歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

WWⅡ 東部戦線

 今月のソロプレイ第7弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線シナリオ5「白ロシア」です。ソ連軍20輛に、ドイツ軍10輛が登場するこのシナリオは、先に敵の半数を撃破すれば勝利となります。タイトルからも、正面から大兵力をぶつけて中央軍集団を押し潰したバグラチオン作戦がモチーフと思われます。
 このシナリオのドイツ軍は、史実通り、かなりの劣勢にあります。主力のパンター4輛は優秀な命中率と貫通力を誇りますが、敵もSU100にT34/85、さらにStalinⅡとかなりの装甲を持っていて、近距離にならないとそう簡単には撃破できません。残りの6輛は命中率こそ、ソ連軍より優勢ですが、貫通力と装甲は敵の方が上。つまり、全車輌が中距離以内で撃ち合うと、圧倒的に数の多いソ連軍に軍配が上がる見込みです。
 試しのソロ演習では、1回戦は南西の丘に6輛を、中央にパンターを配備してみましたが、中央北側の森からSU100の援護射撃を受けたT34/85の大軍に呑み込まれ、敗北。ならばと、2回戦は中央南部の森林に籠もり射撃戦をしてみましたが、こちらは地形効果はあるものの射界が悪く、半数の車輌しか射撃ができず、やはりソ連軍の赤い津波を止められず。
 そこで考え出したのが、あえて兵力を二分し、お互いに側面を狙える布陣です。南西の丘に6輛を置くのは替わらず、中央のやや南端寄りに、パンター4輛を配置します。パンターは射界の広さから、初期から遠距離砲撃戦ができ、命中すれば敵の一部を削れます。敵が南西の丘に主力を向かわせるようなら、パンター隊は一旦、森の陰か西端に寄り、側面から敵の突撃部隊に射撃を見舞います。
 敵が先にパンターの制圧に掛かったら、中央南部の森林に入って射撃戦を行います。パンター隊は全滅するでしょうが、それまでに相応の敵を屠れるでしょう。同時に、距離的にはやや厳しいですが、南西の丘の6輛が稜線越しに射撃を行い、敵戦車の側面を攻撃します。うまくすれば、敵の損害限界の10輛撃破も狙えます。それでも、最後は南西の丘の部隊との近距離戦で決着するものと想定できます。
  第1ターン、この布陣をみたソ連軍は、先にパンター隊を撃破すべく、主力をこちらに向けます。助攻として、長距離射撃能力のあるSU100の4輛を北部側に登場させます。この部隊は中央北部の森林に入り、その長い射程を生かして、パンター隊または南西部の丘の部隊の側面攻撃を狙います。
 第2ターン、これを見たパンターが助攻のSU100に、超長距離射撃を実施します。これが見事に、SU100の履帯に命中!1輛を移動不能(実質上の戦力外)にします。
T2ドイツ軍の布陣
T2D
 それでも潤沢な兵力を持つソ連軍は、当初の計画通り、遮蔽地形を利用して前進をします。
 第3ターンは、ドイツ軍は射撃戦に備え、森林へと身を潜めます。ソ連軍は中央の丘の陰に到着し、援護役のSU100は森で射撃準備に掛かります。
T3
 第4ターン、両軍は最良の射撃位置を目指して、移動。
T4
 第5ターン、ドイツ軍は遠距離ながら、長距離砲撃能力を生かして、一斉に準備射撃を実施します。パンター4輛の集中射撃で遠距離で森林内にいたSU100をあぶり出し、1輛を撃破。また、南西の丘から6輛が行ったパックフロントで、1発がT34を貫き、これを撃破します。
T5D
 ソ連軍は、SU100の援護射撃の元、スターリンが前進を行います。
T5S
 第6ターン、またもドイツ軍が遠距離射撃を行い、SU100に命中させますが、威力が落ちた砲弾では撃破できず。
T6D
 流れが変わったとみたソ連軍は、スターリンを先頭にT34の大群が、パンター隊に向かって突撃を開始します。
T6S 突進!
 第7ターン、接近する敵に対し、ドイツ軍の全車輌が一斉射撃を行います。これにより3輛が火だるまとなりますが、残りの車輌は速度を緩めず、パンター隊の至近距離に。
 パンターは連続となる臨機射撃を実施し、さらに2輛を撃破します。が、+5のdr修整(前進射撃+地形効果)を物ともせず、T34/85が2発をパンターに命中させ、これを屠ります。最悪なことに、パンターの1輛はこのタイミングで弾薬切れに!
T7S 肉迫するイワン
 第8ターン、南西の丘にいるドイツ軍は側面攻撃を行い1輛を撃破しますが、遠距離が災いして、これ以上の戦果はなし。
T8D
 ソ連軍は、スターリンの122mm砲で最後のパンターにとどめを刺すと、一転して残ったドイツ軍に突撃します。
T8S 豹を屠り、残存部隊へ
 第9ターン、6輛のドイツ軍は集中射撃で命中弾は出すものの、厚い装甲に阻まれ、戦果なし。
T9D
 ソ連軍は後方のSU100隊を待つために、T34が停止射撃を行いますが、このうち1発が4号戦車の履帯を吹き飛ばし、移動不能に。
T9S
 第10ターン、本来ならば一旦、後方の安全地帯に後退する予定だったドイツ軍は、四号戦車を見捨てられず、やむなく砲撃戦に。が、やはり威力不足で被害を与えられないどころか、ヘッツアー1輛が弾薬切れに。
T10D
 ソ連軍は、SU100とスターリンの前進の間に、T34隊が射撃を行い、2発を4号戦車に命中させ、これを撃破。半数を上回る7輛を撃破または弾薬切れで失ったドイツ軍の敗北が決定しました。
T10S
終了時
 始めはいい具合に敵の戦力を削れたので、もしやと期待しましたが、肝心の近距離戦で撃ち漏らしや弾薬不足があり、流れがソ連軍に。ドイツ軍に今少しの幸運があれば、圧倒的な赤い津波を押しとどめられたかも・・・。いつか、ドイツ軍で勝利したいものです。
生きて帰らず

 今月のソロプレイ第6弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線東部戦線シナリオ4「ドニエプル」です。表題と登場AFV種類から、キエフ攻防戦前後の戦いであり、包囲されたドイツ軍による突破作戦を表しています。
 ここでもソ連軍は15輛と、ふんだんな物量を誇ります。しかも、主力はT34/76からT34/85にレベルアップしており、長距離砲撃能力の高いSU100が5輛です。これに対し、パンター、Ⅳ号戦車、Ⅲ突のわずか8輛のドイツ軍混成部隊が、盤外突破できるかという、状況になっています。
  地形は北西部に森林が、東南部に丘があり、照準線の妨害地形となっています。近距離の戦闘ならソ連軍もほぼイーブンの戦闘能力を持つため、どこから敵が来ても対応できるよう、北西部の森林と東南部の丘に兵力を二分し(片方でもほぼドイツ軍の台数に相当)、照準線が届かない位置に配置します。
 ドイツ軍には北端、南端、中央の進攻路がありますが、両側から全ユニットの攻撃を受ける中央路は論外でしょう。北端か南端かが妥当とみて、数回、ソロ演習をしてみましたが、北部の森林での戦いは移動に時間がかかり、その間に東南部の増援が駆け付け、兵力差で押し切られる展開がたびたび。そこで、今回は、地形的障害の少ない南端からの侵攻ルートとします。
  第1ターン、ドイツ軍は丘の上で待ち構えるソ連軍に警戒しながら、最南端のルートを辿ります。ソ連軍は数的にはイーブンなので、こちらの部隊は方向を変えるのみで接敵せず。T34/85の1スタックのみは、丘の迂回に備えて西側の縁に展開します。同時に、北西部にいるもう半分の部隊を、全力で南の丘に向かわせます。
T1
 第2ターン、ドイツ軍はなおも丘を警戒しながら、その麓を前進します。ソ連軍の援軍は、中央付近に到達します。
T2
 第3ターン、敵が合流する前に片を付けるべく、ドイツ軍が丘の麓から西盤端に向けて、前進を開始します。まず、牽制のため、先頭にいたパンター2輛が方向転換し、丘の西側を固めるT34に接近します。
T3D
 この距離なら外すことが少ないソ連軍は、臨機射撃を実施。2発とも命中しましたが、1発はパンターの傾斜装甲により跳弾、もう1発は履帯を損傷させるに止まります。生き残ったドイツ軍戦車は、前進射撃を見事に命中させ、T34の2輛を撃破します。この隙に三号突撃砲が、盤端を西に駆け抜けます。
  続く、ソ連軍ターン、T34の1スタックは丘を駆け上がり、兵力を有利にします。残りの6ユニットは、中距離での阻止射撃を行うべく、ドイツ軍の撤退路を扼する位置へ。
T3S
 第4ターン、脱出のため、3号突撃砲が南端を突進します。これに対して、長距離能力のあるSU100が臨機射撃を実施します。が、移動中であり、小型目標の敵を捕らえられず。まずいことに1輛は、弾薬切れに。
 それを援護するため、4号戦車とパンターが側面に微速前進し、敵の阻止部隊を捉えます。ここで、パンターの放った前進射撃がSU100に命中し、見事に撃破します。
T4D
 すでに中央を越えた2輛の3号突撃砲を阻止できなければ、ソ連軍の敗北に。T34の中距離射撃能力は決して高くはありませんが、全4輛が準備射撃を行います。確率的には27%でしたが(それを4回)、どうにか1発を命中させ、これを撃破します。
  なんとか、サドンデスは防げる見込みになったソ連軍は、丘の上の2スタックを後退路を睥睨する西端に前進させます。
T4S
 第5ターン、ドイツ軍は3輛の戦車で丘の上に陣取るソ連軍に、近距離から射撃を撃ち込みます。これにより、長距離砲撃能力を持つSU100の2輛を仕留めることに成功しますが、1発が外れ、2輛が生き残ります。やむなく、この状態で脱出部隊を前進させます。
 これに対し、生き残ったT34が臨機射撃を実施し、側面を曝して前進中だった4号戦車1輛を撃破します。怒り心頭のドイツ軍は、もう1輛の4号戦車が砲塔を急旋回させ、このT34を射撃。確率は高くなかったものの、見事にこれを命中させ、仇を討ちます。
T5D
 ドイツ軍の1輛がほぼ突破を決め、もう2輛が中央部に達している状況で、ソ連軍も正念場を迎えます。現在、前線にいる5輛のAFVで、中央の2輛に準備射撃を実施します。いずれも命中率は30%以下でしたが、気迫のこもった射撃は、高速移動中の敵を捕らえ、1輛を撃破、もう1輛を移動不能にしてしまいます。(この瞬間にソ連軍のゲーム的勝利が確定)。
T5S
 実質、移動可能な戦車は2輛にまで減少したドイツ軍は、第6ターン、憎きSU100に集中射撃を行いますが、ああ、1発は跳弾で、もう1発で移動不能にするのがやっと。
T6D
 戦力が約3倍と有利に立ったソ連軍は、生き残った敵を殲滅すべく、全車輌が敵に突撃をかけます。ドイツ軍は近距離の防御射撃で2輛を屠りますが、7輛のソ連軍がこれをかいくぐります。
T6S
 第7ターン、満を持してソ連軍が発砲し、ドイツ軍3輛を全て撃破。ソ連軍の決定的勝利となりました。
T7S
 やはり、このシナリオのドイツ軍は難しい。前半はソ連軍の不運なdrも助けられ、一方的に3輛を撃破したのはよかったのですが、脱出を狙った部隊が中距離射撃で無力化され、最後はいつもの数の力に押し切られた形です。ただ、あと少しだっただけに、何度もプレイしたくなる魅力(あるいは罠?)があります。 

