に立てこもります。その際にかなりの数のユニットが、Lods-Warsawに取り残されます。

 南部では、ドイツ軍の快速部隊(機械化及び山岳師団)が敵戦線の一部に攻撃をかけ、戦果を上げますが、まだ、大半が国境付近での掃討に割かれ、戦線を崩壊させることはできず。

 と、万全の介入準備をしていたソ連軍は、開戦後1週間も経たないこの時期に、ポーランド側に立って国境を越えます。快速部隊は、ニエメン川を越え、一気にWarsawまで2ターンほどの距離に接近します。


T2P
 第3ターン、この想定外の軍事介入に驚いたドイツ軍でしたが、参謀本部が的確な指示を出します。東プロイセンからWarsaw東方に浸透した部隊が、Rozan-Brest間に戦線を引き、ソ連軍に対する遅滞行動を行います。一方、主力は、各地で包囲したポーランド軍を包囲し、ルフトヴァッフェの近接支援を受け、次々と敵を撃破していきます。

T3D
 これに対し、ポーランド軍はWarsaw近郊の部隊をかき集め、西市街地奪還のため、一か八かの反撃を繰り出します。結果は、惜しくも1/2で、奪回ならず。

 また、窮地に陥ったポーランド軍を救わんと、ソ連軍の機械化部隊が、Rozan-Brestラインに攻撃をかけ、損害を与えます。が、ポーランド軍とソ連軍の合流を阻止したいドイツ軍は、1へクスずつの後退で時間を稼ぎます。


T3P
 第4ターン、思わぬ反撃に機を肝を冷やしたドイツ軍は、最低限の増援をRozan-Brestラインに送ると、ポーランド軍の分断と殲滅に入ります。これにより、ポーランド軍は、都市と要塞の狭い地域に押し込められ、野戦軍としての機能を失います。

T4D
 一方、南部では、ポーランド軍とソ連軍が合流を果たし、連続した戦線を引いて、Lublin-Przemysl間を維持します。

 後方から強力な歩兵軍団が追いついたソ連軍は、遮二無二、正面強襲をかけますが、若干の損害と引き換えに、ドイツ軍は戦線を死守します。


T4PS
 第5ターン、前線に歩兵が追いついたドイツ軍は、東方の守りを強化するとともに、Modlin要塞の中央部に強襲をかけ、これを奪取。ポーランド軍を完全に分断します。一方で、膠着していた南部では、機械化と歩兵、山岳部隊が、敵戦線中央に楔を打ち込み、1個スタックを包囲して、圧迫をかけます。

T5D
 もはや、ソ連軍だけが頼りの連合軍でしたが、兵力集中ができない(スタックできない)ため、ドイツ軍の堅陣を打ち破れません。

 第6ターン、ドイツ軍はLodsとModlin要塞を強襲し、これを奪取すると同時に、Warsawに対し、完全包囲を行います。そして、ついに都市爆撃-シーサイド作戦を決行します。

T6D
 第7ターン、全ての希望を失ったWarsawが、降伏します。ドイツ軍は東の戦線を維持しながら、残った要塞群の攻略へ。

T7D
 同時に南部でも、強襲と浸透で戦線が維持できなくなった連合軍は、共同防御をあきらめ、ポーランド軍はLwowと山岳地帯に籠城します。ソ連軍は、介入の方向とは真逆に、Zhitomirに向けて、厳しい退却戦を開始します。

T7S
 第8ターン以降は、中央部でMinskに向かって逃げるソ連軍に対し、追いすがって打撃を与えるドイツ軍の競争になります。Pripet湿原を南側面の天然防壁にしながら、ソ連軍が戦線を維持しながら、徐々にMinskポケットに退却していきます。ドイツ軍は、機甲部隊を中心に戦線翼端に攻撃を集中し、来るMinsk決戦に向けて、敵兵力の消耗に努めます。

T9D
 一方、南部では、敵包囲陣の掃討を終えた機械化部隊が、平原を突進し、森林に防衛線を張るソ連軍の南北端を突破。3ユニットを除き、大半の部隊を包囲してしまいます。

