この日は中学生プレイヤーのshogunさんが来ていまして、「Twilight Struggle」(GMT)を希望とのこと。自分も久しぶりですが、インストにはちょうどいいかと、手を上げました。陣営は、アメリカ合州国(shougun)対ソ連邦(mitsu) です。            
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 第1ターン、ソ連邦はヘッドラインで「朝鮮戦争」をしかけますが、いきなり「変節者」で無効にされます。ならばと、ソ連邦は先手を生かして、イタリアでクーデターを起こし、この支配をもぎ取ります。対するアメリカは、「マーシャルプラン」と「NATO」を決め、以後、ヨーロッパへの介入は西側がかなり有利になります。
T1 HLで変節者
T1
 第2ターン、なおも欧州での駆け引きが続きますが、ソ連邦は隙を見て中東に力を入れ、エジプトとイラク、シリアを支配下にします。その上で、「中東の得点」で5点を加えます。
T2
 第3ターン、HLで「ドゴール主義」をプレイし、あえて欧州に揺さぶりをかけます。先手でクーデターで一時的にここの支配を切り崩します。アメリカは影響力の削除で対抗し、ターンエンドまでにこの支配を取り替えします。
 が、実はこれはブラフでソ連邦の狙いは、まだ、得点の出ていないアジアでした。敵が欧州の手当に追われる間に、アフガンから一気に南下し、パキスタンとインドを支配下にし、そのまま、タイ周辺まで抑えます。と、ここで「アジアの得点」で6VPを加えます。
T3
 第4ターンは激しいクーデター合戦に。欧州こそできないものの得点の可能性のあるアフリカや中米で、両陣営の激しい介入が続きます。結果、軍事行動数で+1としたアメリカが1VPのみ押し返します。
T4
 第5ターン、ソ連の手札は、西側有利が多く、苦労します。が、「熊の罠」と宇宙界開発で、自軍不利なカードの多くを排除します。これにより、欧州、アジア、中東の3エリアの優位は変わらず。すると、アメリカは使いたくない得点カードを使用せざるを得ず、一気にVPがソ連邦に流れ込みます。5ターン終了時点で16点と、サドンデスが見えてきます。
T5
 第6ターン、なんとソ連軍に得点カードが4枚も!あと一歩まで来ていたので、慎重にそれ以外のカードを使って、アジアの優勢を確保。電撃的に「アジアの得点」をプレイし、そのまま、20点越えでサドンデス勝利となりました。
T6 アジアの得点で振り切り
 shogunさんとの対戦は、前回の「江戸幕府の黄昏」(GJ)以来となります。あのときも、緒戦からクーデターや内紛を使いこなし、初プレイとは思えないセンスでした。
 「Twilight Struggle」(GMT) はかなりマトリックスが多く、shogunさんも苦労するかと思いきや、クーデター合戦や宇宙開発を上手に使い、中盤まで持って行きましたね~。自分が初めてプレイした頃は序盤のサドンデス負けばかりの印象があり、やっぱり、センスがいいなと感じました。数戦で丁々発止の戦いまで、到達するのではないかしら。