 今月のソロプレイ第5弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線シナリオ3「プロホロフカ」です。その名の通り、クルスクの戦いのクライマックスを描いたシナリオで、両軍合わせて43輌という空前の戦力が登場します。
 マップは非常に開けた戦場であり、長距離砲撃能力に長けたドイツ軍にとってはもってこいですが、車輛数はわずかに10輌のみ。しかも、最も強力なTIGERⅠは、4ターンの増援です。 
 逆にソ連軍は33輌という数を生かし、敵に対して一斉に襲い掛かるように、突入速度を調整します。なお、数は多いものの装甲の薄いSU76は射界外に置き、タイミングを見て突入させることにします。 
 序盤、ドイツ軍は南部中央の森林を拠点にすべく、前進します。対するソ連軍は、最短の接近路から重装甲のKVⅠを送り込み、快速のT34は西側の森林を浸透させます。オープントップのSU76は予定通り、北端中央の丘に上げ、突入の命令を待ちます。
T1
T2
 真夏の太陽が降り注ぐ中、ドイツ軍の先鋒隊は森林に潜んで敵を待ちます。第3ターン、中央部のKVに呼応して、西側のT34部隊が動き出します。
T3
 第4ターン、最近で7へクスに迫った大戦車部隊に対し、ドイツ軍の一斉射撃が火を噴きます。照準を絞った精密射撃はT34の前衛を直撃し、3輛がたちまち被弾します。さらに、後方から駆け付けたTIGERⅠも射撃を開始し、行進間射撃にも関わらず、1発を命中させます。
T4D
 誤算だったのは、この初弾発射で3号及び4号の各1輛が、弾薬切れを起こしてしまったことです。これでドイツ軍はあと3輛の損害(あるいは弾薬切れ)を出すと、敗北になってしまいます。
 左翼にTIGERⅠが投入されたことで、分が悪いと判断したT34部隊は、一時的に後退し、一部は丘の陰に、多くは森林に逃げ込みます。と、同時に中央の丘にいたSU76が一斉に動き出し、配備の薄い東側から接近を試みます。
T4S
 第5ターン、側面に接近するSU76に対し、半数のドイツ軍車輌が発砲しますが、距離があったことと自走砲でサイズが小さいこと(命中dr+1)のため、当たらず。唯一、TIGERⅠの長距離射撃が森に逃げ込もうとするT34を直撃し、これを吹き飛ばします。
T5D
 第6ターン、T34が捕らえにくくなったので、ドイツ軍は視界にいる敵に目標を切り替えて射撃しますが、drが優れず。TIGERⅠがKV1輛の履帯を吹き飛ばしたのみに止まります。
T6D
 このチャンスに、KV部隊の援護射撃のもと、全てのソ連軍車輌が突進を開始します。
T6S
 第7ターン、ドイツ軍は最大速度で砲弾を充填すると、敵に向かって猛射撃を開始します。4号戦車とTIGERⅠが4発を命中させますが、うち2発はT34の傾斜装甲に弾かれます。右翼への増援に向かった3号戦車は、迫り来るSU76の大軍に1輛で攻撃を開始し、SU76の1輛を走行不能にします。
T7D
 が、この程度の損害ならば許容できる物量が、ソ連軍にありました。SU76の一部で援護射撃を行うと、KVⅠ、T34/76、SU76がエンジンを全開にして近距離へ踏み込みます。
T7S
 第8ターン、再び、ドイツ軍の一斉射撃が火を噴きます。外しようのない距離での射撃は次々と敵に呑み込まれ、T34/76の3輛が昇天します。が、1台はしぶとく跳弾となります。
T8D
 同じく近距離となったT34とKVは足を止め、猛烈な射撃を開始します。敵が森林にいるため、命中率はがた落ちですが、それでも大量の射撃により、3号戦車1輛が炎上。4号戦車にも命中しましたが、かろうじて装甲板が持ち堪えます。これで、ドイツ軍の敗北まで、あと1輛に。
T8S
 第9ターン、足を止めたノーガードの撃ち合いは、思いもよらぬアクシデントに。生き残った6輛のドイツ軍が一斉射撃で3輛を屠りますが、ああ、主力の4号戦車が弾薬切れに。しかも2輛!また、後退戦を行っていた右翼の3号戦車もSU76に捕捉され、炎上。この瞬間、損害(及び弾薬不足)が7割を超え、ドイツ軍の敗北が決定しました。
T9D
 勝敗は付いたものの、せっかくなので、その後の「プロホロフカ」をプレイすることに。赤い津波と化したソ連軍は、敵の虎小隊に突進。隣接へクスからの側面攻撃で、TIGERⅠの1輛を撃破します。
T9S
 生き残ったドイツ軍2輛は、最後まで持ち場を捨てず、T34の2輛を撃破するものの、至近距離からの一斉射撃を浴びて、第10ターンに全滅となりました。
T10S
 今回はドイツ軍のdrが全般的に優れず、特に4輛の弾薬不足を出したのが痛かった。まあ、普通に射撃ができていたとしても、ソ連軍の物量の前に、大いに苦戦するでしょうけれども。ともあれ、膨大な車輌でガチンコの射撃戦ができるこのシナリオは、チーム対戦にもいいでしょうね。
損害

 続いて、今月のソロプレイ第4弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線シナリオ2「エレファント」です。クルスクの戦いの北部戦線を描いたもので、この時期では最強の対戦車自走砲フェルデナントが登場します(だったら、表題もこちらかしら?!)。
 TIGERⅠが十分に怪物扱いだった時期に、フェルデナントはクーニッヒ・ティーガーと同等の対戦車能力と装甲値を誇ります。弱点は回転砲塔を持たないことで、前進射撃ができず、側面に回り込まれると一方的に殴られるだけに。また、重い車体を動かすのに電気駆動(80年早い!)のせいで、移動力は2と最低レベルです。
 よって、フェルデナントの長所を生かして勝負するためには、可能な限り遠距離で砲撃戦を行うしかないでしょう。
 セットアップですが、ソ連軍はどこから敵が現れてもいいように、中央付近に全車輌を配置します。ソ連版パンツァー・カイルか?!
 第1ターン、これを見たドイツ軍は北東端からフェルデナントを進入させ、射撃体勢に入ります。
T1
 第2ターン、ソ連軍は一斉に右に回頭すると、全速力でフェルデナントに突進します。ドイツ軍は満を持した準備射撃で全弾を命中させますが、ああ、一発はT34の被弾経始で跳弾に(まさかの10!)。
T2D
 第3ターン、なおも速度を上げて迫り来るソ連軍の大軍に、フェルデナントが連続射撃を実施。またも全弾命中ながら、一発が跳弾(この距離で貫通できないとは!ポルシェ博士は呪われている?!)。
T3D
 第4ターン、多勢に無勢で零距離に入り込まれたフェルデナントは、3輛を昇天させるも、T34の同一へクス内射撃で2輛が撃破されます。
T4S
 第5ターン、懐に入り込んでいたSU76の零距離射撃で、最後のフェルデナントが炎上。ソ連軍の損害は7輛で、勝利条件を満たしました。 
T5S
  う~ん、シチュエーションはそれらしいんですが、いかんせん、ソ連軍の数が多すぎる!よって、作戦もへったくれもなく、ただ、密集して突撃するだけになってしまい。ちょっとツクダチックかしら?!

 今月のソロプレイ第3弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線シナリオ1「赤軍の反攻」です。前回、「TANKSβ」(CMJ)のソロAARを載せましたが、こちらはその原版となったアイテムです。「+」では戦車以外にも、歩兵や対戦車砲が登場します。
  シナリオ1「赤軍の反攻」は基本となるシナリオで、長距離射撃能力に優れた少数のドイツ軍と、重装甲と快速部隊の混合で物量で勝るソ連軍との対戦です。戦場は、最も見通しのよいA盤です。
 第1ターン、ドイツ軍は広く射界の取れる北東部に進入します。これを見たソ連軍は、部隊を二つにわけ、右翼に快速のT34/76部隊を、左翼の森の背後にSU76部隊を、平地にKVⅠを、登場させます。
  第2ターン、ドイツ軍は左翼のT34に遠距離砲撃を実施しますが、さすがに命中弾はなし。
T2D
 ソ連軍は予定通り、全力でT34/76部隊とKVⅠ部隊を前進させます。ドイツ軍は臨機射撃を行いましたが、距離がある上に移動目標ということもあり、命中せず。
T2S
 第3-4ターン、ソ連軍はなおもKVは前進を行い、徐々に距離を詰めます。その他は射界外で、前進のタイミングを待ちます。
T4
 第5ターン、間もなく中距離に入るKVⅠに対し、ドイツ軍の4号戦車2輛が準備射撃を見舞います。精密な射撃は見事に命中しますが、KVⅠの分厚い装甲に阻まれ、損害はなし。
T5D
 ソ連軍は、右翼のT34が再び、前進を開始しますが、移動修整があるので、ドイツ軍は臨機射撃せず。
T5S
 第6ターン、側面を曝しているT34に、ドイツ軍が一斉射撃を行います。遠距離でしたが、今度は2発が命中!が、側面にも関わらず、貫通力が落ちていたので損害はなし。ここで大きなアクシデントが!射撃を行った3号戦車1両が、弾薬切れに。これで、ドイツ軍は、あと1輛が撃破される(あるいは弾薬不足になると)と、敗北になってしまいます。
T6D
 これを見たソ連軍は、森林に隠れていたSU76部隊も合わせ、全車輌が突進を開始します。
T6S
 第7ターン、ドイツ軍は一斉射撃を行うも、微妙にdrに嫌われ、命中なし。ソ連軍はKVが援護射撃をしながら、なおも前進します。このうち、1発の76mm砲が3号戦車に命中しますが、僥倖にも跳弾となります。
T7D
 いよいよ、正念場を迎えた第8ターン、ドイツ軍は中距離の砲撃戦で次々と命中弾を出し、T34の1輛を撃破。が、KVに命中した1発は、重装甲に阻まれます。
T8D
 ソ連軍は、前ターン同様に、KVの援護射撃のもと、T34とSU76部隊が前進。KVの射撃は外れたものの、行進間射撃となったT34の射撃が命中!3号戦車の側面装甲を易々と貫き、これを撃破。この瞬間、ソ連軍の勝利が確定しました。

