歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

WWⅡ 北アフリカ・中東戦役 

 平さんが来たところで、「える☆あらめいん」(アークライト)をエンジョウ・mitsuの3人で対戦しました。このゲームは「ばるばろっさ」(アークライト)の姉妹ゲームですが、本家と比べるとかなり「過酷」な展開になります。
 まず、補給カードが原則として初期手札のみのため、なかなか、高ポイントカードの購入が進まず。地味に自動車化歩兵等を集めて、ちまちま、町や都市を攻略していくしかありません。
 序盤、それぞれが歩兵部隊を揃えて、地道にボックス陣地を取ります。mitsu軍団とエンジョウ軍団が地歩を固める一方、平軍団は砲兵を中心とした軍団編成を進めます。
える☆あらめいん
 エンジョウ軍団は戦いの神-砲兵を中心に攻撃をかけ、破壊された敵の機甲旅団を戦車修理で回収、さらにイタリア軍を上手く(?)パージして、司令部で配置するというローテで効率よく攻略を進めます。平軍団も砲兵と自動車化歩兵、イタリア軍戦車を組み合わせて、これに続きます。mitsu軍団は早めに装甲連隊をゲットし、攻撃をかけるものの、カード廻りがいまいちでほとんど町を攻略できず。
 終わってみれば、4カ所の要地を攻略したエンジョウ軍団の圧勝でした。

 スタートは、BIBIさんと2人だったので、ゲーム談義の後、「Panzer Waffe North Africa」(CMJ)を対戦しました。陣営は、枢軸軍(BIBI)対連合軍(mitsu)です。
全景
 第一戦は、枢軸軍に第1ターンから「補給切れ」がきて、押しまくれるかと思いきや、3ターン目に今度は連合軍の「補給不足」に。やむなく「モンティ」を投入して凌ぎますが、枢軸軍も「ロンメル」で対抗。
 一進一退の攻防が続きましたが、最後はロンメルのダブル攻撃が効いて、枢軸軍の勝利となりました。
側面からの撃破も間に合わず、敗北
  第2戦も、同じ陣営で開始。両軍とも力点を作り、司令部攻撃を狙いますが、「捕獲戦車」や「反撃」など巧みな防御で突破できず。
圧倒的な物量で、最後の一手を粉砕
 最後は、またも「ロンメル」で枢軸軍がギリギリで寄り切れそうだったのですが、ここで「圧倒的な物量」が効いて、一歩先に連合軍が突破を果たし、勝利しました。直前に「チャーチルの決断」で「圧倒的な物量」を回収したのが大きかったです。
激戦
 このシリーズは、読みと引きが抜群に面白いです。スタートや合間にプレイするには、もってこいですね。

 このまま、今度はWWⅡ中期の戦車戦をやってみたいと、「PANZER WAFFE North Africa」(CMJ)を対戦します。枢軸軍(mitsu)対連合軍(BIBI)です。
 序盤、枢軸軍は「イタリア軍奮闘」で堅い歩兵戦車を撃破すると、「鹵獲戦車」でマチルダをゲットし、これを防御に使います。続いて「イタリア軍戦車隊」と増援で右翼を補強すると、4号長砲身型で前面の敵を排除し、敵陣地に浸透します。このまま、押し切りかと思われましたが、連合軍は「チャーチルが来た!」「守将モンティ」でカードを補充すると、中央部で反撃に出ます。ドイツ軍は「8.8cm高射砲」で迎え撃ちますが「弾幕射撃」で無効に。ともに、大乱戦の中、お互いに司令部のカードが尽き、先にダメージを与えた方が勝ちの状況に。手番から行くと、連合軍が先手のはずでしたが・・・枢軸軍は虎の子の「迂回戦術」に成功し、薄氷の勝利となりました。

NA R1
 第二戦も、同じ陣営で再戦。枢軸軍は替わらずに「イタリア軍奮闘」「鹵獲戦車」「イタリア軍戦車隊」の組み合わせで優位に立つと、主力となる中央部を増強し、敵司令部に突進します。連合軍も右翼を増強し反攻に出ますが、今度は「8.8cm高射砲」の待ち伏せを喰らい、ジリ貧に。結局、そのまま、枢軸軍が押し切って勝利に。
NA R2
 第三戦は陣営を入れ替えて、枢軸軍(BIBI)対連合軍(mitsu)に。やたらと戦車を増強した連合軍は、数の力で正面を押し破り、優位に立ちます。が、中盤、枢軸軍はイベント「砂漠の狐」で陣営を立て直すと、「イタリア軍奮闘」「イタリア軍戦車隊」で主導権を取り、反転攻勢に。おお、まさに史実っぽいゾ!連合軍も「頼りになるハニー」で「8.8cm高射砲」を避けると、「守将モンティ」でカードを補充し、同時攻勢に出ます。が、ここで「鹵獲戦車」シャーマンを先頭に立てた枢軸軍が、司令部を直撃。連合軍は「圧倒的物量」で2両を撃破するものの、最後は4号スペシャルにとどめを刺され、敗北となりました。
NA R3

 午後になって、都内の知り合いの方がぽつぽつと参加されまして。奥津城さんも来たのですが、あまり時間がないということでしたので、簡単にいける「PANZER WAFFE North Africa」(CMJ)を対戦しました。陣営は、ドイツ軍(mitsu)対イギリス軍(奥津城)です。

