歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

WWⅡ 東部戦線

 続いて取り組んだのが、その名の通りライト系の「ワールド・タンク・バトルズ:ライト」(CMJ)です。コマンド誌の販促チラシに付けられた1ページの戦闘級アイテムで、同社から発売されていた食玩を使った戦術級の佳作「ワールド・タンク・バトルズ」のエッセンスを抜き出したシステムです。
 元の「ワールド・タンク・バトルズ」はフィギュアの雰囲気がよく、以前、ちはら会でプレイしていたのですが、最近、片付けをしていたら、出てきまして。10分前後で終わる戦車戦で、持ち出してみました。
 「ワールド・タンク・バトルズ」はいわゆるカードドリブンでしたが、こちらはダイスをプロットし、その数値分、行動が行えるという、いわゆるdrドリブンです。行動力1で1へクスの前進か、後退、または120度までの旋回ができます。あるいは、一度のみ射撃ができます。
 戦闘は4以上のdrが2個出れば敵を撃破できます。距離で振れるdr数が変化するというちょっと変わったもので、これにより中長距離射撃能力で優れたドイツ軍の特性が生かせます。代わりにソ連軍には、2倍弱の戦車が登場します。
 第1戦は、ドイツ軍(mitsu)対ソ連軍(Tommy)の対決。ドイツ軍が前進攻撃を選び、先制射撃で1輛を撃破するもの、次の一発が外れてこちらも1輛を撃破されます。

R1
 何とか中距離の砲撃で台数差を切り抜けようとしますが、drに恵まれず。逆にソ連軍の集中射撃を浴びて、3:1に。そのまま、前進したT34/85に近接戦に巻き込まれ、全滅しました。
R1-3
 第2戦は陣営を入れ替えて、ドイツ軍(Tommy)対ソ連軍(mitsu)の対戦に。ドイツ軍が中距離能力を生かして1台を撃破するも、ソ連軍が次々と突撃を行い、順番に相打ちとなり、最後は1輛になったソ連軍が防御射撃を生き延びて、突破で勝利に。
R2-1
R2-3
 第3戦も同じような展開で、囮が敵を引きつけているうちに、T34/85が長距離突破で勝利に。
R3-3
 その後、再度陣営を入れ替えて、2戦ほどプレイしましたが、やはり相打ち上等の近接突撃とT34/85の長距離突破で、ドイツ軍は全敗でした。
R4
 クルスク戦以降だからドイツ軍に厳しいんだろうなと思っていましたが、終了後、ルールをよく読んだら、1ターンに1輛に割り当てられる行動数は最大で3まででした。となると、ソ連軍の長距離突破はできないので、自然と中長距離の砲撃戦が増え、ドイツ軍といい勝負になるかも。次回の例会あたりで、もう一度、やり直してみましょうか?

 今月のソロプレイ第5弾は、「電撃戦1939」(CMJ)からソ連軍介入の仮想戦シナリオ「トハチェフスキの介入」です。同じ設定としてはシナリオ「ソ連軍、ポーランド側に立つ」がありますが、こちらのシナリオでは史実で粛正されたトハチェフスキが健在であり、介入軍は最高レベルの軍事力を持っています。通常のソ連軍兵力に加え、後方予備やトハチェフスキ直率の打撃軍が加わります。さらに、機械化部隊による縦深突破戦術を身につけた ソ連軍の機械化部隊は、ドイツ軍同様に機動攻撃ができることになります。

T0


 勝利条件は、ポーランド・ソ連合同軍が、分割線西側の都市・町のいずれかを保持していれば、勝利となります。現実的な目標としては、首都Warsaw、Konigsberg、Lublinの保持または奪還となることでしょう。反面、ドイツ軍としては、電撃戦を駆使して、迅速に勝利条件の都市・町を占領し、スタック防御でソ連軍の侵攻を食い止めることを目指します。

 第1ターン、ドイツ軍はポーランドへの侵攻を開始します。が、特別ルールにより、いつものごとく、次ターンの電撃戦に向けての準備となります。


T1D
 これに対し、ポーランド軍は、ソ連軍の到来まで可能な限り時間を稼ぐことを目標に、部隊の撤退を行います。
T1P
 第2ターン、ドイツ軍の電撃戦が、容赦なく、ポーランド軍を襲うはずでしたが・・・ここで、早くもソ連空軍が介入!装甲のフルスタックに交通妨害を行います。結果、主力の動きを牽制されたドイツ軍は、やや緩慢な動きとなります。それでもPoznan突出部に対し、東西北部から機動攻撃と浸透を仕掛け、2/3の部隊を撃破・被包囲します。