T8S
 う~ん、近距離戦になる前に少しでも敵を削れれば、よかったのですが・・・。また、わずか4輛しかいないのに、弾薬切れが出ると、非常に厳しいです。まあ、ドイツ軍には武運がなかったようで。

終了時

 今月のソロプレイ第1弾は、最新のWGHBに2in1で付いている「TANKSβ」から、シナリオA「赤軍の逆襲」です。発表されている「TANKS+」(CMJ)から、戦車戦に特化したアイテムになっています。
 基本システムは、準備射撃-移動-前進射撃と極めてシンプルです。射撃も命中判定-撃破判定のみで、気軽に撃ち合いを楽しめます。が、勝利するためには、両軍の性能差を熟知し、理にかなった作戦を立てる必要があります。
 このシナリオでは、4両のドイツ軍に対し、2倍の8両のソ連軍が登場します。ドイツ軍は極めて高い命中率と適度な装甲貫徹力を持ちます。12へクスの距離でも命中率は6割で、T34なら正面でも4割で撃破できます。よって、可能な限り、開けた地形で待ち受け、移動中の敵(の側面)を狙って臨機射撃で撃破することを狙います。
 一方、ソ連軍は砲の貫通力はほぼ互角なものの、命中率は雲泥の差で、中長距離なら6-8倍(!)の開きがあります。よって、ソ連軍としては地形を利用しながら敵に忍び寄り、近距離になったところで一斉に展開し、数を生かした射撃戦を行うことになります。
 第1ターン、ドイツ軍は北端近くの平地に前進し、射界を広く取ります。ソ連軍は、装甲の厚いKVのみは正面から前進し、他は地形を利用しながら、視界外へ。
T1
 第2ターン、前進する右翼のT34に対し、ドイツ軍が臨機射撃を行います。遠距離により命中率は20%以下でしたが、3号戦車の1発が命中。が、貫通力が落ちていたため、撃破ならず。ソ連軍は、全力で前進を続けます。
T2S 臨機射撃
T2S終了時
 第3ターンは、ドイツ軍は次の移動を見据えて、臨機射撃せず。
T3終了時
 第4ターン、中距離の射撃戦に備えて、ドイツ軍は森へ隠れます。
T4D
 ソ連軍はなおも前進しますが、右翼のT34が側面を見せたところで、3号戦車が再び、臨機射撃!1発が命中し、T34の履帯を破壊し、移動不能にします。また、大胆にも高速で中央付近を突進するにSU76に対し、4号戦車が臨機射撃をしますが、これは外れます。
T4S OFでT34を移動不能に
 第5ターン、唯一、準備射撃のできる4号戦車がSU76に発砲しますが、車体の小ささが影響して、命中なし。
T5D
 これを見たソ連軍は、一斉に射界に展開して、射撃戦の準備に入ります。
 第6ターン、4-6へクスの近中距離での射撃戦は、ドイツ軍が先制します。森に陣取る敵に対し、3号と4号戦車が正確な射撃を撃ち込み、T34とSu76の各1両を撃破します。
T6D 準備射撃で2両を撃破
 ソ連軍も負けじと打ち返しますが、照準器の性能の差で、1発を当てるのがやっと。それも4号戦車の装甲板に弾かれ、効果なし。
T6S KVの突進、射撃戦
 第7ターン、勝負を付けたいドイツ軍は、3号戦車でSu76を攻撃し、これを撃破!あと、1両破壊で勝利まで、たどり着きます。最も接近しているKVに向かって4号スタックが射撃し、2発を命中させます。撃破の確率は、6割以上ありましたが・・・ああ、分厚い装甲に弾かれ、跳弾となります。
T7D 1輛を撃破も・・・
 後がなくなったソ連軍は、T34とKVの4両で、森に籠もる4号戦車を攻撃します。命中率は27%でしたが、気迫に勝るイワンの射撃が命中!さらに4割の壁を突破して、2両を撃破!この瞬間、ソ連軍の勝利が確定しました。
T7S 数の力でドイツ軍を撃破
 これまでWWⅡの戦車戦アイテムでは、ツクダのタンク・コンバット・シリーズやHJの「戦車戦」、CMJの「ワールド・タンク・バトル」等がありましたが、どちらかというと性能差によって撃破が決まることが多く、単純に撃ち合いを楽しむ、あるいは最善手がわかりやすい傾向にありました。が、「TANKS」では命中と撃破の幅が大きいため、「いつ、射撃をするか」(あるいは、「敢えてしないか」)が重要なポイントになっていて、戦術的思考を要求されます。
 もともと、レックが制作しただけあって、単なるカタログスペックの競合でない戦車戦がプレイできます。基本がシンプルな分、追加車輌やルール、シナリオが製作しやすく、CMJ誌で西部戦線から中東戦争、WWⅠまで幅広くヴァリエーションがあります。そういった意味では、今でも通用する、時代を先取りしたアイテムだったのかもしれませんね~。

 第二戦は、1月のソロプレイでアップした「FREEZING DEATH」(LINDEN LAKE GAMES)です。ソフィン戦争(冬戦争)を描いたカードドリブンで、戦線が3つしかない(しかもエリア式)シンプルなキャンペーンです。SLG界でもメジャーといえないソフィン戦争ですが、単なる戦役だけでなく、その前の政治闘争や戦争準備も再現されているので、「プレイを通して史実を学ぶ」ことができます。
 BIBIさんの希望により、ソ連軍(mitsu)対フィンランド軍(BIBI)のインストプレイになります。
DSC00208
 戦争開始前の第1-2ターンは、歴史イベントを中心に、両軍とも戦争体制を整えていきます。第1ターンに、ソ連軍が介入ロールを下げるイベントを打ったため、フィンランド軍は静観。かわりに、第2ターンに「オリンピックの開催」をし、介入度を上げます。
T1
 ソ連軍も「地下共産主義者」や「カヤンデル・モデル」を使って、敵の兵力を削りますが、フィンランド軍は急速な動員でどうにか戦争体制を整えます。
T2
 第3ターンにいよいよ開戦となり、ソ連軍はカレリア地峡で主攻勢に出ます。マンネルハイム線に突入したのですが、待ち構えるフィンランド軍の防御射撃が当たりに当たり、第一陣はほぼ全滅します。しかも「スターリンの大粛正」は、その後も2回にわたっての影響することに。
T3 マンネルハイム線、強襲
 ここはかなり厳しいと判断したソ連軍は、追加の攻撃を行いながらも、一転して最北のスオムッサルミ戦線でも攻勢をかけます。
T3
 第4ターン、ソ連軍はスオムッサルミ戦線を押し込みますが、ここまで順調な連合軍の介入drにより、増援がギリギリで到着します。
T4 強固なカレリア地峡
 第5ターン、数を恃むソ連軍は、極北での攻勢を続け、ついに征服一歩手前に。一方のフィンランド軍は、順調に介入drを重ね、サドンデスの連合軍の介入直前までたどり着きます。
T5 スオムッサルミ戦線で攻勢
 最終の第6ターン、こうなったら、なんとしてもスオムッサルミ戦線を落とすしかない(成功すれば介入度が2低下)。ソ連軍の手元のカードは、遙か南方のカレリア地峡の戦闘修整のみ。それでも、兵力的には勝負できるはずでしたが・・・スオムッサルミ戦線の最終防衛線で待ち受けるフィンランド軍の射撃がまたもフィーバー!結果、戦力は大幅に削られ、三度の攻撃も及ばず、敵のスキー大隊が生き残ることに。
T6 スオムッサルミ戦線、墜ちず
 このままなら、VP的には引き分けでしたが、インストということで反撃を示唆したところ、これに応えてフィンランド軍がラドガ・カレリア戦線で攻撃。前線にいたソ連軍を駆逐し、VPを奪ったことで、1点差でフィンランド軍の勝利になりました。
 そのまま、同じ陣営で第二戦に。第1-2ターン、フィンランド軍は、前回と同じ、カレリア地峡にほとんどの戦力を投入しますが、ソ連軍はいずれでも攻勢に出られるよう、北部戦線に兵力を準備します。
T1
 戦争開始の第3ターン、ソ連軍はスオムッサルミ戦線にリソースを集中します。「スパイ」により情報を得た、完全戦力の2個歩兵師団の攻撃により、早々に前線部隊を駆逐すします。そのまま、2個スキー大隊、1個歩兵大隊のいる奥地へ。次々とdr修整のついた射撃が命中し、ソ連軍の圧勝になります。フィンランド軍の防御射撃は、わずかに1ヒットのみ。
 フィンランド軍は慌てて1ユニットを増援に送りますが、2個師団の突進に前にあえなく全滅し、この戦線をソ連軍が征服します(介入度が2低下)。
T3 スオムッサルミ戦線での攻勢
 続く、第4ターン、ソ連軍の目標はラドガ・カレリア戦線に。こちらも少数の兵力しかいなかったため、フィンランド軍が増強を図りますが、それを上回る速度でソ連軍が侵攻。「スターリンの誕生日」でdr修整を得た2個狙撃兵師団が前線を蹂躙。ターン終了時には、ここの征服も確実になりました。
T4 リソースをラドガ・カレリア戦線へ
 こうなると、もはや軍事的にも政治的にも抵抗は不可能ということで、フィンランド軍の降伏となりました。
 初プレイで、ソフィン戦争の知識も深くないとのことでしたが、BIBIさんの感想は「面白い!」。早速、ルールブック一式とちはら会謹製の和訳データを持ち帰っていました。次回は、自分がフィンランド軍をやってみたいです。