 第10ターン、Minsk周辺に辿り着いたソ連軍は、地形を利用した半円形陣を引きます。これに対し、空軍の撤退で攻撃力を減殺されながらも、ドイツ軍の精鋭機甲部隊が敵戦線の南北端を、追いついた歩兵が中央部を圧迫します。強力な打撃に耐えかねたソ連軍は、徐々に後退し、第12ターンについにMinskが包囲されます。

T10S
T12D
 この時、南部では、第11ターンまでにZhitomir周辺の敵を排除したドイツ軍が、直接攻撃に移ります。2ターンに及ぶ攻防の結果、南部の要衝Zhitomirが陥落します。

T13D
 そして、戦闘は、最後のMinsk攻防戦に。第13ターン、連絡路を遮断し、Minskを完全包囲したドイツ軍は、全周囲からの強襲をかけます。4:1の戦闘の結果は、0/2!ついにソ連西域の最大都市が陥落し、両軍は休戦を結びます。ドイツ軍の電撃戦で始まり、ソ連軍の介入で激化したポーランド戦役は、ドイツ軍の勝利で幕を下ろしました。

T14D
 ソ連軍の参戦をもってしても、ドイツ軍のブリッツクリークを止めることはできず。実験段階から抜け出したばかりの新戦術でも、旧態依然の軍隊相手にはきわめて有効でした。

終了時
 なお、ルールブックの作戦の指針では、ソ連軍は可能な限り速やかにワルシャワ付近に進行し、ポーランド軍とともに防御戦に当たるようにと、書かれています。が、今回のようにドイツ軍が両軍の間を遮断すると、それはほぼ不可能でしょう。そうなると、一部の遅滞戦術を除き、主力部隊はMinskポケットに地形を利用して籠城した方がいいかも。

 ともあれ、ドイツ軍にのみ、浸透とオーバーランが可能な状況では、勝ちはなさそう。となれば、ソ連軍が最大戦力で介入し、かつ、「電撃戦」が可能な「トハチェフスキの介入」シナリオが、最もバランスに恵まれているようです。

 ぜひ、ポーランド・ソ連連合軍を指揮していたいという方がいたら、ご一報ください(笑い)。

 今月のソロプレイ第2弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「第二次露波戦争」です。

 第一次世界大戦の終了により、独立したポーランドは、内戦や諸外国の干渉で消耗したソ連に対し、1920年に領土拡張のための戦争を仕掛けました。初戦はポーランドが押していましたが、労農赤軍の反撃により、一時はワルシャワ近郊まで攻め込まれます。が、「ヴィスワ川の奇跡」と呼ばれる騎兵による反撃が成功し、あのトゥハチェクスキー率いる赤軍を全面撤退させます。結果、ポーランドは、リトアニア中部とガリツィア地方を手に入れることに成功します。

 このシナリオは、その雪辱を果たさんと、独ソ不可侵条約を結んだソ連軍が、ポーランドに軍事侵攻するものです。

 ソ連軍は、ヨーロッパロシアにおける軍事力の大半をつぎ込んでいます。規模こそ違えども、1ユニットあたりの戦力は、ポーランド軍の2-3倍(最強の緒兵科連合軍団だと4倍以上!)にあたります。この打撃力を持ってすれば、強襲でワルシャワを奪取できると思われましたが・・・ソロ演習でワルシャワ直撃を試みたところ、前面まで行くものの、地形を利用したポーランド軍のハイスタックに阻まれ、仁義なき消耗戦に。敵の損耗も尋常ではありませんでしたが、ソ連軍が先に出血多量で攻勢停止となり、ポーランド軍がワルシャワを守り切りました。

 そこで新たに考え出した作戦が、長距離旋回による西方からのワルシャワ包囲です。ワルシャワから5へクス以内(ワルシャワ守備地域)にソ連軍が進入するまで、分割線より西側のポーランド軍が行動できない、というルールを利用します。まず、機械部隊など足の早い主力をLwow-Krakow経由で、ワルシャワ守備地域を迂回させながら北上させます。その間に歩兵・騎兵部隊を、ワルシャワ守備地域を半包囲する位置に進出・待機させます。主力がLods付近まで到達したならば、一斉にワルシャワ守備地域に雪崩れ込み、東・南側を中心に防衛線を崩壊させます。あとは、大兵力にものを言わせて、強襲を繰り返し、ワルシャワを奪取するという計画です。


