せっかくのGWということで、大学時代の同期らで、茨城史跡ツアーを予定したのですが、前週に突然、「大山湖畔公園」管理事務所から連絡が・・・クラウド・ファンディングが成立し、ついに鹿島海軍航空隊跡地の公開が決まったとのこと!
 これだけは外せない!と、急遽、日程を組み替えて、5月4日に、再び、大山スロープへ。すでに、最終案内が始まっていましたが、途中から合流し、ほぼ全ての建物を見学できました。
 30年前まで、病院として使用されていた司令部跡。築90年近いはずですが、やはり手入れされていたこともあり、頑丈な構造そのままに、当時を偲ぶことができ。
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 20m以上の高さを誇るボイラー施設の煙突。広大な敷地内全てをまかなっていたセントラルヒーティングは、当時としては相当、画期的でした。
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 こちらは、今でも稼働できそうな大型ボイラー。頑丈過ぎて、解体もままならないとか。
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 台座だけが残された発電所跡。廃墟と緑の組み合わせは、過ぎ去った時を思い起こさせます。
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 往時は、水上機を引き上げた大山スロープ。今はマリンスポーツの格好の緩斜面に。
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 最後に、開放された屋上からは、どこまでも青い霞ヶ浦と皐の空が。遠くスロープに目をやれば、何も知らないだろう若者達が、水上バイクやヨットのマリンスポーツに熱中している姿。これこそが平和、これこそがかけがえのない時間。
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 旧軍のもたらした理不尽さを知っている今だからこそ、二度と起こさない、二度と起こさせないという、強い思いが湧いてきました。
 地元ではあの戦争を思い出すものは撤去したいという、意見もあったそうです。それでも十分に話し合って、入念に準備して、やっとプレ公開に。7月から、土日限定ですが、一般公開を始めるそうです。ぜひ、多くの方にと、美浦村の方々からも頼まれました。
 これだけ、広大な敷地が開発もされず、当時のまま、残っているのは奇跡的。関心のある方は、直接、現地へどうぞ。
 ちなみに、自動車整備場跡で開かれている週末カフェのシラウオ丼も、絶品です。