 今月のソロプレイ第1弾は、寒い時期にぴったりの(?)「FREEZING DEATH」(LINDEN LAKE GAMES) です。1939年に起こったフィンランド-ソ連戦争、通称:冬戦争を描いた戦略級アイテムです。
T0
 基本システムはCDSで、フィンランド国土をカレリア地峡戦線、ラドガ・カレリア戦線、スオムッサルミ戦線の3つに分け、エリア方式で占領またはその阻止を目指します。 ソ連軍は多くの領土を占領すれば、勝利に。フィンランド軍はこれを防ぐため、一つはマンネルハイム線という要塞線での抵抗を試みます。もう一つは、国際世論を味方にした連合軍の介入で、派遣軍が到着すると勝利となります。そこまでいかなくても、国際世論の形成でVPを得られます。
 ドリブンのカードには、歴史的イベント(一度のみと繰り返し使用できる2種類)と行動ポイントがあり、いずれかを使用します。行動ポイントは、ユニットの活性化(移動及び戦闘)か、兵力補充に使用できます。戦況を見ながら、イベントにするのか、あるいは活性化か、または補充にするのかの判断をしていきます。
 ソ連軍の作戦は、使用イベントの多いカレリア地峡を主攻勢として、他の戦線で助攻を行う形がセオリーです。一方のフィンランド軍は、マンネルハイム線で抵抗しつつ、他の戦線で「モッティ戦術(スキー部隊による背後遮断)」で反攻に出たり、介入ロール修整で国際世論の形成を図ったりします。
 第1ターン(1935-38年)、両国は戦争に向けて準備を進めます。ソ連邦は、「5カ年計画」でユニットを増やし、「スペイン内戦のベテラン」で補充して戦力を高めます。同時に、「地下コミュニスト」で敵の戦力を内側から削ります。
 一方のフィンランド軍は、「補充基本計画」や「農業社会組合の組織」、「エストニアとの軍事協定」、「ロッタ・スヴァルド(女性の自主的軍事援助組織)の支援」などで、戦力の増強を進めます。同時に、国際世論を誘導せんと、「第1次世界大戦の戦時債務支払い」、「オリンピックの成功」をイベントで実施しますが、残念ながら連合軍の介入の可能性は上がらず。
T1
 戦争の足音が聞こえてきた第2ターン(1939年)、ソ連軍は「独ソ不可侵条約」や「ポーランド侵攻」、「バルト海の軍事基地」など、着々と戦争準備を進めます。同時に「カヤンデル首相(フィンランドの対ソ融和内閣の首相)の方針」や再び、「地下コミュニスト」を使って、フィンランド軍の戦力を削ります。
 フィンランド軍は、「カレリア地峡の要塞化」や「予備役兵の追加訓練」、「情報統制」、「資材補給省の設立」などで対抗します。
T2
 第3ターン(1939年12月)、ついにソフィン戦争が勃発します。国土がいわれなき砲撃を受けたという偽りの口実で、ソ連軍がまず、ラドガ・カレリア戦線に侵攻します。ともに1個師団から2個師団程度の戦力のため、損害はなし。
T3 開戦、ラドガ・カレリアへ
 続いて、主戦線のカレリア地峡で、支援を受けたソ連軍2個師団が進撃してきますが、要塞化されたマンネルハイム線で食い止められ、「スターリンの粛清」の影響もあり、ソ連軍がつたない戦術で大損害を出します(フィンランド軍2ヒットに対し、ソ連軍6ヒット)。が、前衛部隊が占拠したエリアにソ連軍が殺到し、第二次攻撃で再び、フィンランド軍に損害を与えます。
T3 カレリア地峡へ
 フィンランド軍は後方からの補充で戦線を維持しますが、ここでイベント「フィンランド軍の無謀な攻撃」が発生。数少ない精鋭が無謀な突撃を行って、戦果がないばかりか、5ヒットの大消耗となります。
T3 無謀な攻撃
 ソ連軍がは三度目の攻勢に出て、一時はマンネルハイム線から敵を排除してしまいます。フィンランド軍はやむなく反撃に出て、ギリギリで要塞線を維持します。
 これほどの死闘が起こっていますが、国際世論は無情にも事態を静観します。
T3
 第4ターン(1940年1月)、さすがに前線部隊が消耗した両軍は、補充と敵戦力の減少に努めます。ソ連軍が「カヤンデル首相の方針」でフィンランド軍を削れば、フィンランド軍も「フィンランドの冬」で敵を消耗させます。一方で、行動ポイントを使って、部隊の再編成を行います。
T4
 第5ターン(1940年2月)、時間がなくなってきたソ連軍は「大攻勢」を発動します。フィンランド軍も「1月の条約」で迎え撃ち、損害は4:6とソ連軍不利になります。が、圧倒的な戦力を誇るソ連軍に対し、フィンランド軍はかろうじて要塞線を維持する状況に。
T5 大攻勢
 ソ連軍は、「諜報部隊」で敵の隙を突き、戦車まで投入し、第二撃・第三次を与えます。フィンランド軍も、後方からの補充で対抗するもののジリ貧に。
T5 マンネルハイム線へ第二次攻撃
 そして、迎えた第四次攻撃により、ソ連軍はついにマンネルハイム線を占領します。
T5 大攻勢
T5
 最終第6ターン(1940年3月)、要塞線を抜けたソ連軍は「重砲兵の支援」で強引に突破を図り、さらにフィンランド軍2ユニットを撃破。
T6 猛砲撃
 最後に残った1ユニットを、戦車の突進で粉砕し、首都ヘルシンキを陥落させます。この瞬間、ソ連軍のサドンデス勝利が確定しました。
T6 ヘルシンキ陥落
 フィンランド軍の戦闘drが低かったこともありますが、やはり、史実通り、ソ連軍の戦力とカードは圧倒的でした。また、今回、介入drが優れなかったため、ソ連軍としては国際世論を気にすることなく、純粋に軍事的攻勢をとり続けられたことが効果的でした(万が一、連合軍の介入の可能性があると、dr修整のため、イベントを使わざるを得ない)。
終了時
 バランス的にはソ連軍がやや有利ですが、フィンランド軍も防御drと介入drがよければ、侵攻を押しとどめる可能性も十分にあるかと。ぜひ、対戦してみたいものです。

  午前中、一番で来たybsさんと、皆が集まるまでのつなぎで、「ワールドタンクバトル:ライト」(CMJ)をプレイしました。

DSCN3997
 第1戦は、質のドイツ軍(mitsu)対量のソ連軍(ybs)の戦い。ドイツ軍は中距離射撃で敵を削りますが、途中からdr運に恵まれず、ソ連軍の接近を許します。
R1序盤
 ソ連軍はそこから突進をかけ、一台一殺でドイツ軍を消耗させます。最後は、ソ連軍が突破に成功し、ジ・エンド。
R1 突破
 第2戦も同じ陣営で、再戦します。敵の動きを牽制しながら、ドイツ軍(mitsu)が効果的にソ連軍を削っていきます。T34/85も一か八かの接近戦を狙いますが、ドイツ軍の優秀な射撃能力の前に、大量出血。今度は、ソ連軍が全滅し、ドイツ軍の勝利となりました。
R2
 手軽なのに考え処があって面白いと、ybsさんも高評価。「ツクダのタンクコンバットシリーズと、えらい違いですね」と、そりゃ、そうだ(笑い)。「でも、あの、ジリジリ感もいいんですが・・・」と、さすが、「眼下の敵」さえプレイできるybsさん、コロナならぬ、「ツクダ病」の抗体をお持ちのようで・・・。

 続いて取り組んだのが、その名の通りライト系の「ワールド・タンク・バトルズ:ライト」(CMJ)です。コマンド誌の販促チラシに付けられた1ページの戦闘級アイテムで、同社から発売されていた食玩を使った戦術級の佳作「ワールド・タンク・バトルズ」のエッセンスを抜き出したシステムです。
 元の「ワールド・タンク・バトルズ」はフィギュアの雰囲気がよく、以前、ちはら会でプレイしていたのですが、最近、片付けをしていたら、出てきまして。10分前後で終わる戦車戦で、持ち出してみました。
 「ワールド・タンク・バトルズ」はいわゆるカードドリブンでしたが、こちらはダイスをプロットし、その数値分、行動が行えるという、いわゆるdrドリブンです。行動力1で1へクスの前進か、後退、または120度までの旋回ができます。あるいは、一度のみ射撃ができます。
 戦闘は4以上のdrが2個出れば敵を撃破できます。距離で振れるdr数が変化するというちょっと変わったもので、これにより中長距離射撃能力で優れたドイツ軍の特性が生かせます。代わりにソ連軍には、2倍弱の戦車が登場します。
 第1戦は、ドイツ軍(mitsu)対ソ連軍(Tommy)の対決。ドイツ軍が前進攻撃を選び、先制射撃で1輛を撃破するもの、次の一発が外れてこちらも1輛を撃破されます。

R1
 何とか中距離の砲撃で台数差を切り抜けようとしますが、drに恵まれず。逆にソ連軍の集中射撃を浴びて、3:1に。そのまま、前進したT34/85に近接戦に巻き込まれ、全滅しました。
R1-3
 第2戦は陣営を入れ替えて、ドイツ軍(Tommy)対ソ連軍(mitsu)の対戦に。ドイツ軍が中距離能力を生かして1台を撃破するも、ソ連軍が次々と突撃を行い、順番に相打ちとなり、最後は1輛になったソ連軍が防御射撃を生き延びて、突破で勝利に。
R2-1
R2-3
 第3戦も同じような展開で、囮が敵を引きつけているうちに、T34/85が長距離突破で勝利に。
R3-3
 その後、再度陣営を入れ替えて、2戦ほどプレイしましたが、やはり相打ち上等の近接突撃とT34/85の長距離突破で、ドイツ軍は全敗でした。
R4
 クルスク戦以降だからドイツ軍に厳しいんだろうなと思っていましたが、終了後、ルールをよく読んだら、1ターンに1輛に割り当てられる行動数は最大で3まででした。となると、ソ連軍の長距離突破はできないので、自然と中長距離の砲撃戦が増え、ドイツ軍といい勝負になるかも。次回の例会あたりで、もう一度、やり直してみましょうか?