 同時に、ちょうど空白だったLublinに対し、空挺部隊とグライダーが空挺降下を行い、これを占拠します。

T2D


 続く、ポーランド・ソ連軍ターンに、トハチェフスキに率いられた大量のソ連軍が、Minsk及びKiev軍管区から出撃し、ポーランド救済のため、国境を越えます。
T2S  ソ連軍の最大介入
 大きな打撃を受けたポーランド軍ですが、「ソ連軍が助けに来るぞ!」を合い言葉に部隊を再編成し、Visula川沿いに戦線を引きます。同時に、Lublinの空挺及びグライダー部隊に対し、反撃を実施し、同市を奪還します。
T2P
 第3ターン、ソ連軍動く、の報に衝撃を受けながらも、迅速なポーランド軍の殲滅を狙うドイツ軍は、機動力を存分に生かして、Visula川戦線を強襲します。ルフトヴァッフェの乱舞するポーランドの中央部で、河川越しの戦闘を仕掛け、4カ所で渡河に成功します。後方のポケットの掃討と合わせて、のべ14ユニットを壊滅させます。
T3D Visula河防衛線を突破
 ポーランド軍は、戦線を後退させながらも、決死の思いでWarsaw-Lublinラインを維持します。ソ連軍も最大戦速で進行し、先駆隊がNieman川及びKaunas近郊に辿り着きます。
T3PS ソ連軍到着まで可能な限り敵を食い止める
 第4ターン、ソ連軍のきわめて有効な交通妨害を受けながらも、ドイツ軍は前ターンに包囲した敵部隊を攻撃し、そのほとんどを撃破します。
T4D 激闘!
 すでに1/3程度の戦力となったポーランド軍は、薄いながらもWarsawからの補給路を確保して、Bug川沿いに戦線を延長します。

 と、ここで、ソ連軍の先鋒隊がBug川近郊に到着。早速、反撃を開始し、スクリーンを張っていたドイツ軍騎兵旅団を一撃で撃破します。南方でも、ドイツ空軍の交通妨害によって、若干、遅れながらも、快速の機械化部隊がBug川上流域に辿り着きます。


T4PS ソ連軍がBug側に到着
 第5ターン、ソ連軍との接触が始まり時間のないドイツ軍は、装甲による機動攻撃と後方浸透によって、敵戦線を分断し、間一髪、Warsawの孤立化に成功します。同時に、後方に残ったLodsとLublinを包囲強襲し、前者に損害を与え、後者を陥落させます。また、北方では、Hela要塞に二度目の強襲を行い、これを無事に占拠します。

T5D 一手早く、ワルシャワを孤立化

 ほとんどの野戦部隊を失いつつあるポーランド軍が、都市または要塞に立て籠もる一方、ソ連軍は前衛部隊による組織的攻撃を開始します。ドイツ軍顔負けの機動攻撃で戦線をこじ開けて、2スタックを包囲すると、一つを殲滅、もう一つを撃破します。この猛攻で、ソ連軍は包囲下のWarsawに4へクスまで辿り着きます。

T5S ソ連軍、戦闘介入

 第6ターン、ソ連軍の前進を止めるべく、半数以上の部隊を送って、前線を強化すると、ドイツ軍はポーランド西側の制圧を続行します。部隊が少なくなっているので、3カ所が限度でしたが、北部の逃げ遅れた敵の歩兵師団と、要衝LodsとMlawa要塞に包囲攻撃をかけ、敵を消耗させます。
T6D 前線でソ連軍を食い止めながら、後方の掃討
 ドイツ軍による制圧を阻みたいソ連軍は、ルフトヴァッフェの妨害を受けながらも、Mlawa南北で攻撃をかけ、一時的に連絡を取ることに成功します。
T6PS ソ連軍の猛攻、LWの航空支援
 第7ターン、Mlawa要塞の支配をもぎ取るため、ドイツ軍は可能な限りに部隊をかき集め、8:1の戦闘比を成り立たせます。この自動的勝利により、Mlawa要塞が陥落。また、前ターンから攻防戦が続いていたLodsも、ルフトヴァッフェの近接支援により、占領することに成功します。
T7D Warsaw包囲
 残されたポーランド側の勝利条件地点は、WarsawとModlin要塞のみ。ここで一気に流れを決めるべく、Warsawを完全包囲下においたドイツ軍は、恐怖の都市爆撃-シーサイド作戦を実施します。逃げ場のない首都で、猛烈な爆撃を受けた市民と防衛部隊に、絶望感が広がります。
T7 Op SS
 首都の危機に、ソ連軍は後方から追いついた歩兵とともに、全域で総花的な攻撃をかけます。1:1から3:1までの7カ所の猛攻により、自軍の6損害に対し、敵に9損害(後退により実質は6損害)を与え、最前線の部隊はWarsawまで3へクスに迫ります。

 同時に、この首都包囲網を突破せんと、市内の防衛部隊とModlin要塞の守備隊が、乾坤一擲の反撃を行います。戦闘比は4:1でしたが、結果は、1ステップロスのみで、包囲環は破れず。ここにWarsawの運命は決まりました。


T7S 前線の激闘
 第8ターン、Warsawは降伏し、残ったModlin要塞に対して、ドイツ軍の矛先が向けられます。5:1の攻撃の結果は、1/2(要塞効果で1/1)で、1部隊が消耗します。

T8D Modlin攻撃もポーランド軍が決死の防衛
 ソ連軍は、ルフトヴァッフェとソ連空軍が乱舞する前線を、全力で攻撃し、ソ連軍5損害:ドイツ軍10損害(!)を与えます。耐えかねたドイツ軍は、1へクスの後退をし、損害を軽減します。

T8PS 激しい消耗戦の中、Warsaw陥落
 第9ターン、行動の自由を得たWarsaw包囲部隊も、ポーランド軍最後の拠点-Modlin要塞に到着し、8:1攻撃で自動除去に。これにより、全ての勝利条件地点がドイツ軍の手に落ちます。

T9D Modlin陥落
 国土西部のポーランド軍は全滅し、ソ連軍の救援は届かず。ならば、Warsaw、Konigsberg、Lublinのいずれかを奪還せんと、猛烈な攻撃を継続し、第9及び第10ターンに、ソ連軍10損害:ドイツ軍18損害(実質13損害)を与えます。が、さすがにソ連軍の消耗も嵩み、約半数の部隊がステップロスに。