T0
 第1ターン、先のポーランド戦争で失った土地と名誉を奪還すべく、ソ連軍がポーランド国境を越えます。主力は南方方面軍で、機動力の高い戦車・自動車化・緒兵科連合部隊を中心に、全兵力の7割のユニットが、全速力で西進を開始します。一方で、北部では、ワルシャワ周辺の間接包囲のため、狙撃兵・騎兵の3割のユニットが、国境警備隊を排除しながら、西進します。

T1ソ連
 ソ連空軍の交通妨害で移動困難の部隊を拠点防御にしながら、南部の主力は敵の捕捉を逃れようと敵に先んじて退却を開始します。

T1P 交通妨害で退避が遅れる
 第2ターン、突進するソ連軍は、逃げ遅れた敵を包囲殲滅しながら、サン川南方を越えます。一部の部隊は、ルブリン経由での迂回を試みます。ここで、全面的な攻撃もできましたが、後の激戦に備え、損害の少ない高比率戦闘のみを行います。

T2S 南部を西進
 ポーランド軍は、南部の丘陵を利用して、時間稼ぎのための遅滞戦線を引きます。

 第3ターンから第4ターンは、Krakow東方地域でソ連軍とポーランド軍が戦闘になります。ソ連軍は大兵力にものを言わせ、毎ターン、2-3ユニットずつを撃破するものの、巧みな遅滞戦術により、前進速度は鈍ります。


T3終了時
T4P 遅滞戦術をしながら主力は後退
 第5ターン、猛攻を加えるソ連軍により、わずか3ユニットまですり減らされた南部部隊は、Katowice北東に撤退します。と、ここまでの遅滞戦術により、北部から転進してきた一線級歩兵が到着し、ソ連軍の進路を封鎖します。

T5S
 正面攻撃箇所が2カ所しかないため、機動戦の余地がなく、第6ターンから、この狭い地域での消耗戦になります。
T6P 隘路を封鎖
 ソ連軍は空軍を投入して、毎ターン、1-2ユニットずつを除去しますが、ポーランド軍は補充や増援を投入して、一歩も引きません。ターンも10ターンを越え、ただただ、時間だけが過ぎていく展開に、ソ連軍が焦り始めます。

T8S
 が、第12ターン、さすがに度重なる強襲により、ポーランド軍の予備が底をつきます。ついに主力部隊に対して、3:1攻撃が可能になり、ポーランド軍はじりじりと後退を始めます。
T12P ついに後退開始
 それでも、巧みな部隊運用で正面へクスを限定し、第16ターンまで、遅滞戦術を繰り広げます。

T16S
 残りは、4ターンのみ。後がなくなったソ連軍は、本来ならばLods付近まで到達してから実施予定だった一斉攻撃を、第17ターンに発動します。ワルシャワ守備地域を半包囲していた歩兵・騎兵が東と南から、機械部隊が西から、満を持して突撃します。これにより、主力歩兵の6個師団が壊滅し、4個師団が包囲下に取り残されます。

T17S 全面攻勢
 ポーランド軍は、生き残りの部隊で薄いながらも防衛線を引くとともに、行動制限を解除された全部隊をLods-Warsaw防衛線に向けて、全力移動させます。

T17P
 第18ターン、ソ連軍は正面から高火力を終結し、包囲下の部隊と敵スタックを撃破しながら、Warsawに迫ります。東方から攻撃をかけた歩兵・騎兵の連合部隊が6:1でWarsaw東市街地を強襲し、一撃でこれを奪取します(0/4)。

T18S
 残り2ターンで、Warsaw西市街地を制圧できるか?第19ターン、ソ連軍はなりふり構わず部隊を投入し、Lods-Warsaw防衛線に攻撃をかけます。が、ここにきて、drの女神は微笑まず。3カ所の攻撃は失敗し、ポーランド軍はギリギリで戦線を維持することに成功します。これにより、北部からの増援が到着し、戦線は万全な厚みとなります。