 今月のソロプレイ第5弾は、「電撃戦1939」(CMJ)からソ連軍介入の仮想戦シナリオ「トハチェフスキの介入」です。同じ設定としてはシナリオ「ソ連軍、ポーランド側に立つ」がありますが、こちらのシナリオでは史実で粛正されたトハチェフスキが健在であり、介入軍は最高レベルの軍事力を持っています。通常のソ連軍兵力に加え、後方予備やトハチェフスキ直率の打撃軍が加わります。さらに、機械化部隊による縦深突破戦術を身につけた ソ連軍の機械化部隊は、ドイツ軍同様に機動攻撃ができることになります。

T0


 勝利条件は、ポーランド・ソ連合同軍が、分割線西側の都市・町のいずれかを保持していれば、勝利となります。現実的な目標としては、首都Warsaw、Konigsberg、Lublinの保持または奪還となることでしょう。反面、ドイツ軍としては、電撃戦を駆使して、迅速に勝利条件の都市・町を占領し、スタック防御でソ連軍の侵攻を食い止めることを目指します。

 第1ターン、ドイツ軍はポーランドへの侵攻を開始します。が、特別ルールにより、いつものごとく、次ターンの電撃戦に向けての準備となります。


T1D
 これに対し、ポーランド軍は、ソ連軍の到来まで可能な限り時間を稼ぐことを目標に、部隊の撤退を行います。
T1P
 第2ターン、ドイツ軍の電撃戦が、容赦なく、ポーランド軍を襲うはずでしたが・・・ここで、早くもソ連空軍が介入!装甲のフルスタックに交通妨害を行います。結果、主力の動きを牽制されたドイツ軍は、やや緩慢な動きとなります。それでもPoznan突出部に対し、東西北部から機動攻撃と浸透を仕掛け、2/3の部隊を撃破・被包囲します。

 同時に、ちょうど空白だったLublinに対し、空挺部隊とグライダーが空挺降下を行い、これを占拠します。

T2D


 続く、ポーランド・ソ連軍ターンに、トハチェフスキに率いられた大量のソ連軍が、Minsk及びKiev軍管区から出撃し、ポーランド救済のため、国境を越えます。
T2S  ソ連軍の最大介入
 大きな打撃を受けたポーランド軍ですが、「ソ連軍が助けに来るぞ!」を合い言葉に部隊を再編成し、Visula川沿いに戦線を引きます。同時に、Lublinの空挺及びグライダー部隊に対し、反撃を実施し、同市を奪還します。
T2P
 第3ターン、ソ連軍動く、の報に衝撃を受けながらも、迅速なポーランド軍の殲滅を狙うドイツ軍は、機動力を存分に生かして、Visula川戦線を強襲します。ルフトヴァッフェの乱舞するポーランドの中央部で、河川越しの戦闘を仕掛け、4カ所で渡河に成功します。後方のポケットの掃討と合わせて、のべ14ユニットを壊滅させます。
T3D Visula河防衛線を突破
 ポーランド軍は、戦線を後退させながらも、決死の思いでWarsaw-Lublinラインを維持します。ソ連軍も最大戦速で進行し、先駆隊がNieman川及びKaunas近郊に辿り着きます。
T3PS ソ連軍到着まで可能な限り敵を食い止める
 第4ターン、ソ連軍のきわめて有効な交通妨害を受けながらも、ドイツ軍は前ターンに包囲した敵部隊を攻撃し、そのほとんどを撃破します。
T4D 激闘!
 すでに1/3程度の戦力となったポーランド軍は、薄いながらもWarsawからの補給路を確保して、Bug川沿いに戦線を延長します。

 と、ここで、ソ連軍の先鋒隊がBug川近郊に到着。早速、反撃を開始し、スクリーンを張っていたドイツ軍騎兵旅団を一撃で撃破します。南方でも、ドイツ空軍の交通妨害によって、若干、遅れながらも、快速の機械化部隊がBug川上流域に辿り着きます。


T4PS ソ連軍がBug側に到着
 第5ターン、ソ連軍との接触が始まり時間のないドイツ軍は、装甲による機動攻撃と後方浸透によって、敵戦線を分断し、間一髪、Warsawの孤立化に成功します。同時に、後方に残ったLodsとLublinを包囲強襲し、前者に損害を与え、後者を陥落させます。また、北方では、Hela要塞に二度目の強襲を行い、これを無事に占拠します。

T5D 一手早く、ワルシャワを孤立化

 ほとんどの野戦部隊を失いつつあるポーランド軍が、都市または要塞に立て籠もる一方、ソ連軍は前衛部隊による組織的攻撃を開始します。ドイツ軍顔負けの機動攻撃で戦線をこじ開けて、2スタックを包囲すると、一つを殲滅、もう一つを撃破します。この猛攻で、ソ連軍は包囲下のWarsawに4へクスまで辿り着きます。

T5S ソ連軍、戦闘介入

 第6ターン、ソ連軍の前進を止めるべく、半数以上の部隊を送って、前線を強化すると、ドイツ軍はポーランド西側の制圧を続行します。部隊が少なくなっているので、3カ所が限度でしたが、北部の逃げ遅れた敵の歩兵師団と、要衝LodsとMlawa要塞に包囲攻撃をかけ、敵を消耗させます。
T6D 前線でソ連軍を食い止めながら、後方の掃討
 ドイツ軍による制圧を阻みたいソ連軍は、ルフトヴァッフェの妨害を受けながらも、Mlawa南北で攻撃をかけ、一時的に連絡を取ることに成功します。
T6PS ソ連軍の猛攻、LWの航空支援
 第7ターン、Mlawa要塞の支配をもぎ取るため、ドイツ軍は可能な限りに部隊をかき集め、8:1の戦闘比を成り立たせます。この自動的勝利により、Mlawa要塞が陥落。また、前ターンから攻防戦が続いていたLodsも、ルフトヴァッフェの近接支援により、占領することに成功します。
T7D Warsaw包囲
 残されたポーランド側の勝利条件地点は、WarsawとModlin要塞のみ。ここで一気に流れを決めるべく、Warsawを完全包囲下においたドイツ軍は、恐怖の都市爆撃-シーサイド作戦を実施します。逃げ場のない首都で、猛烈な爆撃を受けた市民と防衛部隊に、絶望感が広がります。
T7 Op SS
 首都の危機に、ソ連軍は後方から追いついた歩兵とともに、全域で総花的な攻撃をかけます。1:1から3:1までの7カ所の猛攻により、自軍の6損害に対し、敵に9損害(後退により実質は6損害)を与え、最前線の部隊はWarsawまで3へクスに迫ります。

 同時に、この首都包囲網を突破せんと、市内の防衛部隊とModlin要塞の守備隊が、乾坤一擲の反撃を行います。戦闘比は4:1でしたが、結果は、1ステップロスのみで、包囲環は破れず。ここにWarsawの運命は決まりました。


T7S 前線の激闘
 第8ターン、Warsawは降伏し、残ったModlin要塞に対して、ドイツ軍の矛先が向けられます。5:1の攻撃の結果は、1/2(要塞効果で1/1)で、1部隊が消耗します。

T8D Modlin攻撃もポーランド軍が決死の防衛
 ソ連軍は、ルフトヴァッフェとソ連空軍が乱舞する前線を、全力で攻撃し、ソ連軍5損害:ドイツ軍10損害(!)を与えます。耐えかねたドイツ軍は、1へクスの後退をし、損害を軽減します。

T8PS 激しい消耗戦の中、Warsaw陥落
 第9ターン、行動の自由を得たWarsaw包囲部隊も、ポーランド軍最後の拠点-Modlin要塞に到着し、8:1攻撃で自動除去に。これにより、全ての勝利条件地点がドイツ軍の手に落ちます。

T9D Modlin陥落
 国土西部のポーランド軍は全滅し、ソ連軍の救援は届かず。ならば、Warsaw、Konigsberg、Lublinのいずれかを奪還せんと、猛烈な攻撃を継続し、第9及び第10ターンに、ソ連軍10損害:ドイツ軍18損害(実質13損害)を与えます。が、さすがにソ連軍の消耗も嵩み、約半数の部隊がステップロスに。

T9S
 このまま、膠着かと思われた第12ターン、ソ連軍は最後の切り札-空挺部隊を投入します。目標は、Lublin南部とKonigsberg東方。これにより3個スタックを包囲し、うち2つに、6:1と7:1の攻撃を実行します。結果、ソ連軍の損害0で、敵に4ステップの打撃を与えることに成功します。

T12S 空挺降下
 が、これにより、後方都市の安全が確保できたドイツ軍は、全部隊を前線に投入すると同時に、危険な空挺部隊を攻撃して、これを除去します。
T13D 空挺を殲滅
 万策尽きた感のあるソ連軍はなおも2ターンに渉って、攻勢を続けますが、戦力の低下とdrの不運により、ドイツ軍3損害に対し、自軍が10損害を受け、戦力をさらに消耗します。

T14S
 第15ターン、ほとんどの部隊がステップロスしたソ連軍に対し、ドイツ軍が逆襲を開始します。浸透戦術で前線をすり抜けたドイツ軍機械化部隊が、ソ連軍の補給線を絶ち、4個軍団を撃滅し、2個軍団を包囲下におきます。

これにより、南部及び中央部の戦線が崩壊し、ソ連軍はついに前線部隊を後退させます。この瞬間、ドイツ軍の勝利が確定しました。

T15D


 その後もドイツ軍は反撃を続け、南部から敵を圧迫。Brest要塞で唯一生き残ったポーランド軍との死闘を経て、Rozan要塞東でソ連軍戦線を崩壊させたところで、ゲーム終了に。ポーランドの勝利条件地点を全て制圧したドイツ軍の勝利でした。


T19D
終了時
 全シナリオ中、もっとも緊迫した戦いでしたが、それでもドイツ軍は強かった!ポーランドとソ連という東側の強力な陸軍国家に対し、数では劣りながら、これを撃退。まさに新戦術-電撃戦の優秀さが際立っていました。

 オリジナルの本シナリオでは、まさに史実通りで、ゲームバランスは目も当てられませんが、CMJ誌が追加したヴァリアントは、かなり面白かったです。if設定もOKという方ならば、十分に楽しめるのではないでしょうか?