T9S
 このまま、膠着かと思われた第12ターン、ソ連軍は最後の切り札-空挺部隊を投入します。目標は、Lublin南部とKonigsberg東方。これにより3個スタックを包囲し、うち2つに、6:1と7:1の攻撃を実行します。結果、ソ連軍の損害0で、敵に4ステップの打撃を与えることに成功します。

T12S 空挺降下
 が、これにより、後方都市の安全が確保できたドイツ軍は、全部隊を前線に投入すると同時に、危険な空挺部隊を攻撃して、これを除去します。
T13D 空挺を殲滅
 万策尽きた感のあるソ連軍はなおも2ターンに渉って、攻勢を続けますが、戦力の低下とdrの不運により、ドイツ軍3損害に対し、自軍が10損害を受け、戦力をさらに消耗します。

T14S
 第15ターン、ほとんどの部隊がステップロスしたソ連軍に対し、ドイツ軍が逆襲を開始します。浸透戦術で前線をすり抜けたドイツ軍機械化部隊が、ソ連軍の補給線を絶ち、4個軍団を撃滅し、2個軍団を包囲下におきます。

これにより、南部及び中央部の戦線が崩壊し、ソ連軍はついに前線部隊を後退させます。この瞬間、ドイツ軍の勝利が確定しました。

T15D


 その後もドイツ軍は反撃を続け、南部から敵を圧迫。Brest要塞で唯一生き残ったポーランド軍との死闘を経て、Rozan要塞東でソ連軍戦線を崩壊させたところで、ゲーム終了に。ポーランドの勝利条件地点を全て制圧したドイツ軍の勝利でした。


T19D
終了時
 全シナリオ中、もっとも緊迫した戦いでしたが、それでもドイツ軍は強かった!ポーランドとソ連という東側の強力な陸軍国家に対し、数では劣りながら、これを撃退。まさに新戦術-電撃戦の優秀さが際立っていました。

 オリジナルの本シナリオでは、まさに史実通りで、ゲームバランスは目も当てられませんが、CMJ誌が追加したヴァリアントは、かなり面白かったです。if設定もOKという方ならば、十分に楽しめるのではないでしょうか?

 今月のソロプレイ第4弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「ポーランド人が想定したポーランド戦役」です。


T0
 史実では、ドイツ軍の電撃戦のデビューとなったわけですが、このシナリオでは、ドイツが戦略そのものを開発できなかったことになっています。まず、装甲師団が登場しません(電撃戦のためのツールであり、編成されていない想定です)。その他の機械化部隊は登場するものの、一切、浸透やオーバーランができず、移動力の大きな歩兵扱いです。また、空飛ぶ砲兵と言えるルフトヴァッフェもなく。装甲を集中し、近接航空支援で戦線を突破し、敵の後方システムを破壊するのが、電撃戦の要諦ですから、こういった処理がされています。

 いわゆるポーランド軍が想定していた第一次対戦型の兵力のぶつけ合いになるわけです。果たして、展開はどうか?

 第1ターンは特別ルールのため、基本的に従来の展開と同じです。ドイツ軍は無駄な攻撃を控え、敵を包囲できる3カ所でのみ、攻勢をかけます。結果、ポーランド軍6ユニットが包囲拘束されます。


T1D
 大きく変わったのは、ポーランド軍の対応です。装甲によるZOC to ZOCの浸透がないため、ポーランド軍は北部の突出部こそ後退させたものの、他は後方から部隊をつぎ込んでハイスタックを作り、可能な限り前線を維持します。

T1P
 第2ターン、こうなると、ソ連と互角の勝負を繰り広げたことのあるポーランド軍の強さが発揮されます。ドイツ軍はフルスタックを組んでポーランド軍を力攻しますが、そこそこdrに恵まれたにもかかわらず、ほとんど戦線は動かず。消耗回避のため、作戦的な後退はあるものの、一行に戦線の厚みは減らず。唯一、Gydnia攻防戦で敵を一撃で屠れたため、早期にHela要塞が陥落したのが、救いです。

T3D
 第4ターン以降、強襲に強襲を重ねるドイツ軍ですが、Mlawa-Modlin-Lods-Krakowの堅陣で迎え撃つポーラン軍を全く抜けず。損害は与えるもの、後方からの補充で、すぐさま増強され、不毛な消耗戦に巻き込まれます。ああ、電撃戦の戦略を持たないドイツ軍は、こんなにも苦労するのか!

T6D
 やっと戦局が動いたのは、第9ターンでした。正面攻撃は下策と認識したドイツ軍は、高速の機械化部隊を最西部に投入して薄い戦線を叩き続けます。ポーラン軍は北部の予備を投入して対処しようとしますが、徐々に戦線が広がったことで、兵力密度を維持できず、第10ターンについに西部の部隊が後退を開始します。
T9D


T10P
 いったんは、Bug河の戦線で防御行動を行いますが、3ターンに及ぶドイツ軍の猛攻で、ついに崩壊します。

T12D
 第13ターン、ここまでの鬱憤を晴らすように、ドイツ軍は逃げる敵を追撃します。中央では、まず、Warsawへの関門のLodsを包囲攻撃し、2ターンでこれを占領します。また、補給切れで動きが鈍ったポーランド軍を、ドイツ軍の快速部隊が捕捉し、第16ターンまでにLwow方面を平定します。しかし、ドイツ軍に残された時間は、後4ターンしかありません。

T13D
T16D
 第17ターン、かなり条件は厳しいもの、最後の希望を託して、Warsaw攻略戦が開始されます。Warsawを包囲すると、歩兵師団がフルスタックで強襲をかけます。が、最も強固な要塞ということもあり、ほとんど戦果はあがりません。