T19S
 もはや、勝利は不可能ですが、せめてもと、ソ連軍が最後の攻撃をかけます。ほぼ1:1攻撃でしたが、執念の粘りで相互損害を与えたところで、ゲーム終了。最後までWarsaw西市街地を守り切ったポーランド軍の勝利となりました。

T20S ワルシャワ落ちず
T20P
 勝利までは行きませんでしたが、はじめのWarsaw強襲よりは長距離旋回作戦は遙かに可能性がありました。想定外だったのが、第6ターン以降のKatowice北東の消耗戦で、北部から撤退してきた部隊がソ連軍の進撃をふさいだため、実に6ターンに渉って足止めを喰らいました。その後も部隊を犠牲にしながら、第16ターンまで(実に10ターン!)遅滞戦術を行い、結果、一斉攻撃が遅れ、もう一歩が届かず。

 終了時にもソ連軍にはまだ十分な余力があったので、もう少し早めに見切りをつけてもよかったかも。また、ルールには記載がないのですが、ヴァリアントで使えるはずの2個の空挺部隊を投入(降下)できれば、決定的な場所で包囲攻撃ができるので、Warsaw奪取も十分にありえるでしょう。

 こんなマイナーアイテムの仮想ヴァリアントに対戦希望があるとは思いませんが、奇特な方がいたら、ご一報ください(笑い)。

 今年は、あのポーランド戦から80周年ということで、一月遅れですが、関連のソロプレイをアップします。
 今月のソロプレイは、第2次世界大戦の発端となったポーランド戦役を題材とした、「電撃戦1939」(CMJ)です。CMJ の初期の別冊で、バランス的にはかなり厳しい戦いを、師団単位で描きます。


T1D全景
 ドイツ軍には、戦車・自動車化・緒兵科連合(軽師団)の3つの機械化部隊があり、ZOC浸透とオーバーランができます。ポーランド軍にもそれなりの兵力はいますが、機械化ユニットは皆無で、全てが歩兵扱いです。

 展開としては、南北に広がるポーランド軍を、ドイツ軍の機械化が浸透・蹂躙し、戦線を分断。あとは、歩兵のスチームローラーで、押しつぶしていく一方的な攻勢です。第6ターンにはソ連軍も軍事侵攻し、10ターンを待たずにポーランド軍が一掃されて、ゲーム終了となります。ポーランド軍にできることと言えば、都市・町・要塞などに立てこもり、敵に時間と兵力を浪費させることと、機を見て(全滅上等で)機械化部隊に逆襲をかけることくらいでしょうか?

 その分、ドイツ軍には勝利条件は厳し目に設定されており、
1)敵を全滅させる。
2)損害を15CP以下に抑える。
3)敵の国外脱出を15CP以下に抑える。
の全てを達成しなければなりません。

 第1ターン、ドイツ軍はポーランドへの侵攻を開始します。が、特別ルールにより、敵領内への1へクスのみの進入と戦闘での除去不可(最高戦闘比の制限と後退での全損害充当)となっているため、次ターンに向けての準備となります。可能な限り、敵を包囲できる箇所に侵攻させるとともに、ばらけている機械化部隊を集結し、オーバーラン可能なスタックを作ります。同時に、戦闘後前進による敵包囲を目的に、最小限の戦闘を行います。

 結果、3カ所の7:1攻撃は無傷で成功し、敵の4ユニットを包囲することに成功します。唯一、6:1攻撃で1/1となり、初損害が出ます(ドイツ軍の損害ポイントCP:1点)。


T1D
 ポーランド軍は、包囲された部隊と最低限の足止め部隊を前線に残し、残りは可能な限り西方へ撤退します。次ターンから敵の浸透があるため、兵力密度が下がることを承知の上で、連続した隣接戦線にならざるを得ません。
T1P

 第2ターン、世界初の電撃戦が幕を開けます。装甲/機械化によるオーヴァーランを3カ所で行い、足止め部隊を蹂躙すると、突破口から予備の機械化ユニットと主力の大量の歩兵が殺到し、敵の主戦線に襲いかかります。ここでも、敵の殲滅とともに、戦闘後前進による敵捕捉を主眼に攻撃をかけ、4ユニットを包囲下におきます。