 今月のソロプレイ第4弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「ポーランド人が想定したポーランド戦役」です。


T0
 史実では、ドイツ軍の電撃戦のデビューとなったわけですが、このシナリオでは、ドイツが戦略そのものを開発できなかったことになっています。まず、装甲師団が登場しません(電撃戦のためのツールであり、編成されていない想定です)。その他の機械化部隊は登場するものの、一切、浸透やオーバーランができず、移動力の大きな歩兵扱いです。また、空飛ぶ砲兵と言えるルフトヴァッフェもなく。装甲を集中し、近接航空支援で戦線を突破し、敵の後方システムを破壊するのが、電撃戦の要諦ですから、こういった処理がされています。

 いわゆるポーランド軍が想定していた第一次対戦型の兵力のぶつけ合いになるわけです。果たして、展開はどうか?

 第1ターンは特別ルールのため、基本的に従来の展開と同じです。ドイツ軍は無駄な攻撃を控え、敵を包囲できる3カ所でのみ、攻勢をかけます。結果、ポーランド軍6ユニットが包囲拘束されます。


T1D
 大きく変わったのは、ポーランド軍の対応です。装甲によるZOC to ZOCの浸透がないため、ポーランド軍は北部の突出部こそ後退させたものの、他は後方から部隊をつぎ込んでハイスタックを作り、可能な限り前線を維持します。

T1P
 第2ターン、こうなると、ソ連と互角の勝負を繰り広げたことのあるポーランド軍の強さが発揮されます。ドイツ軍はフルスタックを組んでポーランド軍を力攻しますが、そこそこdrに恵まれたにもかかわらず、ほとんど戦線は動かず。消耗回避のため、作戦的な後退はあるものの、一行に戦線の厚みは減らず。唯一、Gydnia攻防戦で敵を一撃で屠れたため、早期にHela要塞が陥落したのが、救いです。

T3D
 第4ターン以降、強襲に強襲を重ねるドイツ軍ですが、Mlawa-Modlin-Lods-Krakowの堅陣で迎え撃つポーラン軍を全く抜けず。損害は与えるもの、後方からの補充で、すぐさま増強され、不毛な消耗戦に巻き込まれます。ああ、電撃戦の戦略を持たないドイツ軍は、こんなにも苦労するのか!

T6D
 やっと戦局が動いたのは、第9ターンでした。正面攻撃は下策と認識したドイツ軍は、高速の機械化部隊を最西部に投入して薄い戦線を叩き続けます。ポーラン軍は北部の予備を投入して対処しようとしますが、徐々に戦線が広がったことで、兵力密度を維持できず、第10ターンについに西部の部隊が後退を開始します。
T9D


T10P
 いったんは、Bug河の戦線で防御行動を行いますが、3ターンに及ぶドイツ軍の猛攻で、ついに崩壊します。

T12D
 第13ターン、ここまでの鬱憤を晴らすように、ドイツ軍は逃げる敵を追撃します。中央では、まず、Warsawへの関門のLodsを包囲攻撃し、2ターンでこれを占領します。また、補給切れで動きが鈍ったポーランド軍を、ドイツ軍の快速部隊が捕捉し、第16ターンまでにLwow方面を平定します。しかし、ドイツ軍に残された時間は、後4ターンしかありません。

T13D
T16D
 第17ターン、かなり条件は厳しいもの、最後の希望を託して、Warsaw攻略戦が開始されます。Warsawを包囲すると、歩兵師団がフルスタックで強襲をかけます。が、最も強固な要塞ということもあり、ほとんど戦果はあがりません。

T17D
 なんとか、攻勢正面を増やさんと、北部のModlin要塞を機械化部隊が急襲しますが、こちらも後1ステップが抜けず。
T18D

 第19ターンが終わった時点で、Mlawa、Rozan、Modlin、Warsaw、Brestの5要塞が健在で、後1ターンで全て攻略することは不可能となり、ポーランド軍の勝利で終了しました。

T19D
 精鋭ドイツ軍が、後一歩まで行くものの、結局、ポーランドの攻略はならず。先の第二次露波戦争もそうでしたが、通常の戦争であれば、ポーランド軍は決して大国に引けを取りません。逆説的に言えば、史実でわずか2週間でポーランド戦役の大勢を決めたドイツ軍の電撃戦がいかに優秀だったかが、わかりました。
終了時

 今月のソロプレイ第3弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「ソ連軍、ポーランド側に立つ」です。

 このシナリオでは、ドイツの脅威に危機感を抱いたソ連軍が、開戦と同時にポーランド側に立って参戦するというものです。当然、独ソ不可侵条約は締結されておらず、ドイツは予想外の展開に衝撃を受けながらも、当初の目標を越えた軍事作戦を展開します。

 ドイツ軍の敵は、ポーランド軍に加え、21ユニットに及ぶ軍団規模のソ連軍です。勝利条件は、この二つの敵を打ち負かし、マップ上の全ての都市・要塞・町を占領すること。ターン数は幸いにして、20ターンまで伸びますが、ドイツ軍の撤退は、規定通りに行われるため、後になればなるほど戦力減少に悩まされることになります。ことに10ターン以降には、強力なるルフトヴァッフェが西部戦線に転出するため、それまでにいかに敵にダメージを与えられるかがポイントになります。

 第1ターン、対ポーランド戦を決意したドイツ軍が各地で一斉に国境を越え、第二次世界大戦が始まります。このターンの特別ルールのため、ドイツ軍は無駄な攻撃を控え、包囲できる3カ所でのみ、攻勢をかけます。結果、ポーランド軍5ユニットが包囲拘束されます。


T1D
 ポーランド軍は、この隙に前線の部隊を撤退させ、北部ではLods-Warsawラインを、南部ではLwow方面での守りを固めます。

T1P
 第2ターン、いよいよ、ドイツ軍の電撃戦が幕を開けます。制限のなくなったドイツ軍機械化部隊は、ZOC浸透やオーヴァーランを生かして、敵前線を蹂躙し、一瞬の隙を突いて、Lodsの背後に回り込み、Warsaw西市街地を攻撃。これを奪取します。まさに電撃戦!

T2D
 結果、Lods-Warsawラインを突破されたポーランド軍は、もはや戦線を維持できず、やむなく、Modlin要塞とWarsaw東市街地に立てこもります。その際にかなりの数のユニットが、Lods-Warsawに取り残されます。

 南部では、ドイツ軍の快速部隊(機械化及び山岳師団)が敵戦線の一部に攻撃をかけ、戦果を上げますが、まだ、大半が国境付近での掃討に割かれ、戦線を崩壊させることはできず。

 と、万全の介入準備をしていたソ連軍は、開戦後1週間も経たないこの時期に、ポーランド側に立って国境を越えます。快速部隊は、ニエメン川を越え、一気にWarsawまで2ターンほどの距離に接近します。


T2P
 第3ターン、この想定外の軍事介入に驚いたドイツ軍でしたが、参謀本部が的確な指示を出します。東プロイセンからWarsaw東方に浸透した部隊が、Rozan-Brest間に戦線を引き、ソ連軍に対する遅滞行動を行います。一方、主力は、各地で包囲したポーランド軍を包囲し、ルフトヴァッフェの近接支援を受け、次々と敵を撃破していきます。

T3D
 これに対し、ポーランド軍はWarsaw近郊の部隊をかき集め、西市街地奪還のため、一か八かの反撃を繰り出します。結果は、惜しくも1/2で、奪回ならず。

 また、窮地に陥ったポーランド軍を救わんと、ソ連軍の機械化部隊が、Rozan-Brestラインに攻撃をかけ、損害を与えます。が、ポーランド軍とソ連軍の合流を阻止したいドイツ軍は、1へクスずつの後退で時間を稼ぎます。


T3P
 第4ターン、思わぬ反撃に機を肝を冷やしたドイツ軍は、最低限の増援をRozan-Brestラインに送ると、ポーランド軍の分断と殲滅に入ります。これにより、ポーランド軍は、都市と要塞の狭い地域に押し込められ、野戦軍としての機能を失います。

T4D
 一方、南部では、ポーランド軍とソ連軍が合流を果たし、連続した戦線を引いて、Lublin-Przemysl間を維持します。

 後方から強力な歩兵軍団が追いついたソ連軍は、遮二無二、正面強襲をかけますが、若干の損害と引き換えに、ドイツ軍は戦線を死守します。


T4PS
 第5ターン、前線に歩兵が追いついたドイツ軍は、東方の守りを強化するとともに、Modlin要塞の中央部に強襲をかけ、これを奪取。ポーランド軍を完全に分断します。一方で、膠着していた南部では、機械化と歩兵、山岳部隊が、敵戦線中央に楔を打ち込み、1個スタックを包囲して、圧迫をかけます。

T5D
 もはや、ソ連軍だけが頼りの連合軍でしたが、兵力集中ができない(スタックできない)ため、ドイツ軍の堅陣を打ち破れません。

 第6ターン、ドイツ軍はLodsとModlin要塞を強襲し、これを奪取すると同時に、Warsawに対し、完全包囲を行います。そして、ついに都市爆撃-シーサイド作戦を決行します。

T6D
 第7ターン、全ての希望を失ったWarsawが、降伏します。ドイツ軍は東の戦線を維持しながら、残った要塞群の攻略へ。

T7D
 同時に南部でも、強襲と浸透で戦線が維持できなくなった連合軍は、共同防御をあきらめ、ポーランド軍はLwowと山岳地帯に籠城します。ソ連軍は、介入の方向とは真逆に、Zhitomirに向けて、厳しい退却戦を開始します。

T7S
 第8ターン以降は、中央部でMinskに向かって逃げるソ連軍に対し、追いすがって打撃を与えるドイツ軍の競争になります。Pripet湿原を南側面の天然防壁にしながら、ソ連軍が戦線を維持しながら、徐々にMinskポケットに退却していきます。ドイツ軍は、機甲部隊を中心に戦線翼端に攻撃を集中し、来るMinsk決戦に向けて、敵兵力の消耗に努めます。