T17D
 なんとか、攻勢正面を増やさんと、北部のModlin要塞を機械化部隊が急襲しますが、こちらも後1ステップが抜けず。
T18D

 第19ターンが終わった時点で、Mlawa、Rozan、Modlin、Warsaw、Brestの5要塞が健在で、後1ターンで全て攻略することは不可能となり、ポーランド軍の勝利で終了しました。

T19D
 精鋭ドイツ軍が、後一歩まで行くものの、結局、ポーランドの攻略はならず。先の第二次露波戦争もそうでしたが、通常の戦争であれば、ポーランド軍は決して大国に引けを取りません。逆説的に言えば、史実でわずか2週間でポーランド戦役の大勢を決めたドイツ軍の電撃戦がいかに優秀だったかが、わかりました。
終了時

 今月のソロプレイ第3弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「ソ連軍、ポーランド側に立つ」です。

 このシナリオでは、ドイツの脅威に危機感を抱いたソ連軍が、開戦と同時にポーランド側に立って参戦するというものです。当然、独ソ不可侵条約は締結されておらず、ドイツは予想外の展開に衝撃を受けながらも、当初の目標を越えた軍事作戦を展開します。

 ドイツ軍の敵は、ポーランド軍に加え、21ユニットに及ぶ軍団規模のソ連軍です。勝利条件は、この二つの敵を打ち負かし、マップ上の全ての都市・要塞・町を占領すること。ターン数は幸いにして、20ターンまで伸びますが、ドイツ軍の撤退は、規定通りに行われるため、後になればなるほど戦力減少に悩まされることになります。ことに10ターン以降には、強力なるルフトヴァッフェが西部戦線に転出するため、それまでにいかに敵にダメージを与えられるかがポイントになります。

 第1ターン、対ポーランド戦を決意したドイツ軍が各地で一斉に国境を越え、第二次世界大戦が始まります。このターンの特別ルールのため、ドイツ軍は無駄な攻撃を控え、包囲できる3カ所でのみ、攻勢をかけます。結果、ポーランド軍5ユニットが包囲拘束されます。


T1D
 ポーランド軍は、この隙に前線の部隊を撤退させ、北部ではLods-Warsawラインを、南部ではLwow方面での守りを固めます。

T1P
 第2ターン、いよいよ、ドイツ軍の電撃戦が幕を開けます。制限のなくなったドイツ軍機械化部隊は、ZOC浸透やオーヴァーランを生かして、敵前線を蹂躙し、一瞬の隙を突いて、Lodsの背後に回り込み、Warsaw西市街地を攻撃。これを奪取します。まさに電撃戦!

T2D
 結果、Lods-Warsawラインを突破されたポーランド軍は、もはや戦線を維持できず、やむなく、Modlin要塞とWarsaw東市街地に立てこもります。その際にかなりの数のユニットが、Lods-Warsawに取り残されます。

 南部では、ドイツ軍の快速部隊(機械化及び山岳師団)が敵戦線の一部に攻撃をかけ、戦果を上げますが、まだ、大半が国境付近での掃討に割かれ、戦線を崩壊させることはできず。

 と、万全の介入準備をしていたソ連軍は、開戦後1週間も経たないこの時期に、ポーランド側に立って国境を越えます。快速部隊は、ニエメン川を越え、一気にWarsawまで2ターンほどの距離に接近します。


T2P
 第3ターン、この想定外の軍事介入に驚いたドイツ軍でしたが、参謀本部が的確な指示を出します。東プロイセンからWarsaw東方に浸透した部隊が、Rozan-Brest間に戦線を引き、ソ連軍に対する遅滞行動を行います。一方、主力は、各地で包囲したポーランド軍を包囲し、ルフトヴァッフェの近接支援を受け、次々と敵を撃破していきます。

T3D
 これに対し、ポーランド軍はWarsaw近郊の部隊をかき集め、西市街地奪還のため、一か八かの反撃を繰り出します。結果は、惜しくも1/2で、奪回ならず。

 また、窮地に陥ったポーランド軍を救わんと、ソ連軍の機械化部隊が、Rozan-Brestラインに攻撃をかけ、損害を与えます。が、ポーランド軍とソ連軍の合流を阻止したいドイツ軍は、1へクスずつの後退で時間を稼ぎます。


T3P
 第4ターン、思わぬ反撃に機を肝を冷やしたドイツ軍は、最低限の増援をRozan-Brestラインに送ると、ポーランド軍の分断と殲滅に入ります。これにより、ポーランド軍は、都市と要塞の狭い地域に押し込められ、野戦軍としての機能を失います。

T4D
 一方、南部では、ポーランド軍とソ連軍が合流を果たし、連続した戦線を引いて、Lublin-Przemysl間を維持します。

 後方から強力な歩兵軍団が追いついたソ連軍は、遮二無二、正面強襲をかけますが、若干の損害と引き換えに、ドイツ軍は戦線を死守します。


T4PS
 第5ターン、前線に歩兵が追いついたドイツ軍は、東方の守りを強化するとともに、Modlin要塞の中央部に強襲をかけ、これを奪取。ポーランド軍を完全に分断します。一方で、膠着していた南部では、機械化と歩兵、山岳部隊が、敵戦線中央に楔を打ち込み、1個スタックを包囲して、圧迫をかけます。

T5D
 もはや、ソ連軍だけが頼りの連合軍でしたが、兵力集中ができない(スタックできない)ため、ドイツ軍の堅陣を打ち破れません。

 第6ターン、ドイツ軍はLodsとModlin要塞を強襲し、これを奪取すると同時に、Warsawに対し、完全包囲を行います。そして、ついに都市爆撃-シーサイド作戦を決行します。