 さらに後方に取り残された敵に対し、全面からの包囲攻撃を行い、これを殲滅します。ちなみに、このゲームでは敵ZOCを無視して退却ができるので、確実に除去するには、全包囲攻撃か、8:1以上の自動除去が望ましいです。

 ポーランド軍首脳が予想だにしなかったドイツ軍の高火力・高機動により、ポーランド軍18ユニットが消滅します。ドイツ軍の損害はわずかに2ステップのみです。


T2D
 全ユニットの1/3(!)を一気に失ったポーランド軍は、這々の体で要塞地帯及びWarsaw方面への撤退に入ります。南部については、Lwowを目指して退却します。

 同時に、このターンを逃せばほぼ組織的な反撃は不可能と判断したポーランド軍は、北部で乾坤一擲の反撃に出ます。目標はケンプ装甲師団!要塞の隘路を浸透してきた敵に対し、両翼から包囲攻撃を仕掛けます。敵の損害を与える確率は1/3でしたが・・・見事に成功!1ステップの損害を与え、3CPを獲得します。ドイツ軍の累積CPは6点に。


T2P 乾坤一擲の反撃!
 第3ターン、後方に残った残敵掃討とともに、ドイツ軍主力はLods及びModlin要塞を強襲します。高火力の歩兵が籠もるLodsは、ルフトヴァフェを投入しても1:1しか立たず、1/1に。代わりに装甲を集中したModlin西要塞は、なんと自動的除去に!ポーランド軍にもはや打つ手はなく、都市及び要塞にハイスタックするのが、精一杯です。

T3D
 一方、南方では、機械化部隊による森林迂回と歩兵による正面攻撃により、ほとんどの部隊を殲滅・捕捉されます。わずかに生き残った1個師団強がLwowに籠もります。ドイツ軍の累積CPは7点に。

 第4ターン、ひたすら防御するだけのポーランド軍でしたが、ここに至り、頑強な抵抗を見せます。自らも損害を受けながらも、Modlin要塞とLodsの戦闘で2損害を与えるとともに、南方でも1ステップを消耗させます。これにより、ドイツ軍の累積CPはついに10点に。

T4D
 が、これが限界でした。第5ターン、もはや機動の余地もなく、急速に戦力を消耗したポーランド軍は、ルフトヴァフェを投入した包囲攻撃により、次々と壊滅します。ポーランドに残されたのは、Warsawと3つの要塞のみ。

T5D
 第6ターン、ポーランドにとって、事態はさらに悪化します。ソ連軍による軍事侵攻!この火事場泥棒といえる攻撃によって、東西から挟撃されたポーランドの消滅は決定的になりました。同時にドイツ軍はWarsawを包囲して、ゲルニカで行った恐怖爆撃(シーサイド作戦)を発動します。

T6D OpSS
T6D
 事前の情報によって、撤退を開始していた各地のポーランド軍は、一斉に中立国国境に移動します。

T6P
 第7ターン、ついにWarsawが陥落。生き残ったわずかなポーランド軍は、リトアニアとルーマニアに脱出します。足止めのために残った最後の1個師団が、ソ連軍に殲滅されたのは、第8ターンでした。

T8S
終了時
 勝利条件に照らしてみると、
1)敵を全滅。
2)ドイツ軍の損害は、12CP。
3)敵の国外脱出も12CP。
となり、ドイツ軍の勝利となりました。

 せっかく、連結マップもできたのだからと、次に下総さんと「独ソ電撃戦」(CMJ)拡大キャンペーンを対戦しました。ドイツ軍が下総さん、ソ連軍をmitsuが担当します。

DSCN2545

 序盤、ドイツ軍は前線のソ連軍を屠りながら前進を続けます。が、北部から装甲部隊を転用しなかったため、南部ではがっちりと戦線を保持して後退していきます。さらに、余剰の戦車師団を北部に廻して、ダウガフピルス方面への突進を防ぎます。

T3
 ドイツ軍は北部の装甲部隊を全てリガ方面に投入し、力押しで前進します。ソ連軍も十分なはずの兵力を振り分けていたのですが、drが炸裂し、リガが占領させます。

T6
 が、南部では地形を最大限に生かした戦線形成が奏功し、最終ターンまでパラノウイッチとウォルナの防衛に成功します。ドイツ軍が大量の師団を消耗(EX)していたため、ソ連軍の勝利になりました。