T9D
 一方、南部では、敵包囲陣の掃討を終えた機械化部隊が、平原を突進し、森林に防衛線を張るソ連軍の南北端を突破。3ユニットを除き、大半の部隊を包囲してしまいます。

 第10ターン、Minsk周辺に辿り着いたソ連軍は、地形を利用した半円形陣を引きます。これに対し、空軍の撤退で攻撃力を減殺されながらも、ドイツ軍の精鋭機甲部隊が敵戦線の南北端を、追いついた歩兵が中央部を圧迫します。強力な打撃に耐えかねたソ連軍は、徐々に後退し、第12ターンについにMinskが包囲されます。

T10S
T12D
 この時、南部では、第11ターンまでにZhitomir周辺の敵を排除したドイツ軍が、直接攻撃に移ります。2ターンに及ぶ攻防の結果、南部の要衝Zhitomirが陥落します。

T13D
 そして、戦闘は、最後のMinsk攻防戦に。第13ターン、連絡路を遮断し、Minskを完全包囲したドイツ軍は、全周囲からの強襲をかけます。4:1の戦闘の結果は、0/2!ついにソ連西域の最大都市が陥落し、両軍は休戦を結びます。ドイツ軍の電撃戦で始まり、ソ連軍の介入で激化したポーランド戦役は、ドイツ軍の勝利で幕を下ろしました。

T14D
 ソ連軍の参戦をもってしても、ドイツ軍のブリッツクリークを止めることはできず。実験段階から抜け出したばかりの新戦術でも、旧態依然の軍隊相手にはきわめて有効でした。

終了時
 なお、ルールブックの作戦の指針では、ソ連軍は可能な限り速やかにワルシャワ付近に進行し、ポーランド軍とともに防御戦に当たるようにと、書かれています。が、今回のようにドイツ軍が両軍の間を遮断すると、それはほぼ不可能でしょう。そうなると、一部の遅滞戦術を除き、主力部隊はMinskポケットに地形を利用して籠城した方がいいかも。

 ともあれ、ドイツ軍にのみ、浸透とオーバーランが可能な状況では、勝ちはなさそう。となれば、ソ連軍が最大戦力で介入し、かつ、「電撃戦」が可能な「トハチェフスキの介入」シナリオが、最もバランスに恵まれているようです。

 ぜひ、ポーランド・ソ連連合軍を指揮していたいという方がいたら、ご一報ください(笑い)。

 今月のソロプレイ第2弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「第二次露波戦争」です。

 第一次世界大戦の終了により、独立したポーランドは、内戦や諸外国の干渉で消耗したソ連に対し、1920年に領土拡張のための戦争を仕掛けました。初戦はポーランドが押していましたが、労農赤軍の反撃により、一時はワルシャワ近郊まで攻め込まれます。が、「ヴィスワ川の奇跡」と呼ばれる騎兵による反撃が成功し、あのトゥハチェクスキー率いる赤軍を全面撤退させます。結果、ポーランドは、リトアニア中部とガリツィア地方を手に入れることに成功します。

 このシナリオは、その雪辱を果たさんと、独ソ不可侵条約を結んだソ連軍が、ポーランドに軍事侵攻するものです。

 ソ連軍は、ヨーロッパロシアにおける軍事力の大半をつぎ込んでいます。規模こそ違えども、1ユニットあたりの戦力は、ポーランド軍の2-3倍(最強の緒兵科連合軍団だと4倍以上!)にあたります。この打撃力を持ってすれば、強襲でワルシャワを奪取できると思われましたが・・・ソロ演習でワルシャワ直撃を試みたところ、前面まで行くものの、地形を利用したポーランド軍のハイスタックに阻まれ、仁義なき消耗戦に。敵の損耗も尋常ではありませんでしたが、ソ連軍が先に出血多量で攻勢停止となり、ポーランド軍がワルシャワを守り切りました。

 そこで新たに考え出した作戦が、長距離旋回による西方からのワルシャワ包囲です。ワルシャワから5へクス以内(ワルシャワ守備地域)にソ連軍が進入するまで、分割線より西側のポーランド軍が行動できない、というルールを利用します。まず、機械部隊など足の早い主力をLwow-Krakow経由で、ワルシャワ守備地域を迂回させながら北上させます。その間に歩兵・騎兵部隊を、ワルシャワ守備地域を半包囲する位置に進出・待機させます。主力がLods付近まで到達したならば、一斉にワルシャワ守備地域に雪崩れ込み、東・南側を中心に防衛線を崩壊させます。あとは、大兵力にものを言わせて、強襲を繰り返し、ワルシャワを奪取するという計画です。


T0
 第1ターン、先のポーランド戦争で失った土地と名誉を奪還すべく、ソ連軍がポーランド国境を越えます。主力は南方方面軍で、機動力の高い戦車・自動車化・緒兵科連合部隊を中心に、全兵力の7割のユニットが、全速力で西進を開始します。一方で、北部では、ワルシャワ周辺の間接包囲のため、狙撃兵・騎兵の3割のユニットが、国境警備隊を排除しながら、西進します。

T1ソ連
 ソ連空軍の交通妨害で移動困難の部隊を拠点防御にしながら、南部の主力は敵の捕捉を逃れようと敵に先んじて退却を開始します。

T1P 交通妨害で退避が遅れる
 第2ターン、突進するソ連軍は、逃げ遅れた敵を包囲殲滅しながら、サン川南方を越えます。一部の部隊は、ルブリン経由での迂回を試みます。ここで、全面的な攻撃もできましたが、後の激戦に備え、損害の少ない高比率戦闘のみを行います。

T2S 南部を西進
 ポーランド軍は、南部の丘陵を利用して、時間稼ぎのための遅滞戦線を引きます。

 第3ターンから第4ターンは、Krakow東方地域でソ連軍とポーランド軍が戦闘になります。ソ連軍は大兵力にものを言わせ、毎ターン、2-3ユニットずつを撃破するものの、巧みな遅滞戦術により、前進速度は鈍ります。


T3終了時
T4P 遅滞戦術をしながら主力は後退
 第5ターン、猛攻を加えるソ連軍により、わずか3ユニットまですり減らされた南部部隊は、Katowice北東に撤退します。と、ここまでの遅滞戦術により、北部から転進してきた一線級歩兵が到着し、ソ連軍の進路を封鎖します。

T5S
 正面攻撃箇所が2カ所しかないため、機動戦の余地がなく、第6ターンから、この狭い地域での消耗戦になります。
T6P 隘路を封鎖
 ソ連軍は空軍を投入して、毎ターン、1-2ユニットずつを除去しますが、ポーランド軍は補充や増援を投入して、一歩も引きません。ターンも10ターンを越え、ただただ、時間だけが過ぎていく展開に、ソ連軍が焦り始めます。

T8S
 が、第12ターン、さすがに度重なる強襲により、ポーランド軍の予備が底をつきます。ついに主力部隊に対して、3:1攻撃が可能になり、ポーランド軍はじりじりと後退を始めます。
T12P ついに後退開始
 それでも、巧みな部隊運用で正面へクスを限定し、第16ターンまで、遅滞戦術を繰り広げます。

T16S
 残りは、4ターンのみ。後がなくなったソ連軍は、本来ならばLods付近まで到達してから実施予定だった一斉攻撃を、第17ターンに発動します。ワルシャワ守備地域を半包囲していた歩兵・騎兵が東と南から、機械部隊が西から、満を持して突撃します。これにより、主力歩兵の6個師団が壊滅し、4個師団が包囲下に取り残されます。

T17S 全面攻勢
 ポーランド軍は、生き残りの部隊で薄いながらも防衛線を引くとともに、行動制限を解除された全部隊をLods-Warsaw防衛線に向けて、全力移動させます。

T17P
 第18ターン、ソ連軍は正面から高火力を終結し、包囲下の部隊と敵スタックを撃破しながら、Warsawに迫ります。東方から攻撃をかけた歩兵・騎兵の連合部隊が6:1でWarsaw東市街地を強襲し、一撃でこれを奪取します(0/4)。

T18S
 残り2ターンで、Warsaw西市街地を制圧できるか?第19ターン、ソ連軍はなりふり構わず部隊を投入し、Lods-Warsaw防衛線に攻撃をかけます。が、ここにきて、drの女神は微笑まず。3カ所の攻撃は失敗し、ポーランド軍はギリギリで戦線を維持することに成功します。これにより、北部からの増援が到着し、戦線は万全な厚みとなります。

T19S
 もはや、勝利は不可能ですが、せめてもと、ソ連軍が最後の攻撃をかけます。ほぼ1:1攻撃でしたが、執念の粘りで相互損害を与えたところで、ゲーム終了。最後までWarsaw西市街地を守り切ったポーランド軍の勝利となりました。

T20S ワルシャワ落ちず
T20P
 勝利までは行きませんでしたが、はじめのWarsaw強襲よりは長距離旋回作戦は遙かに可能性がありました。想定外だったのが、第6ターン以降のKatowice北東の消耗戦で、北部から撤退してきた部隊がソ連軍の進撃をふさいだため、実に6ターンに渉って足止めを喰らいました。その後も部隊を犠牲にしながら、第16ターンまで(実に10ターン!)遅滞戦術を行い、結果、一斉攻撃が遅れ、もう一歩が届かず。

 終了時にもソ連軍にはまだ十分な余力があったので、もう少し早めに見切りをつけてもよかったかも。また、ルールには記載がないのですが、ヴァリアントで使えるはずの2個の空挺部隊を投入(降下)できれば、決定的な場所で包囲攻撃ができるので、Warsaw奪取も十分にありえるでしょう。

 こんなマイナーアイテムの仮想ヴァリアントに対戦希望があるとは思いませんが、奇特な方がいたら、ご一報ください(笑い)。

 今年は、あのポーランド戦から80周年ということで、一月遅れですが、関連のソロプレイをアップします。
 今月のソロプレイは、第2次世界大戦の発端となったポーランド戦役を題材とした、「電撃戦1939」(CMJ)です。CMJ の初期の別冊で、バランス的にはかなり厳しい戦いを、師団単位で描きます。


T1D全景
 ドイツ軍には、戦車・自動車化・緒兵科連合(軽師団)の3つの機械化部隊があり、ZOC浸透とオーバーランができます。ポーランド軍にもそれなりの兵力はいますが、機械化ユニットは皆無で、全てが歩兵扱いです。

 展開としては、南北に広がるポーランド軍を、ドイツ軍の機械化が浸透・蹂躙し、戦線を分断。あとは、歩兵のスチームローラーで、押しつぶしていく一方的な攻勢です。第6ターンにはソ連軍も軍事侵攻し、10ターンを待たずにポーランド軍が一掃されて、ゲーム終了となります。ポーランド軍にできることと言えば、都市・町・要塞などに立てこもり、敵に時間と兵力を浪費させることと、機を見て(全滅上等で)機械化部隊に逆襲をかけることくらいでしょうか?