T6D
 第7ターン、全ての希望を失ったWarsawが、降伏します。ドイツ軍は東の戦線を維持しながら、残った要塞群の攻略へ。

T7D
 同時に南部でも、強襲と浸透で戦線が維持できなくなった連合軍は、共同防御をあきらめ、ポーランド軍はLwowと山岳地帯に籠城します。ソ連軍は、介入の方向とは真逆に、Zhitomirに向けて、厳しい退却戦を開始します。

T7S
 第8ターン以降は、中央部でMinskに向かって逃げるソ連軍に対し、追いすがって打撃を与えるドイツ軍の競争になります。Pripet湿原を南側面の天然防壁にしながら、ソ連軍が戦線を維持しながら、徐々にMinskポケットに退却していきます。ドイツ軍は、機甲部隊を中心に戦線翼端に攻撃を集中し、来るMinsk決戦に向けて、敵兵力の消耗に努めます。

T9D
 一方、南部では、敵包囲陣の掃討を終えた機械化部隊が、平原を突進し、森林に防衛線を張るソ連軍の南北端を突破。3ユニットを除き、大半の部隊を包囲してしまいます。

 第10ターン、Minsk周辺に辿り着いたソ連軍は、地形を利用した半円形陣を引きます。これに対し、空軍の撤退で攻撃力を減殺されながらも、ドイツ軍の精鋭機甲部隊が敵戦線の南北端を、追いついた歩兵が中央部を圧迫します。強力な打撃に耐えかねたソ連軍は、徐々に後退し、第12ターンについにMinskが包囲されます。

T10S
T12D
 この時、南部では、第11ターンまでにZhitomir周辺の敵を排除したドイツ軍が、直接攻撃に移ります。2ターンに及ぶ攻防の結果、南部の要衝Zhitomirが陥落します。

T13D
 そして、戦闘は、最後のMinsk攻防戦に。第13ターン、連絡路を遮断し、Minskを完全包囲したドイツ軍は、全周囲からの強襲をかけます。4:1の戦闘の結果は、0/2!ついにソ連西域の最大都市が陥落し、両軍は休戦を結びます。ドイツ軍の電撃戦で始まり、ソ連軍の介入で激化したポーランド戦役は、ドイツ軍の勝利で幕を下ろしました。

T14D
 ソ連軍の参戦をもってしても、ドイツ軍のブリッツクリークを止めることはできず。実験段階から抜け出したばかりの新戦術でも、旧態依然の軍隊相手にはきわめて有効でした。

終了時
 なお、ルールブックの作戦の指針では、ソ連軍は可能な限り速やかにワルシャワ付近に進行し、ポーランド軍とともに防御戦に当たるようにと、書かれています。が、今回のようにドイツ軍が両軍の間を遮断すると、それはほぼ不可能でしょう。そうなると、一部の遅滞戦術を除き、主力部隊はMinskポケットに地形を利用して籠城した方がいいかも。

 ともあれ、ドイツ軍にのみ、浸透とオーバーランが可能な状況では、勝ちはなさそう。となれば、ソ連軍が最大戦力で介入し、かつ、「電撃戦」が可能な「トハチェフスキの介入」シナリオが、最もバランスに恵まれているようです。

 ぜひ、ポーランド・ソ連連合軍を指揮していたいという方がいたら、ご一報ください(笑い)。

 今月のソロプレイ第2弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「第二次露波戦争」です。

 第一次世界大戦の終了により、独立したポーランドは、内戦や諸外国の干渉で消耗したソ連に対し、1920年に領土拡張のための戦争を仕掛けました。初戦はポーランドが押していましたが、労農赤軍の反撃により、一時はワルシャワ近郊まで攻め込まれます。が、「ヴィスワ川の奇跡」と呼ばれる騎兵による反撃が成功し、あのトゥハチェクスキー率いる赤軍を全面撤退させます。結果、ポーランドは、リトアニア中部とガリツィア地方を手に入れることに成功します。

 このシナリオは、その雪辱を果たさんと、独ソ不可侵条約を結んだソ連軍が、ポーランドに軍事侵攻するものです。

 ソ連軍は、ヨーロッパロシアにおける軍事力の大半をつぎ込んでいます。規模こそ違えども、1ユニットあたりの戦力は、ポーランド軍の2-3倍(最強の緒兵科連合軍団だと4倍以上!)にあたります。この打撃力を持ってすれば、強襲でワルシャワを奪取できると思われましたが・・・ソロ演習でワルシャワ直撃を試みたところ、前面まで行くものの、地形を利用したポーランド軍のハイスタックに阻まれ、仁義なき消耗戦に。敵の損耗も尋常ではありませんでしたが、ソ連軍が先に出血多量で攻勢停止となり、ポーランド軍がワルシャワを守り切りました。

 そこで新たに考え出した作戦が、長距離旋回による西方からのワルシャワ包囲です。ワルシャワから5へクス以内(ワルシャワ守備地域)にソ連軍が進入するまで、分割線より西側のポーランド軍が行動できない、というルールを利用します。まず、機械部隊など足の早い主力をLwow-Krakow経由で、ワルシャワ守備地域を迂回させながら北上させます。その間に歩兵・騎兵部隊を、ワルシャワ守備地域を半包囲する位置に進出・待機させます。主力がLods付近まで到達したならば、一斉にワルシャワ守備地域に雪崩れ込み、東・南側を中心に防衛線を崩壊させます。あとは、大兵力にものを言わせて、強襲を繰り返し、ワルシャワを奪取するという計画です。