T8
 と、気がつくと、軍神さんはじめ、業界の名だたるプレイヤーが観戦に来ていまして。「ドイツ軍の機動が肝だな」とか「ソ連軍もギリギリ守れそう」とか、盛り上がっていました。

DSCN2543
 確かに、マップが拡大しただけで、ドイツ軍の選択肢が大きく増え、抜群に面白くなっています。機動力に劣るソ連軍にとっては、兵力バランスを取るのが非常に頭を使うようになりますが、これも「いとおかし」。しばらく、「蘇った古典」で楽しめそうです。

 どうにか業務が一息でき、今年度はじめて休日出勤がなくなりまして。すわ出陣と、千葉会へ行ってきました。

DSCN2534

 お昼過ぎに来場したはねはねさんを誘って、3時代を駆け抜けた一番ホットな作戦級アイテム「独ソ電撃戦」(CMJ)のリガ'41を対戦することに。あえて不利なソ連軍でいいですよと、はねはねさんが労農赤軍を、mitsuがドイツ軍を担当します。

 序盤、ドイツ軍は国境のソ連軍を一掃し、リガ及び東方へ突進します。が、老練なソ連軍は、要の戦車師団2個を東方へ、3個をリガ方面に撤収させ、後方に配置した歩兵と共同でダウガフピルスからイエルガヴァまでの防衛線を引きます。

T3

 ドイツ軍は機械化部隊を二つに分け、前面の敵を攻撃しながら、両方向で機動戦を仕掛けます。ダウガフピルス前面で強力な7及び8戦力戦車師団が出現し、うち、7戦力戦車師団が自動車化師団と相打ちとなります。一方、リガ方面でも側面からの浸透を狙いますが、地形を巧みに利用した防御に食い止められます。

T5

 やっと、歩兵師団が追いついてきた第8ターン、ソ連軍はイエカヴァで自動車化師団に包囲攻撃を敢行。これがEXとなり、ドイツ軍の勝ちはなくなります。

T8 自動車化師団がEX

 それでも、ダウガフピルスとクルストピルスを占領し、補給路さえつなげられれば、引き分けだったんですが・・・4:1で唯一出してはいけない「C」となり、この瞬間、ソ連軍の勝利が確定しました。

T8D

 ああ、圧倒的な有利なはずのドイツ軍で敗れる・・・ソ連軍は練度の高い防衛計画とアントライド、drに恵まれないと厳しいはずですが、さすが歴戦のはねはねさんは強かった!

 朝一でやってきたエンジョウさんを誘って、表題の「独ソ電撃戦(CMJ)リガ'41」をプレイしました。戦場の広さは同じですが、中央軍集団に比べ、戦力は圧倒的に少なく。

DSCN2489
 とりあえず、お試しでしたが・・・ソ連軍を担当したmitsuがセットアップの不備により、第1ターンに貴重な2個戦車師団を包囲されまして。
T2
 ただでさえ苦しい戦力事情では致命的で、「やり直しましょうか?」と水を向けてもらいましたが、試しなので行くところまで行きましょう、と継続。
 生き残った戦車師団で遅滞戦術を試みますが、ドイツ軍の機動力に翻弄され、盤端の都市を次々に占領されます。マップ外への突破こそ防ぎましたが、乾坤一擲の反撃が不発に終わり、リガが占領された時点で、勝ちはなくなりました。
T5
 結果的には惨敗でしたが、2個師団がきちんと生きていれば、また、アントライドが機能すれば(3-4戦力がほぼ未登場)、もうちょっといい勝負にはできたかも。ともあれ、少ない戦力故に考えることも多く、このヴァリアントだけでも楽しめそうです(ちょっとバランスは厳しいようですが)。
 マップを連結すると、ドイツ軍のオプションとソ連軍の悩みが倍加し、かなり面白そうです。ルールは全く変わっていないのに、戦場が拡大しただけで、これほどとは。中黒デザインは、デヴェロップでもキッレキレです。次回以降に、ぜひ、再戦したいものです。

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