今月のソロプレイ第4弾は、「TANKS+」(CMJ)より、東部戦線追加シナリオAS19「合い言葉『自由』」です。いわゆるコルスン包囲戦で、第3装甲軍団による救出作戦を描いています。
 ドイツ軍の兵力は強力なTigerが4両とPantherが2両です。うち、1両でも盤端から突破するか、ソ連軍を全滅させれば勝利です。ソ連軍はパンターになら引けを取らないT34/85が4両に、命中すればどんな敵でも粉砕できる120mm砲搭載のJSⅡが2両となっています。
T0
 セットアップですが、ドイツ軍は遮蔽物を利用しながら距離を取って撃ち合えるように、中央付近の森への最短ルートの位置に付けます。ソ連軍は南端付近の森か、中央の建物に接近できる位置に配置します。
 第1ターン、ドイツ軍は計画通り、前進をします。
T1D ドイツ軍が前進
 ソ連軍もそれに対抗すべく、T34の2両とJSⅡが前進を開始します。ここで、森に陣取ったパンターが中距離での臨機射撃を実施し、一発を命中させるも距離があったため、装甲に弾かれます。
T1S 中距離で防御射撃を命中させるも・・・
 第2ターン、ドイツ軍はじりじりと前進を続けます。視線が届かない位置にいるソ連軍は、敵の進出を待って待機します。
 第3ターン、Tigerの前進が順調にいったため、森にいたPantaherが動きます。いったん後退し、向きを変えると隣接へクスへ。これで、射界が通ったPantherが前進射撃でT34に発砲し、ついに1両を仕留めます。
T3D T34の1両を撃破
 ソ連軍は生き残ったT34を建物に入れて遮蔽すると、重装甲を誇るJSⅡが射撃戦を挑むべく、前進を行います。
T3S 遮蔽物に入り込む
 第4ターン、この状況なら数的優位を取れると踏んだドイツ軍は、巧みな機動で敵の半数だけを相手にできる位置に突進します。3両の虎が前進射撃を行い、高い命中精度で建物に籠もるT34に命中弾を出します。強力な88mm砲弾が傾斜装甲を撃ち抜き、T34が撃破されます。
T4D
 怒り心頭のイワンは、JSⅡを停止させ、虎に向かって発砲します。2発とも命中となり、Tigerの重装甲を撃ち抜き、1両が炎上。が、もう1両は、キャタピラへの命中で移動不能に止まります。
T4S スターリンの120mm砲が虎を引き裂く
 第5ターン、残った3両のTigerと2両のJSⅡの壮絶な撃ち合いとなり、虎の放った3発が全て命中となります。1発は敵の砲塔基部を直撃し、撃破。が、2発は防御力8という驚異的な重装甲に弾かれます。
T5D 虎のパックフロント戦術
 ソ連軍は残った1両のJSⅡで射撃をしますが、こちらは照準器の差で命中せず。やむなく、最後の予備のT34を前進させ、建物に入ったPantherの側面を取ります。
T5S
 第6ターン、3両のTigerはスターリン重戦車にパックフロント戦術で集中射撃を見舞います。が、またも厚い装甲に弾かれ撃破はならず。ただし、1発がキャタピラを撃ち抜き、JSⅡを移動不能にします。また、Pantherは急速旋回して向きを変えると、前進射撃でT34の1両を撃破します。
T6D 激しい撃ち合い
 残り2両となったソ連軍は必死の抵抗を見せ、JSⅡの射撃でTiger1両を撃破。さらにPantaherに命中弾を出しますが、こちらは傾斜装甲に弾かれます。
T6S 反撃
 第7ターン、ここが勝負とドイツ軍は足の止まったJSⅡに、Tigerが発砲します。これまで3発の砲弾を弾いてきたJSⅡですが、装甲の薄い部分を貫通され、ついに炎上。同時に、建物内のPantaherがT34に集中射撃を行います。75mm砲弾が最後のT34/85に引導を渡し、ソ連軍が全滅。この瞬間に、ドイツ軍の勝利となりました。
T7D 精密射撃がイワンを打ち砕く
 今回はドイツ軍の機動がうまくいき、結果的に各個撃破できました。が、互いに相手を撃ち抜ける威力を持つため、drによってはドイツ軍の攻勢が頓挫する場合もあります(事前のプレイがまさにそうでした)。よって、バランスはよく、あとはいい意味で勝負のdr次第といったところでしょう。