T0
 第1ターン、先のポーランド戦争で失った土地と名誉を奪還すべく、ソ連軍がポーランド国境を越えます。主力は南方方面軍で、機動力の高い戦車・自動車化・緒兵科連合部隊を中心に、全兵力の7割のユニットが、全速力で西進を開始します。一方で、北部では、ワルシャワ周辺の間接包囲のため、狙撃兵・騎兵の3割のユニットが、国境警備隊を排除しながら、西進します。

T1ソ連
 ソ連空軍の交通妨害で移動困難の部隊を拠点防御にしながら、南部の主力は敵の捕捉を逃れようと敵に先んじて退却を開始します。

T1P 交通妨害で退避が遅れる
 第2ターン、突進するソ連軍は、逃げ遅れた敵を包囲殲滅しながら、サン川南方を越えます。一部の部隊は、ルブリン経由での迂回を試みます。ここで、全面的な攻撃もできましたが、後の激戦に備え、損害の少ない高比率戦闘のみを行います。

T2S 南部を西進
 ポーランド軍は、南部の丘陵を利用して、時間稼ぎのための遅滞戦線を引きます。

 第3ターンから第4ターンは、Krakow東方地域でソ連軍とポーランド軍が戦闘になります。ソ連軍は大兵力にものを言わせ、毎ターン、2-3ユニットずつを撃破するものの、巧みな遅滞戦術により、前進速度は鈍ります。


T3終了時
T4P 遅滞戦術をしながら主力は後退
 第5ターン、猛攻を加えるソ連軍により、わずか3ユニットまですり減らされた南部部隊は、Katowice北東に撤退します。と、ここまでの遅滞戦術により、北部から転進してきた一線級歩兵が到着し、ソ連軍の進路を封鎖します。

T5S
 正面攻撃箇所が2カ所しかないため、機動戦の余地がなく、第6ターンから、この狭い地域での消耗戦になります。
T6P 隘路を封鎖
 ソ連軍は空軍を投入して、毎ターン、1-2ユニットずつを除去しますが、ポーランド軍は補充や増援を投入して、一歩も引きません。ターンも10ターンを越え、ただただ、時間だけが過ぎていく展開に、ソ連軍が焦り始めます。

T8S
 が、第12ターン、さすがに度重なる強襲により、ポーランド軍の予備が底をつきます。ついに主力部隊に対して、3:1攻撃が可能になり、ポーランド軍はじりじりと後退を始めます。
T12P ついに後退開始
 それでも、巧みな部隊運用で正面へクスを限定し、第16ターンまで、遅滞戦術を繰り広げます。

T16S
 残りは、4ターンのみ。後がなくなったソ連軍は、本来ならばLods付近まで到達してから実施予定だった一斉攻撃を、第17ターンに発動します。ワルシャワ守備地域を半包囲していた歩兵・騎兵が東と南から、機械部隊が西から、満を持して突撃します。これにより、主力歩兵の6個師団が壊滅し、4個師団が包囲下に取り残されます。

T17S 全面攻勢
 ポーランド軍は、生き残りの部隊で薄いながらも防衛線を引くとともに、行動制限を解除された全部隊をLods-Warsaw防衛線に向けて、全力移動させます。

T17P
 第18ターン、ソ連軍は正面から高火力を終結し、包囲下の部隊と敵スタックを撃破しながら、Warsawに迫ります。東方から攻撃をかけた歩兵・騎兵の連合部隊が6:1でWarsaw東市街地を強襲し、一撃でこれを奪取します(0/4)。

T18S
 残り2ターンで、Warsaw西市街地を制圧できるか?第19ターン、ソ連軍はなりふり構わず部隊を投入し、Lods-Warsaw防衛線に攻撃をかけます。が、ここにきて、drの女神は微笑まず。3カ所の攻撃は失敗し、ポーランド軍はギリギリで戦線を維持することに成功します。これにより、北部からの増援が到着し、戦線は万全な厚みとなります。

T19S
 もはや、勝利は不可能ですが、せめてもと、ソ連軍が最後の攻撃をかけます。ほぼ1:1攻撃でしたが、執念の粘りで相互損害を与えたところで、ゲーム終了。最後までWarsaw西市街地を守り切ったポーランド軍の勝利となりました。

T20S ワルシャワ落ちず
T20P
 勝利までは行きませんでしたが、はじめのWarsaw強襲よりは長距離旋回作戦は遙かに可能性がありました。想定外だったのが、第6ターン以降のKatowice北東の消耗戦で、北部から撤退してきた部隊がソ連軍の進撃をふさいだため、実に6ターンに渉って足止めを喰らいました。その後も部隊を犠牲にしながら、第16ターンまで(実に10ターン!)遅滞戦術を行い、結果、一斉攻撃が遅れ、もう一歩が届かず。

 終了時にもソ連軍にはまだ十分な余力があったので、もう少し早めに見切りをつけてもよかったかも。また、ルールには記載がないのですが、ヴァリアントで使えるはずの2個の空挺部隊を投入(降下)できれば、決定的な場所で包囲攻撃ができるので、Warsaw奪取も十分にありえるでしょう。

 こんなマイナーアイテムの仮想ヴァリアントに対戦希望があるとは思いませんが、奇特な方がいたら、ご一報ください(笑い)。

 今年は、あのポーランド戦から80周年ということで、一月遅れですが、関連のソロプレイをアップします。
 今月のソロプレイは、第2次世界大戦の発端となったポーランド戦役を題材とした、「電撃戦1939」(CMJ)です。CMJ の初期の別冊で、バランス的にはかなり厳しい戦いを、師団単位で描きます。