 その分、ドイツ軍には勝利条件は厳し目に設定されており、
1)敵を全滅させる。
2)損害を15CP以下に抑える。
3)敵の国外脱出を15CP以下に抑える。
の全てを達成しなければなりません。

 第1ターン、ドイツ軍はポーランドへの侵攻を開始します。が、特別ルールにより、敵領内への1へクスのみの進入と戦闘での除去不可(最高戦闘比の制限と後退での全損害充当)となっているため、次ターンに向けての準備となります。可能な限り、敵を包囲できる箇所に侵攻させるとともに、ばらけている機械化部隊を集結し、オーバーラン可能なスタックを作ります。同時に、戦闘後前進による敵包囲を目的に、最小限の戦闘を行います。

 結果、3カ所の7:1攻撃は無傷で成功し、敵の4ユニットを包囲することに成功します。唯一、6:1攻撃で1/1となり、初損害が出ます(ドイツ軍の損害ポイントCP:1点)。


T1D
 ポーランド軍は、包囲された部隊と最低限の足止め部隊を前線に残し、残りは可能な限り西方へ撤退します。次ターンから敵の浸透があるため、兵力密度が下がることを承知の上で、連続した隣接戦線にならざるを得ません。
T1P

 第2ターン、世界初の電撃戦が幕を開けます。装甲/機械化によるオーヴァーランを3カ所で行い、足止め部隊を蹂躙すると、突破口から予備の機械化ユニットと主力の大量の歩兵が殺到し、敵の主戦線に襲いかかります。ここでも、敵の殲滅とともに、戦闘後前進による敵捕捉を主眼に攻撃をかけ、4ユニットを包囲下におきます。

 さらに後方に取り残された敵に対し、全面からの包囲攻撃を行い、これを殲滅します。ちなみに、このゲームでは敵ZOCを無視して退却ができるので、確実に除去するには、全包囲攻撃か、8:1以上の自動除去が望ましいです。

 ポーランド軍首脳が予想だにしなかったドイツ軍の高火力・高機動により、ポーランド軍18ユニットが消滅します。ドイツ軍の損害はわずかに2ステップのみです。


T2D
 全ユニットの1/3(!)を一気に失ったポーランド軍は、這々の体で要塞地帯及びWarsaw方面への撤退に入ります。南部については、Lwowを目指して退却します。

 同時に、このターンを逃せばほぼ組織的な反撃は不可能と判断したポーランド軍は、北部で乾坤一擲の反撃に出ます。目標はケンプ装甲師団!要塞の隘路を浸透してきた敵に対し、両翼から包囲攻撃を仕掛けます。敵の損害を与える確率は1/3でしたが・・・見事に成功!1ステップの損害を与え、3CPを獲得します。ドイツ軍の累積CPは6点に。


T2P 乾坤一擲の反撃!
 第3ターン、後方に残った残敵掃討とともに、ドイツ軍主力はLods及びModlin要塞を強襲します。高火力の歩兵が籠もるLodsは、ルフトヴァフェを投入しても1:1しか立たず、1/1に。代わりに装甲を集中したModlin西要塞は、なんと自動的除去に!ポーランド軍にもはや打つ手はなく、都市及び要塞にハイスタックするのが、精一杯です。

T3D
 一方、南方では、機械化部隊による森林迂回と歩兵による正面攻撃により、ほとんどの部隊を殲滅・捕捉されます。わずかに生き残った1個師団強がLwowに籠もります。ドイツ軍の累積CPは7点に。

 第4ターン、ひたすら防御するだけのポーランド軍でしたが、ここに至り、頑強な抵抗を見せます。自らも損害を受けながらも、Modlin要塞とLodsの戦闘で2損害を与えるとともに、南方でも1ステップを消耗させます。これにより、ドイツ軍の累積CPはついに10点に。

T4D
 が、これが限界でした。第5ターン、もはや機動の余地もなく、急速に戦力を消耗したポーランド軍は、ルフトヴァフェを投入した包囲攻撃により、次々と壊滅します。ポーランドに残されたのは、Warsawと3つの要塞のみ。

T5D
 第6ターン、ポーランドにとって、事態はさらに悪化します。ソ連軍による軍事侵攻!この火事場泥棒といえる攻撃によって、東西から挟撃されたポーランドの消滅は決定的になりました。同時にドイツ軍はWarsawを包囲して、ゲルニカで行った恐怖爆撃(シーサイド作戦)を発動します。

T6D OpSS
T6D
 事前の情報によって、撤退を開始していた各地のポーランド軍は、一斉に中立国国境に移動します。

T6P
 第7ターン、ついにWarsawが陥落。生き残ったわずかなポーランド軍は、リトアニアとルーマニアに脱出します。足止めのために残った最後の1個師団が、ソ連軍に殲滅されたのは、第8ターンでした。

T8S
終了時
 勝利条件に照らしてみると、
1)敵を全滅。
2)ドイツ軍の損害は、12CP。
3)敵の国外脱出も12CP。
となり、ドイツ軍の勝利となりました。

 せっかく、連結マップもできたのだからと、次に下総さんと「独ソ電撃戦」(CMJ)拡大キャンペーンを対戦しました。ドイツ軍が下総さん、ソ連軍をmitsuが担当します。

DSCN2545

 序盤、ドイツ軍は前線のソ連軍を屠りながら前進を続けます。が、北部から装甲部隊を転用しなかったため、南部ではがっちりと戦線を保持して後退していきます。さらに、余剰の戦車師団を北部に廻して、ダウガフピルス方面への突進を防ぎます。

T3
 ドイツ軍は北部の装甲部隊を全てリガ方面に投入し、力押しで前進します。ソ連軍も十分なはずの兵力を振り分けていたのですが、drが炸裂し、リガが占領させます。

T6
 が、南部では地形を最大限に生かした戦線形成が奏功し、最終ターンまでパラノウイッチとウォルナの防衛に成功します。ドイツ軍が大量の師団を消耗(EX)していたため、ソ連軍の勝利になりました。

T8
 と、気がつくと、軍神さんはじめ、業界の名だたるプレイヤーが観戦に来ていまして。「ドイツ軍の機動が肝だな」とか「ソ連軍もギリギリ守れそう」とか、盛り上がっていました。

DSCN2543
 確かに、マップが拡大しただけで、ドイツ軍の選択肢が大きく増え、抜群に面白くなっています。機動力に劣るソ連軍にとっては、兵力バランスを取るのが非常に頭を使うようになりますが、これも「いとおかし」。しばらく、「蘇った古典」で楽しめそうです。

 どうにか業務が一息でき、今年度はじめて休日出勤がなくなりまして。すわ出陣と、千葉会へ行ってきました。

DSCN2534

 お昼過ぎに来場したはねはねさんを誘って、3時代を駆け抜けた一番ホットな作戦級アイテム「独ソ電撃戦」(CMJ)のリガ'41を対戦することに。あえて不利なソ連軍でいいですよと、はねはねさんが労農赤軍を、mitsuがドイツ軍を担当します。

 序盤、ドイツ軍は国境のソ連軍を一掃し、リガ及び東方へ突進します。が、老練なソ連軍は、要の戦車師団2個を東方へ、3個をリガ方面に撤収させ、後方に配置した歩兵と共同でダウガフピルスからイエルガヴァまでの防衛線を引きます。

T3

 ドイツ軍は機械化部隊を二つに分け、前面の敵を攻撃しながら、両方向で機動戦を仕掛けます。ダウガフピルス前面で強力な7及び8戦力戦車師団が出現し、うち、7戦力戦車師団が自動車化師団と相打ちとなります。一方、リガ方面でも側面からの浸透を狙いますが、地形を巧みに利用した防御に食い止められます。

T5

 やっと、歩兵師団が追いついてきた第8ターン、ソ連軍はイエカヴァで自動車化師団に包囲攻撃を敢行。これがEXとなり、ドイツ軍の勝ちはなくなります。

T8 自動車化師団がEX

 それでも、ダウガフピルスとクルストピルスを占領し、補給路さえつなげられれば、引き分けだったんですが・・・4:1で唯一出してはいけない「C」となり、この瞬間、ソ連軍の勝利が確定しました。

T8D

 ああ、圧倒的な有利なはずのドイツ軍で敗れる・・・ソ連軍は練度の高い防衛計画とアントライド、drに恵まれないと厳しいはずですが、さすが歴戦のはねはねさんは強かった!

 朝一でやってきたエンジョウさんを誘って、表題の「独ソ電撃戦(CMJ)リガ'41」をプレイしました。戦場の広さは同じですが、中央軍集団に比べ、戦力は圧倒的に少なく。

DSCN2489
 とりあえず、お試しでしたが・・・ソ連軍を担当したmitsuがセットアップの不備により、第1ターンに貴重な2個戦車師団を包囲されまして。
T2
 ただでさえ苦しい戦力事情では致命的で、「やり直しましょうか?」と水を向けてもらいましたが、試しなので行くところまで行きましょう、と継続。
 生き残った戦車師団で遅滞戦術を試みますが、ドイツ軍の機動力に翻弄され、盤端の都市を次々に占領されます。マップ外への突破こそ防ぎましたが、乾坤一擲の反撃が不発に終わり、リガが占領された時点で、勝ちはなくなりました。
T5
 結果的には惨敗でしたが、2個師団がきちんと生きていれば、また、アントライドが機能すれば(3-4戦力がほぼ未登場)、もうちょっといい勝負にはできたかも。ともあれ、少ない戦力故に考えることも多く、このヴァリアントだけでも楽しめそうです(ちょっとバランスは厳しいようですが)。
 マップを連結すると、ドイツ軍のオプションとソ連軍の悩みが倍加し、かなり面白そうです。ルールは全く変わっていないのに、戦場が拡大しただけで、これほどとは。中黒デザインは、デヴェロップでもキッレキレです。次回以降に、ぜひ、再戦したいものです。

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