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 前半、ドイツ軍は4号長砲身砲を軸に打撃小隊を編成し、次々に敵戦車を撃破していきます。これに対応するには敵の主力の正面にスタックして消耗戦にするか、別の戦線を突破して圧力をかけるか、がポイントになります。奥津城さんは以前にプレイした「PANZER WAFFE」の感覚が強く、東部戦線とは違い地形もないため、イギリス軍はこの対応に追われ、投入すると撃破される悪循環に。結局、出血多量でAFVが枯渇し、ドイツ軍が寄り切りました。

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 第二戦も、同じ陣営で対戦です。イギリス軍は先の戦訓を生かして、ドイツ軍の攻撃小隊の前にハイスタックを作り、反撃をかけますが・・・ここで、88mm砲の待ち伏せ!兵力差が逆転し、逆突破になりかけますが、そこはボックス陣地で凌ぎます。ならばとドイツ軍はさらなる兵力を増強して、これを撃破。そのまま、押し込んで、勝利となりました。

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 個々のAFVは弱いですが、ハイスタックを作って後方を狙う作戦に、奥津城さんは「ずいぶん、東部戦線とは違いますね~」とのことでした。そういった意味では、まさに北アフリカらしいとも言えます。

 と、これを見ていたPさんが名乗りを上げ、インストプレイになります。中盤までは、イギリス軍のアクションやイベントがうまく決まり、一進一退の攻防になります。ドイツ軍の配置ミス(防御小隊に誤って部隊を配置)も重なり、イギリス軍が押し気味に。こりゃ、ロンメルイベントが必要かとカードを廻しますが、先に来たのが「補給切れ」。

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 イギリス軍が押せ押せで突撃を開始し、中央小隊を撃破して突破に成功します。と、ここでロンメルが来ましたが、AFVも枯渇しており、万事休す。イギリス軍の勝利となりました。この一手違いが大きな転機になるあたりは、さすが傑作です。

 この後、本当は中黒さんを捕まえて、ちはら会名物「デザイナーに挑戦」をしたかったのですが、「ええ、発売後は全くプレイしていません」とデザイナーあるあるに。挑戦は、またの機会にします(笑い)。

 ゲムマで手に入れたばかりの「PANZER WAFFE NORTH AFRICA」(CMJ)を持って、BIBIさんが来場しまして。早速、Tommyさんにインストプレイしていました。1ゲームで15分程度のプレイアビリティが効いて、二人でなんと5連戦。結果は、経験を生かしてBIBIさんが連勝するも、最後の一戦でTommyさんが勝利していました。

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 その後、mitsuとエンジョウさんがこれを借りて、さらに二戦に。両陣営とも司令部カードがなくなるほどの激戦になりましたが、mitsuが先に一撃を与えて勝利となりました。

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 初プレイのエンジョウさんは、初期の戦車のあまりの弱さに嘆いていましたが、わずかなカード枚数で、北アフリカらしさと奇跡のバランスが取れていることを絶賛していました。

 千葉会のお誘いで参加しているゲームマーケット2019春に、今回も行ってきました。5月にもかかわらず、猛烈な暑さでしたが、新会場の青海展示場は、ビッグサイト時の2倍近い広さで、かつ、空調も快適でして。肝心のyagi会長がお仕事で参加できず、代わりに金吾さんとまったり過ごし、えーゲームやサンセット、YSGA、グループ乾坤一擲などを回ってきました。

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 以下が、この日の戦利品です。
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 傑作戦車小隊カードゲームの「PANZER WAFFE」(CMJ)の新作 North Africaが出ていたので、早速購入。ちょうど会場に来ていたBIBIさんを誘って、試遊卓で2戦をしました。BIBIさんが希望でイギリス軍を、mitsuがドイツ軍を担当します。

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 第1戦、左翼に傾注したイギリス軍が、数を頼りに猛攻を仕掛けますが、ここに88mm対空砲!主力のシャーマンとグラントが瞬殺されます。

88mmの咆吼!

 ドイツ軍が右翼で逆襲をかけ、ここを突破。そのまま、司令部を蹂躙して、勝利しました。

R1 ドイツ軍が左翼で突破

 第二戦は、またもイギリス軍が左翼に傾注し、突撃をかけます。今回も88mm対空砲で待ち伏せしますが、弾幕射撃が効いて、無力化されます。突入に成功したトミーは、司令部攻撃を始めます。

 ドイツ軍はここでロンメルを投入し(射撃2回!)、損害を受けながらも、中央のカンプグルッペでイギリス軍部隊を粉砕します。

 逆襲で中央で攻勢をかけたところ、イギリス軍はボックス陣地を築いて抵抗します。ならば、正攻法でと、イタリア軍戦車隊の支援の元、5両の戦車が正面攻撃でこれを粉砕。ドイツ軍の連勝になりました。

R2 ボックス陣地を正面から強襲

 戦車の性能ではイギリス軍が上ですが、様々な戦術の柔軟性はドイツ軍に軍配が上がります。そういった意味では、初期はイギリス軍の方が難しいかなと。また、やり込んで見たいです。                                                         

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