T1D全景
 ドイツ軍には、戦車・自動車化・緒兵科連合(軽師団)の3つの機械化部隊があり、ZOC浸透とオーバーランができます。ポーランド軍にもそれなりの兵力はいますが、機械化ユニットは皆無で、全てが歩兵扱いです。

 展開としては、南北に広がるポーランド軍を、ドイツ軍の機械化が浸透・蹂躙し、戦線を分断。あとは、歩兵のスチームローラーで、押しつぶしていく一方的な攻勢です。第6ターンにはソ連軍も軍事侵攻し、10ターンを待たずにポーランド軍が一掃されて、ゲーム終了となります。ポーランド軍にできることと言えば、都市・町・要塞などに立てこもり、敵に時間と兵力を浪費させることと、機を見て(全滅上等で)機械化部隊に逆襲をかけることくらいでしょうか?

 その分、ドイツ軍には勝利条件は厳し目に設定されており、
1)敵を全滅させる。
2)損害を15CP以下に抑える。
3)敵の国外脱出を15CP以下に抑える。
の全てを達成しなければなりません。

 第1ターン、ドイツ軍はポーランドへの侵攻を開始します。が、特別ルールにより、敵領内への1へクスのみの進入と戦闘での除去不可(最高戦闘比の制限と後退での全損害充当)となっているため、次ターンに向けての準備となります。可能な限り、敵を包囲できる箇所に侵攻させるとともに、ばらけている機械化部隊を集結し、オーバーラン可能なスタックを作ります。同時に、戦闘後前進による敵包囲を目的に、最小限の戦闘を行います。

 結果、3カ所の7:1攻撃は無傷で成功し、敵の4ユニットを包囲することに成功します。唯一、6:1攻撃で1/1となり、初損害が出ます(ドイツ軍の損害ポイントCP:1点)。


T1D
 ポーランド軍は、包囲された部隊と最低限の足止め部隊を前線に残し、残りは可能な限り西方へ撤退します。次ターンから敵の浸透があるため、兵力密度が下がることを承知の上で、連続した隣接戦線にならざるを得ません。
T1P

 第2ターン、世界初の電撃戦が幕を開けます。装甲/機械化によるオーヴァーランを3カ所で行い、足止め部隊を蹂躙すると、突破口から予備の機械化ユニットと主力の大量の歩兵が殺到し、敵の主戦線に襲いかかります。ここでも、敵の殲滅とともに、戦闘後前進による敵捕捉を主眼に攻撃をかけ、4ユニットを包囲下におきます。

 さらに後方に取り残された敵に対し、全面からの包囲攻撃を行い、これを殲滅します。ちなみに、このゲームでは敵ZOCを無視して退却ができるので、確実に除去するには、全包囲攻撃か、8:1以上の自動除去が望ましいです。

 ポーランド軍首脳が予想だにしなかったドイツ軍の高火力・高機動により、ポーランド軍18ユニットが消滅します。ドイツ軍の損害はわずかに2ステップのみです。


T2D
 全ユニットの1/3(!)を一気に失ったポーランド軍は、這々の体で要塞地帯及びWarsaw方面への撤退に入ります。南部については、Lwowを目指して退却します。

 同時に、このターンを逃せばほぼ組織的な反撃は不可能と判断したポーランド軍は、北部で乾坤一擲の反撃に出ます。目標はケンプ装甲師団!要塞の隘路を浸透してきた敵に対し、両翼から包囲攻撃を仕掛けます。敵の損害を与える確率は1/3でしたが・・・見事に成功!1ステップの損害を与え、3CPを獲得します。ドイツ軍の累積CPは6点に。


T2P 乾坤一擲の反撃!
 第3ターン、後方に残った残敵掃討とともに、ドイツ軍主力はLods及びModlin要塞を強襲します。高火力の歩兵が籠もるLodsは、ルフトヴァフェを投入しても1:1しか立たず、1/1に。代わりに装甲を集中したModlin西要塞は、なんと自動的除去に!ポーランド軍にもはや打つ手はなく、都市及び要塞にハイスタックするのが、精一杯です。

T3D
 一方、南方では、機械化部隊による森林迂回と歩兵による正面攻撃により、ほとんどの部隊を殲滅・捕捉されます。わずかに生き残った1個師団強がLwowに籠もります。ドイツ軍の累積CPは7点に。

 第4ターン、ひたすら防御するだけのポーランド軍でしたが、ここに至り、頑強な抵抗を見せます。自らも損害を受けながらも、Modlin要塞とLodsの戦闘で2損害を与えるとともに、南方でも1ステップを消耗させます。これにより、ドイツ軍の累積CPはついに10点に。

T4D
 が、これが限界でした。第5ターン、もはや機動の余地もなく、急速に戦力を消耗したポーランド軍は、ルフトヴァフェを投入した包囲攻撃により、次々と壊滅します。ポーランドに残されたのは、Warsawと3つの要塞のみ。

T5D
 第6ターン、ポーランドにとって、事態はさらに悪化します。ソ連軍による軍事侵攻!この火事場泥棒といえる攻撃によって、東西から挟撃されたポーランドの消滅は決定的になりました。同時にドイツ軍はWarsawを包囲して、ゲルニカで行った恐怖爆撃(シーサイド作戦)を発動します。

T6D OpSS
T6D
 事前の情報によって、撤退を開始していた各地のポーランド軍は、一斉に中立国国境に移動します。

T6P
 第7ターン、ついにWarsawが陥落。生き残ったわずかなポーランド軍は、リトアニアとルーマニアに脱出します。足止めのために残った最後の1個師団が、ソ連軍に殲滅されたのは、第8ターンでした。

T8S
終了時
 勝利条件に照らしてみると、
1)敵を全滅。
2)ドイツ軍の損害は、12CP。
3)敵の国外脱出も12CP。
となり、ドイツ軍の勝利となりました。

 せっかく、連結マップもできたのだからと、次に下総さんと「独ソ電撃戦」(CMJ)拡大キャンペーンを対戦しました。ドイツ軍が下総さん、ソ連軍をmitsuが担当します。

DSCN2545

 序盤、ドイツ軍は前線のソ連軍を屠りながら前進を続けます。が、北部から装甲部隊を転用しなかったため、南部ではがっちりと戦線を保持して後退していきます。さらに、余剰の戦車師団を北部に廻して、ダウガフピルス方面への突進を防ぎます。

T3
 ドイツ軍は北部の装甲部隊を全てリガ方面に投入し、力押しで前進します。ソ連軍も十分なはずの兵力を振り分けていたのですが、drが炸裂し、リガが占領させます。

T6
 が、南部では地形を最大限に生かした戦線形成が奏功し、最終ターンまでパラノウイッチとウォルナの防衛に成功します。ドイツ軍が大量の師団を消耗(EX)していたため、ソ連軍の勝利になりました。

T8
 と、気がつくと、軍神さんはじめ、業界の名だたるプレイヤーが観戦に来ていまして。「ドイツ軍の機動が肝だな」とか「ソ連軍もギリギリ守れそう」とか、盛り上がっていました。

DSCN2543
 確かに、マップが拡大しただけで、ドイツ軍の選択肢が大きく増え、抜群に面白くなっています。機動力に劣るソ連軍にとっては、兵力バランスを取るのが非常に頭を使うようになりますが、これも「いとおかし」。しばらく、「蘇った古典」で楽しめそうです。

 どうにか業務が一息でき、今年度はじめて休日出勤がなくなりまして。すわ出陣と、千葉会へ行ってきました。

DSCN2534

 お昼過ぎに来場したはねはねさんを誘って、3時代を駆け抜けた一番ホットな作戦級アイテム「独ソ電撃戦」(CMJ)のリガ'41を対戦することに。あえて不利なソ連軍でいいですよと、はねはねさんが労農赤軍を、mitsuがドイツ軍を担当します。

 序盤、ドイツ軍は国境のソ連軍を一掃し、リガ及び東方へ突進します。が、老練なソ連軍は、要の戦車師団2個を東方へ、3個をリガ方面に撤収させ、後方に配置した歩兵と共同でダウガフピルスからイエルガヴァまでの防衛線を引きます。

T3

 ドイツ軍は機械化部隊を二つに分け、前面の敵を攻撃しながら、両方向で機動戦を仕掛けます。ダウガフピルス前面で強力な7及び8戦力戦車師団が出現し、うち、7戦力戦車師団が自動車化師団と相打ちとなります。一方、リガ方面でも側面からの浸透を狙いますが、地形を巧みに利用した防御に食い止められます。

T5

 やっと、歩兵師団が追いついてきた第8ターン、ソ連軍はイエカヴァで自動車化師団に包囲攻撃を敢行。これがEXとなり、ドイツ軍の勝ちはなくなります。

T8 自動車化師団がEX

 それでも、ダウガフピルスとクルストピルスを占領し、補給路さえつなげられれば、引き分けだったんですが・・・4:1で唯一出してはいけない「C」となり、この瞬間、ソ連軍の勝利が確定しました。

T8D

 ああ、圧倒的な有利なはずのドイツ軍で敗れる・・・ソ連軍は練度の高い防衛計画とアントライド、drに恵まれないと厳しいはずですが、さすが歴戦のはねはねさんは強かった!

 朝一でやってきたエンジョウさんを誘って、表題の「独ソ電撃戦(CMJ)リガ'41」をプレイしました。戦場の広さは同じですが、中央軍集団に比べ、戦力は圧倒的に少なく。

DSCN2489
 とりあえず、お試しでしたが・・・ソ連軍を担当したmitsuがセットアップの不備により、第1ターンに貴重な2個戦車師団を包囲されまして。
T2
 ただでさえ苦しい戦力事情では致命的で、「やり直しましょうか?」と水を向けてもらいましたが、試しなので行くところまで行きましょう、と継続。
 生き残った戦車師団で遅滞戦術を試みますが、ドイツ軍の機動力に翻弄され、盤端の都市を次々に占領されます。マップ外への突破こそ防ぎましたが、乾坤一擲の反撃が不発に終わり、リガが占領された時点で、勝ちはなくなりました。
T5
 結果的には惨敗でしたが、2個師団がきちんと生きていれば、また、アントライドが機能すれば(3-4戦力がほぼ未登場)、もうちょっといい勝負にはできたかも。ともあれ、少ない戦力故に考えることも多く、このヴァリアントだけでも楽しめそうです(ちょっとバランスは厳しいようですが)。
 マップを連結すると、ドイツ軍のオプションとソ連軍の悩みが倍加し、かなり面白そうです。ルールは全く変わっていないのに、戦場が拡大しただけで、これほどとは。中黒デザインは、デヴェロップでもキッレキレです。次回以降に、ぜひ、再戦したいものです。

↑このページのトップヘ